人狼議事


162 絶望と後悔と懺悔と

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[僕は“家族”の身に降りかかったことを知ってしまったから。
僕が無事で、他の誰かが犠牲になってしまったかもしれない「もしも」なんか考えたくもない。


他の誰か――――、例えば、]


記者 イアンは、メモを貼った。

2014/02/11(Tue) 16時頃


―回想・零瑠について―

 ……目を、閉じて。

[見れば卒倒してしまうから。
 想像しただけでも大分だめかも知れない。
 けれど空腹には耐えられない、そう困っている零瑠には、
 助けを差し出し待つ事は諦めなかった。

 己は鬼を刺す木だからと告げた日に、
 例えどんな答えを受けたとしても、尚。]

[野菜を混ぜた素朴な菓子から始めたように、
 何かにほんの少しの血を混ぜてごまかす所から
 始めてはどうかと勧めたのが自分だった。

 おいしくなさそうだと想像した顔に見えた。
 しかたがない、と凪いだ面の内側で思う。

 ――それでも、生きてほしかった。]


―回想・直円について―

[本を手に、学の深い家族の元を訪れる。]

 ごめんなさい。少し……解らない所が、あって。
 教えてもらっても、良い?

[あの夜を境に、直円はひどく変わった。
 それを殊更に喜び、月影や黒百合を礼賛するようになった。

 けれど自分も変わったのだと思う。頭を垂れるのは同じだし、
 与えられて難しい本も読むようになった]

 この、隠れ切支丹という人たちがお祈りをする事は、
 どうして、禁止されていたの?


[自分だって怖いだろうに、任せたまえと言ってくれた。
 自分達家族に『生きている』事を教えてくれたのに、

 吸血鬼に媚びる裏切り者だと、特に人間からの蔑みは強く
 家族を馬鹿にする奴らに身の程を知らせた事もある]

 ……それと、これは、なんて読むのかな。

[少年にとっては難しい字が書かれた紙だった。

 ――それでも、生きてほしかった。*]


【人】 記者 イアン

―陸軍駐屯地到着前―

[2体の吸血鬼討伐にと自分の監視下にあった隊員らを見回す。
周、サミュエル、絢矢、涼平、キャロライナ。
――円は今、機動隊にいる。

一度帰還するというサミュエル>>59をじっと見つめて、]

 ………。

[ふっ、と力を抜いて笑う。]

 わかった。所属の部で命が出ているなら仕方ないな。
 サミュエル、帰還を許可する。

 …くれぐれも、無茶だけはしないように。

[最後の言葉はすれ違いざまに肩を叩きながら、彼だけに聞こえるように。]

(352) 2014/02/11(Tue) 17時頃

【人】 記者 イアン

[早く、強く、と焦りを露わにする子らよりも、
感情を殺して、押し込めてしまった子らよりも、

そういったものを表に殆ど出そうとしないサミュエルの方が、自分には余程危うく見えていて。


…わからない。彼が何を考えているのか測ることは、安吾には難しい。
だから。彼の言動に何かしらの思惑を感じた時は、一声かけるのを忘れない。

――あの日起きたことの全てを、自分は未だに知らないのだから。]*

(354) 2014/02/11(Tue) 17時頃

【人】 記者 イアン

―駐屯地東端・到着直後―

 涼平!!

[現場を見るや否や、指示も聞かずに飛び出して行く涼平。>>40

――いつでもそうだった。
打込みの稽古の時は、誰にも先んじて自分に斬り込んで来る。>>1:375
決して諦めず、あの手この手と尽くしては挑み続けるその心は、まさに槍が如く真っ直ぐで。

そんな涼平にいつだったか告げた言葉は、
…果たして彼を救うだろうか。それとも苦しめるだけだろうか。]

(357) 2014/02/11(Tue) 17時頃

【人】 記者 イアン

 おはよう、涼平。
 …よく、試練を乗り越えたな。
 選んだのは…長槍か。

 その槍は、おまえの心だ。
 真っ直ぐな涼平そのものだと、俺は思うよ。
 
 …涼平。おまえの長所は、その素直さ。
 だが、忘れるな。
 戦場では、感情に任せて動いたら負けるぞ。

 飛び出すだけじゃない。時には立ち止まれ。
 自分の心は殺すんだ。
 俺たち守護隊は、自分のためだけに戦ってるわけじゃない。
 護りたいんだろ?…あの時、護れなかったもんをさ。

 だったら。相手を斬る時は、躊躇うな。
 ――それが、どんな姿をしていても、だ。

(358) 2014/02/11(Tue) 17時頃

【人】 記者 イアン

[――咄嗟に飛び出していった涼平を周が追って行った。
危ない場所には自らが真っ先に斬り込みに行く周が。

すぐに駆け出す涼平も、苛烈な周も。昔の自分によく似ていて。
二人が心配だが、かといって止めに走ることはできなかった。
…今、この戦場には、明らかに指揮官が足りない。

どうか、無事でいてくれ。
駆けていく二人を信じて、そう願うほかなかった。]*

(359) 2014/02/11(Tue) 17時頃

【人】 記者 イアン

―駐屯地東端・少し前―

「退路を塞がれた!!」>>45

[背後で上がる声を聞き、敵の素早い行動に舌打ちしつつも。
そこへと駆けていく絢矢、多くの兵に紛れて既に姿の見えないキャロライナ。]

 …全員バラバラ、か。

[護りたかった。同じ孤児院出身の家族達を。
皆が一所に、この目の届くところにいてくれさえすれば、そう願ってもいた。

だが、現実はそう甘くはない。――ここは戦場だ。
自分の身は自分で護らねばならない。行動は全て、自己責任。
もう昔とは違って、彼らも皆、抗う術を手にしている。

…特別扱いするわけには、いかなかった。]

(367) 2014/02/11(Tue) 17時半頃

【人】 記者 イアン

 そこ!辰次班!
 班長が死んでも狼狽えるな!
 おまえらは守護部隊だろ!戦え!諦めんな!

 手の空いてる奴、絢矢に続け!
 これより、退路の確保に向かう!

 地形の理がなんだってんだ!
 下ってくる敵の勢いを利用して、逆に串刺しにしてやれ!!

[絢矢の言葉>>49を受け、周囲を叱咤し即席の隊を作り差し向ける。
敵は、坂の上。これは厳しい戦いになると覚悟したその時――]

(368) 2014/02/11(Tue) 17時半頃

【人】 記者 イアン

[轟音を上げて現れたのは円の所属する機動隊。>>53
機動隊であるのに遅れてやってきたことはいただけないが、結果的に挟み討ちの形に>>55。]

 助かった…!あとはおまえたちに任せる。
 機動隊と協力してこの場を確保してくれ。

 …俺は、あっちをまとめてくる。

[この時は、まさかそこに直円が>>54、そして純血吸血鬼のホリーが舞い降りる>>166とは夢にも思わない。
くるり、踵を返して走り出す。

円や絢矢のことも気にはかかるが、今はもっと広い視野を持たねばならない。
孤児院出身の皆は”家族”だが、自分にとっては軍の皆も等しく”家族”であるから。

より多くの兄弟達の命を護るため。個人へ向ける情は切り捨てた。]

(369) 2014/02/11(Tue) 17時半頃

【人】 記者 イアン

―駐屯地・中央訓練広場―

[東端の門よりいくらか内部へ歩を進めたところに、ひと際激しい戦場があった。

中央訓練場。
広々としており、普段は陸軍の小規模演習に利用される広場だ。

右手には司令本部の建物、尖塔を見ることもできよう。
更に西に進めば、通信施設の電波塔が僅か顔を覗かせる。

常ならば整然と整えられているその場所は、司令部へ向かう守護部隊と、それを阻止する吸血鬼の軍がぶつかり合って血の海と化していた。]

(378) 2014/02/11(Tue) 18時頃

【人】 記者 イアン

 くそ…さっきから全く情報が入って来ないな…
 どこで何が起きている?

 おい!余四朗班、後方! 抜かれるな!

[周囲をまとめ、孤立する班の出ないよう、押し戻されることのないよう、指示を出し続ける。
近寄る吸血鬼には、容赦なく苗刀を揮う。

檜江隊長は、既にこの世にいない。
――自分らが立たねば誰が。

場の把握は相変わらず得意でないが、そうして声を張り上げる姿は、傍目にも目立つだろうか。]

(379) 2014/02/11(Tue) 18時頃

【人】 記者 イアン

[敵からも、味方からも、見つけやすい位置にいる自覚はあった。
だから、]

 何かあったら、迷わず頼ってくれよ…
 …どうか無茶だけは、しないでくれ。

[溢れかえる吸血鬼と軍人の群れの中に飲まれてしまった弟、妹らに。
心を殺しても少しばかり贔屓目になってしまうが、願うくらいは許されよう。

ここが落ち付けば、ある程度自由に動くことも可能になるはず。

――この時は、まだ知らない。
自分の元へ向かってくる、想定外の"家族"がいることを。>>305
戦場のあちこちで、彼らが殺し合わねばならない運命に晒されていることも。]

(386) 2014/02/11(Tue) 18時頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2014/02/11(Tue) 18時半頃


-回想-

あぁ……別にぃ。教えてあげますよぉ。

[件の日、以来。直円は努めて「狂って」きた。
本来の自分なら肯定できないことも、
「架空の自分なら」肯定できるんだ、と言わんばかり。]

隠れ切支丹はぁ。ひとぉつ。「相容れぬ」ものがあったんだ。
幕府の身分の秩序を重んじる考え、切支丹の神のもとに平等という考え。
それが決定的に相容れぬものだったぁ。


ふたぁつ、権力者がね。「怖がった」からだよ。
知ってるう?仏教徒もさぁ、一丸となってぇ、権力者を追い出してぇ。
自分たちで国を治めたことぉ、あったろぉ。

「同じ思いの民草たち」にはね、力がありますからぁ。
しかも、その「思い」は根深いですからぁ。

「捨てたふり」をしても、心の中には強く残っている。
……「思い」は隠れても忍んでも、強い!

[一瞬だけ、赤い瞳には狂った様子ではなく、
確かな「……」が伺えるよう。]

……冀望も「きぼう」ですよ。

[優しく、そう「優しく」答えた**]


記者 イアンは、メモを貼った。

2014/02/11(Tue) 19時頃


【人】 記者 イアン

[東端の退路は確保した。
そう思えばこそ、ここを明け渡すわけにはいかない。
臨時の副官を傍に置き、周囲を指揮する。]

 そっちだ!左方前進!
 中央1班、右の援護に回れ!

 伝令、他の状況を教えr――

[通信設備が使えぬとなれば人力に頼る。
問いかけた先、振り向けばその首が紅を吹いて。>>391]

 おい!しっかりしろ…!
 …っ。ダメか。

 …俺の邪魔するのはどこのどいつだぁ?

[その場を副官に任せ、凶器の飛んできた方へと駆ける。]

(392) 2014/02/11(Tue) 19時頃

【人】 記者 イアン

[やがて視界に捉えたのは、血が如き深紅のアオザイ。

―― 遠目からでもわかる。 こいつは、できる。
そこらの吸血鬼とは格が違う。

右手の苗刀を油断なく構えて寄れば、その顔に、]

 ………。

[沈黙ののち、にやりと口元だけの笑みを一つ。]

 …よう。元気にしてたか?理依。

[驚きはした。が、動揺はない。見せない。]

(394) 2014/02/11(Tue) 19時半頃

ふ、…ふふ、あははははははは!
いいね。ここまで来るともうどうでもよくなってくるよ

[もう笑い声しか出てこない。
どうして。どうしてここに皆いるんだ]

俺が…俺たちが何したんだよ。
お前達に、何したってんだよ!

[ホリーへか、トルドヴィンへか。きっと彼らにとっては愉悦にしかならないだろう血の苦味が赤に滲む]


【人】 記者 イアン

[殺意と共に加えられた一撃>>396を苗刀で受け流す。]

 おう、ピンピンしてらぁ。

 んで、俺が邪魔だって?
 まーた、おまえは。
 …俺が他の相手にしてたから拗ねてんだろ。

[いつかの、そんな古い記憶>>305を持ち出して。]

 その紅い目。
 …なっちまったんだな、吸血鬼に。

 そうやって俺の兄弟殺してる以上、おまえには――

[今度はこちらから斬りかかる。
まず右腕を落とそうと、躊躇いなき一閃。]


 ――死んでもらわなきゃなんねぇ、な!

(398) 2014/02/11(Tue) 19時半頃

……さぁ、どうしてかしらね。

[愉しげな声が響く。]

乗り越えなさい。
みんな殺して乗り越えて。

そうしたら――


【人】 記者 イアン

[5年前なら、悩んでいた。
目の前に、吸血鬼となった友が、"家族"が現れたなら。

それまでにも、何度かそういうものと遭遇したことがあったが、
相手がそうであると認識できたのは、いつも殺した後だった。

あの孤児院襲撃の日。
一番の友を自ら斬り捨てて、それに気付いた日。

――あれから、5年。
安吾は変わった。いや、考え方を変えた。]

(400) 2014/02/11(Tue) 20時頃

【人】 記者 イアン

[自分に近しかった吸血鬼を斬りたくない気持ちは、もちろん今でも同じだ。

それでも。
彼らを斬ることで護れるものがあるということ。
彼らの命を断ち、代わりに繋ぐものがあるということ。

苦しみに塗れる生には終わりを。
希望を繋ぐ生には未来を。

この一太刀は、相手を想えばこそ。
そして今を、これからを生きる者のために――]*

(402) 2014/02/11(Tue) 20時頃

【人】 記者 イアン

 理依。…"家族"だよ、おまえは。
 今でも変わらず、俺の大切な弟だ。

 …そう思うからこそ、
 おまえの命は、俺が終わらせる。

[変わらない笑顔。>>399
今一度、かつてと同じように、心からの笑顔を返そう。
理依は愛する弟であるという、その証明に。]

 たしかに、強くなったな。
 俺も…昔みたいに手加減はできなそうだ。

[足元を狙う圏に一歩後ろへ引く。
軍服の裾が切れて、僅かに紅が滲む。

打ちおろした刀はその攻撃で切っ先を逸らされた。]

(407) 2014/02/11(Tue) 20時頃

【人】 記者 イアン

 ――さぁ、ここからは本気でいくぞ。

[もう一本、左手で苗刀を引き抜いて。
通常よりリーチの長い、二刀流。

後ろに少し距離を取り、態勢を立て直してから駆け出した。]**

(408) 2014/02/11(Tue) 20時頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2014/02/11(Tue) 20時頃


直円。

あたしのように遊ぶのは構わないわ。
けど、もしかして貴方。

昔なじみは傷つけたくないとか思ってるんじゃない?

[先ほどまでの先頭の様子を思い返しながら。]

悩むから辛いのよ。
いつもの訓練のように、相手の頭ごと潰してあげればいいのに。


………。

[………。]

違いますよぉ。僕はぁ、じっくり舐ってやろうって。
そう思っているだけですからぁ。
顔が傷つくとぉ、折角の苦悶がぁ。わかりませんからぁ。

[この話し方のときはたいてい。そういうことだ。]


[それに―― さきほど聞こえた こえ]


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