56 いつか、どこかで――狼と弓のワルツ――
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― 廊下 ―
こんな空気の中何で外に出たかね。 そりゃ腹が減ると絵の具を食べたく…なりません。
[少し絵を描いていたものの腹の虫には勝てず外に出た。]
(199) 2011/06/30(Thu) 23時半頃
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[諭すような声に、はっとして]
そ、そうですよね。私がふらふらしていたらいけません。
……ありがとうございます。
[揺るぎない声に接することは気を落ち着かせた。
強張った肩を回して緊張を解く]
ええ、分かっていますよ。
ヤニクさんをはじめ、皆さんのご武運をお祈りします。
[言って、戦争を嘆いていた公女殿下の事を思い出した。
とうとう今にも開戦という状況になり、
彼女の心痛はいかばかりだろうかと]
[オスカーが席を立つのを見れば、何事かと目を向けるが
偵察に行くのだと分かれば]
…ちゃんと帰って来いよ。
[気をつけて、なんて言ってやらなかった。
彼女は自分の傍につくのが本来の役目であるはずだから、
それ以外の場所で何かあっては困る、とばかりに。]
……見方解る?
[ヴェスパタインが部屋を辞した直後。
唸りながら書類と戦っているイアンを見兼ねて、彼の元まで歩み寄って書類を覗き込む]
………つまり砦の配備には常に両騎士団から二つの隊が付いてる。
後、この隊も予備兵力として砦に駐留。
実質動かせるのは残りの隊、て意味だね。
[しかし図も文字の羅列も多少読み辛く記されて居て。
他にも解らない所があれば、彼なりに丁寧に説明するか]
俺は大丈夫だ。
それよりもお前たちの方が頑張れだ。
[山積みになった書類をオスカーもまた、目にしていたから。]
…頑張れベネット。
[果たして書類相手にイアンが戦力になるのかどうか、怪しいもんだと思いきり思っていた。]
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そーいや、野外とかで戦になったら、やっぱ戦場に駆り出されるものなのかねえ。まーここの防備とかになれば常時戦場とかになるだろーしそりゃ仕方なかろうが。
やっぱ想像つかないねー。戦場ってのは。 こちとら出征と凱旋の姿くらいしか見てねーし。 ここ来たってあんま変わんなかったし…。
[ぼんやりぶつぶつと話していたせいで>>210呼びかけに反応が遅れた。ぺこりと一礼は半ば癖になっている。]
…ゎぁ、あ、これは神父殿。 いやはやすいませんね考え事してたもので。 趣味に没頭してたらすきっ腹になったでちょっと何か食べるもの探しに行こうと思ったんですよ。
(214) 2011/07/01(Fri) 00時頃
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[ベネットから声をかけられれば
眉間に皺をこれでもかと寄せた顔でそちらを向く。
説明を受ければ、あーあーと相槌なのか奇声なのか
分からないような声を上げて]
分かった、分かった、つまり
こっちはどーんと構えてるから、
こいつらがざーーっと行けば問題ないって事だな。
[人差し指でどんどん、と紙をつつきながら
ベネットの言葉を一つずつ理解していく。]
くっそ、簡潔に一枚にまとめてくれよな…
[今彼にとって倒すべきは、
敵国じゃなく、この山積みの書類なのだった。]
[オスカーが出ていく際に、何故自分への声援は無かったのか
疑問に思っていたが、彼がその意味を理解することはなかっただろう。
それからしばらくすれば、唸り声が執務室に響き渡っていた。]
…――― 俺にも後でその書類見せろ。
[風にのって届いてくる主の声を聞き、暫く沈黙…、いや、唖然として。
戦場においても、オスカーはイアンの傍につき従い伝令や偵察、場合によっては戦闘もこなさなくてはならない。
彼だけに任せておくのはあまりにも不安だった。]
[―― トントン、と顔を指を書類に突き入れる様に次第に僕も説明しだす]
……イアン! ここ三千六百って書いてる!
あぁもうまだ半分以上あるんだよ!?
[…何故僕だけに声援を送られたのか
イアンの唸り声を音楽に、その意味は嫌と言う程理解した。
―この戦が終わった後、どうなるんだろう、と]
ああ、お前が祈るのなら神様もきっと勝利を与えてくれるだろうな。
期待してる。
[彼が何を考えているのかまでは伝わってこないが、それでも空気を明るくする為にそう言って笑う。]
俺たちが前線に行っている間、お姫様のことも気にかけてくれ。
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>>219そうですね、食堂に行くのがやっぱ筋ですーわ。 はは、別につまみ食いとかしないっし。
[入手ルートは多く、リスクを犯して摘む必要は無かった。]
悩みですか…。絵のことも多少はありますよ。 描きたいものを、描くってのはどうも難しいものです。
(225) 2011/07/01(Fri) 00時半頃
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[間違いを指摘されると、その顔を一層歪ませて]
…げっ。
無理無理無理、これ朝までとか死ぬ。
何だ、参謀室長殿は俺を決戦の前に殺す気なのか?
[へらへらと皮肉を言ってみるが、
そんなもので現実は変わらない。
しばらくは睨みあいをしていたが、痺れを切らせば]
…ちっと外、出てくる。
ベネット副団長、少しの間よろしくな!
[わざとらしく副団長なんて呼んでみたりして。
半ばベネットに押しつけるように、書類を渡すと
きっと彼の制止の声も聞かず、執務室を飛び出した。]
…――― 居る、な。
[スゥ、と血の様な緋の眼を細めて。
自然と、口角が上がったのは、其の身体に流れる狼の血の所為か。]
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後は。戦になったときが、正直怖いものです。 こちとら元は一介の商人見習いです、その世界は見ては居ないんで、見たときには多分絶望の淵に立っていたりするもんなんと思ってます。
いやまあ、こういうときが来る事くらい、わかっちゃいるんですけどねえ。
[小さくため息を吐いた。]
(233) 2011/07/01(Fri) 00時半頃
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