204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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あゝ…………
知ってしまったら 気づいてしまったら
ーーーー…………戻れない
駄目 かな…………
…………?
どうして…………?
ただ 一緒にいたい だけだよ??
うん……
知らなかったころに、戻れない。
フランシス、心配性だから……
俺が先祖がえりだって伝えたりしたら、きっと、……
フィリップと。
仲良くなったから一緒に旅したいって、そう、いって。
許してくれる、かな……
[守ると、言ったのに。
僕は、愛しい子を―――…]
…………心配性……
けど 優しそうな人だから
一緒じゃないと 辛いって……
説得出来ない かな?
だって……仲がいいだけ……なのに
[と そこまで考えた時だった
ちょうど 実際に ラルフとしっかり目があったのは
とん と心臓が 一つ脈を打つ
彼は その脈動に 目をまたたかせる]
|
……ごめんなさい。
[>>159僕の手を掴んでいた力が抜けていく。 もう僕は、彼のいい子じゃなくなってしまったのだと、突きつけられるようだった。 耐えきれず、悲鳴の色を含んだごめんなさいが、口から漏れるのに。
ディーンを見捨てることができなくて]
……ノックス。 ノックスも好きだよ。
[ゆるりと離れる指。 追いかけるための言葉を紡いで、それでもディーンを離さないで。
僕らの中に詰まってるものは何なんだろう。 中で腐って膨らんでいくそれは。 外に出せばきっときらきら輝いてくれる。
その輝きが一瞬だとは、まだ。 幼い未熟な頭は、まだうまく理解してなくて]
(179) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
|
うん、優しいよ。
優しいけど……決めたことには頑固だから……
説得、できたらいいな。
辛い理由を、聞かれるかもしれないけど……
はなれたく、ないし……
[フィリップと視線が合った。
ほっとしたような、安心感を感じて。
それは、三階で、目が合ったときにも感じたもの、だった]
[それは予感では無く、確信だった。
ニコラの掌に炎を見たとき、
それは長らく冷えたままの氷を溶かす火だと確信をした。
だからこそベネットに――信頼できる友人に、
一番大事なものを託したのだ。
炎に触れた氷は溶け、元の形を失う。
大人であったディーンは、もう何処にもいない。]
――…………すまない。
[悲痛な声に返す囁きは小さく、口の中で消えた。**]
掟……形だけ じゃないのは確かだもんね……
……一緒にいないと 凍えてしまいそうって
それは 彼を心配にさせてしまう……かな
[ラルフの感じる安心感に落ち着く
それと同時に 声に 視線に
とん と 脈動が揺れる
…………暖かい 肉体的にも
ラルフが来る前より 寒さに強くなった気もした]
[ノックスへの『好き』と、腕の中への『好き』と。
別のものだと、分かっている。
こんな日が来るなら。
ノックスと甘えた声で呼んでくれるうちに――
食べてしまえば良かった。
拍子の外れたオルゴールを入れて。
掌に収めて。愛していると囁いて。
返事のないことに、涙して。]
[ ディーンの呟きは、届かない。
ただ熱に浮かされたような眸と、
ニコラだけを見ていた横顔が、記憶に残る。]
(――どうして)
[ただ其ればかりが、頭の中で反響した]
|
[>>168>>176周りの大人から、ディーンにかけられる言葉。 それを聞いてるディーンは、とても苦しそうで。
彼の怯えた、緊張した、心乱された目は好きだけど。 自分以外のものに乱されるのは、いやで]
ねえ。
[近くの大人に。 かけるのは、声変わりしてもまだ幼い響きの抜けない声]
……ディーンが可哀想。
[弱い彼を、なぜ責めるのか。分からない。 分からない、から。ゆる、と言葉を紡いで]
行こ?
[ディーンの服を、軽く引いて促した]
(187) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
|
あんまり、信じてなかったけど。
形だけじゃなかったから、ね……
離れたくないとかいったら……衝動と勘違いされる、かも?
それとは、違うのにね。
――心配させない理由、考えないと……
[真剣に、考える。
フィリップも望んでくれることに、嬉しさがにじむ。
心の温かさで、寒さを感じなくなっている]
[ばーにぃと、小さく呼ぶ声は遠くの彼に。
手を離して良かったのか。
これで良かったのか。
縋るような視線を投げ、すぐに隠した。
プリシラを抱いているから。
彼には彼の、大切な子が――…]
…………こんなに穏やか なのにね
衝動とは 真逆の
[そう 口にしながら 少し脈が早い
その理由がつかめない けれど
ラルフが嬉しそうで
ーーーー…………それだけで嬉しい]
穏やかに 過ごせてるって
実証できたら 理由になる、かな
[バーニィ、とすがる様な声に気がつけない。
大人になったノックスの背中の向こうで、まだ小さな子どものままの彼が泣いていたのに。**]
…………うん、穏やかで、とても暖かい。
衝動とは、違うから……
一緒にいると、穏やかでいられるっていえば……いいのかな。
[フィリップの、鼓動は伝わらないけれど。
嬉しい、が伝わって。
微笑む気配が、深くなる]
そうかも、しれない。
二人でいても――なにも問題ないって、わかってもらえたら。
一緒にいられるかも……
…………ね 心配することなんて
ないのだから…………
[暖かな とても大事な とてもとても大事な]
…………実証しよう この 雪が晴れるまで
何にも 問題がないって
むしろ 心地いいんだって
[ただ鼓動が少し早いだけ
それが 何かなんて考えたことはなく
よりひどくなるとも 思えなくて]
うん。
心配することなんて、ないよね。
そっか。
ちゃんと証明して、わかってもらえれば。
同行者として問題ないってわかれば。
きっと、一緒にいられるね。
[ノックスのことはあえて考えない。
心に漣が立つけれど。
考えると、怖いから。
いまは、フィリップとの温かさだけを思う]
そうしたら 満月でも 新月でも
どんなに寒い冬でも
ラルフと ずっと ずっと一緒に
[子供染みた発想 けれど
彼にとって 真剣
こんな暖かさは初めてだったから
……絶対に 守らないといけないものだと
強く強く思う
己とのことを考えてくれるラルフと]
――寒い夜でも、フィリップと一緒だったら。
暖かい、ね。
[届く思いに、ほわり、また暖かくなる。
けれど、ノックスが傍にいて、少し落ち着かない。
そわり、と瞳が揺れて]
…………
[傍にいたいけど、離れたいような。
そんな矛盾を抱えている]
うん…………暖炉がなくても
きっと凍えないね
[同意する思いかえして
ただ ノックスが現れてから
ラルフが落ち着かない ざわり
彼も 胸の奥 焦燥]
ラルフ…………一緒にいたい
[場を離れたラルフにそう思う]
うん。
二人でなら、きっと凍えることも、ないね。
[落ち着かない胸の奥。
それがさらに強くなる前に、と離れようとして。
フィリップの声に、視線を向けた]
――……一緒に、いてくれると嬉しい。
[声をかけられて、すこし、気持ちが落ち着く。
それでも、無理に誘うことはせず]
一階は……防寒着なしでは寒いから
二人で居たら 凍えない
[ラルフの胸騒ぎは伝わっていて
それに いてくれたら嬉しいと
言われたら………………]
一緒に行こう…………
[そうと笑わずには いられない]
たしかに……寒い、ね。
でも、フィリップとなら、大丈夫……
[笑みを返して、二人、並んで歩く。
一緒にきてくれるのが、嬉しくて。
ざわめくものがまたひとつ、落ち着いた]
良かったーーーーー
[隣り合う距離 腕が触れ合いそうな
鼓動はざわめくけれど
それ以上に 一緒に歩けることが嬉しくて
ラルフが落ち着いてくれるのも嬉しくて
隣を歩くラルフに 心だけじゃなく
実際に淡く微笑んだ]
うん……ありがとう。
フィリップには、助けられてる……
[ほっとしたように、嬉しそうに笑みを返す。
隣にいるから、フィリップの微笑みも見えて。
それが、よりいっそう嬉しい]
[隣にいても、言葉を口にしてしゃべるのは、少ない。
思うことが、伝わるから。
伝わることが、嬉しいから。
それでも、傍にいて、笑みが見られると。
より嬉しいのだと、実感した]
――雪が終わっても、一緒にいられるよう。
保護者を説得しないと……
[暖かい。
お湯と、気持ちと、両方を感じながら。
ノックスと会うことでざわめいていたものが、静かに落ち着いていく**]
[ラルフの思いに ふっと目を細めて
その思いがどれだけ嬉しいか
その言葉が どれだけ誇らしいか]
[三階で見た くるしげな表情は
いまは 欠片も覗いていなくて
彼はそれがとても嬉しかった*]
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