19 生まれてきてくれてありがとう
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おじちゃんも、ごめんね。
びっくりさせちゃった。
って…おじちゃん、大丈夫?
[まだ、立てないから。 カウンターの上のゴドウィンの様子は見えなくて。 立ちくらみと聞くと、自分も同じだと言うのに心配して。]
(247) 2010/07/05(Mon) 22時半頃
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でも、私、もう飲める年、だよ?
[大人みたいなこと、と言われると自分の腕を掴んだままのセシルをほんのりと頬を朱に染めた顔で見上げて。
馬鹿、といわれて軽く小突かれると、反論も出来ず。 ごめんなさい、を言いかけて。]
きゃ…!?
[椅子に座らせる為に抱え込まれて、思わず声をあげてしまい。 慌てて口を閉じて、耳まで赤くなった顔を俯かせ、小さな声でありがとう、と礼を言った。]
(252) 2010/07/05(Mon) 23時頃
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そ、っか。
もうそんな時間、だもんね。 私も朝ご飯食べてないから……ぁ。
[なんとか顔の火照りを誤魔化そうと、ゴドウィンの言葉に返事をして。 つい素直に言ってしまい、口に出してからしまった、とすぐ傍のセシルを恐る恐る見上げた。]
(253) 2010/07/05(Mon) 23時頃
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[頬をなでられると、余計に頬が赤くなった気がして恥ずかしくて。
自分のうかつな言葉に怒鳴られると、びくりと身を竦め謝りかけたものの。]
セシ兄!?
や、やだ、セシ兄、ごめんなさい大丈夫!?
[カウンターに突っ伏したのを見て青褪め、慌ててその背をさすって]
セシ兄、ごめん、やだ、ごめんなさい、怒らせてごめん
しなないで
[動揺して、泣きながらも揺すったりしてはいけないと。]
(261) 2010/07/05(Mon) 23時頃
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だ、だって、たお、れた。
わた、しが、おこらせ、たから。 ごめ、んなさ。い。
[ぐすぐす泣きながらも、セシルから手を掴まれ大丈夫だと言われると本当に?と涙目で見つめ。
ゴドウィンから笑われると、ぐし、と目を擦ってごめんなさい、と謝った。]
(266) 2010/07/05(Mon) 23時半頃
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う、ん。ごめん。
[泣くな、と頭を撫でられると素直に頷き。 ごしごしと目尻を擦って泣き止もうと。
手伝ってくる、と言われると本当に大丈夫?と視線で見上げたものの、そのまま見送った後。
気まずくて、この場にいるのがすごく恥ずかしくなった。]
(271) 2010/07/05(Mon) 23時半頃
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ヴェス、心配してくれてるんだよ。
[お酒の飲み方は自分も良く解らないからなんとも言えないけれど。 美味しいと思って飲んでいるようには見えないから、こちらもまだ涙が滲んだ目で心配そうに見て。
けれど、ヴェスの言葉には無理に止めてもいけないかな、とも思った。]
(280) 2010/07/06(Tue) 00時頃
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飾り職 ミッシェルは、受付 アイリスに話の続きを促した。
2010/07/06(Tue) 00時頃
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─…セシ兄が戻ってくるの、待つよ。
怒られ、ちゃったし。
[ヴェスから飲まないのかと聞かれると、バツが悪そうにそう答えたものの、少し考えて。]
…一人で飲んでるのは、イヤ?
[それなら付き合うよ?と。 ヴェスの方を向いて、そう首をかしげた。]
(287) 2010/07/06(Tue) 00時頃
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─…微妙、かな。
[怒られることは、それだけセシ兄が自分を心配してくれてることだから、イヤじゃない。 でも。 心配をかけてしまっているということは、結局、セシ兄に迷惑をかけているということだから。]
逃げないよ、大丈夫。
ただ、恥ずかしいだけだから。
[苦笑して、こちらを見ないヴェスにそう言って。 やっぱり、一杯くらい付き合おうか?と問いかけた。]
(293) 2010/07/06(Tue) 00時頃
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祈りは
どんなに祈っても
届かず
呟く声は
微かな喧騒に
消える
開幕の合図が響き
繰り返しを踊る
この世界をつづる物語
終末はあなただけのために
ちいさくいのりつづける
「ただ、ただ、しあわせに」
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ん、ありがと。
[注がれたお酒を、今度は腰が抜けたりしないようにゆっくりと少しづつ口にして。 やっぱり苦くて、それでも美味しかった。]
ヴェスも、優しいね。
[そう小さな声で呟いたのは、届いたかどうか。]
(301) 2010/07/06(Tue) 00時半頃
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いいじゃない、たまには。
[ヴェスのぼやきとも独り言ともとれる言葉には、短くそれだけを言って。
セシルが戻ってきたのを見ると、ありがと、と。 少しアルコールの回った表情で微笑んだ]
つぶれてないよ? セシ兄こそ、もう大丈夫?
おじちゃんはまだ、何か?
(310) 2010/07/06(Tue) 01時頃
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飾り職 ミッシェルは、酒屋 ゴドウィンを気にして席を立ち、奥を見ようと。
2010/07/06(Tue) 01時頃
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へーき。 さっきと違ってちゃんと気をつけてるもん。
[それでも少しふらついてはいるけれど。 セシルの手が頭に置かれると、大丈夫、と見上げて。
セシルに諭されると、おとなしく席につき直した。]
(317) 2010/07/06(Tue) 01時頃
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今は、もう少し。
このままで、居たいんだよ。
ヴェス。
…私、頑張る、から。
我が儘でも、なんでも。
─…だから、もう少しだけ。
妹で、いたいんだ。
[何処からか聞こえる囁き]
ただ、幸せに――…。
この村を覆う死病の果てに苦しみ、絶える前に。
あなたは、慈悲を齎すの?
現世の苦しみから解放された世界へ
そこで、幸せに、苦しまないで、との祈りを乗せて。
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うん、良いよ?
─…今は、ね。
[ヴェスには、それだけ呟いて。 自分もセシルの料理に手を伸ばそうとして、ふと。]
ヴェス、おじちゃんたちの分も食べちゃダメだよ?
[そんなことを言った。]
(320) 2010/07/06(Tue) 01時頃
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―――分からない。
[死んだサイモンが幸福だったかどうかは知らない]
慈悲なんて偽善かもしれない。
[生きることに価値があると、説いた]
此の手は今は未だ、誰にも伸ばせない――
[されど彼女が、苦しみから解き放つ事をするのなら]
……委ねるわ。
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[ゴドウィンからも要らん心配と言われてしまうと、ぅ、と言葉に詰まって。]
私、そんなに心配させてる?
[そう、不安そうにゴドウィンをみた。]
(326) 2010/07/06(Tue) 01時半頃
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そう、偽善、かもしれないわね――…。
生きる事は素晴らしい、もの。
たとえ、時間が限られていたと、しても。
[生きる事に価値があると説く彼女に]
でも、愛する村が悲しみに包まれるのはみたく、ないわ。
今は、誰にも伸ばせない、のね。
私は、メアリーが死病に伏すなら――…。
残された人に共に逝ってもらう心算。
彼女が苦しんでいるのか、否か――…。
私は出会った事がないから分らない、けど……。
[彼女の声を聞きに向かう心算では、いるけど。
委ねるの言葉に――…]
私で、いいの?
あなたの手でなくて――…。
あなたにその力が無いのなら、それをしてもいいけど。
私はあなたが死病に冒されるまで――
それをする心算は、微塵もなくて、よ?
あなたの想いの強さを感じていた、から。
メアリー
[ぽつ、とその名を復唱し、
彼女に執心だった人物を、想う]
彼女を想った彼は――…
[後を追うことを望むか否か。分からない。分からないけれど。]
異議は無い。
――−"彼女"の終わりだけは
委ねません。
[ただ、今はその時ではない、とだけ]
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[セシルとヴェスが一緒に食卓を囲むのを見るのも久しぶりで。 セシルが嬉しそうなのを見て、自分も知らず顔が綻んだ。
ゴドウィンから頭に手を置かれると、うん…と頷いて。]
そう、だね。 せっかく作ってくれたんだから、温かいうちでないと。
[セシルとゴドウィンにありがとう、と微笑んで。 自分も食事を*共にした。*]
(333) 2010/07/06(Tue) 01時半頃
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委ねてもらえるようなら、私が――…
メアリーさんにご執心だったあの人に旅立ってもらう事にする、わね。
[そう、ヴェスパタインがそれを望むのか否かは分らないけど。
別れ、残される側は辛いものとの、妄執も女にはあって。]
ラドルフさんも――…
妹のメアリーさんが死病に逝くの知れば、
苦しみそう、ね。
でも、ラドルフさんは誰かをまだ選びきれて、いないわ。
それを見届けてから、とも想っているの。
……はい。
それで、構いません。
[手を汚さないことも卑怯かもしれない。
だけど誰を選べば誰が笑ってくれるかなんて
わからなくて。]
――…。
[ そう、誰に死を齎せば――…。
誰かが笑ってくれるかなんて、女にも分らない。
でも、今この人を選べないという人はいて――**]
生まれて来る朝 死んで行く夜
生まれて来る意味 死んで行く意味
あなたが生きている現在《いま》。
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