204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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わからないけど、万が一があったら、こわいし。
ありがとう。
ほめられると照れるね。
[気恥ずかしさがにじむ。
気をつけて、には小さく頷きを返し]
そっちも、なにかあったら教えて。
どうか、した?
[伝わる驚愕に静かに問いかける。
けれど、衝動をこらえるような思考を感じれば口をつぐみ。
落ち着くまで、声をかけることはなかった]
[ほんの少し前 それが遠く感じる
感じた気恥ずかしさや 気遣いや
そっちこそ と風邪の話に口にした
上がどうなっているか
こちらより暖かいだろうけど
ーー嗚呼 風邪 そうだ 服 けど]
………………俺ーーー
何かあった 何かあったけど
どうしよう なんで 俺ーーーーー
[混乱が滲む]
フィリップ……?
何が、あったの。
[届いたのは衝動を誤魔化すもので。
快楽がにじんでいたのも、理解はしていた]
大丈夫?
[落ち着かせるように、問いかける]
何かーーーーラルフ 俺……
[躊躇う ある程度成長するまでは
集落で暮らしていた
だから 人並みに倫理感も羞恥も 最低限はあって]
衝動を散らしたかったんだっ!
だけど 気持ちも良くて…………
こんな 散らし方…………
[うかがう様子に 問いかける感触に
衝動を抑える方法 けれど内容は
伝えていいのか 躊躇う
躊躇いながらも 気持ちは消沈したまま
落ち着きは少しずつ 取り戻されて]
衝動を覚えるようなことがあって。
それを散らす方法が――伝えにくい、と……
どんな方法であっても……
食べたのじゃなければ、まだ、誤魔化せるんじゃない、かな……
[羞恥と、快楽と。
伝えにくいということがわかればなんとなく想像もできる。
思い至ったことを言葉にはしない]
ーーー…………うん
誤魔化せる…………かな
…………最中も笑ってはいたし
内緒にしてもらえれば 誤魔化せる?
[トレイルが話せないこと
……静かすぎることに違和感は覚えても
まだはっきりと核心には至っていない]
人間が怖いのか 自分が怖いのか
ーーー…………わからない…………
きっと誤魔化せるよ。
笑ってたのなら……頼めば、なんとかなる、かな。
わからないの、怖いね。
――――気を散らす方法が、
ほかにもあればいいのに――
[閉じ込める雪の音はまだ聞こえている。
小さくため息をついた]
……内緒に とは 言ったけれど……
はっきりと 声で 是 はもらっていない……
ーーーーー………うん
そうじゃないと……ーーー
……突き放して いいからね……
もしもの時 俺が変わってしまったら……
じゃあ、あとで、確認しておかないと。
――でも、伝えにくいことなら、
誰にも言わないんじゃない、かな……
[希望的観測をぽつり、こぼす]
もしもの時は、そうするけれど。
フィリップのほうも、そうしてね。
――俺だって、いつ、どうなるかはわからないから。
……トレイルと 二人きりになるのは 怖い
また……何か 衝動が首を擡げたら
ノックス……いや ニコルと彼が
一緒の時 ない かな…………
あの ふんわりした 彼がいる時なら……
[希望的観測に縋りたくなる けど]
…………………………ーー
…………………… ………
ーー……………………ラルフは 人を 食べたことは?
トレイルと……
彼、静かすぎるから、なに考えてるのかよくわからないし。
衝動は、怖いね……
ニコラと一緒のときがあったら、教えるね。
[誘導するのは、難しそうだけれど]
ノックスがいつも一緒にいるみたい、だからなあ……
[いや、そうでもなかったかと、昨日を思い返すけれど。
いま目の前ではそうなので、よくわからないと思考ににじむ]
―――――
……まだ、ない、けど。
……口はあくけど……咄嗟に声が出ない
ほどって……
ノックスは……すごい 過保護 だったから
ばれたら 殺されそう……
どちらにしても 一回 火に 当たらなきゃ
……びしょ濡れなんだ 寒い
二人が揃いの時か 人が少ない時……
[面倒かける と申し訳ない気持ちが滲む]
………………どっちが 後悔する かなって
衝動的に 始めて喰べてしまうのと 今回の散らし方
[慰め方から 大枠ばれていると 判断して]
――その状態で声がでないなら……
しゃべれない、のかな……
……殺されない程度に、がんばって……
[過保護な様子をみていたから、否定できず]
びしょぬれなのは大変だ。
――居間に人が少ないって言えば、今もすくないけど。
これる?
[もしくは、温泉で温まるのもありじゃないだろうかと、少し思案して]
それは……わかんない、ね……
――どちらも、やってみないと。
…………ああ ……納得 する
ん…………少ないんだ 行こうかな……
[温泉は提案されればじんわりと怯えが滲む
……まだ トレイルがいる かもしれないし]
どっちも やってみないでいいよ……
……母さんが 最後に教えてくれたのが
人型の存在を喰べることーーーー
けど……どちらかしか選べない状況なら
……ラルフが喰わないほうがいい
しゃべれないなら……そこまで広まらない、かも。
うん、上に来るなら、待ってる。
[居間には、ノックスとニコラのほかには、ディーンとホレーショーの姿が確認できた]
人型――……血族も、食べることができるから、か……
――……うん……
がんばってみる。
ノックスにだけは……どうか
[先ほども否定はかえらなかった
思考の中で 人の良さそうな笑み浮かべた
ノックスが 何故か出刃包丁を構えている
そんな姿を視覚的に思い浮かべて]
ーー……美味しいと 思ってしまった程度に
俺は獣なんだなってーーーー
協力するーーーー
もうすぐ つく
|
―― 三階個室 ――
[痛み感じぬ頬に己とは違う温度が触れる。 上手く歌えなくなった楽器を癒し歌わせる魔法の手。 調律師である保護者、フランシスが案じる相手が 今は自分であることが彼の言動>>169から知れる。]
痛い。 ……痛かった。
[痛みを訴えればまた撫でてくれるだろう。 けれど心配そうな貌をさせるは本意でなく過去形に言い換えて]
けど、フランシスのが痛そうだ。
[伏せる眸から微か滲む痛みと苦さを取り除きたいと思うのに ドナルドにはその方法が分からない。 小さな笑みと言葉聞こえれば、近くある喉をクツと小さく鳴らす。]
(195) 2014/11/16(Sun) 12時半頃
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[ノックスに告げた思いが当人に伝わっているとは知らず フランシス>>170の紡ぐ透明な音色に耳を傾ける。]
――…大人なのは身体だけ?
[笑うような音を滲ませ]
お返しには全然足りねぇけど。 それでもフランシスから貰った分、 少しでも返していけるようになりたいと思う。
[未熟な己が言うのも烏滸がましいことかもしれない。 安心した、という言葉に微か安堵の色を浮かべる。]
(196) 2014/11/16(Sun) 12時半頃
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[胸に凭れるを感じれば緩めた腕にまた力が籠る。]
――…いなくならない。
不安になったら、いう。 だから、フランシスも――、そうして欲しい。
[思い出と重ねるを感じながら 今はそれを己に向けるものと思い フランシスの囁き>>172を思いごと受け止める。]
(197) 2014/11/16(Sun) 12時半頃
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[立ち上がる気配>>175に些か名残惜しげに落ちる腕。 一歩、後ろへと下がり]
……みたいだな。 気付いた時には出てった後だった。
[毛布の件に「ああ」と声を漏らす。 ラルフもフランシスを案じている。 言葉にせずとも彼には伝わっているだろうから あえて口にせぬまま一度扉へと目を向けるが 直ぐに動こうとはせず暫し其処に留まる。**]
(198) 2014/11/16(Sun) 12時半頃
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……伝わらないことを願うね。
[同じ過保護でも、ノックスとフランシスは違って感じる]
――美味しかったんだ。
それは……あぶない、ね。
[一度知ってしまったら我慢できるか、わからないと思う]
うん。
俺も、協力する。
[フランシスのそれは知らないから
比べようはないけれど
少なくてもホレーショーとは異質な]
……………… ……
[思考で嘘がつけるか つけない気もする
だからこそ 同じようにかえる言葉に
驚きの思考の空間]
協力の 意味…………ーーーー
どっちも知らないなら 無理 しないで
[しばし途切れる思考に、ゆるく疑問符を飛ばす気配]
…………
無理はしない、けれど。
せっかく、話ができるのに、
フィリップだけによりかかるのは、いやだし。
できる範囲で、手伝うから。
ーーーー充分 助かってるよーー
すぐに落ち着けたのも
こうして 思考を介して
知っている存在があるのも
ーーーーーーだから
と 思っても 君は頷かなさそうだ
そう?
だったら、いいけど……
――でも、やっぱり、手伝えることがあるなら、って思う。
……それが負担になるなら、控えるけど、さ。
負担……って言うか……なんだろう
生業が 人から離れられず
きっと いつか 制御を覚えて
誰かと 恋をした時ーーー
そう言う相手と した方が いいだろって
そういう時 後悔させたら やだな と思う
[しばらく、考えるように沈黙が続いて]
――恋とか、するかどうかよくわかんない、けど。
……きっと、後悔はしないと思う。
思うとおりにやったことを悔やんだりは、しないよ。
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