人狼議事


17 吸血鬼の城

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 ――案じる心など、
    そのようなものは欺瞞です。

[女の声に思い出したように、
    答えるはただの魔性の声]

 ええ、感謝しております――お嬢様。
 欺瞞を捨て去り、わたしは望むままにあれるのですから。




 ――まだ、その名を紡ぐのですか?


[かつて抉られた心
けれどその柔い部分は失われて、ただ不機嫌そうに呟く]

[一度交わってしまった白は、
あとは容易くその色に染まるのみ]


薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 14時頃


【人】 薬屋 サイラス

>>207

 ――…ッ

[来訪者には目を丸くせざるえない。
 彼は、自分よりも、きっと能力は上だと、思った。]

 ここから


            落ちても、
 魔物ならば大丈夫かどうか、試してみるのも?

[それは冗談には聴こえないかもしれない。
 だが、濃厚な薔薇の香りは、外にあっても圧迫感があった。

 その煌煌と光る眼も。]

(208) 2010/06/23(Wed) 14時頃

 君が君であった


             その名というだけだ。

[ただ、同じ名を呟いても、
 もう、それで揺らぐ彼はそこにはなかった。]


――…私の、望み


[兄の聲に闇に溶けた女の気配が揺らぐ。
叶ったとも叶わなかったとも言わず]


愛しいお兄様……
私が望むのはお兄様の傍にある事だけ。


[今はそれしか望みはないのだと切なく漏らす]


貴方の施したものが欺瞞だったとしても――…
私にとっては違うものだったの。


[白薔薇の聲にぽつと紡ぎ]


感謝ならばお兄様に……
全てはお兄様の為に在るのだから……


[そして、相変わらず耳端に聞こえるのは、ローズの城主に対する愛慕だろう。

 いつでも、憂いを持つ彼女を血をもらったことが、
 自らには影響しているのだろうか。]


 ああ


[城主の孤独、ローズの憂い
 彼らは通じ合っているように見えるのに、
 それでも、


             なぜ、幸せにはみえない?]


 ――……感謝……。

[ローズが感謝を兄にという。
 そう、さきほど、セシルが呟いたその言葉。
 それが、理解できない。]





[ああ、それとも、彼らは、望んでそうなったというのか。
 それほどに、人間であったころが…。
 なれば、

 自分がこの中で異質なのは認めざるえない   のか。]


 そうか?
 ……ならば傍へ来るが良い、私のローズ

[切なげなローズマリーの聲
ひとで有った時の迷いを捨てた白薔薇の聲
未だひととしてのこころ捨てきれぬ風の、薬師の聲
城主は増えた囁きに耳を傾けながら、淡い溜息を洩らす。

何でも持っていると、あの子供は言ったけれど
満たされても満たされても
必ず其の後に訪れる深い虚無感
ヘクターは最期感じ取ってしまったのかもしれない
闇よりも深い絶望の味]

 何時でも――…私はお前を案じているのだから。

[言葉は簡単に口にする事が出来る。
案じるという行為を真に理解出来ずとも**]


【人】 薬屋 サイラス

>>210

[空気が、噎せるほどの芳香に……
 それは完全にこの場所を彼が制していることを示す。]

 庇った……ああ

      でも、あの時は、君が死にたいなんて、
 知らなかった。

[それは、言い訳に、なるだろうか。
 ただ、その口ぶりは、
 あきらかにいままでの彼ではなく……。]

 君の意にそぐわなかったのなら、すまなかった。
 じゃ、どうすればいい?

 君を殺せばいいのか?

(211) 2010/06/23(Wed) 14時半頃

【人】 薬屋 サイラス

>>213

 君の名は、
 知っているものであれば、みな…

[どこか懐かしい旋律にも似たその声に返そうとしたとき、
 すっと伸びた手が首を捉えようとすること、

 そのまま、青色の眼で見た。]

 ――……こんな血でいいのか?

(214) 2010/06/23(Wed) 15時頃

薬屋 サイラスは、同属の血には、反応しない自分に、気がつく・・・。

2010/06/23(Wed) 15時頃


【人】 薬屋 サイラス

[指がなぞる場所。
 拒絶することはない。

 自分は、噛むことは赦されていない。
 彼はそうならば、そういうことだ。

 もう、
 人ではない。]

 ――……好きに、するといい。
 それが君の薬になるなら……。

[絡みつく手、首筋に牙が埋まるのであれば目を閉じて……。
 その血は彼の友人の匂いも濃く持ったままだとは、自身では気づけず……。

 下肢に降りた指には、びく…と身を震わせる。]

(216) 2010/06/23(Wed) 15時頃

【人】 薬屋 サイラス

 ……あ

[煽る言葉を聴きながら、否定に考える。
 ああ、そうか……。

 薬を求めているのは、自分、

                 なのか?]
 ――…ク……

[そう、何か理解したとき、身体が宙を舞って、]

 ――……ッ

[柵の上、首筋の舐られながらも目は開けずにはいられない。
 ひやりと、全身につめたいものが走った。それはきっと怯えた表情をさらけ出すことになる。]

 殺す   のか?――………うぁ………くッ

[問い詰めると同時に、身体に与えられる愛撫に身をすくめる。]

(218) 2010/06/23(Wed) 15時半頃

【人】 薬屋 サイラス

>>219

 ――……あッ

[落ちる、そう思ったのと同時に、首に埋め込まれた牙から広がる快楽。
 それは、ローズに齎された時を思い出し、それを忘れるほどの……


           甘いけど、強烈な感覚で…。]

 ひぅっ………

[身体全身に走るのは、抜き取られる冷たさだけではなく……。]

 ――……ッ

[同時に落下で頭から血は抜けていくようで……。
 そう、死ぬのかということすら、ぼんやりと…。]

(222) 2010/06/23(Wed) 16時頃

――…お兄様。


[今すぐにでも向かいたい衝動に駆られながら
女は甘く切なく名を紡いだ。
兄の傍にある気配を影が伝える。
女は何もかも心得た風に]


お客様との戯れを中座させるような無粋……
私には出来ません。
愛しいお兄様……
如何かお愉しみになって……


[案じるという兄の言葉を素直に受け取る。
たとえ、真に理解されずとも
時折掛けられるその聲が女には嬉しかった]


【人】 薬屋 サイラス

>>223

[吸血の虚脱感、落下の事実、それと施された快楽によって、失いつつあった意識。

 だが、完全にブラックアウトする前に、地上へと彼は降り立った。
 朦朧とする中、そのままぐたりと身は白薔薇に預ける。
 ただ、それでも甘い芳香に犯された身体は、そのままで、地上に横たえられる時、やはりすっと唾液が落ちた。]

 ――……あ、ぐ……ッ

[見えるのは、白薔薇の淫靡な笑い。
 そして、その両手を護っていた手袋がはらりと落ちる。

 もう、目は閉じずにはいられなかった。**]

(224) 2010/06/23(Wed) 16時半頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 17時頃


薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 17時半頃


 ふふ……お前の心遣いがこそばゆい。


[薄く笑みを浮かべ、聲を返す。
ローズマリーに呼ばれる度、胸に広がる薄い膜
不快ではない其れは何と名のついたものか]


 嗚呼
 そういえば……私には愉しまねばならぬ義務があったか。
 宴の捧げものはどうしている?

 あれも、私への捧げものと言うわけではあるまい。
 寂しければ其れと戯れていても構わぬぞ。


[ふと思い出した葬列の娘の顔。
けれどあれには毒が混じっている。
純血たる己は恐れるに足らぬものではあるが]


 私のローズならば恐らく問題有るまい。

 ……サイラスは、白薔薇は、どうなのだろうな
 あれの血を飲み干す事は
 出来るだろうか。


[愚かな人間が作り出した哀れな娘。
ひとの毒が効くとすれば、未だなりきれぬ眷属か。
思考は聲となり零れ落ちる*]


薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 17時半頃


薬屋 サイラスは、水商売 ローズマリーに話の続きを促した。

2010/06/23(Wed) 17時半頃


【人】 薬屋 サイラス

―庭園―

[白薔薇の芳香がすっかり移りきった身体、立ち去った薔薇の姿は追わず、そのまま、ぼんやりと枯れたそこに佇んでいた。

 これから、どうなるのか、わからない。
 ただ、もう、



 人ではない、それを、
 理解して……。



         生きるのか、死ぬのか、
               を考える。]

(228) 2010/06/23(Wed) 18時頃

薬屋 サイラスは、乱れた服のまま、また城の中に入っていく・・・。

2010/06/23(Wed) 18時頃


【人】 薬屋 サイラス

―サイラスの部屋―

[戻るのは、自分の部屋。
 ヘクターの遺体は片付けられていた。

 寄り添う影が服の乱れを直そうとやってくる。
 それを制止して、

 白薔薇の芳香を漂わせたまま、薬鞄を開ける。]

 ああ……

[ふと、見ると、ヘクターのものか、スキットルが転がっていて…手にとった。
 そして、躊躇せず、中身を飲み干していく…。]

 ――……渇く……。

[薔薇の匂いと、アルコールの匂いが混じり、
 血の残り香もそれに立ち込めるか。]

(229) 2010/06/23(Wed) 18時頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 18時半頃


[城主の声が聞こえる。


      毒華も、城主やローズには効かぬだろうと。]


【人】 薬屋 サイラス

―サイラスの部屋―

[そして、部屋で、一人、薬鞄をあさりながら…。
 吸血鬼たちの囁きも聴く。


 その内容に眉を寄せた。]

 マーゴ……。

[彼女は、毒となったのに自分は関係ない、と言った。
 だけど、そんなわけはなかった。

 人であっても、人であらずとも、
 彼女のことをそのままに、するわけには、


                いかなかった。]

(233) 2010/06/23(Wed) 19時頃

【人】 薬屋 サイラス

[そして、薬をそこで調合しはじめる。
 自分でなした毒素沈着を解く薬を……。


 そう、彼女がここから出れるのであれば、
 その先、長い人生が送れるように………。]

 ――……

[そうすれば、彼女にだけは、
 吸血鬼ではなく、



            薬師のままで、いられる。
 そんな、淡い、

              淡い想い。]

(235) 2010/06/23(Wed) 19時頃

【人】 薬屋 サイラス

[そして、閉じこもってからいくらか時間がたったあと、
 また新たに調合した薬瓶を持って、部屋から出る。
 その姿は、乱れたもののままだった。

 鎖骨の下につけられた慈悲の刻印も、>>234 本人には見えぬもの。

 ただ、視線は、葬列の乙女。マーゴの姿を探し始める。]

(237) 2010/06/23(Wed) 19時頃

【人】 薬屋 サイラス

―客室廊下―

[そして、葬列の乙女の姿を探す男の姿を見るものもいただろう。
 話しかけてくるものがいれば、マーゴの所在を聞いて…。]

 ああ、そうか。

[それから、一旦冷静に考えて、影の存在にその所在を案内してもらうことになる。]

 ――…上へ?
 最上階?

[それは、城主の部屋……。]

 くっ……。

[それは駄目だとばかりに、階段に足をかける。]

(242) 2010/06/23(Wed) 20時半頃

[毒は、城主には、おそらく効かない。
 なれば、もし、その身を捧げたとしても、


 彼女の人生には何の意味も残らなくなる。


 それは、させたくなかった。]


 葬列の乙女が来ても、


          食らわないでくれませんか。


[そして、そう城主に願いの言葉をかけてみる。
 無駄なことだとはわかっていても…。]


[城主の囁きが女の耳朶に心地よく響く。
薬屋が愛慕と感じた其れさえ女自身は気づけずにいた。
指摘する者さえ居なかったのだから其れを意識する事もないまま]


――…哀しい事を仰らないで。
愉しまねばならぬ“義務”ではなく
お兄様には愉しむ“権利”があるのでしょう?


捧げもの………?
嗚呼、そういえばそのような娘もいましたね……


[あまり興味がなかったのかそう呟き]


お兄様が問題無いと仰るならそうなのでしょう。
だって、誰よりも私の事を知っているのはお兄様だもの。


[婚礼衣装のようなヴェールを被り、最上階へ向かう
葬送の娘の様子には、気付いている。
彼女が最上階へたどり着いたとしても
其処には影が立ちふさがるのみ。

城主は其処に居ないのだから]


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