182 【身内】白粉花の村
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ディーンは、レティーシャに話の続きを促した。
2014/06/28(Sat) 03時頃
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[呑み込めていなかった唾液も気管に流れ込んできてそれも吐き出しそうになったけど、震える片腕でそれを適当に拭った。
引き上げられた顔に浮かぶ苦しげな表情を見られるのが嫌で、余計に顔が歪んだけど。悔しい事に呼吸は幾らか和らいだから大人しく息を吐いた。 急に巡り出した血と酸素で頭がふらつく。]
―――…、
[死なせたくないって言われてもな。どちらにしたってあと残りが数か月、あるかないかの話だ。それが多少早まるだけじゃないか。
そう思うだけで結局荒ぐ呼吸に邪魔されて声になって出ては来なかったから、相手の謝罪>>78は独白じみたものになった。何度も繰り返される"ごめん"を、許してやる事もできなくて、ただ聞いてるだけになる。]
(86) 2014/06/28(Sat) 03時半頃
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…、なら、アンタが助けてくれるの。 俺を眠らせてくれるの? そんな気もなかったくせに…、
――――…俺にどうしろって言うんだよ。
[死なせたくない。怪我をするな。そんな今迄の言葉達がぐるぐると頭の中でまわる。ただ待てというのか。 此処にくるまでだってずっと眠れなかったのに。こんな奇病に医者として関わりだしたのだってただの偶然じゃないか。 こんなのただの八つ当たりの恨み言だ。分かってる。結局助けて欲しいのにそれが叶わないからいじけてるだけに過ぎない。自分の都合を押し付けてるだけなことには、もうとっくに気付いてる。
こんな情けない事、言いたくもなかったのに。
最後の問いは絞り出したみたいに掠れて完全に聞き取る事も出来ないかもしれない。瞳に膜を張るように溜まってた涙が目端から伝ったから顎をあげさせる手からは無理やりに逃れて俯いた。]
(87) 2014/06/28(Sat) 03時半頃
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[強打した箇所を擦り具合を確認する。出血はしていないか 骨は折れてないか 筋は違えてないか。痛覚の欠損した彼女には必要な行為だった。大事は無い。ただ、見える箇所に痣が出来たのを確認すると、不機嫌そうに前髪をかき上げその差し出された左手を掴んだ]
あらあら、恐縮ねぇ? 普通じゃないって言うのは、私の事なのだけれど… うふふ、私たち 似た者同士ですものねぇ? そう聞こえちゃった?
[彼女は ありがと。と言いながら、空のグラスにとくとく と瓶の中身を注ぎ直す。 少女が拾った薄気味の悪いガーゼをひょい と指で摘み、その手に納めると テーブルの上に活けられた紫陽花の上にひらひらと被せる。]
うふふ、恐らくは…貴方と同じ。 こういう事じゃ、ないかしら? ほら、綺麗だった紫陽花が、今はどう?
[世の中には綺麗か汚いだけではやっていけない部分もある。それはこの少女も理解しているだろう。 薄紫色にその卓上を彩っていた紫陽花が、被せられたガーゼによってその色彩を閉ざす。]
(88) 2014/06/28(Sat) 03時半頃
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……素直ですね、本当に。
[嗚呼。実に愉快だ。固まって変わる事のないその表情の代わりとでも言うように、此方の言葉に行動にコロコロと変わる彼の雰囲気にはどうも心が擽られる。顎に添えた手から伝わる歯を噛み締める音に目を細めながら、まるで懇願するように呟かれた言葉に、そして強張るその体に、えも言われぬ愉快が胸を満たした。 ――しかし直ぐに差し出された手紙を見ると、これ見よがしに溜息などついてみせて]
何だ、もう出してしまうとは。面白くないですね。 それにしても手紙ですか……、院長から?
[興味を失ったように顎から手を離すと、手紙を受け取ってつまらなさそうにそれを見つめる。しかし裏に書かれた院長のサインを見るなり、あからさまに眉を顰めて見せた。 断りもせずに手紙の中身を取り出せば、無言のままにさっと目を通す]
(89) 2014/06/28(Sat) 04時頃
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…へぇ、吉報じゃないですか。 おめでとうございます。その目の原因は嬉し泣き、と言う所ですか。 ……しかしこんな事なら、あの時本当に皮を剥いでおいてやるべきでしたか。機会を失ってしまいました。
[チラリ。手にした手紙から視線を外し、笑みと共に末恐ろしい冗談を飛ばしながら、上目遣いで相手の顔を覗き見る。 この吉報にもやはり変わらぬその表情に肩を竦めるも、嗚呼そんなに目が腫れる程に泣いたのか、とクスリと笑みを零し――そして何故だか、その吉報をあまり面白く無いと思っている自分に気付いた]
しかし困りましたね。退院と言うことは…真っ先に君の"泣き顔"を見るのは難しい。 ……結構。楽しみにしていたんですけれど。
[最初は困ったような笑みを、しかし次第に不服そうな顔へとその表情を変えていき。 折角面白い遊びを見つけたと思った矢先にこれか。胸に浮かんだ軽い苛立ちを、何時ものように笑みの裏に隠す事もせずに。 それにしても、今日はどうやらあまり運がよろしく無いらしい。人の不幸は蜜の味だが、人の幸運を共に喜べる程に出来た人間では無い事は、誰よりも自分が良く知っている]
(90) 2014/06/28(Sat) 04時頃
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…退院の前に、少しでも歪みませんかね。その顔。
[無理な事は分かり切ってはいたけれど。本気とも冗談とも取れぬ声音でそう呟くと、再度その顎へと手を伸ばし。今度は様子を見る事もせずに、先程よりも力を込めて片手で掴む]
(……やはり皮は剥いでおくべきでしたかね。そうしたらせめて――絶望くらいは見れたでしょうに)
[物騒な呟きは胸の内だけに。しかし何時ものようにその顔へと笑みを乗せ、それはそれは愉快そうにクスリと笑う。 顎の傷でも抉ってやれば、少しはその無意味な痛みに悔しがりでもするだろうか、なんて。 ――自分の八つ当たりに巻き込まれた彼の事を、ほんの僅かに哀れに思いはしたけれど]
(91) 2014/06/28(Sat) 04時頃
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階段→自室
[あの後、足早に部屋に戻り、ばふ、とベッドに身体を埋める。 少しだけ上がった息をはぁっとつくが、すぐにそれも収まった。沢山の人に心配をさせて、それこそまた自分の寿命を縮めることはしてはならない、と。なんでだかそう思ったから。
ーでも。
デメテルは、天井に向けていた目線をちらりと壁のカレンダーにずらす。
"自分の寿命は、あのカレンダーをめくれないほどに短い"
残り数週間という長いようで時間を大切にしなければあっというまに過ぎてしまうその時を、自分は。どう生きようか、と。 …そんなに簡単に向き合える問題でも無かった。結果として、逃げた。わざと品のいい口調を崩して、 甘えて、迷惑をかけて(けちんぼせんせいはけちんぼだと思っているけれど。) そうして、"あおいとり"を求めて、 起こりもしない奇跡を夢見る少女のように振舞った。……否、求めているのはきっとフリなんかじゃない。 確かに求めているのだ、 "病気が治る"という奇跡を。
ーでも、だからと言って、]
(92) 2014/06/28(Sat) 05時頃
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…これで、いいのだろうか。
[掠れるような呟きは、伏せられた睫毛に奪われた視界と共にそっと暗闇に消え去る。 こうして甘えることは、嫌いではないけれど。かすかな痛みも分かち合えない、一方的な、そんな存在で良いのだろうか。]
(ーこの病気ならそれも認められる気はするけれど)
[それでも、違う。自分は、そうして生きても、きっと、"あおいとり" ー奇跡になんか、会えやしないのだ。 少ない日数を、どう足掻けば。 生きることを諦めずに生き抜くには、どうすれば。]
………、
[ぎゅ、と握られたシーツの皺に、どれだけの葛藤があるのだろうか]
(93) 2014/06/28(Sat) 05時頃
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[手をつないでもらって>>65廊下を歩く。
相変わらず全部大きく見えて、部屋から出た瞬間、繋いだ手にぎゅっと力を込める。 そのまま瞼を閉じて視覚を遮り、手の感触だけを頼りに歩いていたが。
一度立ち止まるとともに、扉を開ける音。
閉じた瞼に透ける光が赤くて。]
わぁー……
[ほっぺたに当たる暖かい風、葉擦れの音に歓声を上げる。]
(94) 2014/06/28(Sat) 06時頃
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[久振りに来た中庭は綺麗で、葉っぱの上にキラキラとお日様の欠片が降り注ぐのが見える。]
きれいだねー。
[膝くらいの丈に見えるライラックの木。 前に来た時には、身長を遥かに越す大きさだったのだから、本当はもっと大きいのだろう。
それに比べて、あまり大きくないはずの、鉢植えのブーゲンビリアは屋根のように、ピンク色の茂みを広げる。
大きさがちぐはぐでも、ここは怖くない。植物は動かないから、踏み潰されない。 それが嬉しくて、楽しくて。
ライラックの隣でくるりと回れば、動く度、釣られたように袖がフワリと宙に浮いて。]
ねっねっ。ちょうちょのはねみたい。おもしろい。
[飛べたらいいのに、なんて思いながら目が回るまで、そうやって遊ぶ。
だれかが訪れて、声をかけたなら流石に止まるとは思うけど]
(95) 2014/06/28(Sat) 06時頃
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双子 朝顔は、メモを貼った。
2014/06/28(Sat) 06時半頃
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おい、…無理して喋るな。
[しばらくの沈黙>>86の後、掛けられた言葉>>87に、行き場もなく彷徨わせていた視線を再び、弟へと戻す。 一言だけ掛けた気遣いの言葉の、なんと場違いなことか。 意識だけははっきりしているようなその様子を、疎ましいと思った。いっそ前後不覚にでもなってくれたら、この罪悪感も居た堪れなさも、もっと薄かっただろうに。]
……助けて、やりたいさ。 眠らせてもやりたい。 ずっと――そう思ってる。
[質問の形をしたその言葉達が、答えを必要としていないことは理解っている。 それでもそれぞれに、掠れた声で、回答にもならない回答を返して。]
死ぬな、よ。
[そうして震えた声で付け足された問いには、一つ覚えのようにそれしか返せない。 俯いた表情を追って、ついに零れた涙の雫を見て取れば、そろりと手を伸ばして触れる。 誰かの涙を拭ってやったことなんて、拭ってやろうと思ったことなんて、今まで一度もなかったけれど。]
(96) 2014/06/28(Sat) 09時頃
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[自分には不可能だったけれど、――もしも弟が、今日のようなことを自分で実行しようとしたら、と。 抵抗がなければその顔に触れて、弟の様子を見ながら、そんな可能性が思考を過ぎる。 あちらから逸らされた視線を咎めるように、気を引くように、もう一言。]
………もしも、 もしも駄目だったら、その時は。
――僕もいっしょに、殺してくれよ。
[初めて口に出したその願いは、先の言葉達よりもいくらか落ち着いた響きで、唇を離れる。
取りようによっては、自己犠牲だとか、責任感だとか、そんな誤解をされるかも知れないその言葉は、――ただ、自分の為だけの救済措置であったのだけれど。
深く深く息を吐き出しながら顔を伏せて、無理やり落ち着いたような気持ちになって。 相変わらず目を引く、手首の酷い傷跡。とりあえずはその手当てをしなければと、身を起こそうとする。]
(97) 2014/06/28(Sat) 09時頃
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ーー……。 [彼女の一連の動作を見れば呆れたように溜息を吐き、紫陽花の上のガーゼを摘まんだ。彼女のいう『似ている』には何だか納得出来なくて、指先でガーゼを弄びながら答える。]
すごく、人間らしいと思うよ。 ーーでも。
[ガーゼを屑篭に投げ入れ彼女を見つめると、同意はしたくないかなぁ、と続けて。]
元々はこんなに綺麗なお花なんだよ、 それを自分から穢すって……変な話だよね。 マリーさん、あなたは綺麗なのに……、
[どうして、と言いかけて口を噤む。それを聞いたところでどうにか出来る保証もなく、傷を抉るだけになれば罪悪感に苛まれるだろう。それはどうしても避けたかった。 グラスに新たに注がれた酒に口を付ける。]
ーーマリーさんってわたしのこと嫌いでしょ?
[嫌いとは違うのかな、好きになりたいけど、受け入れたくないって感じかな、と勝手な予想を並べて微笑んだ。互いに心の内を探り合う駆け引きは、まるでチェスを指すようで。張り詰める雰囲気とは裏腹に内心楽しくて仕方がなかった。]
(98) 2014/06/28(Sat) 13時頃
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[手紙を置いて院長室に返って来たところで、ポケットの中の携帯が震えた。
扉を閉めつつ誰からだろうと確認して、一瞬、それを取り落としそうになる。
――まさか本当に電話してくれるなんて。正直、あまり期待はしていなかったのだけれど]
はい、もしもし?
[喜びを隠しもせずに、弾んだ口調で電話に出た。
ああ、これじゃあお預けをくらっていた犬みたいじゃないか。そんな事を考えて、言い得て妙だと苦笑する]
……調子はどうだい?
[確か投薬の後の筈だ。白々しいと思いつつも問いを投げかけた]
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やぁねぇ、私たち、お友達じゃない? [ふふ、と 何時も通り浮かべた笑みを振りつつ、空気に靡きひらり と屑篭に落ちるガーゼを目の端に留める。 自らのグラスを手に取れば、二杯目を楽しむ少女が持つグラス>>98に、チン と軽く当てて歓迎をアピールしながら。]
ねぇ、知ってる? 紫陽花には、毒があるの。 虫や獣に食べられない様に、ね?
綺麗な物ほど、裏があるものよ?
[そう言うと、彼女は再び露わになった薄紫の花弁を一枚摘み、指先で弄ぶ]
まるで、私たちみたい… なんて、意識が過剰かしらね?
[ふふ と笑いながら彼女は告げる。 目の前の少女は穢れなき魅力がある。 「綺麗」と言われたこの身は汚れに塗れていて。 違う世界の生き物だーと唯羨むしかなかった]
(99) 2014/06/28(Sat) 14時頃
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……
[暫しそのままぼうっとする。もしかしたら、少し微睡んでいたかもしれない。ベッドから身体を起こして、崩れた髪を整えながら窓に向かった。
シャー、と小気味の良い音を立ててカーテンを開ける。外に出るのが叶わなくとも、これ位は怒られないだろう、と。 そのまま窓も開ければ、へりに肘をついて中庭を眺めた。梅雨時の中でたまに晴れると、何だかとても嬉しくなり。 きらきらと輝く日差しに目を少し細めながら、ふと植物が多くある場所ではしゃぎ回る少女を眺めた>>95]
(…デメテルも、ああして外に出る事が出来るのなら)
[少し彼女を羨ましく思いながらも、彼女もまた何か深刻な病気に侵されているのかと思えば、羨ましいなどと軽々しく口にしてはならないと思った。 はあ、とため息をつく]
(100) 2014/06/28(Sat) 15時半頃
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――貴方を楽しませたいわけじゃあないですからね。
[ぼそりと拗ねた口調で言って、漸く手の離された顎を摩る。この人本当に医者かよ、そんな事を思っても、勿論口に出せるわけもなく。 渡した手紙を彼が読んでいる間は、どうにも落ち着かなくて。この後何を言われるのかと憂鬱になる。どうせ素直に「おめでとうございます」じゃあ終わらないんだろう]
折角治るってのに、嫌な冗談言わないで下さいよ。 おめでとう、だけで良いじゃあないですか。
[自傷の事を掘り返されて、心底嫌な声が洩れた。 覗き見てくる視線からは顔を逸らして、我慢しきれずに一つ、舌打ちをする。 ……それにしても、こんなに白々しい「おめでとう」は初めてだ]
……それ、覚えてたんですか。 忘れて下さって構わなかったんですけど――。
[何か嫌味を返してやろうと口を開いたのに、相手の苛立ちに気付けば、思わずその言葉も尻すぼみになる。患者が治るというのだから、素直に喜べばいいのではないか。喜ばれこそすれ、何故苛立ちをぶつけられなければいけないんだ?]
(101) 2014/06/28(Sat) 15時半頃
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[そりゃあディーンは患者としては面倒な部類に入るという自覚はある(それでも回診をしっかり受けようとする分、他よりはマシだろう)けれど、それで嫌われているなら、逆に此処から出て行く事を喜ぶだろうに。 ……じゃあ一体何故彼は苛立っているのか。疑問が湧くけれど、ディーンにその答えが分かる筈も無い]
はあ? 何を……いッ!
[歪まないか、と。その言葉に怪訝そうに返そうとして、再び掴まれた顎の痛みに体が揺れる。まるで医者と患者のやり取りに見えないその動きに、何を考えているんだと睨みつけた。どうせディーンが睨んだ所で意味は無いと分かっているけれど]
なん…なんですか、あんた。 ……一体何がしたいんだよ。
[既に相手を敬う余裕も無く、吐き出されたのは乱暴な口調で。その声音は酷く弱かっただろうが、それでも文句を言わずにはいられない。 今更いつも通りの笑みが戻った所で、それは逆にディーンの不安を煽った。これならまだ、相手の感情が分かる分不服そうな顔の方がまだ良い]
(102) 2014/06/28(Sat) 15時半頃
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ともだち……。
[彼女の言葉を復唱すると、なんて安っぽい言葉だろう、と目を閉じて。上辺だけの会話、繕った感情、その上で成り立つ友情なんてすぐ壊れるだけだ、と心の中で反論した。]
……表があれば、必ず裏があるよ。 綺麗であっても、汚くても。
[ましてや、わたしたちは奇病患者だもん、裏がない方が可笑しいと思うけどな、とやんわり言い返す。そんな話をしていれば何故彼女がそんなことを言うのかと細やかな興味が湧いてくる。…あまり踏み込んではいけないことだとは分かってはいるつもりだが。]
ねぇ。 身体が成長しなくなった、って言ったら信じる?
[唐突に話を切り出して、彼女の出方を待つ。彼女の心を探るのに自らの心を明かさないのはフェアではないと考えた。…とはいっても彼女が話を信じなければ意味がない。彼女が信じるのならこのまま話を進めるし、信じないのであれば冗談だと戯けて見せるだろう。]
(103) 2014/06/28(Sat) 15時半頃
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[>>94引けばたどたどしく歩く少女を振り向けば、その目を閉ざしていることに気付き。
危ないと感じたものの、彼女の見える風景を思えば開きかけた口はまた結ばれ、代わりに手を頼りにする少女に、より一層気遣うようにやんわりと手を引いて]
[扉を開いて、木々の間から点滅し覗く陽の光には鬱陶しそうに顔を伏せて背けた。 けれど、手を離れた朝顔が赤と紫の振袖をくるくるりと振って駆け回るなら、眩しさに耐えながらそれを眺めた]
ああ、飛んでるみたいだ
[どちらかというと、円を描く赤は丸く咲く花のように見えたけれど。本人が袖を羽に模しているならそれでも良いだろう。
それから日に慣れると辺りを見渡して、花の無い茶色の土を探す。 適当な花壇を見つけては腰を下ろして土に触れる、植えるのはここで良いだろうか]
(104) 2014/06/28(Sat) 16時半頃
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[頼りない掠れた声>>96を俯いたまま黙って耳にする。 勝手なことばっかり言いやがって。半ば条件反射めいてそんな悪態が頭の中をよぎったけど、なんでか口にする気は起きなかったし。常のように苛立ちにのまれる事もなかった。 テンポの崩れた呼吸は徐々に正常さを取り戻してくる。残ったのは無理な咳で喉に残る違和感。また数度ケホ、と咳をしてから大きく、長く、息を吐いた。
ついさっきまで、目をそらしてたくせに。泣いたのはすっかりばれてる。 触れる指先からもまた、逃げるみたいに顔を背けた。 少しの居心地の悪さを誤魔化す為に、のろりと腕をあげて首元を摩る。鬱血のあと特有の鈍い痛みに唇を引き結んだ。また痣が増える。]
(105) 2014/06/28(Sat) 17時頃
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[相手の思惑に知らずに乗せられたみたいに、首を擦る動きをとめて、のろりと顔を上げた。 何言ってんだコイツみたいな、やや怪訝めいた表情を向けたのは数瞬の事で、次の瞬間には何処か呆れたように双眸を細めて兄を見た。]
―――…、 自分は途中でやめたくせに僕にはやらせんのかよ。
ほんとアンタのそーゆーとこ、だいっきらい。
[全く頷く気になれない願いにほんの僅かに眉根を寄せる。 何のつもりかはいまいち理解できない。理解できる気もしない。 どうしてこうも思考にズレが生じるのか。毎度の事だけど。]
ねぇ。コレほっといたら死ぬかなあ。
[身を起こした相手がベッドから立ち上がるなら、軋んだ音につられるようにシーツに視線を落とす。右手の下につくられた赤い染みから引き剥がすように、ゆっくりと腕を擡げてぼやいた。
どうせその前に治療されるだろうし、今この瞬間においては、もうそれを待とうとも思わないけど。だからこそ現状に不釣合いともとれる冗談めいた口調でそう零した。意識して聞かなきゃただのいつもの眠たげな声なんだろうけど。 もう大分血は止まってきてる。]
(106) 2014/06/28(Sat) 17時頃
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表と、裏、ねぇ… 何事にも、付き物かしらねぇ?
[彼女は左手を目の前に掲げ、くる くると廻しながら、その腕輪に目をやる。 綺麗であり、穢い。そんな相対する要素が、全ての物に存在するのだ。それは理解していた。問題なのは、「どちらが表か」という先ほどの問答に戻ってしまうのだけれど]
…成長、しない病気?
[少女の突然の告白>>103に、彼女は珍しく目を丸くする。 成る程。時折考えていた違和感はそれか。となるとこの少女は如何程の年数、歳を重ねているのか。もしかしたら自分より歳上なのかも知れない その姿を穢れ無きまま維持出来る。そんな少女に一握りの羨みを感じる。それが非常に無礼な事だと解っていても]
ふぅん…そうなの…
[多少の沈黙。彼女は何を考えたのか。自分の奇病の事、目の前の少女の奇病の事。お互い「失ったもの」がある事。お互い偽りの自分を演じなければならなかった事。似た者同志だと、そう思ったのだろうか。自分もその姿を見せるべきだろうか。そして沈黙は破られる]
…レティーシャ。
…信じるわよ、勿論。
(107) 2014/06/28(Sat) 18時頃
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[――嗚呼、やってしまった。 耳に届いた舌打ち>>101に、頭に浮かんだのはそんな一言。この病院に来てからは、不真面目な部分は治らずとも、少なくとも"大人しく"はしていたというのに。 先の通り、自分はそう"出来た"人間ではない。患者を治癒する為ではなく、ただ自分の好奇心を満たす為に医者となった自分。同じ医者である父には――自分と違い、厳格で正義に満ちた父には、何度も"お前は医者になるべき人間ではない"と言われたものだ]
(……これは。近々"また"追い出されますかね)
[過去に居た病院でも、こうして患者相手に問題を起こしては追い出されて来た自分だ。後悔の言葉が浮かびはするものの、実際に後悔の念が浮かんでいるわけはなく。 ――まぁ、追い出されるならそれはそれで。 ここも同じように追い出されたとしても、また次の病院を探すだけだ、と。その問題を考える事は早々に諦め、自分勝手で理不尽な怒りをぶつけられている、可哀想な患者へと目を向ける]
(108) 2014/06/28(Sat) 18時頃
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…何が、ですか。 そうですね…白状しますよ、ただの八つ当たりです。
………、本音を言うとね、俺は君を退院させたくは無いんですよ。 表情を失った君が、他の何を持って感情を表現するかには…結構、興味があったんです。
[敬語の取れた相手の様子>>102に、パチリと目を瞬かせ。睨む目には目を細めて応えながら。 何故だろう、こうも面白くないのは。患者が治癒する時に特に何の感慨も持たないのは常の事だったが、胸にちりつくこの違和感は何だろう]
(……勿体無い。あんなにいい顔をしていたのに――表情には出ませんでしたけど)
[そこまで考えて、ようやく理解する。 嗚呼、成る程。この素直な彼が自傷した時に見せた、あの葛藤を。絶望の中にも希望と羨望を捨てきれず、無様に滑稽に足掻くその様を。 か細く漏れた声を聞いた時には、何とも心が踊ったものだ。医師の仮面を被り、心配そうな目を向けながらも、心の中では相手を見下し、嘲笑っていた自分は。 その様をもう見る事が出来ないのが、自分は――残念で仕方が無いのだと]
(109) 2014/06/28(Sat) 18時半頃
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………治らなければいいのに。
[おおよそ、そんな言葉が出たとは思えぬような、どこまでも人の良い笑みを浮かべながら。吐き出されたのは、自分にしては珍しい、紛れもない"本心"]
(……もう取り繕うのも面倒ですね。どうせバレる時はバレるんですし。 あぁでも、院長にバレるのは…それもそれで、少し面倒ですか)
[そんな諦めと共に、どす黒い感情のままにぶつけたその言葉は…果たして彼にはどう届いただろうか]
(110) 2014/06/28(Sat) 18時半頃
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…これは駄目なんだな。
[自分の手から逃げるように背けられた顔>>105に、ぽつりと呟きながら。けれど何を気にすることもない、ただ、当然だと思った。 受け入れられたのは理不尽な暴力だけで、相手の意識がある限り、自分の行動は大抵が拒絶される。もう慣れてしまったことだけれど。]
おまえが僕を嫌いなのは知ってる。 知ってるけど、――…、
……置いていかれるのは、嫌だ。
[身を起こしながら、疲れきった声音で、溜息とともに言葉を吐き出した。 弟が死んだとして、何もできずにいた自分ひとりが取り残されるのは、余りに惨めだと思う。 特定の誰かを好ましく思ったことなんて、今まで一度だってない。それは血を分けた弟に対してだって、そうだ。 けれどその血こそが、きっと自分の邪魔をする。 兄の立場に甘えて、好意でも親愛でもない、ただ執着めいた汚い衝動の捌け口にしているだけなのだと、まだ認めるつもりはないけれど。]
(111) 2014/06/28(Sat) 19時頃
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死なせないって言っただろ。
[持ち上げられた腕と一緒に呟かれた言葉>>106には、そこまでの切実さは感じ取れなかった。弟が意識していたかどうかは知らないけれど、その事に僅かながら安堵する。
一応は咎めておきながら、血塗れの腕を取って持ち上げて。 その惨状に思わず顔を顰めて、此処に来てからすっかり慣れてしまった処置を施しながら。 先に気にするように摩っていた首に目を遣って、残る自分の手の痕に顔を歪めた。あまり、直視はしたくなかったけれど。]
そっちも、包帯でも巻こうか。 …悪かったよ。
[邪推をされそうな――否、実際、邪推も何もないのだけれど――そんな痕を晒すのはあまり好ましくない。何より自分の醜態を、そのまま掲げて歩かれるようで。 次から次へと浮かび上がる謝罪を思わず漏らしながら、新しい包帯を手に取った。]
(112) 2014/06/28(Sat) 19時頃
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[彼女の答え>>107を耳にすると、やっと信じてくれた、とにんまり笑った。]
だから、ね。 表も裏も分からないんだよね。 器と中身ーーどちらが表なのか自分でも分からなくて。
[ようやく彼女の最初の質問に答えると、酔いで赤らんだ頬に手を添えて。彼女はこんな話しを聞かされて何を思うだろうか、と想像する。嫌悪感か、哀れみか、それとも……。]
成長する身体はもちろん、 可愛くて大人っぽい服が着られること、 世間や第三者から大人として見られること、 わたしからしたら、あなたは欲しいものをたくさん持っているんだけどなー。
[彼女からしてみたら他の人のほうが欲しいものを持っている、なんて思っているかもしれないけれど。]
(113) 2014/06/28(Sat) 19時頃
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[クルクルと独楽のように回り、遊んでいたが、やがて目が周りストンと尻餅を着く。 ぐるり、頭上を回転する青空と白い雲に目を輝かせる。]
やっほーーー。
[そのまま視線を動かせば、へりに肘をつき中庭を眺める女の子>>100ひらひらと手を振り挨拶する。]
ほんと?あさがおとんでるみたいだった? とべたら、むこうのびょーいんにいっても おにーちゃんにあいにいけるのにね。
[クルクル回っているうちに、ちょっと離れたところに来てしまった。 息を切らせながら、花壇の土をいじるオスカー>>104の所まで小走りで近づく。]
あさがおここにうえる? きれーにさくといいな。
[巾着を取り出し両手で包み込む。 『綺麗に咲きますように』と心の中でお祈りしてから、包みを開く。 真っ黒い種を4つ数えて取り出す。]
(114) 2014/06/28(Sat) 19時半頃
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