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【人】 匿名軍団 ゴロウ ― 其れから ― (3) ライラ 2015/11/15(Sun) 09時半頃 |
[此処に集まった連中の中で回数は一番張れる自信はある。
そう思っていた時期がオレにもありました。
しかしそれは単純な吐精の回数であり
初めての且つ予定外の経験で死にそうになるのは仕方のないことではなかろうか。
確かに止めろとは言わなかった
最中に何度ももう無理だ死ぬと思ったのは事実だが、
口で言うほど嫌がってもいなかったということは絶対に言わないでおこう。]
経験人数を貴様に明かすつもりもないが
抱かれるのはシミュレーションすらしたことがない。
…少ないも何もないであろ。
[相手の物言いに一瞬青筋が立つのを抑えて
自分の内では真っ当で論理的な答えを返す。
口淫をした際に彼奴のせいでイメージ的なものは
不覚にもしてしまったわけだが
あれはシミュレーションしたわけではない、ノーカンだ。]
貴様はオレの母ちゃんか。
まあ、これからは多少健康的な生活というのも気にはするが。
[夫面するなと思ったものの若干気恥ずかしいので
母親気取りかと言ってみたが実際母親になるのはオレである。
それを結果意識することになるはめになったと内心で歯噛みする。
腹にある違和が初めての経験のせいであるのか
それこそ着床とやらをしているのかはわからず。
まだあまり実感もないのだが。]
今の仕事が合わないわけではないが
健康的な生活には遠いかもしれんな。
オレの崇高な思想を理解する職場など
地の果てまで探してもないとは思うが、まあいい。
腐敗した大人の裏社会の現場を見に行ってやらんこともない。
[この男が普段何をしているのか知らんが
おそらく爛れた生活を送っているに違いないからな。
見張っておいて損はないかもしれない。
というこの発想が非常に女々しいのでそれも口にはすまい。]
[体力に自信があるならば酷使してやっても問題なかろうと
浴場に運ぶという大義を与えてやったわけだが
忠実な従僕らしく本当に実行するらしい。
差し出された両腕に一瞬惑う。
浴場へ向かう際、その状態を此処にいる連中、特に隣人、
に見られたら死ねる、と暫し逡巡しながらローブを羽織り、
しかし彼奴から仕事を取り上げるのも悪い品とその腕を取り
悪びれもなく告げられた言葉に]
っ、冗句でなければ良いとは言ってない。
[変態め、とボソリと言って怒りのためでなく染まった頬を隠すように顔を背けた。
その羞恥が顔に出ることも素直に甘えたような素振りを見せるのも葛藤の末である。
その現場を目撃しようが何も思わないかもしれないが
個人的に非常に恥ずかしいのは事実であり
突然の乱入者に呪詛を吐こうがオレは悪くない。]
[しかしこの男は乱入者に対して随分と寛容なようだ。
そういえば此処に来たばかりの時もあいつとは会話していたな。
知り合いなのかだろうか。]
どういう意味だ。
オレとて友人の一人や二人…
まあ、子に関しては多少選ばれし者のハードルを下げても良いかもしれないな。
[首に腕を回して、近づいた顔の何か物思うような表情の意はオレにはわからない。
ご立派な血統とやらにいろいろと複雑な事情があるらしいことも
よくはわかっていないが、そのうちわかるだろう。
そんな風に考えてしまう時点で思考が嫁入りのそれであることには目を逸らしつつ、風呂場へ向かう際に誰にも鉢合わせないことを祈った。*]
村の更新日が延長されました。
[正面からぶつけられる「滅茶苦茶にしたい」
ときめいた、とか。
そんな乙女チックな感情じゃないと自分自身に言い訳をしながら。
劣情の灯る瞳に、心臓へ杭を打ち込まれたのは確かで…。
布越しに触れる手へ熱い昂ぶりを擦りつけるシュウロの仕草が、否応なく注挿の動きをイメージさせる。
反射的に引きそうになる手をぐっとこらえて。
シュウロの咥内から奪い取った唾液を苦い味ごとごくりと飲みこんだ。
今、ここで…
目を反らせば、手を引けば。
完全に、負ける気がした。]
[それでも濃厚な負けの色に、素直に敗北を認めるのは悔しくて。
荒っぽい口付けの最中に導き出した妥協点は、あくまでシュウロの懇願を強請るもの。
抱く立場は譲っても、精神的な優位は譲らないと。]
ほら。
お願い…、してみてよ。
[男としての意地を込めた挑発は、シュウロの顔に蕩ける様な笑みを浮かべさせた。
それが、最大値まで引き下げた妥協点で得た戦利品だ。
女にも男にも、引く手数多そうな外見のシュウロが浮かべた、このだらしなく緩んだ笑みが。
これがせめて、自分だけのものであればという欲は脇にどけて。
試合には負けたが、勝負に勝ったのだから。
それでいいだろうと自分を納得させる。]
[欲しいと、ストレートで言わせた渇望の言葉。
解かれた指が王子様然とした外見に似合う動作でシュウロの口元へ運ばれ、噛み過ぎて紫色に変色した中指の背に触れる。
見た目のいい奴っていうのは、どうしてこういう気障ったらしい仕草まで絵になるんだと。
スクリーンに映しても遜色のない流れる様な仕草と。
伏せた瞼の下からゆっくりと現れ、自分を射抜く雄の視線に。
刺さる杭が心臓を貫いたのを知覚して、僅かに残っていた逆転への野望を完全に諦めた。
目的意識のはっきりしたこの部屋と同じ。
色気もムードも何もない。欲望に忠実で、シンプルな懇願。
それに全身の皮膚が泡立って、むき出しの欲望が想像と期待にふるりと震えてしまった。]
全部とか、我が儘だなぁ…
そーいうこと言うんなら、シュウロだってくれるんでしょ?
シュウロの全部、俺に。
[シュウロの言う全部がどこからどこまでを示すのかを曖昧にしたまま。]
[背に回る腕に抵抗を示さず大人しくしていれば、抱きしめる力は背が反るほど強いくせに。
乱れた衣服を重ねあう腕の中は、存外居心地がよくて困る。]
………言っとくけど、今回だけだから。
[負けを認めて、抱かれてやるのは今回だけだ。
なおも引かない負けん気を発揮して、シュウロの背に腕を回す。]
2人目が欲しいんだったら、諦めて自分で産んで。
その時は俺が、シュウロのこと抱いてあげる。
[背に回していた手をそっと下へさげて、生地の奥にある、未開の地への入り口を指先で押す。
BL計画における最低ノルマは一組一人だったはずだ。
だからこれからの交わりで自分が孕み、一人目を生んでしまえば義務は無くなる。
それでももう一人、あるいはもう一度とシュウロが望めば。
その時は、抱かれるのは俺じゃなくシュウロの方だと。
抱きしめあったまま。
顔も見せずに言い放つそれは、それは負け惜しみとも取れる宣戦布告。*]
[右手だけで済ませるから体力が続かない、とは視線での指摘。
性交と自慰を同列に語る時点で懸念はあったが、
良くこれで他者の中に逐情叶ったものである。
――――…、……今後もしなくて良い。
[だが、あの余裕が削り取られた敗北宣言が、
誰かの鼓膜を震わせた可能性は苦味を伴い、咄嗟に声が出た。
喉に絡まる味わいは大人の矜持で呑み込み直し、
数秒のラグは御愛嬌の範疇。嫉妬の味なんて随分と久しい。]
……認知しないまま、私のゴシップになりたくはないだろう。
パパラッチに追われるよりは、余程マシな筈だ。
クリムゾンの名だけは、残してやろう。
[母体を気遣うのは腕と体温ばかり。
言葉は常のように彼を揶揄り、イニシアチブを取りたがる。
腹に残した子種に慰められて、硬い床を確かな歩みで踏む。]
社会的メスを入れる心算なら、私の事務所はクリーンだ。
君が考えるような、百人切りなどしていない。
[言葉を選んだあとですぐさま後悔した。
回りくどい上に分り難いが確かな悋気の発露だと自覚が刺さる。
――― こんな子供相手に、である。
彼の過去に妬く己に、己を見張っておきたい彼。
言葉にすればホームコメディのそれだが、お互いに本気の内。
遺伝子の適合性と云うアドバンテージはあるが、
彼が突如突拍子もなく踏み出すのは嫌と云う程知っている。]
[流石に子を腹に抱いている間に不貞を働く男ではあるまいが、
その先など誰にも約束出来はしない。]
―――…兄弟を揃えるのも、悪く無いかもしれないな。
[独り言は多分な私情に塗れ、反論を聞く前に湯殿の扉を潜る。
大理石を惜しげもなく使った内装に、足元に敷かれたマット。
何処でも子作りを推奨する仕様に、
軽く頭を振ると互いのローブを剥いで湯煙に身を投じた。*]
【人】 紅茶屋 クリストファー[冗談で済めばいい、と講じるのは脳内での秘話。>>*85 (6) momoten 2015/11/15(Sun) 16時半頃 |
【人】 紅茶屋 クリストファー[まるで二親の会話に応じる主張は、己に似た早熟な反応。 (7) momoten 2015/11/15(Sun) 16時半頃 |
[うっかりと黄泉の門を開いた結果、
聞こえてくるのは亡者染みた低音の呪詛。
どちらが抱かれた側かは見なくとも分かるというか、
想像と逆だったら当惑の末、現実を受け入れられなさそうで。
視線を外したまま、空を切る鮮やかさで掌を見せ、
悪意も害意も敵意もないことを示してやろう。
一方で雄の余裕を見せる遠戚は、
いつの間にこちらの名を知ったのだろう。
……クリストファー・クリステル・クリストフ。
[口にした名は、約束された血族に羨望の色を滲ませる。
兄に勝てる弟はいないという格言が蔓延る通り、
Cに連なるDは別たれた今も、社会的にも圧倒的な差を生んだ。]
[隙間から滑り込んで来た寛容的な声に、
再び扉を数センチだけ開いて言い残すのは贅沢な欲求。]
育児休暇と育児手当金も割増しで頼む。
上司部下の好で弾んでくれるなら、
うちのカフェを託児所風に改装してやっても良い。
[お高く留まりやがって、と恨み節を口にした父も、
無理に子孫繁栄をして何になる、と嘆いた祖父も。
いつだって、液晶画面や情報誌に載るCの遠戚に向ける目は
手から離れてしまった眩い物を見る色をしていた。
あの男が吾郎の上司だったというのは、因果律の捩じれに
リビングを歩きながら苦笑が零れてやまない。*]
[右手だけで済ませずに済むならば
それに越したことはないのかもしれないが
それをするには口を閉ざしていなければならないわけで。
その苦労を考えたら自己発散した方が余程楽だったというだけの話。]
…言っておくが今後するつもりがあるという意味じゃないからな。
[それは抱かれるというシミュレーションを今回のことで
日常的に行うとでも思われたらかなわないという意味で、
相手の考えていることとはずれた回答だったかもしれない。
あのような痴態を晒すのは後にも先にもこの男の前だけだと思うのだが、
日常的に行ってきた脳内で経験を重ねるという精神修行も
今後する気には不思議とならなかった。
彼奴が言葉を発するまでの数秒のラグと声音に何かしら感じるものがあったが
空気の読めない思考故、訝しげに首を傾げるにとどめ。
世を忍んで生きる身だからな。
そのような面倒ごとは御免だ。
…別段生まれに拘りはない。
[オレ単体が特別な人間というだけで家名に誇りも拘りも特になく。
しかし好奇の目に晒されるのは御免であったが、
それより義務とはいえ男に子を産ませたという事実を
公にして彼奴の世間体的なものは問題ないのだろうか等
大人げのない大人相手に考えてやるオレはとても寛大だと思う。]
どうだかな。
まあ、貴様がどれほど爛れた生活をしていようがオレには関係ない話だが。
[そう言ったものの顔にはそうではないと出ていただろうが
相手が自分の少ないと見透かしている経験値にすら嫉妬を覚えているとは気づかず。
ましてこの先の己の行動にまで懸念を抱かれているとは思わない。
ただ、呟かれた独り言の単純な意味だけは理解すると
無意識に首に回した腕に力をかけた。]
【人】 トレーサー キルロイ[運ばれた先、 (8) death73 2015/11/15(Sun) 18時頃 |
【人】 トレーサー キルロイ ハイソサエティーとやらの付き合い方はオレにはわからんが (9) death73 2015/11/15(Sun) 18時半頃 |
【人】 トレーサー キルロイ …どうやら受精は完了したようだ。 (10) death73 2015/11/15(Sun) 18時半頃 |
[抱かせてやらねぇよ、と恥じらうように許諾した彼を、
散々抱き潰してしまったことに後悔がない訳ではない。
ディー、と紡がれた名は極上の甘さを鼓膜に届け。
ブラックコーヒー色の彼は、チャイよりも甘く舌に落ちる。
自分だけに用意された一杯にお代わりを何度も強請りながら、
注いだミルクで波紋を作り、加えた甘言で甘さを満たし。
毒されて赤く染まる器から雫が零れぬよう、丹念に愛撫して。
焦らすなんて、出来るはずもなかった。
壊さない様に性急に這い回る掌も、最後は彼の掌に落ち着く。
名を呼び過ぎて掠れそうな喉は、己の唾液で潤そう。
ずるいとむずがるなら、喉仏に口付けてあやそう。
抱き壊されたら、と瞳を明滅させて怖がる節が見えれば、
頬を掌で包み、優しく額を擦り合わせてやろう。
大丈夫。優秀なサーヴァントが、身を張ってくれるはずだ。*]*
【人】 紅茶屋 クリストファー[中々にして、この子供は大人を侮らせない。>>*96 (11) momoten 2015/11/15(Sun) 19時半頃 |
【人】 紅茶屋 クリストファー[濛々と立つ湯気の合間に見えた彼の横顔も、 (12) momoten 2015/11/15(Sun) 19時半頃 |
【人】 紅茶屋 クリストファー[指先で腹を圧す程に、内側で転がる卵型。 (13) momoten 2015/11/15(Sun) 19時半頃 |
【人】 紅茶屋 クリストファー
(14) momoten 2015/11/15(Sun) 19時半頃 |
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