54 CERが降り続く戦場
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― ??? ―
[>>312 名を呼ばれ、“それ”はぞわりと身悶え、瞳を開いた。]
『…………っくは。』
[紫色(シノイロ)にけぶる視界。一瞬、朝焼けの瞳とかち合う。]
『簡単に渡して貰おうとは思わぬよ。
既に舞台は整いつつある。 混沌は全てを侵食し、セカイを転覆させる――
お前に見せてやれないことだけが、残念だよ。“アキラ”』
[死と闇の狭間。冥王《ルシファー》の哄笑が、響いた**]
(322) 2011/06/09(Thu) 12時半頃
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[けれど私は振り返る。
見えたのは虹―――…。]
…みなみちゃん?
[小さく呟いて、その虹を、この目に焼き付けたの。]
[オスカーの言葉に微笑むアリスの気配につられて、ミスティアも小さく笑みを浮かべる]
えぇ、アリス…どうか無事でね。
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[>>290 《仲良し》の印。と言ってネルが差し出したのは、運命《フォルトゥーナ》の本体を封じた水晶体。 掌程の大きさのそれを受け取ると、一度天に透かし見て。]
運命《フォルトゥーナ》の本体、か。 破壊してしまってもいいのだろうが……利用価値は、あるかもしれんな。
では、一旦これは俺が預かろう。
[そう言って、懐に仕舞いこんだ。]
(375) 2011/06/09(Thu) 22時頃
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[その時、天に、陽(ヒカリ)が放たれる。]
―― この陽の気は…アキラ、か。 英雄《ヒーロー》が一人消えたか。 ……これでまた、動きやすくなったな。
[唇の端が僅かに上げてつぶやけば、 左眼がずきりと痛み、目の前がぐにゃりと歪む。 何者かに乗っ取られたかように、霞む視界と >>322 時の静止した世界で優雅に舞う冥府の蝶 >>333]
下手くそな招待状だ。 冥王《ルシファー》の奴……何を企んでいる? 尤も、ただの《契約者》である俺に詮索する権利はないが。
[眉を寄せて、蝶の描く文字を睨みつけた。]
(377) 2011/06/09(Thu) 22時頃
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[冥王の企みが読めない以上、迂闊にその誘いに乗るのは危険だと。男一人であれば蝶の誘いなど無視したに違いない。
しかし、逡巡の後、差し出された手>>353を取ったのは 先ほど、悲しいなあ。と零れかけた涙を拭った半神半魔の表情が 記憶の中の"誰か”に似ていたからかもしれない。
足元から転送魔法の発動する気配がして、瞬き一つの間に二人の姿を、神山へと運んだ。]
(381) 2011/06/09(Thu) 22時頃
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[とにかく、その光を受け取ろうとしたが、それには手が触れられなかった。]
…拒絶、されちゃったか。
ま、仕方ないわよね。
[諦めてはいたので、小さくため息を漏らした。]
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― 神の霊峰バイロン ― [ネルと共に、雪深い霊峰に降り立つ。
足取り軽く擲弾銃《グレネードガン》を撃ち続けるネルの後について、雪を踏みしめて歩いていた。]
…歩きにくいな。
[ネル程器用に宙を翔る事が出来るわけではない。 爆音が聞こえる度に雪煙が舞い、彼(彼女?)の小柄な姿を隠してしまう。
何度目かの爆風の後、完全にその姿を見失ってしまった。]
(404) 2011/06/09(Thu) 23時頃
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……まあ、探せない訳ではないし それはそれで都合がいい、か。
落ち着いたら、気配を補足して転移するか。
[吐き出した息は白く、思わずマントを身体に巻きつけた。]
(406) 2011/06/09(Thu) 23時頃
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思ったより…退屈だな。
[ドナルドをからかうのは店主のマスターとしては楽しかったが、《獣》を満たすにはとても足りない]
どうだ?
楽しんでいるか?
[ふあっと混沌の気配を見せる2人を遠目で見ながら戯れに呼び掛けた]
世界を再生させるアイテム…。
そんなもの必要ないのに…。
パパ、神の霊峰パイロンに、栄光の花弁とか言うのがあるんだって。
やっぱり、そろそろ邪魔した方がいいかな?
[狼の姿のままだが、創世≪ハジマリ≫の杖は持ってきている。
湯を出せば、問題なく人型に戻れるが…。]
お兄ちゃんを殺して奪うのは、気が引けちゃうなぁ。
[耳に届いたのは『栄光《グロリア》の『花弁《ティアーズ》』
その単語に、思わず感心の声をあげる]
ほお、栄光《グロリア》
余程この世界が、ヒトが大切だったらしいな。
[躊躇いが聞こえれば、また声は緩み]
殺したくないなら、花弁だけ奪えばいい。
もしくは花弁を破壊するか。
[獣の声に反応して、少しだけ考えてみせて]
使命がなければ、そこそこに楽しかったかもしれないけど。
でも、使命の事を考えると少しね…。
[なんとも言えない。そんな感情だったが]
しょうがないわ。それが世界の選択。
私は世界の選択を実行するだけだもん。
奪う…かぁ。どうやろうかなぁ。
[そう考えていると、不意に渡されるそれに、一瞬だけ目を丸くした。]
パパ、なんの労力もなく奪えちゃった。
[何の緊張感もなく、あっけに取られた声が届く。
その内容に思わず声を出して笑いかけて押さえるのに必死だった]
そうか。
それは良かったな。
つまりそう言う事だ。
お前が《裁く》事を許されたんだ。
[開いた眼に宿るモノは破滅の闇の色]
花弁がお前に渡った。
つまり世界はお前を選んだ。
それが世界が望んだ結論だ。
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