54 CERが降り続く戦場
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["堕ちた"プリーストリィはその力をもって教団に、ひいては《世界》に反逆し、各地で多くの殺戮を行ったという。 凶行を止めるべく教団側は永き時と多大な犠牲を払い、最終的には"堕ちた"プリーストリィの妹弟子であった女性が"闇色"を継ぐ者を根絶やしにした。
今日に続くプリーストリィの系譜を"消された"時期を含め正確に辿れば、やがてその妹弟子にたどり着くことになるという。
"闇色"は決して再び現れてはならぬ。 故にその存在は、英雄となった妹弟子を含む前後数世代の記録ごと表の歴史から抹消され、万一再び芽吹いた際にすばやく刈り取るべく当主のみが存在を語り継いだ―――]
(395) 2011/06/09(Thu) 22時半頃
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[そう、それは潰えたはずの…滅びたはずの邪法。 少なくとも"伝承上では"、"闇色"の使い手は全て殺されている。
――復活など、普通はありえない――
あの時、兄弟子は最後にそう言っていた。]
(396) 2011/06/09(Thu) 22時半頃
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思ったより…退屈だな。
[ドナルドをからかうのは店主のマスターとしては楽しかったが、《獣》を満たすにはとても足りない]
どうだ?
楽しんでいるか?
[ふあっと混沌の気配を見せる2人を遠目で見ながら戯れに呼び掛けた]
世界を再生させるアイテム…。
そんなもの必要ないのに…。
パパ、神の霊峰パイロンに、栄光の花弁とか言うのがあるんだって。
やっぱり、そろそろ邪魔した方がいいかな?
[狼の姿のままだが、創世≪ハジマリ≫の杖は持ってきている。
湯を出せば、問題なく人型に戻れるが…。]
お兄ちゃんを殺して奪うのは、気が引けちゃうなぁ。
[耳に届いたのは『栄光《グロリア》の『花弁《ティアーズ》』
その単語に、思わず感心の声をあげる]
ほお、栄光《グロリア》
余程この世界が、ヒトが大切だったらしいな。
[躊躇いが聞こえれば、また声は緩み]
殺したくないなら、花弁だけ奪えばいい。
もしくは花弁を破壊するか。
[獣の声に反応して、少しだけ考えてみせて]
使命がなければ、そこそこに楽しかったかもしれないけど。
でも、使命の事を考えると少しね…。
[なんとも言えない。そんな感情だったが]
しょうがないわ。それが世界の選択。
私は世界の選択を実行するだけだもん。
奪う…かぁ。どうやろうかなぁ。
[そう考えていると、不意に渡されるそれに、一瞬だけ目を丸くした。]
パパ、なんの労力もなく奪えちゃった。
[何の緊張感もなく、あっけに取られた声が届く。
その内容に思わず声を出して笑いかけて押さえるのに必死だった]
そうか。
それは良かったな。
つまりそう言う事だ。
お前が《裁く》事を許されたんだ。
[開いた眼に宿るモノは破滅の闇の色]
花弁がお前に渡った。
つまり世界はお前を選んだ。
それが世界が望んだ結論だ。
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