3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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かくれんぼ?
ああ
ああ ああ
[白い肌が]
[目に付く]
[渇く]
――…。
[おなじ。
同じだ。 同じ、同類の
憑依。奇妙に 解る]
――血の味は
[嗚呼。]
……甘かった。
[ばけものなのか。
横に、首を振る。]
|
――保健室――
[泣きはらしたせいで瞼が腫れ、鏡に映る顔は酷いものだった。 右目の涙は止まったが、未だに左目から涙が流れ続けているのはきっとアレのせい]
……もう、隠したって意味はないよね。
[黒い花さえ受け入れてくれる友人がいるのだ、だったら、これだって――。 意を決して眼球に指を伸ばし、鳶色のカラーコンタクトを外す。
鏡に映る右の瞳は少し薄い鳶色。 そして、左の瞳は――澄みわたる空のような蒼い色]
(360) 2010/02/27(Sat) 18時半頃
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|
さてっと、
[ミッシェルの忠告に従い、冷蔵庫から氷を出しベッドに腰掛て瞼を冷やす。 もしその場に誰かがいて異相を気にすれば「生まれつきなんだ」と何でもないことのように答えるだろう]
(でも、不思議だよね――このビー玉の色って……)
[ポケットの中のビー玉の感触を確かめる。 ビー玉の中で静かに揺れるその色は――]
(362) 2010/02/27(Sat) 18時半頃
|
血は…甘い のか?
ああ
ああ ああ
俺にも ノマセロ・・・…
ああああああああ
−回想−
[認めたくなかった。
認めてしまったら―― この
幻聴だと思っていた聴こえて来た会話も すべて が]
―― ……わかってたのに。
[ぽつりと、呟く。]
[歪な聲に返す声は無い。
ただ、しんしんと侵蝕していた もの の
自覚が――]
『ねぇネ、 遊び マ しョ ?』
[歪な聲は、ほんの少しだけ流暢な部分が。
殺された彼女の声に 似て 聞こえるように。]
違う。
近寄ったのは、
その肌がやっぱり白いからだったかもしれない。
ノマセロ……。
――…、っ
[吸血衝動を、煽る。
煽る。煽る。よりにもよって、どうしてこんな。]
なんで だ
お前はもう
飲んだんだ ろ?
はは はは
駄目なら
お前が 止めに
こいよ
はは はは へへ へへ
|
――回想・少し前――
[ミッシェルとメアリーの言葉に安堵するあまり泣きじゃくっていたが、突然声を荒らげたフィリップに表情が凍りつく]
え、あの、私……。
[自分の悲観的な言葉や、めそめそした態度がフィリップを怒らせてしまったのだろうか。 化け物かもしれない自分を心配して、ここまでついてきてくれた彼に申し訳なくて]
あ、あの、ごめ、……ごめんなさい……。
[消え入りそうな声で謝罪する。 フィリップはすぐに平静を取り戻したようだが、萎縮してしまって言葉が上手く出ない。
一人マーゴを探しに行く彼を見送ることしか出来なかった**]
(386) 2010/02/27(Sat) 19時半頃
|
[また、声が聞こえる。
疑問が過ぎる。]
…… 何 血に餓えてるの?
[今までも聴こえて来た渇きを求める声たちの。]
お友達に 好かれちゃったの。
[ふ。と、わらう。]
…… 鬼。
鬼、 か 。
[勝てば。]
……。 僕は
このままなんて――厭だ。
しょうーがねぇ だろう が
[渇く]
[渇く]
[デモ、マダカンゼンニリセイガナクナッタワケデハナイ]
『鬼サん、こちラ。』
『鬼サん、こちラ。』
『もぉいいカい?』
『……まァだダよ。』
……っ おとも、だち。
あの、笑い声の か。
[――ケイト。しらない。まだ。]
『お友達よ。』
『オ友達。』
『誰の?』
『私の?』
『あなたタチ の ?』
……。
[血の、あか。
夕陽の、あか。
鬼 の 、 あか 。]
皮肉 がきいてるね。
[鬼を引いて、赤い血を求めて。
低い声に、返した。]
……君らだけ?
――…
誰の、 友達、…
俺は、すくなくとも、
あれのともだち、なんかじゃ …ない
[――問いかけ。君らだけ?]
…わから ない。
そ っか。
ありがと。
[返る返事に、短く。]
……それも、送れば治る って言うものかな。
[それとも、ずっとこのまま、だろうか。]
ともだち
しらねぇ そんなの
そんなことより、
ノマセロ 甘いんだろ?
ノマセロ
[いや、そうじゃない。
違う。違う………飲まなくても大丈夫だ。]
[連呼して届く声に顔を顰めた。]
……どうせなら、それ で送れば?
[じわり。
ビー玉に落ちた黒のように。
じわり。
侵蝕されてゆく。
そうだ、 ―― ために ―― して。]
…、…――
[それ、で。
自分の犬歯に触れる。
獲物を捕らえるための、ような。]
…――手招いていた、ひとは。
[――おいで、あげる、という甘い声が、聞こえなくなった。]
|
――保健室――
ガーランドさん、ドナルド見なかった? [異変が始まってから、彼と会っていない。 ここまでの事態になるとは思わず、気楽に喫煙という単独行動を勧めて>>1:838しまったことに後悔を覚える]
少し顔色悪いけど、大丈夫……?
[異常事態のせいかもしれないが、机に突っ伏すメアリーにいつもの溌剌さを感じられない]
(400) 2010/02/27(Sat) 20時半頃
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―回想、―
[名を聞きながら小さく指を折って数えて。]
ん。
待ってるよ。
―……多分、同じようなのが出たかもしれない。
[さすがにハーブティーで撃退したとまではいわないけれど。
そして、会話は途切れた。]
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