25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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今からロビンが月瀬を案じに
月瀬のところへ向かう。
お前が傍にいるようならば
二人の様子、観察お願いしたい。
私は本郷が私と話がしたいと
大広間で声をかけられているので
そちらへ向かう
…………近頃の幽霊は、
あれほど生者と区別つかぬもの?
そう、彼でも良いが
センターの彼が何やらきな臭い。
私に目をつけて居るのかどうか
喰……?
[聞こえた声に軽く首を傾げる。
名簿に名前がない。
それは解っているのだから]
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[戸惑いを微かに滲ませた苔色は、触れた人の挙動を追う。 問いに返ってきた言葉に、一瞬、紫苑色に視線を向けた。 なんとなく――その言に何を思うか?と問うように。 そのタイミングが合い、面食らったように微か破顔する。]
それが朧様の命やったら。 ……御意。
[表情を改めて、頷く。 鈴の音のような潔さとは違う、裡に個を押しこめた答え。
どちらかといえば、主の贄になれと謂われた方が気が楽だったとは、滲んでいたか否か。 ただ、花であればこそ。苔色は、茶を飲む2人を映しながら、常の微笑を湛えてそこに在る。]
(634) 2010/08/06(Fri) 14時半頃
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[顔は笑っている、けれど黒檀には憂い。 それに気がつけたのは、華月自身も笑みの下に隠すものがあるからか。]
虎鉄とやったらともかく、鵠さんとは漫才は出来へんですけど。
[唐突に告げられた、剪定の理由。 楽しいの意味合いは、そういうことではないだろう。 そう薄々知りつつも、紫苑色の視線を受けて茶化すように云う言の葉。]
……それ。気がついてくださっとったんやね。
[紙細工の蓮の花の存在に、連想されるのは本郷の。]
行きはるなら気ぃつけて。今宵は満月やさかい。 噂が真実ならば、獣が活気つきますよって。
[本当はついて行くべきだと思えども。 先の大広間の会話と蓮の花からの連想に、控えた。]
(648) 2010/08/06(Fri) 15時頃
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[喰らって腹へ納めてしまえば、分かれることもあるまいに。
白いうなじが、紅さす頬が、あまりにやわらかそうにみえて。
爪立てて裂いてしまえばと、思う心を押し込める。
…腹の中では、その笑顔は見えぬ故。]
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仕掛け明かしかどうか判らへんけど…… 蓮の花は、すき見て引っ掛けただけっすよ。
[主の言葉にカラリと笑って、逆らう気はないと示す風、種を一つ明かした振りをした。そして、鵠にかかる言葉と、それを受けての反応に肩を細かく震わせる。 笑いを耐えながら、主が去るを見送った。]
朧様、短期間に、よぅ鵠さんの性格くんではるわ。
[悔しそうな顔をする鵠を見、揶揄う言葉を向けた唇は、はたっと止まる。真剣に考える様子に、悪いと思ったからかそれとも……。]
(664) 2010/08/06(Fri) 16時頃
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[ぎこちなく、苔色は紫苑色から逸れ、独り語を呟く。]
蓮の花いったら、本郷様の茶、蓮茶であっとんかなぁ。 間違うたら、わての問題だけやのうなったし。
[茶器を片しながら窓を見やると、望月。 ふと、主と会いたいようなことを云っていたのは、本郷でなくて霞月夜だっただろうかと、月が切欠となり思い。頼りない記憶を漁った。]
(666) 2010/08/06(Fri) 16時頃
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手妻師 華月斎は、呉服問屋 藤之助がどうするにしても、虎鉄が目覚めない以上は、此処より動く気はなく……。
2010/08/06(Fri) 16時頃
手妻師 華月斎は、執事見習い ロビンが見せた違和なども、頭の端で考えているか。
2010/08/06(Fri) 16時頃
手妻師 華月斎は、記者 イアンの言葉を思い起こしたりと、いつになく頭は回転させているようだ。
2010/08/06(Fri) 16時頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 16時頃
そうか。まぁ、全身疑わしいからなぁ。
[そういうことには、よくあることだった。]
ああ、投票か。
しかし、投票制度を用いるなんて知らなかったぜ。
するってぇと、お前に殺される…のはまだいいとして、俺の刃に殺されるのか。
そりゃ自殺だな。
[考える。]
…センターから聞いてません、でしたか?
[投票箱まで持たせて花を仕込んでいるのにと
刷衛の言葉に首をかしげて]
……私が殺すことも厭うてください……
でも、そうですね。自分で研いだ業が
くびをおとすのは…ねぇ?
[なので、どうにかなさってくださいと、こぼして]
[ロビンとセシルの様子を…には承諾をする。]
ああ、わかった。
ロビンは、
やっぱり、なのかね。
ま、いい笑い話にはなりそうだが…。
[どこまでも能天気だった。]
……そういう様子なのですか……?
[本郷と話しているときに聞こえた言葉
頬の痛みを抑えながら話す
……頬打つ音は聞こえたかもしれない]
あいわかった。
[セシルとロビンの話を始終聞きながら、
二人が去るのを一応見送るが。]
しかし、お前のところも何か音したな?
………わかるぐらい露骨、だったのですかね…
ああ、今、本郷になぜか殴られました……いたい…
そうか。
なんでか本郷の気持ちもわからないではないが…。
そして、俺も表に出る。
このスタイルなら、もう潜伏は無意味に思えた。
お前からもそう皆に伝えてくれ。
[薄く聴こえる会話に、こりゃ大丈夫かいな、とか思いつつ…。]
とりあえず、お前から殺されるのだけは避けておこう。
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……せやったら、間違っとうたら、連帯責任な。
[逸らした視線は、蓮茶への応えに、惑いながら戻る。 茶化した風な言葉。紡いだ口は、次の言葉を探し、何度か開閉した。]
鵠さんは、この後どないするん? わては、虎鉄、目覚めるまでは此処に居る気やけど。
なんや、酷い身体冷たいさかい。 湯たんぽ代わりに添い寝もええかもしらん。
[ほんの僅か、苔色の裡が色を変える。 言葉の真意を、相手は識ることが出来るだろうか。
――鵠の性格を想い、微かに煽った。
けれど、次の瞬間裡の色を消したのは、 見せた背に負った業故に。]
(690) 2010/08/06(Fri) 17時頃
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……はぁ…私はちっともわかりません
それと、表に出ること、わかりました。
そうですね、出れば食い殺されても
自殺はなくなりますね
自殺はいかんよなぁ。
[まるで人事である。]
チャールズも云ってた。
そうですね、自殺は………
……私の今の状態は……自殺、
のようなもの、でしょうか…
[ぽつり、小さく零して]
懺悔しにくるか?
許すぞ?
[何いってるんだか。**]
………考えて、おきます
[教会はないからどうするのだろうと
ちらりとおもいつつ]
手妻師 華月斎は、呉服問屋 藤之助の拙い接吻けに苔色を見開き、細め、そして……――
2010/08/06(Fri) 17時半頃
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―高嶺の部屋―
[りん――鳴る音に近寄りを知ると同時。 伸ばされる手。拙く触れる、唇の端に唇。
苔色は、見開かれ、細まり、そして……―――。
宴の前とは違い、遮るものの無い手が鵠の腰を引き寄せる。 拙い接吻けを、深いものへと変えてしまう。 ここで虎鉄が起きたなら、とんだ見世物だと思いながら止められぬ。]
……贄に、白いままやったらなるなら、染めたい思うた。
[やがてあいた、唇と唇の間で、言の葉を紡ぐ。]
賢い鳥やったら、贄にされんなら、自ら火には飛びこまんやろ。
[蝶は違うと暗に告げる。 ――夏の夜、虫は、業火に自らの身を投げいれるもの。]
(700) 2010/08/06(Fri) 18時頃
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殺されるな、いうのが朧様の命やから 贄にされにくするために鵠さんを染めるんは、 赦されるやろか……。
[鵠の性格と、花主の言葉を逆手に取るは、卑怯か。 つっと身を離し、そして、差し出す手。]
……ええ、思うんやったら、きてや。
[流石に虎鉄の居る場で事に及ぼうとは思えず。 花主の部屋ならば、小間使いが詰める小部屋もあろう。 手をとってもらえるならば、そこに誘おうと。]
(701) 2010/08/06(Fri) 18時頃
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―高嶺の部屋―
[取られた手、合わさる視線に、淡く儚く微笑んで見せる。]
できるだけ、優しゅうにする。
[白鳥の様な手に、誓うように接吻を落とした。
誘いなだれ込んだ花主の部屋にある一室で、 言葉に違わぬよう、傷つけないという意味合いでは優しく。 けれど、その優しさが酷い情となる交わりを交わせば、白の鳥を啼かしてしまうのだろうか。
――……それはきっと、空に在る月だけが、今は識っている*]
(705) 2010/08/06(Fri) 18時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 18時半頃
――……あ、本郷殿に
刷衛殿のこというの、忘れた…すまん*
…誰も、あの花を喰うことは許さない。
センターの首輪付きは、私の獲物だ。
[ぽつりと。
静かだが、はっきりとした声で呟く。
それは、馳走として見定めた狼の言葉]
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