224 Cнег дьявол〜凍ったケツ村〜
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[ざらざらと思考のノイズがまた背後から忍び寄る。
能力者。邪魔者。
目の前の洗濯婦を見詰める視界が赤く染まってゆく。
最初の頃のように、割り込まれたという感覚は無かった。混じり合い、端から、溶け合っていく、感情。]
『 能力者は、ご婦人よ。
──でも、ね。小賢しい、せんせい。
コレも、生かしておいては、きっと邪魔だわ。 』
[とろとろと、蜜のような甘さで謳う声。
どうする?「あなた」の、望むまま。
けれど、ざらつく獣の感触は、ふいに聞こえた弱々しい声に一瞬で霧散した。
ケイト。名前を呼ばれる。お腹が、空いたんだ。
なんて悲しそうな、やり切れない声。
空気を震わすことなく伝わる筈の声なのに、少女の唇が戦慄く。シメオン。]
(……私は、お姫様なんかになりたいんじゃ、ない。)
[彼には伝えない言葉と、決意。]
あなたは、どう思う?
真実に一番近い誰かに──今夜、『会いに』いきましょう。
[それが、彼女の意思で吐かれた言葉だと知るのは彼女だけ。]*
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─食堂・現在─
[叔父の部屋に向かったヴェスパタインと別れて、食堂へ向かう。ドロテアは一緒にいただろうか。 そこで繰り広げられる舌戦に思わず足が竦むが、唇を引き結んで、皆が集まるその場所へ。
ちょうど、ジリヤとシメオンの視線が交差したところ。>>197>>213 視界に二人を収める。菫色の瞳を少しだけ細めた。信じて疑うのは難しい。でも、やるしかない。]
ヴェスパタインせんせいは、叔父の部屋にいます。 手掛かりを探すって。
[続いて聞こえたヨアヒムの声に>>205きっぱりとした口調。 それから、ヴェスパタインに手渡されたメモをパン、とテーブルの上に広げた。]
これからお話することは、ドロテアおばさまが伝え聞きいた『事実』である事を前提に、きいて。 雪鬼が存在するのなら、叔父の死も、叔父が体験した何かに関係があるかもしれない。
[その場にいる人々を見渡し、ヴェスパタインの指示通り>>193雪鬼が実在する可能性と、能力者が被ることはあり得ないという話を伝える。勿論、ドロテアが能力者である事はその場では伏せて。]
(221) 2015/05/28(Thu) 23時半頃
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[それから、メルヤが能力者を騙った訳ではないという事の顛末を聞いて、安堵の溜息をひとつ。 どうやらややこしい事態は避けられたらしい。 この後他に名乗り出る物がいなければ、の話だが。]
(一番困るのは、おばさまと同じ能力を持つ人が現れる事なんだけど)
[そう。そうなった場合に、どちらを信じたらいいのかでまた迷わねばならなくなる。 その場にいる人々を不安げに見渡す。 疑心と不信が形を持ったような空気に、どうにも息が詰まっていた。]*
(227) 2015/05/28(Thu) 23時半頃
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[ 唐突に紛れ込む声はもうすっかりと耳に馴染んでいた。
周囲の喧騒が何処か遠くに聞こえる。
脳に直接語りかける音に瞬きをやめた。]
『 …そう。「先生」……? 』
あの人は“昔から勘が鋭いから”。
[ どうしようか。
「キミ」の望むままではあるけれど、その情報を知り得るのは、婦人が能力者だと知るのは、当人と先生と───キミだ。]
『 本物かどうかは分からないけれど、肌に触れただけで人かどうか見極めることのできる男もいいんじゃないかな。 』
[大衆の前で公言した男だ。
その分、失敗するリスクもかね揃えてはいるけれど。
意識がしっかりと附着する間際まで、鬼は嗤っていた。]
[憔悴仕切った声は弱々しい。
誰かを疑うばかりで、変に視線を集めてしまっただけに思える。
このままなら、遅かれ早かれ命を落とすのは、]
………情けないな。
[ケイトの反応に薄ら笑い。
地につく足は冷えてきている。
緊張によるものなのか、それとも雪鬼としての能力によるものなのかは分からなくなってきている。 ]
………『 先生にご挨拶に行こうか。 』
[答えてから、息が詰まったことを自覚した。]
『 肌に触れただけで、わたしたちを嗅ぎ分けるおとこ 』
[ざわり、ノイズがまた混じる。
能力者に反応しているのか。強烈な憎悪が腹の底を焼く感覚。]
『 なんて邪魔者。はやく、はやく、──喰ってしまいたいわ 』
[赤い囁きの合間を縫って、思考する。
守護者が誰なのかは分からない。けれど、アランが公言をした以上、そこを守護する可能性は高いのかもしれない。]
……せんせいの、ポケットにね。
メモが、入ってるの。
おばさまが、魂を見分ける人だって。
[その呼び方が、彼女本来のものであったと彼は気付いただろうか。
その必要は無いのに、息を吸って、吐いて。震えを押し殺した。]
だから、それさえ見つかれば、知ってるのは『私だけじゃなくなる』。
大丈夫よ、なんてこと、無いわ。
[叔父を手に掛けたその日と同じ言葉で、少女は彼の背を押すのだった。]
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[青ざめ引き攣った顔で、ヴェスパタインから預かった小さな紙片を見詰める。 ヨアヒムやメルヤ、アラン──そしてジリヤの言葉が、頭の中で渦を巻く。]
この先も誰かが死ぬかなんて、分からないのに。 殺すの?──人を。それが、鬼かどうかも分からないのに。
[震える手で、ペンを握り。 テーブルの上で拳を強く強く握り締める。]
こんなの、可笑しい…みんな、どうかしてるわ… ひとを、人を殺そうとしてるのよ…!
[脳裏に浮かぶのは、あの、叔父のどろりと濁った白い双眸で。]
(255) 2015/05/29(Fri) 00時半頃
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[ ケイトの声が聞こえる。
よく知った口調は、顔と顔を合わせていない筈なのに鮮明にその人を想像出来た。
だが、表情だけはうまく描けないのだ。
自分の知るケイトの顔は、泣き顔と、怒った顔と、澄ました顔だったから。]
………嘘つけ。
あんなに、泣いてた癖に。
[けれど、実の叔父の死に涙に暮れた姿を忘れやしない。
それさえも、もしかしたら嘘なのだとしても、]
………、ごめん。
[また、自分の言葉がどういった意味を放つのか、自覚していても。
ここで“知らないふり”をするのは最後だ。]
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[声に出したところで、結果は覆らない。 みな一様に、苦い顔で、或いは無表情に、黒い山高帽の中へ折り畳んだ紙を投げ入れていく。
歯噛みした。 怖い。怖くて堪らない。 けれど、縋るべき手は一つもない。ここには、自分だけしか、頼れる者などいないのだ。なら。]
────『悪い子のところには、雪鬼が……』
[思い出したのは、繰り返された大人たちの口癖。 やがて、少女のペンがひとりの名を結んで、ちいさな紙を帽子へと落とした。]*
(261) 2015/05/29(Fri) 01時頃
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