162 絶望と後悔と懺悔と
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……真弓を選ぶとでも、お思いでした?
[返事を期待せずに問いを聲に乗せ。]
選んでも裏切ったとは思わなぬな。
[零瑠が投げかけた問い>>*に笑みは深まる。
どちらを選ぶか、苦悩する過程が大事で、
結果は気にはしていなかった。
斃す相手が増えたと思う位だったが]
だがホリー以外が側にいるのも悪くは無い。
[ホリー並みの能力の鬼で無ければ、ただの邪魔であった。
今の零瑠がホリーに匹敵するかと問われれば、等記号で
結ぶ事は難しい。
しかしそのレベルで無くとも、側にいる事を許容は出来る]
私の傍にいるのは1人で良い。
零瑠、お前が選んだと言うなら人の心捨て、
仲間の首を持って見せて見ろ。
そうすれば常に私の一番傍に置いてやろう。
[毒を注ぐように零瑠に言葉を注ぐ。
人と鬼の合い間を溺れながらも泳ぎ続ける様を
面白いと眺めていた。
だがもうそれも終わりだろう。
ならば人を棄てて鬼となって見せろと、最後の決断を
誘惑と共に零瑠へ投げた**]
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>>167
ホリーは死んだこと、聞いた。 でも、明之進がなんなんだ?
[ホリーの死とその関係がはっきりとは入ってきていなくて、 絢矢が武器を構えるのを見た]
>>168>>169
[だが、次の絢矢の言葉は始祖と安吾ジャニスが戦っているということ、 そして、何をしているの?という絢矢のなにか責めるような言葉には眉を寄せた。 だが、答えず、名を呼んだ次に明を見る]
後ろ?
[明の言葉には、疑問をもったように、 その心配がマユミが自分に刃を向けるかもしれないなどと、思ってはおらず、 でも、あまりに必死な声に、前に九節鞭を構えながら振り向いた時]
(187) 2014/02/18(Tue) 19時半頃
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>>183
マユミ?
[そこには、両眼から血を流す、マユミの姿。 目を見開いて、マユミを向くとその肩を掴み、寄せた]
なん……で…
[見たいはずがない。 そんなマユミを……]
殺すって…・・。
[>>185 見たら殺してしまう、どの言葉は、とても重いものがマユミを縛っていることを示す]
(188) 2014/02/18(Tue) 19時半頃
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サミュエルは、その時、明と絢矢はどんな反応だっただろう。
2014/02/18(Tue) 19時半頃
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――……ッ
[でも、思ったことは変わらない。 いや、また、また、自分のためにマユミは傷ついていく。 そう思えば、たまらなくなって…]
――……明、絢矢……。 追ってくれるな……。
[そんなマユミを、もちろん、放っておけるはずはなく、 ただ、マユミに刃を向けようとする彼らに嘆願するように。
元家族だったはずのものに刃を向けられるマユミがあまりにも……]
(189) 2014/02/18(Tue) 19時半頃
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>>186
[そして、マユミの手を、身体を引き寄せて、 ほぼかき抱くように、倉庫内から外で駆け出していく。
そうする以外、もう、何も考えられなかった*]
(190) 2014/02/18(Tue) 19時半頃
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――……、
[>>+9 気に病む必要は無い、
その言葉には、すると言葉が滑り落ちた]
そうね、
最初からもっと、
死に物狂いで抵抗してくれたらよかったのに。
……ばか。
[喧嘩傷を諌めたような、
そんな物言いと似て、けれど確実に違う言葉*]
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― 補給基地・どこかの建物 ― >>194 [どこにもいくアテなどない。 唯一、駆け込めるだろう安吾やジャニスは、今始祖と戦闘中だ。
できたのは、ただ、明と絢矢から離れて…。 他の兵士や吸血鬼にも見つかりにくい場所を探すことだけ。 だが、本当にそんな場所なんてあるわけがない]
――……
[問いに答えを返せず、ただ、腕にこめる力を強くする。 頭はもう、篭った感情でかえってぼんやりとしていたが、 建物らしき影に入り込んで、視界に戦場ではなく、影とマユミだけになれば、座り込んで、また抱きしめ。
ただ、肩を震わせて、やはり声を出さずにマユミを胸に収めている]
(197) 2014/02/18(Tue) 22時頃
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――……おでは、おまえに、 なにができる?
[できることなどない。 わかっていて、でもなお問わずにはいられず]
(198) 2014/02/18(Tue) 22時頃
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……そうでしょう。何も裏切ってはいない。
寧ろ、あなたの命に逆らいながらも刃を向けた方が―――…
[息を吐く。]
俺は、あなたの機嫌ばかり窺っている。
どうすれば歓びに為るかと。そんなこと、を。
それ、は……
[どういう意味だろうか。
もしやと期待に胸が踊る半分、ただの自意識過剰だと胸が痛む。
誰のことを言おうとしている?
死んだ理依を忍んでか。
弓引く真弓か。
獣の周か。
それとも、それとも……。
その、一人とは…………。
安吾やジャニスの見えぬところで眉が寄る。]
[……あぁ。嗚呼。
甘い毒が零れ、耳から滑りこんでくる。
望む名を呼ばれた。一番の傍にと――。]
……あなたこそが、『冀望』
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>>198
[こうしているだけ。 それでいい、と言われて、またそれしかできないことに俯くしかなくて、その髪においた手を離さないことしかできなくて。
安吾とジャニスが戦っていると絢矢は言った。 任務ならば、その加勢にいくべきだろう。 始祖を倒せば、家族もみんな解放されるかもしれない。 みんなのために、マユミが、あの時いった言葉のように、 みんなのために、自らの命を始祖討伐に向けること。
それが、一番やらねばならないとわかっていても]
――……マユミ……。 お前、綺麗になっだな……。
[でも、どうしても、この自分の中で一番今美しい存在を、 置いていくことができなくて]
(209) 2014/02/18(Tue) 23時頃
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――……本当に、生きてぐででよがっだ。 本当に、あえてよかっただ……。
[包み込んだまま、 ただ、頭を撫でて、そう言って…。 壁に堕ちる闇を見ていた]
なぁ、寂しいなら、ずうっといでもいいだよ。 おではずうっとおまーの傍にいでいいんだ。
[慰めじゃない。 もう、考えられない頭は、そんなことを思う。
そう、これまでの寂しさ悲しさ。 それに比べれば、今はとても幸せなことなんじゃないかと
ふと、思ったから]
(210) 2014/02/18(Tue) 23時頃
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――……お前の顔、みでぇだな。
[彼女がこちらをみれば、 彼女は自分を殺さなければならない。
それを知ってかつ、 それでもいいと思うほど]
(213) 2014/02/18(Tue) 23時頃
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そうだ。お前は正しい。
[零瑠が歩み出そうとする足元を隠す様に、毒はその背を押す]
人間と共に歩めると思うな。
人間は、お前達を置いて死んで逝く。
どれだけ悲しもうが望もうが。
お前達と心通わせた人間がいたとしても。
すぐに死に、残るのはお前達を敵とみなした者達だけだ。
そして共に生きようとした人間達は、裏切り者と
鬼の私達より更に鬼と見られるのだろうな。
[後に続く呪詛は、恐らく自ら動き出そうとしている鬼達に。
現実を残酷に突き付ける]
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>>222
[殺したくない。 それは、こちらも同じだ。 マユミにまとっていた血の匂いは変わらなく思えたのに、 その目がもう癒えてきていることなど、 闇の中ではよくわからない。 ただ、どんな血の匂いでも、 マユミの存在の匂いがなによりも自身には今、幸せだったんだ]
――……武器はかせねぇだ。 おまーを傷つけるようなごどはできね。
のがわりに、ごれ
[そう言って、ごそり、ポケットを探ると、聖水銀を包んでいたマユミのスカーフ。聖水銀の小瓶だけポケットに残して取り出す。
それを胸にあったマユミの頭に手探りで押し当てると、 目のあたりに巻こうと…]
(230) 2014/02/18(Tue) 23時半頃
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――……ッ
[呪詛は強かに胸中を巡る。
喉の奥の呻きは、事実としてそれを知るからだ。]
………、く。
[言い返す気力まで奪っていく。
そんなの今さら覚悟の上だって。]
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――…おでの一番の幸せは……
[マユミの口唇が微笑む。 それはやっぱりとっても美しかった*]
(249) 2014/02/19(Wed) 00時頃
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