158 雪の夜に
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……昔の知り合いに会っただけよ。
でも、私がわからなかったみたい。
私は人狼ではないから、
あの子の身代わりにもなれなかったのに。
こんなことで、
人間でもないなんて思い知らされるなんて、
………馬鹿ね。
[震えるような声音の囁き]
へぇ。あの爺さんが。
[己の事を、子か孫のような歳と言う位だから、
確かに、老人と知り合いであっても不思議はない。]
[そして人狼は、]
――それは、本当に解らなかったのか?
[あくまで人狼。]
見えない所で密告する可能性があるんじゃないのか。
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そう? ごきげんよう! はじめてきいた!
[特徴的なご挨拶に目を瞬かせて、少女は貴婦人を見送ります。 その姿は儚げで、雪に溶けていくかのようでした。 余韻に浸ることもなく、赤い男に向き直ります。]
そうか? いいこいいこされたらうれしいけどなー?
おとーさんはね。 しゅのみもとにいるんだよ? ちょっと忙しいけど、イエスさまといっしょによみがえるっていってた!
[教会で聞いたことをそのまま受け売りしているのでしょう。 少女の言葉には、どこか軽い響きがありました。]
(242) 2013/12/24(Tue) 00時半頃
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嘘をつけるような人じゃ、ないの。
それに、私は……別にいいのよ。
ただ、あなたの無事は祈っているわ。
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[赤い男に抱えられて、少女は目を白黒とさせました。 父親にあってみたいかと問われたなら、邪気のない顔をして頷きます。]
うん! おかーさんも寂しがってるしね! ひとこといってやらなきゃなんない!
(251) 2013/12/24(Tue) 01時頃
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