255 【RP村】―汝、贖物を差し出し給え―
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[言葉を濁した彼には疑問符を。だけどそれを問いただすような真似はせず、ただただ付いて行くのでしょう。――彼の、心の内は、知ることのないままに。
幾つか見つかったのは瓶詰めの保存食。 これなら確かにしばらくは持ちそう――だけど。 そもそも今日帰るつもりでいたのよ、私。御者が気づいて誰かを呼んできてくれないかしら、なんて、心の中で願いながら。その願いが叶えられなかったことに気付くのはきっと。もう少し後のことなんでしょうけれど]
まあ、チョコレート。 ありがとう。
[これには少し頬が綻んだわ。こんな倉庫のチョコレート、おいしいかどうかなんてわからないけれど。それでも、少しでも嗜好品があったほうが、マシよ。]
そう、ね……とりあえず、 幾つかさっきのところに運んでみましょうか。 それとも、場所だけ教えればいいかしら?
[自分は幾つか、保存用に加工された魚や野菜の入った瓶を手に持って。]
(99) 2016/10/09(Sun) 00時頃
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[断言する彼に、ふ、と笑う。>>85 ブローリンが先に室内へと足を踏み込めば、自身も後を追って室内へと。扉は、開け放したままだった。]
いいや、私は探し人の依頼を新聞で見つけてね。 依頼を受けてきたのさ。
[改めて室内をゆるりと見渡しながら、ガストンとは反対の本棚へと向かっていく。 本が並べられた棚の、背表紙だけを視線が追いかける。]
(100) 2016/10/09(Sun) 00時頃
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[反対側から飛んで来た声に、顔を向ける。 ふむ、と一つ頷いて。 本棚から一つ、薄い古ぼけた本を取った。]
ショクに関する情報は限りなく少ない。
[手に取ったそれを持ちガストンの元へと向かえば、その本を差し向ける。]
記憶を喰らうと言われる種族だ。 出会った者の記憶を食べてしまうことも、造作もないことかもしれない。
ここに書かれていることも、先程、広間で誰かが言っていたことと大して代わりはしないよ。
一つ、人間の記憶を餌としていること。 一つ、飢餓を覚える時期があるということ。 一つ、見た目は人間と変わらないということ。
それぐらいさ。*
(101) 2016/10/09(Sun) 00時頃
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ボクは広間にもってくつもりだよ。 ショクは危害を加えたりはしないから、 食事を邪魔したりは……多分しないだろうし。
[とりあえずいくつかの瓶を持って広間に戻ろうと。 道中は会話をすることもなく、無言で。
部屋の扉に手を掛け、開こうとして手を止める]
ねえ、スージー。 君には忘れたくない事って、ある? ボクは、あるよ。
だから……、早く、出られると、いいね
[頼りなさげに笑うと、広間に残る者に食糧を届けようか]
(102) 2016/10/09(Sun) 00時頃
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[ニコラスの説明(>>100)は、すぐには巧く噛み砕けなかった。 探し人の仕事依頼が新聞に載るのは、分かる。 その依頼を受けるのも、分かる。 だが、その依頼でこの館に足を運んでいることが、分からない。 探し人がここに居ると言われてやって来たのだろうか。 つまりは、その新聞の依頼自体がショク候補を集める罠なのだろうか? しかしニコラスがこの館への招集ターゲットなのだとしたら、その依頼を誰が受けるかなど新聞に載せる時点では分からないはずだ]
……つまり、君は、このショク探しに呼ばれた訳ではないのか 偽情報で館に集められたショク候補では、ないんだな
[思考を巡らせながら己が手に取った本は、日記だったようだ。 インクが掠れ、湿気で滲み、目を通すには少し困難な印象。閉じる。 それを棚に戻していれば、近付いてくるニコラスの足音。 振り返り、差し向けられた本に視線を落とす]
(103) 2016/10/09(Sun) 00時半頃
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いいよ。 今、知れたから。
僕も今、教えたしね。
[ 友達の安堵には気がつけない。
だって僕も安心してたから。
僕の身体に半分流れる"ショク"のために細々と情報を集めていたけど、
やっぱり半分だけだから、よく聞く特徴どれもこれも中途半端で。
言える筈もなかったし、気づけもしなかった。 だから安心した。]
うん、全然そうは見えなかったし。
いいんじゃない?別に。
[こんなにさらりと受け入れたら、純粋な"ショク"にとっては失礼かな?]
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……そう、ショクは危害は加えないのね それは……少し、救い、かしら。 化物、って聞いて少し、怖がりすぎたかしら
[勿論、記憶がなくなるのは嫌よ。だけど。襲われて、ひどい目に合わされて――そんな事を想像しなくて済むのは、少しまだ、前向きに頑張れそうだから。
大広間を開く前に、彼の足はぴたりと止まって。 ふと、質問が投げかけられて>>102
――忘れたくないこと。]
そう、あなたにも、あるのね。 私も、あるわ。
(104) 2016/10/09(Sun) 00時半頃
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[そして、ふと、話したくなったこと。 もし、記憶が消されてしまうのならば――そう思ったら、誰かに少し、身の上を語っておくのも良いかもしれない、なんて。]
……ねえ、知ってる? スザンナの意味は百合。 花言葉は"純潔"って言うのよ。
笑っちゃうわよね。 ――……私、娼婦なの。 一番似合わない名前だと思わない?
[悲しそうな笑顔を見せて。無意識に触れるネックレス。"純潔"の意味を持ったパールを嵌めた、質素な宝物を。 幾つか言葉を交わしたならば、そのまま大広間へ食料を届けましょうか。*]
(105) 2016/10/09(Sun) 00時半頃
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[小猿は伸びてくる指先に、ぱちりと一度目を瞬くとしげしげとそれを見つめた。>>96 気性が荒い個体も居るが、このジルエットは誰に似たやら、非常にのんびり屋さんでかつ人懐こい。うっとりと目を細めると、ちいちゃな指先が、彼女の指を確かめるように触れた。
自分の名前を聞けばキッと短くお返事だってしてみせるというもの。 やあおじょうさん?おげんきかい?ぼくはちょっぴり、おなかがすいたな。
猿は知能が高いとはいえ、所詮まぁるい頭にはそれなりの大きさの脳しか無い。おなじだけの脳の大きさで言えば、カラスのほうがずっと賢い。 ただここに、ブローリンがいるから、小猿もいるのだ、ひとりぼっちよりは、ずっといい。]
(106) 2016/10/09(Sun) 00時半頃
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[各々それぞれ散り散り、調べ物をしたりで広間から去っていく。 残された僕は適当な椅子に座り込んで、うーんと首を捻りきった。 偶然、あの女の子>>93と似通った思考に暮れていたみたいなんだけど。]
ショクを探せって言ったってさ。 はじめから僕ら10人まで絞れたなら、全員調べに掛けたっていいよね? ……いや、調べられるなんて嫌だけど。 たった10人のうち、何人だかのショクを探すなら、その方が手っ取り早くない? 9人分間違えたとしてもわかったら解放すればいい話じゃないの?
どうしてわざわざ容疑者同士で疑わせて、騙してまでこの屋敷に閉じ込めて、僕らにショク探しをやらせるんだろう。 ゲームだとでも言わんばかりにさ。
[そう、まるで、箱に入れた虫達のどれが勝つか眺める子どもみたいだ。 仕掛けた側の意図を考えるとふつふつと頭が煮えて来た。 閉じ込められて、無理やり参加させられた側の人生を何だと思っているんだろう。 僕らは実験動物なんかじゃないのに。]
(107) 2016/10/09(Sun) 00時半頃
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えーっと、くだものとか、ムシとか、あとは野菜とかかなぁ。 わりとなんでもあげちゃうし、食べるんだけどね。
[少し視線を宙へやって答えると、少し笑った。>>97 塩分が多すぎなければ、おそらくは大丈夫だ。本当に、食べられるものがあればいいのだけれど。 そうして、名を問われれば、ぱちと前髪の奥で瞬いて、思い出したようにああ、と短く声を漏らした>>98]
ブローリン。ブローリン・ロイエだよ、よろしく、えーっと、ショコラ?
[投げかけられた質問に、考えるように顎に手をやる。 失くしたくない記憶。 考え込んだブローリンに、小猿はぱちりと目を瞬くと、ぐいぐいと髪の毛を引っ張る。かまってほしいアピールだけれど、当の飼い主には伝わらないまま。]
(108) 2016/10/09(Sun) 00時半頃
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そうだなあ……、 人の、顔かな。
今までいろんな人と出会ってきて、 その人達がいたから、今の僕があるようなものだし。
――つまり、ほぼ全部?
とられちゃったら、困るな。
[いよいよ痺れを切らしたちいちゃな掌が髭を引っ張ろうとするのを宥めて、淡く微笑んだ。]
(109) 2016/10/09(Sun) 00時半頃
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[……なんてぐるぐると考え込んでいたら、名前を呼ばれて引き戻される。 僕の名前を知っていて、呼べる誰かなんて、限られている。 こんな状況では特にね。>>94]
あ、はいはい。僕がラルフ。 よろしくね、ショコラ。ジルエット、いい名前でしょ? 風見鶏って意味なんだってさ。 ブローリンの頭にとまった風見鶏。
[>>98 女の子の傾いだ首に挙手して名前を告げた。 そうか、ここにしばらくとどまるなら全員の名前を覚えなきゃ不便だし、全員に教えておかなきゃ不便だな。 今まではあんまり多数の誰かと関わり合いにならなかった僕だから、ちょっとばかり擽ったいけど。]
(110) 2016/10/09(Sun) 00時半頃
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なるほど、記憶を喰うというのは先程も聴いたが 飢餓を覚える時期、というのは初耳だな……
[この部屋に来る前、大広間で掃除夫の言っていた組織(>>86)について考える。 その“飢餓を覚える時期”に合わせて今回の招集は決行されたのだろうか。 分からないことは多く、情報はひとつひとつ積み重ねてゆくしかない]
ありがとう、助かった
[そうして、この部屋で何冊かの本を漁って過ごし、この日は終わるのだろう]*
(111) 2016/10/09(Sun) 00時半頃
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