26 Fairy Tales Ep.4
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[タオルが汗を拭っていくのを拒絶はしない。 冷たさが心を落ち着かせ、震えは治まっていく。]
……治療?
[表情は見せぬまま、口の端が上げる。]
何したって俺は、死ぬのに?
なんで、なんで俺ばっかり。 こんな足になって。 こんな身体になって。 カストルや――――まで。
[口元は笑むように歪んだまま。 陰に篭っていた感情をぼそりぼそりと口にする。]
(85) 2010/08/08(Sun) 01時頃
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良家の息子 ルーカスは、サイモンの家のある方へ駆けだした。
2010/08/08(Sun) 01時頃
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――生きる気の無いものは、死ぬけれどね。 気さえ有れば、いつだって起きるんだよ。
[暗い感情が どろり 渦巻く感覚は 老医師にはとてもとても 慣れたもので]
*『奇蹟』は、ね*
(86) 2010/08/08(Sun) 01時半頃
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[サイモンの家の場所は古い記憶を頼りに探す。]
確か、えーっと あっちだったかァ?
( どんどん )
[何かを叩く音が聞こえて、顔をそちらへ向ければ 小さな女の子の姿があった。]
あの子か?
(87) 2010/08/08(Sun) 01時半頃
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サイモンさーん…?
[そっと扉を開くと隙間から光が差し込む。 そこに見えたのは。
あの日と同じ赤。 あの時、そこに立っていたのは金髪の少女。 それから、大切だった友達の変わり果てた姿。]
……サイモン…さん……。
[爪と牙で引き裂かれたその身体は、サイモンさんと判別するにはとても難しいように見えました。 床にはたくさん雑貨が散らばっていて、その中でも一際藤夢色した分厚い本が見えたけれど。
でも、それどころじゃなかった。]
(88) 2010/08/08(Sun) 01時半頃
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― 雑貨屋 ―
え?ぼくでいいなら、いいよ? うん、おじいちゃんの所だね。
[しばらく会っていないロミオ、元気にしているだろうかと考えながらも了承した。]
いってらっしゃい!お姉ちゃん、気をつけてね!
[店を出ていくソフィアに少し慌てながらも声をかける。]
あれ?今――…? 気のせいかな。
[何か違和感を感じたような気がしたがそれが何かわからずおとなしく店番をすることに。]
(89) 2010/08/08(Sun) 01時半頃
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やだ…。
[また守れなかった、です、わたし。]
やだぁあああああああああああああ!!!!!!!!
[声を張り上げて、その出来事を否定しようと。 ただ、声を荒げて。
でも泣かない、泣いちゃだめだ。]
(90) 2010/08/08(Sun) 01時半頃
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!?
[思うより先に足が掛けていた。 拒絶に似た叫び声が耳を劈き続けていて]
何が …―――ッ、これは
[少女の上から家の中を見れば、広がる赤。 そこで何かがあったのは一目瞭然で]
――― 見るなッ !
[目の前にいる少女の視界を遮るように 少しでも落ち着かせるように、 その体を抱きしめるよう腕を伸ばす。]
(91) 2010/08/08(Sun) 01時半頃
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不公平だ、不公平だ、不公平だ。 みんな、みんな……。
[聞こえてきた老医師の声に、俯いていた顔を上げる。 昏く翳る赤の濃い茶の目を老医師は変わらず優しく受けとめたのだろうか。]
……奇蹟。 それなら、もう―――。
[首もとの『証』を掴む。]
(92) 2010/08/08(Sun) 01時半頃
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[片手で『証』を掴んだまま、ベッドから身体を起こした。 一見、落ち着きを取り戻している。]
………今日は、お騒がせしてすいませんでした。 家に帰って、休む事にします。
[溢れ出さんばかりの憎悪はまた内に封じ込め。]
……この足と身体で。 何処に居たって、逃げられないのは変わりません。
[人狼が出る今、森の中の家は危険だと止められてもそう言って聞き入れず。 杖を持たない青年は、普段よりもずっと苦労と休憩をしながら森の中への家へと*帰って行った。*]
(93) 2010/08/08(Sun) 01時半頃
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[死体を見るのは初めてじゃないです。 でも、ずっと心が痛かった。]
―――――〜っ!!!
[泣くのをこらえるかのように唇を強く噛んで。 また、また―――――。
また、誰かが遠くに行ってしまうのが。]
やだ、やだ、ダメ、ヤダァッ!!!
[じゃあ、どうするの?わたし? また、ワカラナイって言い訳するんだ、最低!]
(94) 2010/08/08(Sun) 01時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 01時半頃
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(サイモン なのか?)
[漂う血の匂いに、眉を顰めた。]
( 誰が、こんなことを… )
[人狼の犯行かもしれないと気づくのは 死体に残る爪痕や歯型を知ってからの事で
ただ、今は ――― 痛む心を痛ませるしかできなかった。]
(95) 2010/08/08(Sun) 01時半頃
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[何かしなきゃいけないのに身体は動かない。 ほら、また、わたし、何もできない、おろかな人間って―――]
――――〜っ!!
[誰かに視界を遮られた気がして、そちらを振り向く。 人狼かと一瞬思って、振り払おうと一生懸命しました。]
――――…!!
[愚かな人間――。
その言葉が耳について離れない。 男の人から離れようとして、尻餅をついた。]
(96) 2010/08/08(Sun) 01時半頃
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おい、落ち着け…! 俺は危ねェ奴とかじゃねェ。
[伸ばした手は見事に振り払われてしまうけれど]
サイモンの知り合いだ。
[兄もまたあきらめが悪いようで 尻餅をついた少女と距離を僅かに縮めて]
立てるか?
[残りの距離は伸ばした手で埋めた。]
(97) 2010/08/08(Sun) 02時頃
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……っぁ…!!
[逃げようとして壁にぶつかって、相手の男の人をもう1度見た。]
知り合い…?? ………そ…っかぁ…、そっかぁ…ごめんなさい…。
[まだどきどきはしていたし、すごく怖かったけれど。 なんだか、大丈夫って不思議と思った。]
…うん、立てる…ありがとう…。
[伸ばされた手を握って、どうにか立ち上がりました。 室内はもう覗けませんでした。
その勇気がわたしになかったからです。]
(98) 2010/08/08(Sun) 02時頃
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― 回想/夜 ― >>13
[不思議なことを言う少女、アルファルドというらしい。 お姉ちゃんも驚いているみたいだけど… 軽く叱っているから冗談だったのだろう。 お姉ちゃんの手作りの夕食、美味しかったな。]
―――ん…。
[色々あり疲れており、眠気と戦っていたためソフィアの言葉は半分以上耳に入らず理解もできていなかったが反射的にこくりと頷いていた。]
(99) 2010/08/08(Sun) 02時頃
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俺が今はいるから、もう大丈夫だぞ。
[温かい手で小さな手を握り、少女を起こせば 表情を緩めて笑みを送る。]
サイモンに用があってきたのか? こんな小せェ友達いる奴には見えなかったけど…
とりあえず、ここは危ないから 村の方に戻ろう。 な?
――― 家まで送るよ。
(100) 2010/08/08(Sun) 02時頃
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…あ…うん、ありがとう…ございます…っ。
[お兄さんの笑顔でほんの少しだけ心が晴れたような。 そんな気分になりました。]
あ、うん、サイモンさんに聞きたいことあったんだけど…。 もう…聞けないから…。
[しょぼんと、声のトーンが落ちました。]
……家…あ、家は…あるけどボロボロだから…。 あの…お姉ちゃんに薬、持ってかないと…。 宿で…休んでるから。
[家は―――――、あるのかないのか。 返答に困ってそう答えるのでした。]
(101) 2010/08/08(Sun) 02時頃
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どういたしまして。
[繋いだ手は放そうとするまで離さないつもりで サイモンの家から村の方へと導くように引く。]
そうか、残念だったな。 でも他に知ってる人がいるかも知れねェから諦めンなよ?
[声色の変化を心配しつつも続く言葉に息を吞んだ。]
――――…、………
[重なる偶然。ぼろぼろの家。 ひとつの推測。仮定を生むけれど]
(102) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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い、 色々、大変そうだな… じゃあ、宿まで送れば大丈夫か?
ああ、薬って事はロミ爺のとこかな。 診療所なら俺が今世話になってるとこなんだ。
見た目は悪いが腕は良い爺だからな。
(103) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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良家の息子 ルーカスは、肝心な事は言えずのまま会話を続けながら手を引いて
2010/08/08(Sun) 02時半頃
ま、私の正体に勘付いた所で。
素直に殺せるとも思っていないのだけど、ね。
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[こうして手を引いていると、昔一緒に遊んだ友達を思い出す。 あの時はまだみんな小さかった。 昨日、久しぶりに会ったオスカーも ―――]
― 回想 ―>>67
え。マジで?オスカーか!
[ソフィに紹介された旧友に同じように喜びの声を上げた。 墓所で感じたのは、そういう事だったのかと納得する。]
どっちがデカくなるか競争してたけど どーーやら、俺の勝ち みてェだな。
[歯を見せて笑みを浮かべるも、ソフィのシャツを見れば穴を開けたことではなくその柄に怒りを向けることとなるのだった。]
(104) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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他に知ってる人…。
[昨日、わたしがオルグイユの家に行ったのかどうか。 サイモンさんと話をしたこと知ってる人他にいるかな。]
うん、じゃあ、諦めないっ…!ありがとう…。
[お兄さんの様子に首を傾げながらも手はまだ離さないでいました。]
診療所!ああ、そこ行かなきゃ…! ロミ爺…?そっか、そんな人なら大丈夫だよね!
[お姉ちゃんのために早く戻らないと。]
(105) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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[オスカーに共に墓所にいた相手が妹だと聞いていてもいなくても、今、自分の手を握っている相手がポーチュラカなのだと予想は出来た。
けれど、サイモンの死体を見たばかりの彼女に 自分が兄だと名乗るのは場違いな気がして
間の悪さに、そのまま流されてしまいそうではあった。]
…、…
[短い髪は確かに自分の色とよく似ているなと時折視線は下へ。]
(106) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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あ、お兄さん背中のお花かわいいね!
[背中に立派な刺繍があったので。]
お兄さんがやったの…?すっごいね! あ、診療所ってどっちなのかな…?
[元気を出そうと一生懸命。 いろいろと話をしようとします。]
(107) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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― 回想/夜更け ― >>14
……いま…な、に?
[疲れを癒そうとぐっすり眠っていたが、二度と聞きたくなかったいやな声… 遠吠えを聞き取り目を覚ます。 震える体と声、眠気も血の気も一気に引いていく。]
お姉ぇ…っ
[いつの間にか側にいたソフィアに引き寄せられた。 不安に揺れる瞳、遠吠えにもソフィアにも意味は違えど不安があふれ出てくる。
ソフィアを止めることも後を追うこともできず、不安と恐怖で動かない体に涙が一筋こぼれた。]
(108) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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― →診療所へ ―
俺もガキの頃、けっこうやんちゃしててな 何かあるごとにロミ爺のとこに行ってたよ。
…、ああ、きっと大丈夫さ。
[繋いだ手の温もりは――― 暖かくて、胸を締め付けた。]
何かあったら診療所に行け。
俺もあそこに寝泊まりしてっから 悪いやつとか怖いやつが来たら おに、……、…俺が 助けてやるよ。
剣の腕は普通だけど、弓矢の腕は いいんだぜ?
[あいた手で、弓を持って笑みを下へと向けた。**]
(109) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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ん、ああ。 診療所まで連れてっt …
[背の刺繍のことなんて忘れていたことで思わず固まった。]
これは俺の友達がやってくれたんだ。 なー、ほんと、かわいーよなー。
[その時の笑みだけは 少しひきつっていて**]
(110) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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……お姉ちゃんは…
[わからないことがあればおじいちゃんの元へって言っていたから、いいよ、ね? 店番、頼まれたけれど… わからないこと、あるし。
……お店のことじゃないけど、から 。
謝ったら許してくれる、かなあ――?]
― 雑貨屋→診療所へ ―
(111) 2010/08/08(Sun) 03時頃
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双生児 オスカーは、カウンターに「診療所へ行く」というメモを*残した。*
2010/08/08(Sun) 03時頃
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お兄さんがやんちゃなのは、うんちょっと想像できるよ。 何かあったら診療所、だね! うん、大丈夫っ! わたし、ちゃんと次は1人で来られる…からっ!たぶんっ!
[空元気なのもしかして伝わってるかもしれない。 サイモンさんのこと村の人にちゃんと言わないといけないし。 本当に人狼がゾーイちゃんの言う通り集まってきているなら。 この村にいるのもだけど、逆に出るのも危ないのかも。]
―――――…
[ふさがってない方の手で胸飾りをぎゅっと握りしめました。 不安と恐怖とそれから、何かの胸騒ぎ。 やっぱり、何かが起こっているんだな、って思ったのです。]
(112) 2010/08/08(Sun) 05時半頃
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[お兄さんの助けてくれる、って言葉に一瞬なんでだろ?って思いました。 でも、その気持ちがすごく嬉しくってえへら、って笑いました。]
ほんとにー? えへへー。でも助けてくれるなら嬉しいな。 あ!でもわたしも、みんなを守れるように頑張りたいな。 わたしも剣とか覚えたら、みんな助けられるようになるかな…。 でもどうなのかなー…どうしたらいいのかなー…。
[お兄さんの手を握っていて手に自然と力が入りました。 それに気付いて誤魔化すようにお兄さんの顔を見上げました。]
あ!ちゃんと道覚えるから、診療所まで連れてってね! ちゃんと、助け呼べるように覚えとくから!
[今、覚える自信、実はありませんでした。]
(113) 2010/08/08(Sun) 05時半頃
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