199 Halloween † rose
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―――!
[響く鐘の音。澄み渡る空を抜けて、ここまで。 飛びつくように窓辺に寄れば、あの時計塔、揺れる大きな鐘が見える。
約束の鐘が鳴っている]
……っ、 ぅ……、
[口元を手で覆って、ずるずると座り込んだ。
あの鐘を覚えていよう。全ての記憶がこの手から滑り落ちても。 この音を覚えていよう。彼とこの世を繋ぐよすがに。
声を殺して、その名を叫んだ。 きっと何を忘れても、この鐘の音とともに。 また何度でも、彼を思い出すだろう**]
(@68) heinrich 2014/11/03(Mon) 22時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
heinrich 2014/11/03(Mon) 23時半頃
一曲踊ろうか。
君が生まれた、お祝いに
[もう、時計の針は動かないから。
時間が私達を邪魔することはない]
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
heinrich 2014/11/04(Tue) 00時半頃
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―賭けの途中で―
[>>292 活動の拠点を故国に移した頃、その再会は叶った。あのデタラメなお伽噺のようなハロウィンを、共によく知る青年に。 あの街の中で、穏やかな佇まいの中に茶目っ気を持っていた彼が、もうすっかり落ち着いた大人になっていた。時は着実に流れているのだと知る。
それから何度も、機会を作っては共に茶を飲み、近況を報告し合った。 真面目な会社で勤めを続け、結婚して、子供に恵まれて。自分が選ばなかった「真っ当な」人生を、着実に送っていく彼。その姿を見守り、その都度祝福してきたけれど。
あの街のことを話す彼の笑みに、あの頃の面影を見る。 どこか遠く、心の一部を置き去りにしてしまったような横顔に、時折不安が兆した]
幸せか不幸かなんて、結局本人にしかわからないものだわ。 誰もが羨む暮らしの中で飢える人もいれば、 その逆だって有り得るのよ。
[互いに、核心には触れないまま。 ただ自分の忘れえぬものを、自分の手で抱え、それぞれの道を行く。 穏やかな共闘関係は、晩年まで続いた]
(@69) heinrich 2014/11/04(Tue) 01時頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
heinrich 2014/11/04(Tue) 01時半頃
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―それからのこと―
[>>308 シビアな戦場だと聞いていた悪魔の世界。あの時に発破をかけはしたが、まさか本当に偉いさんになっているとは恐れ入った。
中に入って眺めてみれば、やはり悪魔の理は人の道理から乖離している。0から覚えることも多い。それでもなんとかやっていけてるのは、目的が明確だからだ。
自分がやるべきことは、とてもシンプル。彼のためになればいい。 それだけを軸に考えれば、たいてい迷うことはない]
あっ、ずるい。アタシも「ある」に賭けたいのに。
[>>309 早々に選択肢を選びとった彼に、抗議の声を上げる。 同じ方を取ったら賭けが成立しない。成立しないんじゃつまらない]
じゃあ次回はアタシが「ある」に賭けるからね。
[手の甲への口付けひとつ、それでもう絆されてしまう。 しっかりと手を握り合い、ゲートの向こうへ]
(@70) heinrich 2014/11/04(Tue) 02時半頃
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……じゃあ、離さないでね?
[意地悪で過保護で、傍にいると退屈しない、誰よりも愛しい悪魔。 長く彷徨った果てに見つけた、自分の居場所。自分だけの場所]
アタシも、離さないから。シレークス、
[ゲートの光に包まれて、彼の耳に口づけた。 それぞれ口にした薔薇菓子は、互いの胸の奥、*2本の赤い薔薇になる*]
(@71) heinrich 2014/11/04(Tue) 02時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
heinrich 2014/11/04(Tue) 02時半頃
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