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[倒れる敵兵の気配。灯る炎の気配。
見えない筈のそれを感じ。
戦場を思い出す。
ぞくりと震えが背中を奔った。]
≪ 制御。
できるように、できなくもないと思う、けど。 ≫
≪ イスカが壊れる。 ≫
元々第9師団が開発した装置。改造も容易いだろうけれど。
流石に自身で直接手を施そうとすれば、
半分以上が機械の身では、ひとたまりもないだろう。
言葉とは違う、何か小さな信号に、軽く瞼を閉じる。
[何故だろうか。
先程まで感じていた苛立ちは、今は綺麗に消えていた。]
【人】 助手 ゲイル[適当に選んだ私服は黒のVネックのカットソーにベージュのロングスカートのラフなもの。 (262) 2011/03/22(Tue) 02時頃 |
[一時気配を消失した相手が
そう感じ取ったことを知らない。
ただ、普段の静かな表情は消失し
好戦的に上がる眉と、微か上がる口角が、
そこには、ある。]
[ただ、それも、槍が止まる迄、の間だが]
暫く、沈黙した後。
≪ 敬語。
使わなくて、いい。 歳、近いよね。……多分。 ≫
相手の正確な年齢など、知る由もなかったが。
畏まった調子での通信が続くのだろうかと考えると、
肩が凝りそうだった。
嗚呼。単に、羨ましかったのか。
[己よりも秀でた体格。炎の性質。
それらを羨望して、それらを持ちながらも覇気が無く感じて。
それでか、と。
胸の内だけで勝手に納得した筈が、ぽろりと言葉となって漏れた。]
【人】 助手 ゲイル[エスコートに慣れてない、という男に、肩をすくめて見せる。] (268) 2011/03/22(Tue) 02時半頃 |
[さらに、零された言葉に、また虚を突かれた。]
……………羨ましい………?
[誰が。誰を?][ぽかんとした表情で
鳶色は薄灰色の瞳を見る。
獣人との混血、己をも焼く能力、後ろ盾もない身、
人を殺していくこと、
戦の中でしか生きるを見出せない。
別に不幸だとも思わぬが、人の羨望があるとも思えない。]
[しかも眼前の青年は、赤ではない国家紋章
名高い家柄、整った容貌、能力と会議でみせた誇り持つ心、と
欠けたるがないように、見える、のだけれど]
[虚を突いたには気付かない。
そもそも、言葉にするつもりも無かったのだ。
表情は、やはり変わらないのだが。バツが悪いのか、ついと視線を逸らせた。]
氷の力は、水が無ければ十二分の威力を発揮しません。
勿論、水上では殆ど敵は居ないと言って良い。それには誇りを持っています。
…ですが、水上に縫い止められているようなものでもありますので。
[戦場で死んだと言う、父親。その死に際も、水上では無く陸の上であったと言う。]
炎のように、場所がどこであれ敵を薙ぎ払えれば、とは。偶に。
それに…上背も、余りありませんし。
それなのに、覇気が無い、と。感じておりました。
先程の様子を見るに…単なる此方の思い込みだったな、と。
申し訳ありません。
[苛立ち、睨むようだった視線には恐らく気付かれて居ただろうと思い謝罪する。
混血だのなんだのと、そう言った事には何ら引っかからないらしく。
そも、戦場でしか生きられないというのなら。
軍人としてしか育てられていない、己だってそうだとも。
誇りはあれど。家柄も、容貌も。自身の気に留める所でなければ、益とは数えておらず。]
……バーンフィールド師団長。お聞きしたい事が、あります。
金のために軍に属している、と聞きました。本当ですか。
それと。
戦場は、必要だと思いますか。
[余計なことまで口走った気がして、話題を変えるように、半ば唐突に問う。ただ話題を変える為だけではなく、以前より胸中にあったものだったけれど。]
[口に上る言葉を静かに聞く。
水辺に縛られる。かわりに水辺での威力は絶大。]
………何かに、秀でれば、裏返した何かがある。
それは、どの能力も、同じ、とは。
[確かに己の能力の発動に、場の縛りは、ない。
けれど、水辺での威力は低く、乱戦、森の中、市街地で使えば
味方や、民も巻き込み、一度己が手を離れて暴走すれば
何もかも食い尽くす破壊の火と、なる。]
[上背も、その分見つかりやすいと言う欠点も持つ。]
[破棄の有無に関しては……謝罪も含めて
どう答えれば良いかわからず、ただ鳶色を槍に向けて]
[彼の内心で、それぞれの要素がどう考えられているかは知らぬまま
次いだ質問に、暫く薄灰をじっと見詰た。]
それは、事実であり
同時に、金銭だけでしたら、師団長は辞退、しました。
………割りに、あいません、から。
[肯定と、否定。混ざる返答を返して。
ただ、もう一つの質問には鳶色は地を見る。]
………私と、私の師団には………
[暫く、口を動かせず。
ただ、真撃な質問をそらすことも出来ず
ぽつりと、そう零した]
[団員達にはそうでって欲しくもない、
それ以外を見出して欲しいとも、思いながら
けれど、そうするには、彼らに戦以外の術と
戦以外の術を身につけるまでの余裕等
多くのものが足りないのも、知っているから]
【人】 助手 ゲイル[>>274 部下を思う発言には新緑を細め] (290) 2011/03/22(Tue) 09時頃 |
【人】 助手 ゲイル[>>279 戦地でのことを多く語らぬことには追求することはしない。 (291) 2011/03/22(Tue) 09時頃 |
【人】 助手 ゲイル[>>276答え終わる頃、見間違うはずもない白い眼の女性―――ヨーランダが現れた。軽く頭を下げる。 (292) 2011/03/22(Tue) 09時頃 |
そうですね。きっと、単なる無い物ねだりなのでしょう。
秀でたのみの能力なんて、そうそう無いと思いますし。
[
自分勝手な心情の動きは、伝わる事は無いだろうけれど。どこかすっきりとした風で、言葉は落ちた。
謝罪に戸惑うような様子には、ただ伝えたかっただけであった青年は、首を傾げるだけであったが。]
金銭以外の面で。「割り」に会っています?
[何故、そこまで突っ込んで聞いているのか。
きっと、今の時期に必要になる気がするからだ。
そう、自身を解釈した。
二つ目の質問には、「そうですか」と小さく答える。彼の胸の内の思いなどには行きつけない。]
[闇宵の中、含むもののない、
声が耳に届き、イアンも頷く。
何事も、見方、使い方、考え方、なのだろう、と。
首を傾げる様子に、理由を言語化する
能力はなく、ただ眉をさげた。]
…………今、は。
[さらに、踏み込まれ、些か驚いた。
ただ、時期が時期だ。
己が会議で人に訪ねるように、
グレイシアも、何か、知りたいのかもしれない。
だから、素直に短い言葉で答えた]
――…そう、でしょうね。
こちらにも、なるべく気を遣うことにします。
[最初にキリシマを見た時に抱いた懸念。
改造を施す為には制御装置を切らなくてはいけない。
そして、制御を失えば機械を簡単に破壊してしまう。
また一つ増えた気を遣うべきことに再びの溜息。]
[そして、暫くの沈黙後。
言われた事に見えはしないだろうが、意外そうに蒼灰を瞬いて。]
たぶん、ボクの方が少しだけ年下、かな。
ボクも自分の正確な年齢は知らないけど。
いつも通りでいいなら助かる。
ボクも慣れない口調は疲れるから。
[ほっと今度は少しばかりの安堵の溜息を落とす。]
[向かい合うならわかるだろう。]
[鳶色の奥の焔と、はっきりと上がる口角に。]
[……相手の殺気無しに気がつけば
直ぐにそれは消え去る、が*]
そうですか。
[割に合っている。その内容まではわからずとも、会話が切られた事もあり、そこからは踏み込まなかった。
槍の舞うを眺めながら、ただ、黙って思案するように。]
【人】 助手 ゲイル-その頃- (320) 2011/03/22(Tue) 19時頃 |
【人】 助手 ゲイル[試作品でも試して見たい、というヘクターに頷いた。] (328) 2011/03/22(Tue) 19時半頃 |
【人】 助手 ゲイル[他の師団長らがもったいない使われ方を…と聞けば、僅かに睫毛を伏せるのみ、しかしすぐにそんな表情も消える] (329) 2011/03/22(Tue) 19時半頃 |
【人】 助手 ゲイル[そうしてそろそろ…となれば、送るというヘクターの申し出をヨーランダが受けるのをみて丁寧に断る] (330) 2011/03/22(Tue) 19時半頃 |
【人】 助手 ゲイル 良い酒だった。 (332) 2011/03/22(Tue) 19時半頃 |
――……。
[真正面から、焔が湖水に映り込む。
上がる口角は、話をしている最中とは全く別人のような顔。
鳥肌が立つ。
それは、恐怖や戦きでは無く寧ろ歓喜に近い。
軍に属し、戦線に立ってきた血が滾る感触。
湖水がすうと細められる。
じ、と。睨むような視線は、模擬と言うには鋭く。
ひやり、と辺りの空気が僅かに冷えた。]
[手紙の内容。
ミューズ湖で、小競り合いの発生した事。
多少敵は多かったが、南の国からではなく近隣の海賊の類いで、既に沈静化した事。
……けれどその際、兵が一人、死亡した事。
公の手立てを使った連絡。
それを管轄する者は、どこまで把握するものだろう。
目に耳に、する機会はあったかも知れない。]
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