182 【身内】白粉花の村
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おや、本当ですか。 …それは楽しみですね。
[小さな笑いと共に交わされた口だけの脆い約束に、僅かに驚いたように相手の顔を見やる。てっきり、そんな顔を人に見せるのは嫌がるかと思ったのだが。 目を細め、思わず零れた期待の言葉は社交辞令ではなく本心なのだけれど、彼は果たしてどう取るだろうか]
……不思議なものですね。 硬いわけでも、冷たいわけでも無いのに。
[居心地の悪そうに視線を移す相手に構いもせず、指先で軽くその頬へと触れる。睨む目と視線が絡めば、嗚呼気を悪くさせましたか、と肩を竦めてみせるもやめる気配は無く。 直に触れてみれば、その頬は岩のように硬く硬化している訳でも、氷のように冷たく凍っている訳でも無い。逆の手で自分の頬に触れ、似通った感触に小さく眉を寄せる]
(84) 2014/06/25(Wed) 13時半頃
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それにしても、君が素直に感情を出すタイプなのは少し意外でした。 良く泣いたり笑ったりしていたんですか。
(俺は、そんな君の方が羨ましいですけどね…まぁ、欲しくはありませんが)
[先程の彼の言葉を思い出し、触れた手で軽く頬など摘まんでみながらそう呟く。どうやら、彼は存外素直な性格のようだ。 感情を躊躇うこと無く出す事の出来る素直さは、それは何とも尊いものだろう。しかしそれを欲しいとはどうしても思えなかった。 それならむしろ、いっそその固まった表情の方が幾分か"使い道がある"、なんて。 彼の顔の中心、唯一感情を伝える術を持つ唇に指先だけで軽く触れながら、尚も困惑しているであろう彼を面白そうに眺めた]
(85) 2014/06/25(Wed) 13時半頃
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…ぷっ、あっははははは
[思わぬ彼女の呼び方についついいつもとは違う笑い方をしてしまった。それは呼び名が気に入らないではなく一度も呼ばれた事が無かったからというのと、あまりにも可愛らしい名前で自分には似合わないギャップから来るものだった]
あははは……あー、なにさ、クシャちゃんって……面白いなぁ。それで平気だよ。それじゃあ僕は、レティーシャさん…じゃなくて、レティちゃん…レティかな
[いきなり呼び捨てと言うのもどうだろう。と思いつつも他に良い案が思い浮かばず拒まれても嫌な気はしないし、他の呼び名を考えるだろう。現状これ以外思い浮かぶ事は無かった]
ニハハ、朝顔ちゃんが起きちゃうかにゃー
[胸に頭を預ける幼女の反応はどうだっただろうか。もしも起きてしまったのなら部屋の前まで送れば良いだろう。寝たままならば…その時は布団の中まで運ぶ事も苦とは思わなかった]
(86) 2014/06/25(Wed) 14時頃
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……痛んだら、正直に教えてくださいよ。
[離された距離>>83は想定の範囲内ではあった。さほど驚くこともなく、伸ばした手はそのまま戻す。 拒絶の言葉を口にする少し前、露骨に動揺した彼の様子には、どこか引っかかりを覚えたけれど。]
…あ、おい、ガーディ!
[そんな隙をつくかのように、無言で立ち去ろうとする弟>>81に思わず声を上げて、自分を押し退けようとした腕を咄嗟に掴む。それがどちらの腕かまでは、選択するような余裕はない。]
おまえは怪我してるだろ。 ……後でも良いから、見せなさい。
[掴んだ手は、振り払われでもしたらすぐに離すだろうけれど。 どのみち、彼の右手に包帯が巻かれているのには、掴んだ後で気付いた。 おそらく先に別れた時のものだろうと、聞こえた物音を思い出せば、この状況への怒りも込めて、常よりきつめの口調で告げる。 後で、としたのは、この場所を離れようとする彼への気遣いだけれど。]
(87) 2014/06/25(Wed) 14時頃
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[そうして深く息を吐いて、再びオスカーへと目を向ける。ずいぶんと感情的になっているように見える彼を、じとりと睨み付けて。]
…何が起きたのか、説明してくださいよ。 お部屋をお借りしてもよろしいですか。
[この場を離れようとする弟を見ながら、呆れたように呟いた。予想できない訳ではないけれど、自分が知っておくべきだとは思う。 これ以上この場で騒ぎを起こしたくはないから、どこかへ移動できれば良いと、暫し思案して、――ついでに回診も済ませてしまおうと。
そんな惰性を働かせながら、一番近場に思える彼の病室へと目を遣った。]
(88) 2014/06/25(Wed) 14時頃
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〜〜ぃッ、たいんだってば、離せよっ!!
[横を過ぎ去ろうとした時に掴まれた腕>>87 軽い衝撃も骨に響いて痛みを訴える。
自分の行動を阻害された事も、説教でもするかのような強めの口調も、痛みも、ひとまとめに腹が立ったから声を荒げて掴まれる五指を振り解くように腕を思い切り引いた。
結局その動きもまた、痛みを呼ぶものではあったけど。]
[背後から説明だなんだと声が聞こえてくるが。 もうさっさと歩き出してしまったから振り返るのも面倒くさい。 口を出すよりも一刻も早くこの場を去りたい。 あの青年が余計な事を言ってくれなきゃいいんだけど。
そのまま廊下を歩いてけば、すぐに鬱陶しい声も遠ざかるだろ。]
(89) 2014/06/25(Wed) 14時半頃
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[沈黙を決め込んだドア>>67に どうしたものかと悩みつつ。 そして彼女は考えを練った]
デメテルちゃん? まずは、貴方の無事を知らせてあげましょ?
[長髪の少女の肩を押し、ドアの前に立たせる。 ここならば、声は届く筈だ。]
(90) 2014/06/25(Wed) 14時半頃
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あ…あらあら…?
[その刹那、彼女は地面に膝を着く。 フラフラとしたその感覚にその額を掌で覆う。]
(嘘、でしょう? こんな時に)
[痛みという概念を失念した彼女は、その不調に気づけなかった。 壁にもたれ掛かり、無理に笑ってみせる。]
(他人の為に…笑う、強さ…)
生活の為 仕事の為に、楽しくもないのに笑い、必要とあれば肌を重ねる。それは全て、自分の為。 今はこの長髪の少女の為 それならば、話は別。耐えられる]
(91) 2014/06/25(Wed) 14時半頃
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[>>88珍しく白衣に睨みつけられると物珍しげに思えたが、その様子を見ると厄介に思えて。 しまった、ごたごたしてるあいだに逃げ出すべきだった…]
別になんもねーよ…
[喧嘩の詳細や怪我の内容は毛頭話す気にはなれず、質問にはまともに答えずに、顔を伏せそっぽを向いて言葉を落とす。
拒否することは、まぁ恐らく彼は許さないだろう。まるで職務質問を受けている様だ(実際彼はそういう職業だが)。 セシルがあの様子だから見かけ上は大人しくして、しばらく立ち尽くした後、自分だけさっさと自室の扉を開けて入って行き]
(92) 2014/06/25(Wed) 14時半頃
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[楽しみだと言われれば、すぐに笑みも引っ込む。 まさか本気にしただろうかとそんな事を考えるが、どうせ治る事は無いと思えば否定もしなかった。それにただの戯れだ。口約束なんて、破ろうと思えば幾らでも破れる。 ……彼の事だから、もしかしたら無理矢理にでも”約束”を遂行させられるかもしれない、とは。思わないでも無かったが]
そりゃあ、生きていますからね。
[やはり止めてはくれなかった様で、思わず視線も鋭くなる。上辺だけの気遣いの言葉に軽く苛立ったが、それでもまだ抵抗はしなかった。……まだ。
これは一体何なんだ。触診の様なものか?そんなの、散々してきただろうに。 戸惑いのままに動く視線は、どうにも抑えられなかった。余程止めてくれと言おうかと思ったが、先程の自分の行動を思えばそういうわけにもいかず]
(93) 2014/06/25(Wed) 14時半頃
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な、なんで笑うのぉ……っ
[こんなに笑われるなんて予想外で、何か変なことを言ったかな、と恥ずかしそうに言葉を漏らすと、可愛いでしょう?と問うて。
レティと呼び捨てで呼ばれれば、頬を染めて心を浮き立たせる。初めて異性に呼び捨てで呼ばれてそわそわと落ち着かない素振りを見せたのは彼に気付かれていないといいけれど。]
今すごく嬉しいの、心が埋まっていく感じ……。
[珍しく素直に思ったことを呟くと、朝顔に視線を向けて、少し騒がしくしたかな、と心配になる。そのまま口を閉ざすと、様子を伺って。]
(94) 2014/06/25(Wed) 14時半頃
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元々、あまり顔には出ない方でしたよ。 態度にはまあ……よく出る方ですが。
[現に今も不快だと示しているのだけど。続く筈だった嫌味は、どうにか飲み込んだ。 薄い唇に触れられれば、己の顔が玩具にされる事に、ついに耐えられなくなって。咄嗟に左手でその指先を振り払う。楽しげなその表情が歪めば良いと、少し強く叩いたのが、故意とバレなければ良いが]
……、そろそろお暇します。 包帯と紅茶、ありがとうございました。
[包帯は兎も角、紅茶は一口飲んだ切り口をつけていなかったが、一応礼を付け足す。飲みきらないのは失礼だと分かっていても、傷が痛んで嚥下するのが億劫だったのだ。
最後に一つ、お辞儀をする。そして引き止められる事が無ければ、そのまま扉へと足を向けるだろう]
(95) 2014/06/25(Wed) 14時半頃
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[クシャミに抱っこされたまま、眠りは深く2人の会話は全く聞こえていなかった。 体に時折感じる振動も揺りかごのようで心地良い。 そのまま、すーすー寝息を立てていたが。]
ふわぁ……おはよー…?
[明るい笑い声>>86にうっすらと目を開く。 金髪の女の子の表情>>94も、さっき自分が見たものよりも明るくて、いいことがあったのかな。なんて、あくび半分の笑顔を浮かべて。]
にゃーにゃのおにーさん。きらきらのおねーさん。 ありがとー。あさがお、もうかえれるよ。
[あたりを見回せば、自分の病室のすぐ近くまで来ていて、これならばもう大丈夫。とにっこり笑った]
(96) 2014/06/25(Wed) 15時頃
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[吐き出された言葉に、少しだけ目を細めて。
彼のこういう負け惜しみの仕方は、微笑ましいと思えば良いのか、注意すれば良いのか、少々判断に困る。自分の体をもっと大切にしてくれと、そう言ったところで、果たして彼には通じるだろうか]
あまり拗ねるなよ。
そんなんだから子供扱いされるんだ。
[冷たくなった言葉に、どう返したものか分からなくて、結果こちらも突き放す形になってしまう。けれどその声音には、呆れよりも気遣いが含まれていただろう]
僕でよければ貴方の話し相手になるさ。
番号はそっちに登録してあるはずだから、いつでも連絡してくれよ。
[宥める口調は依然変わりなく。彼の視線の先に何があるかなんて、考えもしなかった]
――ああ、そうか。
そうだな、飾らせてもらうよ。
[送らなくてもいいと、その言葉に深く安堵する。
最初から送るつもりなどなかったと言ったら、彼は驚くだろうか?勿論、わざわざそれを伝えるつもりもないけれど。
花に罪は無いが、アレは近々ゴミ箱行きだ。自分には花なんて似合わない。それに、彼の為に作られたそれは、正直気に食わなかったから。
……貴方の傍にあるのは、僕の花束だけでいい。仄暗い気持ちを押し込んで、意識して軽く言葉を重ねる]
何かあったら、すぐに言ってくれよ。
僕が出来ることなら叶えさせてもらうからさ。
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[自室の扉を開く際につい右手を使い、ツクリとした忘れていた痛みを思い出し。 厄介にならないようにしなければ、と鬱陶しげにそれを見て、少しだけ労わるように摩る。
太腿の怪我も歩くのには支障ない様だしひん剥かれないよう注意しようと、治療を嫌がる子どもの様な発想を展開させて]
あ…
[それと売店の袋が目について、これも伝えておかなければ、と思いながら何気無しにガサガサと漁る。 自然ともう一本のビールを手に持つと、痛む右手で開けるのは躊躇われて、机の上に放置するだけになり。それからは落ち着かずにベッドへ腰を下ろした。
そうしている内にもセシルは部屋に入っただろうか?]
(97) 2014/06/25(Wed) 16時頃
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[寝起きの幼女(>>96)に対して無理に部屋まで送るのも悪いだろうと思うとゆっくりと床に足が付くように降ろすとその手を握った]
ニハハハ、また明日会おうにゃー
[その顔を覗き込むとまだ眠そうであったが、言葉の真意は届いただろうか。そうしてそのままレティーシャの方を向くといつもよりも明るく、そしてご機嫌な調子で笑った]
ニハハ、可愛いけど恥ずかしいなぁ。よろしくね それじゃあ僕は自分の部屋に戻るよ、レティの部屋も朝顔ちゃんの近くまで一緒だからお願いして良いかな
[近いと言っても距離大きさのわからない朝顔を歩かせるのはやはり心配があった。しかし、移動中の騒動(>>88>>89>>92)も気にならないと言えば嘘になる。二人の目に映らぬように移動したが、耳が良いクシャミには何かあった事だけは理解出来た]
今頃解決してるかなー…
[二人に聞こえないくらいの声で呟くと手を離し、二人から数歩遠ざかった所で再度振り向いて大きく手を降った]
ニハハ、またねー!
[楽しかった時間を手放すのは名残惜しくもあったが、こんな所でも楽しい時間があるのだと希望が持てれば明日も生きていられる気がした。今はそれだけで充分であった]
(98) 2014/06/25(Wed) 16時半頃
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ー2階廊下ー
[階段を登り歩いて間も無い所に掲示板に退院者が出た通知を見付けた。名前はカリュクス。名前から誰かの特定は出来なかったが、恐らく食堂で目の端に映った白い人だろう、とだけ予測はついた]
………治るんだ
[治る治ると言い続けてきた医者。それは結局匙を投げ、自分をここへと送り込んだ。送り土産に寿命だけを告げて余生を楽しめとばかりに。 誰も原因も治療法もわからなくてここに来て治らないと思ってる所に1人の退院者。それはクシャミにとって希望であり、同時に憎悪を対象だった]
……ハッ
[ゴッ、と鈍い音が耳に届くと同時に右手の拳に痛みが走った。退院通知の紙に対して続けて2回、3回と殴り拳から血が滲み出てる事を無視して続けた]
ここで…!俺が…!どれだけ…!その前も…!前も……!!
[医者なんて信用出来ないとばかりに憎しみを込めて何度も殴り、紙に目立つくらい血が付いた所で拳の痛みがやっと自身にストップをかけた。しかしクシャミの目には自身の血の染みすらインクが滲んだように黒く見えて]
(99) 2014/06/25(Wed) 17時頃
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……何でなんだよ。治らない病気じゃないのかよ……
[治るチャンスは希望であるが、自分の余命を考えるとその頃には死んでいるかもしれない。生きたい希望が見付かった今、その通知はただクシャミを絶望へ陥れるだけだった。最後に拳を掲示板に叩きつけたが、もはや与力は無く、ただ押し付けるだけとなってしまった。 そのままズルズルと崩れ落ちると掲示板の下に座り、虚空を眺め続けた。その目は色を失いかけ、どこにも焦点が合ってなかっただろう]
(100) 2014/06/25(Wed) 17時頃
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[彼の声>>98にこくり、と縦に頷くとまた明日ね、と手を振った。それから朝顔に視線を戻すと、怖がせないように屈んで。]
起こしちゃってごめんね、 それじゃあ行こうかー。
[彼女が転ばないように抱き上げてあげたかったけれどこの身体では危ないかな、なんて考える。手を繋ぐ?とやんわりと聞いてみたが、彼女はどうするだろうか。]
(101) 2014/06/25(Wed) 17時頃
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[負傷している側の手を掴んでしまったことに気付いたのは、強い力で振り払われて>>89からで。]
……っあ、悪い、
[なかなか上がる事のない大声にハッとして、慌てて手の力を緩めた。その時にはもう彼の手は逃れた後だったから、意味はなかったかもしれない。]
………、安静にしてろよ、馬鹿。
[自分の叱責には応えずに去る背中を、複雑な心地で見送った。 せめて自室に引き篭ってくれたら良かったものを、なんて思考は、怠惰なのか気遣いなのか、自分でも判別はできないけれど。
どうしてこうも上手く行かないのか。 自分がこの病院に来る前、否、彼がここに入院するよりも前から、幾度となく自問した問いを脳内に巡らせて、――結局、答えは出ない。]
(102) 2014/06/25(Wed) 17時半頃
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……はあ、 貴方達は、何もなくても取っ組み合いをするんですか。
[そうして振り返って、どこかばつの悪そうな様子で落とされた言葉>>92には、呆れた溜息を吐いてみせた。それで済まない事は、彼自身理解しているようだけれど。
予想よりも殊勝な態度を見せた彼の、それでも不服そうな表情には内心舌打ちをしたくなった。自分だって、こんな面倒な事態に手間を取られるのは本意ではないのだから。]
失礼します、
[扉を開く動作の中で、一瞬淀んだ動き>>97には首を傾げる。 けれどその後に薄く摩られた手を見れば、疑問は不満へと変わった。]
………どれだけ怪我してるんだよ。
[忌々しげに吐き出した言葉は、彼の耳には届いただろうか。]
(103) 2014/06/25(Wed) 17時半頃
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[煮え切らない心地に眉を顰めながら、続いて室内へと入って。 僅かに漂うアルコールの臭いに、今度こそ眉間はぐっと寄せられる。]
…隠すつもりも無いのですね。 コープラさん、まだ未成年でしょう。
[その臭いに触れるより先に彼自身の手によって取り出された缶を見れば、説教が嫌だなどとは言わせない。 呑気にもベッドに腰掛けた相手に足早に歩み寄ると、苛立ちをぶつけるようにその隣、シーツの上に腕をついて、その視線を追って目を合わせて。]
まったく、何から聞けば良いのかすら検討がつかない。 ……理由はもういいです。
けれど喧嘩は駄目です。怪我も駄目、アルコールも駄目です、それから怪我を隠すのはもっと駄目です、いいですか!
[自分までもが苛立ってしまっては話にならないと、理解はしていたけれど。珍しく敵意を向けられない事に、無意識のうちにつけ込んでいたのかも知れない。まくし立てるように不満をぶつけてから、はああと大きく息を吸って。]
……右手を見せてください。
[ようやっと常通り戻した声で、最後にひとつ唸った。]
(104) 2014/06/25(Wed) 17時半頃
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[まだぼーっとした目を、ごしごしと手でこすっていたら、かすかな浮遊感。 スリッパを履いた足に硬い感触を感じて、床に降ろしてもらった>>98のだと気がつく。]
うん。にゃーにゃのおにーちゃん。またね。 またあしたあそんでねー。
[猫耳フードのその背中に大きく手を振る。 『また明日』ってことは、明日も遊んでくれるのだ。と、そのことばかりが嬉しくて、彼の言葉の裏にある意味なんで気付きもしない。]
んーん。あさがお、ちょうどおきたの。 おこされたんじゃないの。 だから、へーきだよ?
[かがみこんでくれた彼女>>101 まだまだ大きく見えるのは変わりなかったが、それでも怖くない人だとはわかっていたから、そっと手を伸ばす。]
うん。おててつないでほしいな。
[恐る恐る伸ばした手。 それを握ってもらえたなら、廊下の突き当たりにある、自分の病室までまっすぐ向かった。]
(105) 2014/06/25(Wed) 18時半頃
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双子 朝顔は、メモを貼った。
2014/06/25(Wed) 18時半頃
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…、…あ、
[セシルが仲裁に入った喧嘩を恐れていた影響か、長いことだんまりをしてしまっていたデメテル。 ローズマリーにネルの部屋>>67に呼びかけるように促されれば、 ぱこぱこ、とスリッパの音を鳴らして彼の部屋の扉の前にピタリとつく。 自分より随分背の高いドアに手を当てて、控えめにノックをして。]
…ねる、でめてるだ さっきはすまなかった。でめてるは、もうげんきだから、だいじょうぶだから。 …へやに、はいってもいいか?
[彼に、ぽつぽつと話しかけ始めた。 彼はまた一人で悲しんでいるのだろうか。]
(でめてるには、かなしみをわけあわせてくれないのだろうか)
[少し切なくなって、眉を下げる。 返事を待とうと、こつんと扉に額を当てた、が。]
(106) 2014/06/25(Wed) 20時頃
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……!ろーずまりぃ…!!
[突如崩れこむ彼女>>91に驚きの声をあげる。彼女のそばに駆け寄り、少しでも楽になればと彼女を支えてやる]
どうしたんだっ、いたいのか、くるしいのか?
[優しく歌を歌ってくれた彼女の苦しそうな所を見ると、泣きそうになってしまう。彼女の病気を知らないデメテルはただ必死に呼びかけてやることしかできなくて、おろおろとしてしまう]
(107) 2014/06/25(Wed) 20時頃
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ー2階廊下ー
[ヤニクの部屋から出て、一つため息を吐いた。 数少ない年長者だから敬ってはいるけれど、からかいあしらわれるのは苦手だ。彼の場合、何処までが本心か分からないから余計。
ため息ついでに足元に目を落とせば、自分の部屋から彼の部屋に点々と続く血痕が目に入る。一先ずこれをどうにかしなければいけないだろうと考えれば、渋々と歩き出した。自室に雑巾はあっただろうか。無かったら買いに行かなければ。
けれど廊下の先から聞こえて来た音>>99に、ふっと顔を上げる。視界に映ったのは、あのヘラヘラとした猫耳野郎で。よく見れば彼が拳を掲示板に打ち付けていると分かった]
……。
[話しかけるか否か、暫し逡巡して。けれど彼をああも激昂させた理由が知りたくて、ふらりとそちらに近付く]
(108) 2014/06/25(Wed) 20時頃
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[正直彼なら許してくれるという甘えもあったのかも知れない。知らぬ顔をしていたけれど>>103言葉も表情も態度も、どれも怒りを彷彿させて面倒だと苦笑いを浮かべた]
みせい…ねん?
[明らかに動揺して丸くなった赤錆色の目で白衣を見つめて。オスカーは自身がとっくに成人しているものだと、そう思っていた。
>>104歩み寄り接近してくる白衣にはビクリと身を引いて反応して、シーツに下ろされる腕も目線も、怒鳴り声もオスカーに恐怖を生んだ。
言葉を聞き入れていない訳では無いけれど、下ろされた腕と、その次に飛んでくるであろう反対の腕と、隠し持った凶器と、相手の挙動と表情。全てに警戒が生じてくるくると目玉が回る。 無意識の内に呼吸を忘れて、一度必死に吐き出した]
っ、…は、
分かったから… …別にこれは関係ない
[大きな溜息の後の要求を聞き取れば大人しく右手を差し出す…けれど、ついでとばかりにその右手でセシルを押しやり。大した痛みでは無いからそれを見せつけながら距離を詰める白衣に抵抗してみせる]
(109) 2014/06/25(Wed) 20時頃
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何をしているんだ。
[後ろから覗き込む様にして、いつの間にか座り込んでいた彼越しに掲示板を見る。血に塗れたそれは幾らか見辛くなっていたが、転院者が出たのだと書かれていた]
ふうん。
[それに心揺れないでも無かった(主に、ヤニクと交わした約束の事についてだが)が、勿論それは表情に出る筈が無く。 ついと視線を下ろして、随分ショックを受けたらしい猫耳に目を向ける。先程の飄々とした姿とは全く違う目の前の彼に、少しだけ興味が湧いた]
……おい。 痛くはないのか、それ。
[彼の拳を指差してそう言った。頷くのであれば、治療という名目(ディーン自身も片手が不自由なので、多少不恰好な口実だが)で話を聞き出してやろう]
(110) 2014/06/25(Wed) 20時頃
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[額を伝う脂汗を隠す様に拭い、意識を集中してその足を支えると、駆け寄った少女>>107の頭を優しく撫で、少し歪んだ笑顔を見せた]
…大丈夫よっ ごはん、食べてないからお腹空いちゃっただけだから…
それより、ほら。
[ドアに視線を向けて、行きなさい と合図する。 今まで無意味に、自分を偽り生活して来た。 こんな事くらい自分を騙してやれる筈だ]
(111) 2014/06/25(Wed) 20時半頃
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