人狼議事


240 なんかさ、全員が左を目指す村

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 ―――へッ !?

[ベッドの軋む音が一際大きく鳴り響く。
仮にも身籠る身体がディーによってベッドへと勢いよく転がされる。
その横へまるで悪びれもなく身体を沈めるディー。

髪を掻き上げる仕草は可愛いと言うよりは格好良いと言うべきなのだろうか。]

 人をベッドに転がしといてその台詞を言うのか……、まぁディーらしいけど。
 んじゃ無茶しねぇように上に乗ってもらおうかね?

 ――――わかってるよディー、俺とディーの子だからな。

[ディーの方を見れば目の前で顔を真っ赤にしているではないか。
此れは此れでもの凄く可愛いものを見れたな、と口許を緩ませて。
ゆっくり身体を起こしながら彼の上へと覆いかぶさる。]


 俺、優しくは出来ないかもよ?
 ヤられたことは倍返ししないと気が済まないタチでね。

[フン、と愉快に鼻を鳴らして顔を近づけ鼻を甘噛みする。
容赦なく何度も己の身体を貪ったからには、倍ぐらいヤり返さなければいけないなと。

俺の欲が早く突っ込みたいからと言う我儘を彼のせいにして優しくしないと言うのは致し方なし。
ちゅ、と頬へリップ音を立てながら数度口付けを落として、
己の両方の五指を彼の五指へと絡ませて、暫し彼を見つめながら。]

 ディー、愛してる。
 お互いの子を一緒に産んで、一緒に育てようぜ?

[耳許へ唇を寄せて甘く囁いて。
彼の希望も俺の希望も両方叶えばもう言う事はないだろう。

後は愛に溺れるだけの事だから。**]


[まだ触れ足りない。
けれど、同じくらい彼も大事にしたい。
理性はシーツに沈む身体を労ろうとするけれど、まだ収まらない煩悩は足を絡ませて触れる肌の範囲を少しずつ増やしていく。

年上の自分がこんなじゃだめだろう。
疲労が滲む掠れた声一つでまた貪りたくなるのを耐えて。

煮えきらない返事に、やっぱりそうかと早合点を。
畳みかけた提案に返ってきたのは、拒絶ではなく。戸惑い。
期待しても、いいだろうか。
この先を告げても、この手が振りほどかれないことを。
僅かな緊張で、鼓動が早くなるのを感じながら。

微かな吐息に、指を絡めたまま息を詰める。
握り返される指先に、祈るような想いで瞼を上げれば。視線が逸らされ落胆した。

けれど。]




 ………え。


[了承の言葉と共に付け足されたのは、条件。
それの両方とも己にとっては、考えつきもしなかったもの。
必死だった分だけ気が抜けたせいで。思わず聞き返すような声を漏らしてしまい、慌てて釈明する。]

 違う違う。
 どっちも考えてもいなかったから驚いただけで…っ。

[本当にそれだけでいいのか。
彼の目を覗きこむように見つめて。ふ、と頬が緩んだ。

絡んだ指を押しこみ、硬く握るように繋ぎ直し。
背に回した腕に力を込めて、もう一度強く抱き締める。

その約束が、彼にとって言葉にするほど大事なものなら。
己も同じように、大事にしよう。]




 約束する。
 浮気も二股も、絶対しない。

 だから理津を全部、僕にちょうだい。
 僕も全部、理津にあげる。


[曖昧さを取り払った『全部』が、彼に伝わればいい。]*


[色気もムードもないとしても。
実質新婚ほやほやの雰囲気に割り込む闖入者。
元より人の視線には慣れている。
腕の中の彼と同じく、真っ最中でもなければ。向けられる視線に邪なものが混ざりらない限り、平然としたものだが。

ただ彼の口から聞こえた答えだけは。
わかっていても、面白くなかった。]

 ……ふぅん。
 そうなんだ。

[思いの外拗ねた声が零れてしまったことに、ハッと気づいて。
なんでもない、と鬱血が散る彼の首筋に顔を埋めて誤魔化そうとした。

好みの対象が石膏像であることも。ヌードモデルのアルバイトのことを知るのも。
アルバイトを断らせるために彼の身体に定期的に痕をつけたがるようになるのも。

全ての真相とその顛末は、もう少しあとの話。]*


【人】 樫の樹の子ら リツ

[共同バスルームは既に千客万来で、男同士がべたべたと肌を密着させている光景はハッテン場のサウナを彷彿とさせる。]

 どこもかしこも丸く収まった感じ…?

[シュウロに抱かれたままぽつりと零せば、政治家と共に湯に浸かる隣人と目が合う>>55

「やっぱり抱かれてるじゃないか」と言いたげな半笑いに、理津の目が鋭くなる。
確かに啖呵を切ったのは自分だし、あの時は元カレのこともあって絶対に、絶対に抱かれてなどやるものかと固く決意を固めていたはず………なのに。

視線をキルロイからシュウロへ移して、ふっと息を吐き肩の力を抜く。
シュウロの子供を産むどころか、立会人の居ない婚姻の制約の真似事まで済ませてしまうなど。
この施設に来てすぐの自分は想像だってしていなかった。]

 ねぇーえ、キルロイ。
 処女そつぎょーおめでとー!
 俺の喘ぎ声で抜いてたみたいだけど、
 自分が抱かれたみたごかんそーは?

[気まずそうに目を反らすお隣さんへ。
バスルームの壁に反響するほど大きな声で、恥ずかしげもなくケラケラと笑いながら声をかけた。*]

(69) nokto 2015/11/16(Mon) 22時半頃

[涙ぐむ姿が嘘泣きだってことくらい、分かっている。
それでも甘やかしてやりたくて、静かに唇を寄せた。

その一方で身重だと気遣う体を放り投げるのだから、
呆れられても、見捨てられても、文句も言えない。]

 いや、その。
 ……乗れって言って、その行動はなんだ。

[照れ隠しだ、分かれ馬鹿と緩み切った口を睨み付け。
覆い被さって来た体に心臓が跳ね、肩を震わせた。

もっと屈辱的な想いをすると思っていた。
だが、実際、こうして押し倒されてみると照れ臭さや
むず痒さはあっても、嫌な気がするどころか、むしろ。]



 その時は、その時だ。
 体だけは頑丈なんだから、手加減せずに来い。

 吾郎の全てを受け止めてやろう。

[噛み付かれた鼻に、くく、と喉を鳴らして片目を閉じて。
復讐に燃える吾郎を煽るように、腰を太腿で撫ぜてやる。

たかが上下が反転しただけだというのに、
頬に落ちる柔らかさと、絡む指の逞しさの落差に眩暈がした。
つい先程までは可愛いと囁いた吾郎に可愛いと囁かれて、
悔しいと思うよりも嬉しさがこみ上げるだなんて。]

 互いに産めば、幸せも二倍になる。
 政府から養育費をたんまりと毟り取ってやろう。

[くすくすと笑い声を共鳴させながら肌を合わせ、
激しくも甘い蜜の坩堝にただただ、落ちて行くだけ。**]


【人】 樫の樹の子ら リツ

−一月後−

[携帯の端末を手に取り、アドレス帳からここ数年すっかりご無沙汰していた名前を呼びだす。

コール数回。
留守番電話になるかと思った矢先に、端末の向こうから随分と懐かしい女性の声が聞こえた。]

 あ、母さん?
 久しぶり……。そう、理津。

 え………?
 ちょっと違うって!
 大学辞めたとかじゃなくて!!
 いや、大事な報告だけど…

[会話を始めて一分と経たずにアドバンテージを持って行かれて、理津の眉間に浅く皺が寄る。]

(84) nokto 2015/11/16(Mon) 23時半頃

【人】 樫の樹の子ら リツ

 孫できた。
 あと俺、結婚………結婚?する、らしい…?

[自分のことなのに、言っていて言葉の表現がそれで正しいのか首をかしげる。

端末の向こうで混乱した声が矢継ぎ早に質問を投げかけて来るのを右から左へ聞き流しながら。
保育器に収まる卵を愛おしそうに見つめる男の背を見つめて、ふっと視線を和らげた。]

 とりあえず、そーゆうことだから。
 落ち着いたら孫の写真と一緒にメールする。
 じゃあね。

[ピッと一方的に端末を切って。
そんなに見ててもすぐには生まれないよ、と。
黍炉の隣りへ歩み寄った**]

(85) nokto 2015/11/16(Mon) 23時半頃

【人】 樫の樹の子ら リツ

 ――……愛してるよ、黍炉。

[保育器に収まる我が子の卵に夢中な男の腕を引いて。
 唇を重ねると共に囁いたのは、小さな小さな愛の言葉。**]

(98) nokto 2015/11/17(Tue) 00時頃

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