25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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ああ、頑張れよ。
[戯れに誰かを抱くなどということは、
昔ならば喜んでいたか。
だけど、年齢を経れば、それも、また、心なければ、終わり虚しくなる。]
ああ、見守ろう。
くれぐれも、用心だけはしろ。
[そして、去りいく花を見送った。]
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>>379
花の誇りか。ふふ
[離れていく手に感じたのは、当人がいうその誇りだったか。 その時鳴り響く音は確かに細く耳をつんざいた。]
さて、何の音かの。
(384) 2010/08/03(Tue) 23時半頃
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これもまた、おもしろき音色よ。
[返す言葉は気怠げに。]
宴席はまだ続いているようだけれど…今少しは身を休めたくてね。
[ひとときの淡い眠りだけでは消えぬ甘い余韻に、今は酔うばかり。]
ええ。12の時からの主ですから。
なにもかも、あの人の名残です。
……趣味の悪い豚狼なれど
この趣向は悪くありませんね
……狩の舞場まで提供なさりますし
[月と獣の病の関連性を思い
刷衛の言葉に狂狂と赤を細めて]
豚狼への尋問はお任せいたします。
……刷衛殿も御用心を
[聞こえた音、ふたつ]
この身宴に在らずして
知り得る事叶わぬが
[病の元は、いま此処に。
硬い蕾が人食い花に化けるまで、動けずに居る]
先刻の
夜光の音とはまた違う
食欲そそる音――…嗚呼、私の目覚めは
満月は、未だか**
あぁ、月が…満ちる、ね。
[くす、と微かに笑う音は、蕾が花咲く時を待つ。]
まぁ、こんな男を食おうとはあまり思わないだろう。
大丈夫だ。
それに俺は死ぬ気は全くないんでな。
[とそこまで言ってから…。ああ、と何かを思い出す。]
…まったく。
[慾深い花達だと思えど、己もまた変わらない。
喰らいたい。月が真円へと近づけば近づくほど
喰らいたくて堪らない]
[イアンが部屋を出てしまってから、その言葉は届いただろう。]
明之進という花だが、
俺の友人の花でな……。
こんなところにいるはずがないんだが、なぜかいる。
そして、俺を主と呼んでいる。
肝心の主には連絡がつかん。
不思議でならん。
口外して、その明がきちがい花呼ばわりされるのはたまらないので、このことは誰にもいうな。
知っているのは、白鳥と本郷のみだ。
[何かその件でもわかれば教えてほしいと告げた。]
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>>387
ああ、くれぐれも、刀で己を斬ったりはするなよ。 そして、必要なら、お前自身で研ぎなおしを依頼してこい。
[そんなことをまた、すこしおどけていうか。]
丹念にしてやろう。くく
[基本おっさんだった。*]
(391) 2010/08/04(Wed) 00時頃
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勿体無いことを
[小さく笑って零すのはそんな言葉]
ええ、刷衛殿はこれからも素晴らしき業を
振るっていかなければなりません。
研者が血に溺れてはいけません。
ですから死地には赴くことなきよう。
[廊下を歩きながら答え、
もう一つ届いた話には、ふむりと思考する]
花が主を違えて呼ぶですか……
あの儚い花がなんらかの策略でそうするとも思えませんね…
わかりました。なお気にかけながらも
何方にも申し上げません。
本郷殿と白鳥…鵠ですかね…は知ってると…
始末屋 ズリエルは、そのまま部屋で休んでいる、**
2010/08/04(Wed) 00時半頃
始末屋 ズリエルは、部屋で寛いでいる。
2010/08/04(Wed) 01時半頃
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―自室から本邸へ―
[しばし休めば、酔いも醒め、せっかくだからとまた本邸に出向く。
だが大広間にはすぐには行かず、渡り廊下から庭を見渡す。]
ん?
[すると大広間方面から使用人が幾人か出てきて何かこそこそと話しているので、なんだ?と視線を向けると、使用人たちがかちーん、と固まったので、とにかく来いと呼び寄せた。]
何?高嶺が2つ花を剪定した? ほお?誰だ?
[訊けば、それは鵠と華月だという。]
一度の花祭で2輪か。 あまり聴いたことはないな。 だが、それが成れば、音と動きのあの華やかさは、高嶺のものか。
(486) 2010/08/04(Wed) 07時頃
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[眠っているとは知らず]
高嶺が鵠と華月を摘もうとしているらしい。
さて、これをどう見るか。
高嶺はもう少し、慎重に剪定をする男に見えたがな。
―――…んぁ?
[聞こえた通信機器をとうした声
意味もわからず返した声は眠そうな声だった]
寝ぼけてやがる。
それとも色事の最中か?
[くくくと笑いつつ…。]
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ああ、一日目はそろそろ終わりなのか? ふむ……。
いや、なかなかに愉快なことも多かった。 しかし、意外に切羽詰った奴はそういないんだな。
[そして大広間に向かう。 実はそんなに食してないので、飯を食おうかと。]
(491) 2010/08/04(Wed) 08時頃
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始末屋 ズリエルは、大広間に行けば、噂の鵠と華月の姿を見る。
2010/08/04(Wed) 08時頃
――……かんぴょーまき
[敷布にまるまるロビンに添い寝中と
言いたかったらしい。
うとうと眠る青年は聞こえた笑いに答えた]
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―大広間―
[それは、もう高嶺と本郷が退席したあとだったのだろう。大広間で話し込む鵠と華月の姿を見る。]
おう、なんだか話まとまったらしいじゃねぇか。おめでとさん
[使用人が噂しているのをまんま信じて、そう声をかける。]
(492) 2010/08/04(Wed) 08時頃
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かんっぜんに寝ぼけてるな。
かんぴょう巻もってこいってか?
[そして、かんっぜんに勘違いした。
大広間の食事の中にかんぴょう巻があるかどうか探している。]
始末屋 ズリエルは、食事の中にかんぴょう巻を見つけたが、切れてない。
2010/08/04(Wed) 08時頃
えーっと、かんぴょう巻あったけど、切れてないな。
まぁ、あとでもってってやっから、端っこから咥えて食ってくれよな。
[声は多少エロくなった。たかがおっさんだった。]
[違う][違うのだが]
……………はら、へったぁ…………
[宴で酒しか口にしなかった青年は
若い食欲には勝てず
夢うつつにそう反応した]
始末屋 ズリエルは、かんぴょう巻は取り置きして、おいなりさんもぐもぐ
2010/08/04(Wed) 08時頃
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>>493
[いなりをばくばく食いながら、ん?と鵠を見る。 何か深刻そうにも呼ばれた気がしたからだ。]
ん?何か不満なのか? あれだ、高嶺からの所望ときいたぞ? これはなかなかの玉の輿じゃないのか?
まぁ、二輪一緒というのは気になるがな。
[茶もくいくい飲みつつ、実に能天気な食事だった。]
(495) 2010/08/04(Wed) 08時頃
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……うん、そーする、あり、がと
おもて、ざ、しき、ロビンにも………
[えろい含みにも気づかぬまま、
ぼんやり頷いて笑みながら礼を溢して]
[まだみぬ干瓢巻きを夢にみつつ、
また眠りは深くなり次にかえるは寝息ばかり]
[半分以上寝てる青年にくわえさせたら
*寝ながら食べそうだ*]
表座敷な。
他も見繕ってもってきてやらぁ。
[と一応言ってるけど、食べながらだった。
片や寝ながら、片や食いながら。
だけど、それでも仕事はちゃんとやるつもりである。**]
|
ん?まとまってねぇのか。 てっきりだと思ったがな。
まぁ、考えるなら、ちゃんと考えるんだな。
[もぐもぐ口の中を飲み込んでから、何かを思い出すように、して、ああ、と思い出す。]
そうそう、二輪買いで思い出したぜ。 二輪買いしかしない花主の爺さんがいてな。 なんでだぁ?って聴いたら、己が使いもんにならんからなんだと。 なんで、仲よさそうな花を一緒に買って、房事の練習を目の前でさせるらしいぜ。
まぁ、愉しみ方はいろいろだぁな。
[一つの例としてそんな話をした。]
まぁ、でも、高嶺はそんなことはしないだろうがな。いや、意外にむっつりかぁ?
(496) 2010/08/04(Wed) 08時半頃
|
始末屋 ズリエルは、食いつつ、使用人に頼んで折り詰めも頼んでいる。**
2010/08/04(Wed) 08時半頃
[そして散った花のあとに咲くのは
生あるものを惑わせからめとる、毒の花]
我こそ
巷に流れる噂の花
月夜に、艶やかに咲き誇る――私の名はイビセラ。
愚かな駒鳥は、もう要らぬ**
[月の光に当てられて、思いは胸を焦がすのみ。]
あぁ…このまま穢れず美しいまま、永遠にわたしの中に納めてしまいたいのに、
この子が穢れに染まりきり、艶やかに色を変えるさまにも心惹かれてしまう。
[喰らってしまえば、永遠にそのままを留めて置けるけれど…]
永遠など……生有るものには訪れぬ
[宵待月冴える夜
薄い笑み零し、聞こえた音を拾うは
泡沫に消え行く名も無き花でなく]
死と生が、我等が力
そうでしょう
満月の前夜の小望月――…子持月
……臨月は訪れた
明日はお目見え出来ようか
この声届く貴方方に**
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