3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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――、…
渇く。 なら、
[嗚呼。あげる と、 優しげな声がする。]
……――何処に。
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―南棟1階―
うん、一緒に行こう。 ひょっとしたら何か分かる事があるかもしれないし。 3人寄ればなんとやらさ。
[>>275メアリーの言葉に相槌を打ち、同行を促す。 左手の血の匂いに紛れたのか花の薫りまでは分からなかった。]
大丈夫、キャロは化け物じゃない。 私達の友達だよ。
[>>288涙を拭ってあげたかったが、 自分のハンカチは使える状態に無く]
居て、何が悪いもんか。
[しっかりと一度頷いた。]
(296) 2010/02/27(Sat) 16時半頃
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[あげるよ。誰かの声に似ている。
知っている。知っているのだ。]
… 鬼は……、
……他を、捕まえないと
[橙の眼が謳った溺れるものの板。
じわじわと脳裏を侵食する。]
……この、こえは。
……なんなん、…だ…?
[鬼であり鬼に近すぎるのに鬼になりきれない薄紫は
小さく、そう呟いた。]
ああ ああ
ああ ああ
[衝動が高まる]
[渇きが高まる]
ああ
くる しい
つら い
ああ
[何か壊れる寸前にも思えて]
…、っ
[共鳴か、呼応か、渇きが伝播する。]
や、…め、…、
…、――っ
[搾り出すような こえ が、脳裏に響く。
耳をくすぐる 手招く声。]
こわ、れるな。…だめだ
[くろとしろの、手招く、声。]
|
そうだね、なんとかなる。 なんとか――するさ。
[一度痛い目を見て、もう一人で突き進む気は薄らいだけれど。 どうせなら、酷い目に会う人は少ない方が良いのだ。 誰にも言わずに心にそう決めて]
後で眼、冷やしときなよ?
[みんなで連れ立って保健室へと向かった。 道中なぜかお茶葉がばら撒かれていた廊下を通りながら。]
―南棟一階→保健室―
(308) 2010/02/27(Sat) 17時頃
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|
―保健室―
ありゃ? なんでみんな雁首そろえてこっちに居るの?
[騒動を知らない自分にとっては、 職員室にいたはずの面々がここに居るのが不思議でならない。 起きている者には手を振って、 眠っている者の傍では静かにしているだろう。]
(312) 2010/02/27(Sat) 17時頃
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鬼は
… 俺たち。
[おにさん、こちら。]
…… …
[――――頂戴。]
[――――頂戴。]
[あげられなければ、
て、しまう。]
|
─保健室─
[包帯や消毒薬を使って一通り治療は済ませていく。 数分もしないうちに見事なグルグル巻きが完成した。]
無事無事、あとはマーゴを探しに……おや、 先生が丁度周ってる所かな?
[大人が独りも居ない室内に僅かにため息を漏らしたが、 ソファに気に掛けていた姿を見つけ胸をなでおろす。]
え、職員室にも何か出たんだ。 ……なかなか安全な場所なんてないんだねえ。
[ここも何時まで持つのか、分かったものではない]
最悪グラウンドにでも逃げ出すかー?
[広いので逃げ先だけは豊富だろう、 問題は壁にできる物が何も無いという点。]
(317) 2010/02/27(Sat) 17時頃
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――――――永遠の、鬼ごっこ。
――――ここで死ねば
―――ずっと
なんで
こんなに
ああ ああ
こんな中にずうっといるなんて
イヤ だ
|
……なんか、大事な事を忘れている気がするんだよね。
[じっとミイラ状態の左手を睨んでいたが。]
……あ。 ヘクター、待たせっぱなしだった。
[右の手でがりがりと髪を掻いて。]
じゃあ、ちょっと行って……ぐ。
[気を抜いたせいか痛みがぶり返してきて]
……もう流石にあいつの方から取りに来るだろうさ。
[それでもまだ姿を見ていないという声を聞けば]
……やっぱ、見るだけ見てくるか。
(325) 2010/02/27(Sat) 17時半頃
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[赤い、ビー玉の黒いしみが
ぎろぎろと燃える……。]
イヤ だ……。
ここにずっといる のは
お前も
そうだろう?
[段々と、思考が、目的を定め始めるか……。]
勝つ?
それは……。
[わかってくる方法、それはそれは]
他を……。
嗚呼。
そうか。
―――――勝てば。
[―――かえる。
かえって。かえっても。
かえりたくなくてここにいた。
けれどここにいたいわけなどあるはずもない]
[ぼやけた、黒。
薄紫に滲む黒。
漆黒に引きずられるように。]
|
─保健室─
え……待った、ねえ。 マーゴがおかしかったのって何時頃のことだか分かる?
[左手の怪我の原因、 その事件の後彼女はA組側の階段へと戻ったはずだ。 保健室の有るこちら側には向かっていなかった。
些細な違和感、気にするほどの事では無い程度の事。 けれども彼女は”好かれている”らしいのだ。]
……痛み止めか何か、とかそんな都合良く置いては無いか。 じゃあ、ついてきてもらおうかな。
[護衛よろしく、と笑いかけて。]
(329) 2010/02/27(Sat) 17時半頃
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─保健室─
……その後から戻って無いなら、 私が見つけるよりは前か。
[哂った少女のお友達、キャロライナの手の文様。 不安要素は重なりすぎて漠然とした暗雲が立ち込める]
いや、転んだだけなら、何にも無い、さ。
[歯切れの悪い言葉で誤魔化した、 彼女はまだ耐えていてくれるだろうか。]
(342) 2010/02/27(Sat) 18時頃
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―保健室→南棟階段―
肝に銘じとく。 大丈夫、渡すだけだから中までは入らなければ安全だよ。
[彼も、まだ衝動と戦っているのだろうか。]
キャロだって、ずっと神経使ってたんだよね。 しばらくはゆっくりしてて。
[>>337忠告は大真面目に承諾する、 破ろうとして約束を作る事はしないつもりだ。]
よし、宅遅便出航ー。
[実を言うと、戻りたくは無い。 だから付き合ってくれる人が居るのは本当に心強かった]
近い側の階段から行く? 多分アイツは音楽室前まで行ってるだろうし。
(343) 2010/02/27(Sat) 18時頃
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美術部 ミッシェルは、さくさく階段を登ってやがて3階へ――
2010/02/27(Sat) 18時頃
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―南棟階段―
……そうだね、いろいろおかしいよ。
[音楽室は、すぐ目の前だった。 けれど扉に前に探していた姿は見当たらない。]
……中で何か。
[室内の不穏な様子は、外にまでは伝わらず。]
(350) 2010/02/27(Sat) 18時頃
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かくれんぼ?
ああ
ああ ああ
[白い肌が]
[目に付く]
[渇く]
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─南棟階段─
違いないね。
[どこまでもふざけたお話だ。 室内の気配を知るすべは自分には無い。 空気も雰囲気も足を止める要因ではあるが……]
この先には行かないように言われてるんだ。
[まだあの人が居るのなら、なおさら。]
……でも、気になるし覗くだけなら。
[いきなり入ったらダメだよ、と念を押して、]
(354) 2010/02/27(Sat) 18時半頃
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