3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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……ごめん、いきなりで私もまだよく状況が分かってない。
[怒りを抑えるために最大限感情を拝した声で]
不愉快な代物がそこらじゅうに転がってるから、注意してね。
ちょっと、頭冷やしてくる。
[そういい残すと声はしばらく沈黙を保つ**]
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だ …め、 近づく、 な……
[咽喉が焼け付くようなのに、 制止の声は聞いてはもらえなかった。 近づかれることの恐れと 触れられることの恐れと 咽喉の奥の焼け付く渇きと わけが わから ない。]
厭だ、離れ…、 っ 離れろ、やだ…!!
[掴む腕、上手く力が入らない。 白い腕が、酷く]
(49) 2010/02/27(Sat) 01時頃
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『オ友達』
『オ友達ヲ』
『連レテ行ッテ アゲヨウ?』
『ソウシナイト』
『貴方タチガ』
『――サレチャウネ、キット』
奏者 セシルは、風紀委員 ディーンの白い手首に唇をつけかけ――必死で顔を逸らし唇を噛んだ。
2010/02/27(Sat) 01時半頃
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今、なにか仰っていませんでしたか?
[>>38 そのどこか不審な様子に首が捻られれば、青白い脈はぷくり、浮き上がる]
…渇く、そうですね。 お湯を借りられれば何かお淹れしますけ… あ、え? サイモン君、待って!一人になっちゃ駄目、危な…
[伸ばした手は届かない、足が遅れたのは一瞬、 目の前に浮き上がってきた、赤黒いなにかのせい]
……っ、 や…
[悲鳴は吸い込む息に呑まれた、竦んだ足をどうにか動かせば、 彼の行方はもう見えなかったけれど。
傍らの人に一度視線をやって、背を向けた]
(50) 2010/02/27(Sat) 01時半頃
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[声が、聞こえた気がした。
廊下の向こう。 悲鳴のような、懇願するような、或いは]
……なにか。あったのでしょうか。
[職員室があるほうへ視線を投げた]
(51) 2010/02/27(Sat) 01時半頃
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― 学食と購買部の狭間→南棟東靴箱 ―
[パンっとグラウンドの方で音がした気がした。 左眼を眼帯の上から押さえながら、そちらを向く。]
―――……今更になって、恨み言きけって話じゃねぇよな。 いや。聴けるんなら聴きてぇんだけど『 』?
[生まれる死体に重ねて見たのは、あの時前を走っていた女。 テールランプを引いて、赤信号にアクセル全開で突っ込んで逝った女。
けれど、蠢く死体は長い銀の髪が綺麗だった女ではない。]
くそったれがっ
[傷む。女が乗っていたバイクの破片で失った筈の左目が。 煙草を口に咥えたまま、ゆらりと南棟東靴箱の方へ向かった。]
(52) 2010/02/27(Sat) 01時半頃
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[頭の中を無数の異形の声が駆け巡る。 異形の声に、耳から蝕まれてしまいそうなのに。 そんなところに少女の非情な宣告が突き刺さる]
[ぼこり]
[篭った音が向かい、ピッパの背後。 数段上の段から響いて、ごろんと何かが1段転がり落ちた。 闇にまぎれてそれとはっきり見えないが、緑の光の下でもはっきり分かるのは、つーっとまるで階段を滝のように伝い落ちてくる真紅の液体]
っ!!
[思い切り顔をゆがめて、反射的に後ずさろうと。 ぎりぎりで、踏みとどまる]
嫌だ。ちょうど今、あんたは一人が怖いと言った。嫌だといった。
触らない! あんたが嫌なら、触れやしない。 だから、だから早く逃げようピッパ
(53) 2010/02/27(Sat) 01時半頃
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[血液が彼女にとどかないうちに、早く早くと気ばかり焦る。 焦りが語調へ、そして騒音からか声が大きくなった。 震える両手をぎゅっと握りこむ]
[これでも拒否されたなら、殴られてでも担いで行こうかなんて]
(54) 2010/02/27(Sat) 01時半頃
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貴公子……なんか、そんな風に言われてるっぽいね。
[ほんの少しうんざりとした思いを滲ませながら肯定する。]
…そうか。
誰がいるのかまでは確認しなかったからその情報はありがたい。
[周りに気が動転してたんだな、と改めて思った。]
…他に誰を見かけたか教えてもらいたいんだけど。
[いいかな?と近くにいるなら、いつもの柔らかな微笑みが浮かんでる声だった。]
問題児 ドナルドは、化学教師 スティーブンが職員室をうかがっている視線の間に、折り悪く挟まった。
2010/02/27(Sat) 01時半頃
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[異形を見る。 こくり。小さく喉を鳴らしたものの、口内の水分はまるで乾上がったように感じる。]
……がう、違う、こんなの幻覚だ。 そんなばかなことって。
何言ってるんだ、何見てるんだ、僕は。 誰かを犠牲になんて、だめだ……!
[頭を抱えて蹲る。 鸚鵡は寄り添うようにして居る。]
(55) 2010/02/27(Sat) 01時半頃
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[脳裡に響く聲に、ゆっくりと、返す声。]
……だめだ、そんな事。
出来るわけ、ないだろ……。
[小さく、か細い声。
出してるのは無意識下なのか知れない。]
[厭だ]
[――厭だ]
[厭だ]
――…、 …送る の
… か?
[背が、 寒く なる。 ――は 熱いのに]
つれてゆくの は ど こ に なんて
しってる よ ね ?
『違ウ』
『違ウヨ』
『ダッテ、ソウシナイト――ガ――サレチャウヨ。』
『ダカラ、コレハ罪ジャナイ』
『かるねあですノ舟板』
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セシル!いいから落ち着け! [パニックを起こしているのだろうと思い込み、暴れる相手を抱きすくめるようにして。
自分の肌が、その下に流れる血が、餓えを煽っているなどとは気づかない。]
(56) 2010/02/27(Sat) 01時半頃
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どこ
――何処、 って
[此処 では ない 何処か それは]
おにの、 いる ところ…?
[大体の事を聞ければ、聞いて。
何かを押し殺しているような声と、周りの状況説明に]
……わかった。
気をつけて。
[何があったのかまでは分からない。
けれど少女の声と、
恐らくビー玉で繋がったクラスメイトの言葉で
何かがあったと、推測した。]
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[ 蠢く死体 ] [ 実体を持つものもいれば ]
[ 幻想のようにすり抜けるものも ]
[ぼこぼこと][ 生まれていくたびに ]
[ 少女は哂う ]
(@14) 2010/02/27(Sat) 01時半頃
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だいじょう ぶ
み んな いっしょに
つ れて いって あげれ ば
――……寂しくはないから
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―職員室―
や…!!!
[びくん、と怯えたように一瞬薄紫の眸が揺れた。 血が 流れる 首筋がすぐ傍にある。 きつく眼を瞑って 頑是無い子供のように首を横に振る。]
はな れ 、ろ って… 謂ってる の に……
[咽喉が渇く。僅かに虚ろに、眼を開いた。 これは。 水ではなくて 赤色の 赤 が ほしい。
眸から 光が薄れて 首筋に、――歯を]
(57) 2010/02/27(Sat) 01時半頃
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[しん、しんと。静かに。
雪が降り積もっていくように。
精神が侵蝕されていく。]
…… 送って?
[どこに。それはおにのいるところ?]
あげる。
そこにはあの子が居る から。
きっと寂しく なんて
[ない。]
板。
――振り落としても
罪では
な い?
[帰りたい 帰れない 帰りたく]
――……、…さみしく
な、 ――ぁ、
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[不思議そうに見上げて、鸚鵡は名前を呼んだ。 その鳴き声に、安堵が広がる。 ゆっくりと瞼を開けると異形は、見えたまま。 それに眉を寄せるが、鸚鵡を見れば表情は緩む。]
……ああ、ごめんな。 僕が、しっかりしなきゃ、な。
[腕に移らせると抱き上げる様にして静かに立ち上がり、背を撫でる。 息を吐いて、ゆっくり、ゆっくりと、自分の教室へと向かう。]
−→ 3年B組−
(58) 2010/02/27(Sat) 01時半頃
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[ふ、と給湯所から職員室の方へ目を向けると人ならざる物がいて。]
……うわぁ。
[なんとも間抜けな声が出た。 けれど、給湯所の方へは近寄ってこようともしない様子に、 怪訝そうな顔をしてある可能性に思い至る。]
……まさかこういう使い方するとは。
[苦笑しながら人数分を残して、 淹れすぎた分のハーブティーを職員室に撒く。
おそらく匂いに異形が嫌がるものが 含まれてるのかもしれないが、推測でしかない。
異形が、避けていくなら大人数が入れる程度までハーブティーを撒き続け、 外へとハーブの茶葉を持って正面玄関の方へ向かうつもり。**]
(59) 2010/02/27(Sat) 01時半頃
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[首筋へと鋭い痛み。 しまった、と心の何処かで思えど、ココロとは裏腹に強ばった身体は逃れられず。
犬歯が肌へ食い込めば、鮮やかな色が溢れてワイシャツの襟を染めていく。]
(60) 2010/02/27(Sat) 01時半頃
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