175 Arco Mondo -初夏の訪れ-
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……手、いたい
[勝手に泣いて、逃げ出したのに、楽しい買い物を邪魔してしまったのにサイラスは変わらず心配してくれる>>67 そんな姿を見れば逃げようと考えるより先に素直に答えていた 確認された腕は擦り傷だけ、でも心がとても痛い。たった一時の二人を見ただけでこれなら、これから自分はどうなってしまうのだろうか]
……
[優しい笑みで抱きすくめられると、彼を引き剥がそうと動くことは出来なくて、きっと力が入ってなくても逃げなかった サイラスもきっと同じだ。さっきそう思ったのに…助けを求めたくなってしまう]
(71) 2014/05/13(Tue) 22時半頃
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……ぼく
[囁きには少し迷いが生じた
悪い結果が見えているならそんなこと知りたくもない、そう考えたばかりだったから]
苦しいの、怪我みたいに治してくれる?
治してくれるなら……聞きたい
[怪我をして痛くて辛い時はいつもサイラスのところへ行った。最初はジェレミーに連れられ、いつしか一人でも
だからこの辛いのも、見えない傷も治してくれるのなら、そう思って]
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……サイラスのお家、連れてって
[いつもと比べれば別の妖精のようだが、“囁くように小さな声”の後のそれはまだはっきりとしたものだった]
(72) 2014/05/13(Tue) 23時頃
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[こっそりとした楽しみを終えた後、 なぜだか妙に緊張した?様子のミイユが 良い匂いの漂う料理と共に戻ってきた。 普段食べるドライフルーツにも似ているが 見たことの無い色で、つまり森の実なのだろう]
いい匂いだな。 これも森で採れるのか。
[果実の名前を聞いてもわからないし、 やはり頷けば解決するような問い方にしつつ器に手を伸ばす]
(73) 2014/05/13(Tue) 23時頃
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―藤棚―
いたたた…
[派手に転がり落ちた妖精の回りを蜜蜂がブンブンと飛んで回る。 そのようすを見ながら栗鼠が小刻みに体を揺らしていた。 恐らく、笑われているのだろう。 むすっとした顔のまま栗鼠の背中によじ登る]
木登りは仕事のうちじゃないですしー。
[自分に言い聞かせるかのような負け惜しみと共に 次の蜜源である花の群落を目指すべく、 栗鼠の耳をむんずと掴んで]
次は薔薇で――ギャワァァアァァ!!
[掴み方が気にくわなかったのか、 暴れ馬ならぬ暴れ栗鼠は妖精を振り落とさんばかりに 蛇行急発進で明らかに薔薇の群落とは違うほうに]
(74) 2014/05/13(Tue) 23時頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2014/05/13(Tue) 23時頃
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[そういえばそろそろ【夏の使者】が決まる頃だろう。 今年選ばれたら強制的にトレイルも一緒に引っ張り込もう。 あいつもそろそろいろいろな妖精に出会うべき。 そう思っていたのだけども、引っ張り込む相手は この妖精、ミイユでも良いかもしれない。
あくまで先に選ばれたら、なのだけど そう思えば選出が少し楽しみになってきた]
(75) 2014/05/13(Tue) 23時頃
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[>>68 必死に現状を把握しようと、ヴェラの言葉を聞き。 そういえば、彼はサイラスの家に泊まると言っていなかったかと思い出す。こっそり、やった覚えてたと感激しつつ]
なあ、アンタ。薬妖精の家って知っているか?
[知り合いだと話していたラルフにそうたずねつつ、 二人のことも心配だが、ヴェラの言うとおり、 市場へ行くべきだろうと考える。自分とヴェラは所詮、旅人。 向こうの事情もよく知らない。 ラルフが、二人を追うなら止めないが、彼が居なくなれば、 悲しい気持ちに押しつぶされるのは、想像がつき 不安がまた顔を出す。 いつの間にか時間がずいぶん経っていた]
(76) 2014/05/13(Tue) 23時頃
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[トレイルに耳元で何か囁かれた後、] トレイル、お前は何が苦しい? 俺から見て、ジェレミーはとてもよくお前のことを愛していると思う。そんなに詳しく知っているわけじゃないがな。
それでも、お前が苦しくて足りないと言うなら…俺が治してやる。ジェレミーのとは違う「好き」でな。 [とトレイルの唇に自分の唇を重ねる。 嫌なら俺の頬を張り飛ばしてくれ、と思いながら。]
(77) 2014/05/13(Tue) 23時頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2014/05/13(Tue) 23時頃
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[結局、座るところはなく。 立って見下ろすのもなにか違う気がして。 それに、料理が口に合わないだとか言われるのも直接見たくはなくて。 腰掛けの側に座り込んだ。]
──……ん。
[頷けばいい質問に、素直に頷いて。(>>73) 揺れる黒髪に、微かにテノールの声が乗る。 俯いて、視線は合わせない。]
(78) 2014/05/13(Tue) 23時頃
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森に暮らすと毎日食事が美味そうだ。
[妖精人口の多い集落も嫌いではないし、 自分の脳力を考えればそのほうが良いに決まっているが 珍しさもあってかつい、言葉は口からこぼれ落ちた。 独り言なので返事は求めていない]
お、美味い。 ちょっと甘いけど食べやすいな。
[半分椅子を譲れば良いと気づいたのは ミイユが座ってからだった]
(79) 2014/05/13(Tue) 23時頃
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違う……そうじゃなくなっちゃう。だから苦しいの あの子に取られちゃうよ……ぼくのお父さん。
[怪我を確認されている時少し落ち着いて止まっていた涙が、また出てしまいそう これ以上心配させたくなくて我慢する]
んっ……?
[ジェレミーにされるのとは違う場所、唇へのキスは初めてで驚いた そしてサイラスが言ったことは>>77まるで彼が違う好きを自分に向けているように聞こえた また混乱してしまう。けれど嫌じゃなかったから、そのままとても近い瞳を見つめているだけ]
……
[やっぱり、綺麗な色。]
(80) 2014/05/13(Tue) 23時頃
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[どこからか、夏の匂いがする。 食事の約束をして、鳥のように飛び立ってしまった彼の悪戯だろうか。]
(夏の、使者。)
[彼らに選ばれることは光栄なんだという。 チヴェッタという船にのって、人間の世界まで少しの旅路。 色んな妖精が乗るんだろう、たくさんの妖精と話をしなくちゃいけないんだろう。 きっと誰かに云われる。]
(「 」)
[ジェレミーだって、思ってるかもしれない。 そう思うと、ぎゅっと膝を抱えて。 静かな部屋の中に、彼の独り言だけが響いた。(>>79)]
(81) 2014/05/13(Tue) 23時半頃
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あー。そうだそうだ寿司だぁ、食べたいね。また東の国に行って食べに行く?
[あれは上手かったねと僕もヤニクに釣られて同じく離れたことを言う。]
ん?僕、水の妖精だよ。 …にしても見えなくなっちゃったねー二人。僕ら、この村の人たちの事情分からないからなぁ。
[ちょっとしょぼん。ヤニクもしょぼんしてる。後で飴玉あげよう、そうしよう。]
(82) 2014/05/13(Tue) 23時半頃
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「きもちわるい」
[そう、云われてしまうんじゃないか。
『また』
云われてしまうんじゃないか、ないかって。]
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───……が、とう。
[微弱な音だが、静かな部屋では聞こえやすい。 確かに唇を動かして、少しだけ言葉を落とす回数が増え始めている。
自分の声は聞きたくなどないけれど。
膝を抱えたまま。 ジェレミーをすこし、見上げた。]
(83) 2014/05/13(Tue) 23時半頃
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……行くか、俺の家。 [>>80唇を離し。トレイルの手をとって歩き出す。その顔は赤く染まっていたが柔和な笑みを浮かべていた。]
あの子ってだれだ? ジェレミーがお前以外のやつに現を抜かしだしたのか?…まあ、あいつもまだ若いからな。 [あの紐妖精の悪癖が再発したのだろうかと、そんなことを考えた。もしそうなら、ジェレミーからトレイルを奪うことになってもそんなに罪悪感を覚える必要もないかな、とも。]
(84) 2014/05/13(Tue) 23時半頃
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[トレイルから声を掛けられて目を瞬かせた。>>33 どうやら無意識に声に出てしまっていたようだった。]
今日ね、ヴェスパタインさんが珍しく朝から外に出てたから。 陽射しも段々強くなってきてるし心配だなって。
買い出しに行ったのは分かるけど行先までは知らないし。 ヤニクさんがランタン作って欲しいって頼んでたから、 それで力んで無茶とかしてないといいけれど。
[半ば独り言にも近いことをぽつりと零し。件のランタンを心待ちにしているだろうヤニクの方へ視線を向ける。>>45 視界の端に映ったのはフードを被り直す姿。何かしたいことでもあったのだろうかと首を傾げ。 それに対して声を掛けようとして聞こえて来た羨望の声。>>47 ぼんやりしてはいたが、どうやらトレイル>>39とサイラス>>42のやりとりを見ての反応らしい。顎に手を当てて考える。
トレイルに大好きだと言われたサイラスが羨ましいのか。 サイラスを大好きだと言えるトレイルが羨ましいのか。
それとももっと違うモノなのかもしれない。 頭の中にもやもやした霧が掛かったようで気持ち悪かった。]
(85) 2014/05/13(Tue) 23時半頃
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[水を打ったようにトレイルの言葉が響く。>>49 自分でもどんな表情をしていたか分からない。]
……お互い?
[まだ会ってそう時間は経っていないがトレイルの目にはそう見えるらしい。もしかしたら他の妖精から見てもそうなのか。大好きとまでは分からないがヤニクのことは好きだ。話していて楽しいし、知らない世界を見せてくれる。 でもその好きは単純な好意という意味でなのか。他に何か含まれた好きなのか。珍しく眉間に皺を寄せて思考をぐるぐると回す。 ぽつりと落ちた言葉にも何と声を掛けていいのか迷う。>>55 急に変なこと聞かれてごめんねと謝るのもまた違うだろう。]
ヤニクさん、何が怖いの?
[戸惑い気味にそう問いかける。自分なんかが聞いても良かっただろうかと言ってから後悔した。]
(86) 2014/05/13(Tue) 23時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/05/13(Tue) 23時半頃
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うん
[唇にキスをするのは、そういえば前に駄目だと言われた気がする。 それはジェレミーにだったか、どこかの構ってくれる長生きの妖精にだったか 駄目なことをしてしまったことへの罪悪感より手を取ったサイラスが笑っていた>>84のが嬉しくて けれどまた赤いのがキスのせいなのかなと思うと、少し恥ずかしかった。不思議だ、今までそんな風に思ったことはなかったのに 歩き出してからほんの少し、視線がさ迷うこととなった]
ミユって黒髪の子…… 若いから?
[年齢は何か関係があるんだろうか。自分のほうが若いのだけれど]
(87) 2014/05/14(Wed) 00時頃
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[>>86 怖いという言葉が聞かれたことに戸惑う。 ラルフに不快な思いをさせてしまったかと考え、不安になる。 そうじゃないと、理由を話しかけトレイルが居ることを思い出し]
…わりぃ、後で話す。 後、別にアンタ自身が怖いわけじゃない。
[一刻も早く言て誤解を解きたかったが、子どもに聞かせる話じゃないだろうなと考えて、そう答えた]
(88) 2014/05/14(Wed) 00時頃
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[>>82 ヴェラの言葉を聞き、また寿司へと頭の中が移動する。 彼と話していると気が抜けて、楽になれる]
行きてぇけど、俺は基本同じところには、 行かないようにしているからなぁ
[正確には覚えているうちは、だが]
(89) 2014/05/14(Wed) 00時頃
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[家に向かうまでの背中よりはよほど距離が近いから 少しは慣れてくれたのかな、なんて嬉しくもなる]
うん? 俺こそありがとう。 押しかけておいて飯まで、悪かった。
[ミイユは食べないのだろうか、 膝を抱えている姿を見下ろす。 真っ黒な髪も瞳も思わず触れたくなる魅力があるが…… また逃げられたらいやなので、自重する]
(90) 2014/05/14(Wed) 00時頃
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[そうこうする間にトレイルがサイラスに何かを言われ、泣き出してしまった。>>57 何故かトレイルの姿が自分と重なり胸が痛む。]
僕も、分からないな……。
[ヤニクさんが来て、ヴェラさんが来て、夏の使者の話が出て。情報が多すぎるのかも知れない。 だから泣いて走るトレイル>>59にも、それを追いかけるサイラス>>60にも反応らしい反応が出来ず見送った。 泣かせた本人が責任を取るのが妥当だろうと特に追いかけることはしない。話を拗らせても悪いし。 ヴェラが年齢>>58を告げ、自分よりもはるかに年上だと知る。 同時に自分がまだ妖精として若いことを思い知らされた気がして顔を伏せた。]
ジェレミーさんは良い妖精さんだよ。 女の妖精さんと仲良くしてる姿をよく見るし。
[ヤニクが誤解をしているようなのでジェレミーに助け舟を出してみたが、それは泥船だったかもしれない。>>63]
(91) 2014/05/14(Wed) 00時頃
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そっか、勘違いしてた、わりぃ。 ああ、まぁそんなもんだろ。
[ヴェラに自分の間違いを謝りつつ、少し落ち込んでいる彼を見て、お前が気にすることじゃねえだろと言う。 ヴェラは、ぼんやりしている方が似合っているという思いと、 いつもの悪い癖が顔を出してきていた結果だった。 つまり思考のぶんなげだ]
……とりあえず、市場へ行こうぜ。
[ここに居たってどうしようもない。 道が分からないから一緒に来て欲しいと ラルフに訴えれば、ともに行ってくれるだろうか 来てくれるなら、さっきの怖いについて説明できるのにとも思う。そして、ヴェラとの再会から、また旅先で会うこともあるだろうと考え、彼にも言っておくべきだろうと考える]
(92) 2014/05/14(Wed) 00時頃
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―森:薔薇の群落―
…酔った。
[体力の切れた栗鼠に放り出された先は、 都合がいいことに薔薇の群落。 春の薔薇が終わり始めている一方で、 夏の薔薇が蕾をふっくらとさせ始めている。 多少季節の入り乱れがあるがそれでも花は薫る。 叫びすぎて妖精もまた体力的に限界が近かったのだが 仕事は済ませなくてはと思うのだが]
うう、仕事…。
[落ちてくる瞼を必死に奮い起たせて薔薇の具合を確認する作業を開始する。 その眠気の一因が、眠りの妖精がいるからだとは思いもしない**]
(93) 2014/05/14(Wed) 00時頃
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[トレイルとの道中、繋ぐ手を一度離し、指と指を絡める繋ぎ方に変える。トレイルの視線が落ち着かないのはなぜだろう。いつもまっすぐなトレイルらしくない。]
ミユ?それって確か、アレじゃないか。 [と名前を聞いて思い出す。]
ああ、若いからってのはその…若いと、色々欲しくなっちまうってことさ。 多分ジェレミーはお前に出てけなんて言ったりはしないし、嫌いになったりはしないと思う。 でも…まあ、そうだな。目移りはしちまうってことさ。 それが苦しいなら俺がそばにいてやるから、な?
(94) 2014/05/14(Wed) 00時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2014/05/14(Wed) 00時半頃
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[>>91 どうして、ラルフが顔を伏せるのだろうか? 状況が動きすぎて、訳が分からなくなるし、 彼の悲しそうな顔は見たくないしで、もう整理が追いつかない。 そのうえ、女と仲良くしている姿を見ると聞いて、 ジェレミーは女を引っかける能力の妖精かと変な勘違いした]
……新種か
[呟いた言葉は誰にも聞こえない程度の大きさだった]
(95) 2014/05/14(Wed) 00時半頃
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[トレイルを見てから謝るヤニクに頷いた。>>88 理由は分からないが聞かせたくないのなら無理に聞き出すことは出来ない。]
うん、分かった。後で聞くよ。
[薬妖精、と言われ一瞬誰のことか分からなかったがすぐに思い至り家の方角を指差した。>>76]
サイラスさんの家?たまに薬を買いに行くし知ってるよ。 あっちの方に行けばすぐ見つかるだろうけど。
[ヴェラの言葉>>68とヤニクの言葉>>92に促されるように市場の方へ身体を向ける。]
そうだね、買い物しないとご飯ないし。 ヴェラさんも飴玉作るのに材料がないと大変だよね。
[流石に初めて来た街の中で放り出す酷なことはしたくない。 二人の先導をしようとして、ふと強く手を握り締めていたことに気付く。掌を開けば汗をかいていて気持ち悪い。服に擦りつけて汗を拭う。はぐれないようにとヤニクに手を差し伸べ、ヴェラにもそうした方が良いのかと思ったがどうにも手が動かない。 やはり妖精としての性質がまだ怖いのだろうか。首を傾げながらぼんやりと考えていた。]
(96) 2014/05/14(Wed) 00時半頃
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[近くにある気配は動物のものじゃない。(>>90) 逃げ出したいけれど、離れるのも、なにか。]
(押し掛けてないし。) (メシも、ぼくがだしたんじゃん。)
[いちいち、言葉が気になってしまう。 いちいち、言動が優しい。
撫でられたいかと聞いたくせに、撫でてきはしない。
ふいと顔をそらして、立ち上がる。 かちゃかちゃとガラスの音を響かせて。 準備するのは、ユヤの実の砂糖漬け。 瓶に詰め込むのは、二人分。]
(97) 2014/05/14(Wed) 00時半頃
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『お土産。 実も、さっきのでいいなら持って帰っていい。 紐くれた、お礼。』
[葉っぱに書き付けて、机の上に瓶と一緒に置く。 あの子供と住んでいるんだろうから、分けて食べられるように二人分。 前の冬に漬けたものだから、酸味も抜けて甘くて美味しいはずだ。 たぶん、きっと、子供の味覚にだってあうはずだ。]
(紐…。)
[使い方を聞くべきだと、一度ポケットに手を突っ込んで。 取り出して聞こうとしたけれど。 その手は、出すことなく。 手の中にきゅぅっと、金色の飾り紐を閉じ込めた。
そのまま、じっと見つめる。 髪の黒も瞳の黒も、ミイユ自身にはわからないが。 色んな色彩を内包した、鮮やかな、黒。 なにかを言いたげに、ジェレミーを見つめて。]
(98) 2014/05/14(Wed) 00時半頃
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