179 仮想現実人狼―Avalon―
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[裂かれた喉に、焼ける様な痛みが走る。 息苦しさに、ノンフィルター時のリスクを実感しながらも。
もうずっと前に壊れた心の痛みよりは、それでも平気だと思えた]
[言葉にならない声を放つ様に口を開閉させ、そうしてぶしゅりと裂かれた喉から血飛沫を溢れさせる。
焼ける痛みに感覚が遠いのに、フランシスカの声>>228だけはやけにクリアに耳に届いた気がして]
[血がしとどに溢れる喉元を両手で抑えた]
(232) 2014/06/04(Wed) 23時半頃
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[血を抑えられるとは思ってはない]
[けれど、こんな姿フランシスカには見せたくないと思った]
[せっかく、笑ってみせた相手なのだ。 取り繕うものではなく、心から笑える相手だったのだ]
[だから、そんな人に。 こんな姿は見せたくなくて]
ぁ、……くっ……ふ………っ
[抑えた指の隙間から血を溢れさせ、言葉を放つ事が出来なくなった唇から、苦痛に染まる息を吐き出しながら。 よろける身体を這う様にして、広間から出ようとする]
(235) 2014/06/04(Wed) 23時半頃
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[勿論俺にはシステム的な襲撃はできない
ただ…………この情報を
表に出さないよう、クシャミがくるま閉じ込める、だけ]
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[クシャミはリンダの後を追おうとするだろうか。よろける姿、声ではなくただただ苦痛を洩らす息が小さくなる事から、与えた攻撃が致命傷だと知れるかもしれない]
[願う世界での消滅。 いや、クエスト条件でのそれとはまだ違うかと。頭の隅で一瞬だけ理解しながら。
この世界での存在でありたいと願わせてくれた人を、……フランシスカの姿を、この痛みの先にある所へ行く前に見たいと湧いた願いは一瞬の事で。
すぐにそれを振り払い、広間の出入り口まで這いずり。 彼女の見えない所で息絶えようとした願いは虚しく。
苦痛で喘ぐ息が小さくなったのと同時、リンダはその場でうずくまる様にして倒れ、口の中に溜まった血を吐き出した]
(242) 2014/06/04(Wed) 23時半頃
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[そうする中、意識なんてろくにない筈なのに、それでもフランシスカが駆け寄る気配だけは拾ってしまう>>239
無理だと思いながらも、来るなと意思表示のために弱く首を横に振ろうとする。
それができたかどうかはリンダには判らないけれど、意思だけは伝わるだろう]
(243) 2014/06/04(Wed) 23時半頃
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[同意が見えると、すまないともありがとうともいう言葉の代わりに、ほんの少し笑った。]
ああ、待ってる。
[と言ったのが、リンダに刃を突き立てる前。
放心しそうになったが思い出して、グレッグの返事を待つ。
なければ――おそらくはチアキのままだ。]
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だっ、て……。あなた、は[声にならない声を出そうとする。喉の痛みが全身に回る錯覚をしながら。
痛みは熱となり、全身に駆け回り、そうしてガクガクとうずくまる身体を痙攣させた。 もう声は出せない。それを承知で、身勝手な思いを伝えようと唇を動かそうとする。
けれどそれをする力は、もうリンダの身体にはなかった。
最期にやっぱり、フランシスカは綺麗な人だと。不要品として扱われてリアルを諦めた虚しい人間だった自分には、友人として自分を必要としてくれた存在がとても尊く、美しかったのだと。
そう告げるのも、身体は許してくれず。
命の灯火が消える事を証明する様に、リンダの身体の痙攣は徐々に弱くなり。 そうして、ぴたりとその身体の機能を*止めた*]
(249) 2014/06/04(Wed) 23時半頃
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[俺はワンダの言葉に目を閉じる
襲撃はーーーーチアキ、だ。
ワンダはクシャミが生きるために
大事な要素となるのだから。]
今から一緒に…………ワンダと一緒に
広間に行くよ…………
そっちは大丈夫か?
…そうか、わかった。
今日はチアキを襲う事にする。
[ワンダと一緒に、との返事に察し、スキル欄は弄らない。]
あー、こっちはまー、大丈夫だ
…リンダを殺した。
[大丈夫と、事実はぽつりとつぶやく。
その死期までは見届けていないが、おそらく死んで、それが吊り票になるんだろうと思っていた。]
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