人狼議事


162 絶望と後悔と懺悔と

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―現在―

[黒百合が動いた。
 主の気配を鋭敏に察知して感覚で追いかけるも、
 いかにもな人払いにお呼びではないと知る。

 理依と二人なら、相手がどんな強者や集団でも
 人間に膝つく事などありはしないのだろうが。
 結局、何度やっても彼には勝てていない。

 ただ、どこか、嫌な予感がしている。

 訓練の初めに刺される人間を見た時のようだ――
 とまでは、意識の上には浮かんで来ないけれど]


ええ、お父様。

お父様はこうなる事が分かっていて半分残しましたの?

[愉しげな声と共に、問いかける。
そこには、これほど愉しい趣向を用意したトルドヴィンへの礼賛があった。先ほどサミュエルを深追いしなかったのも、もっと愉しませて貰えそうだと思ったからであった。]


[それは単純な気まぐれで。
相手がこちらの気配を追いかけていたとは知らずに声を響かせる。]

明之進。

貴方は何度か城外に出ているから経験があるだろうけれど。
こんな戦場も愉しいでしょう?

[それに彼は果たして同意するのだろうか。
いずれにせよ、言葉を続ける。]

理依は見事な戦いを見せたわ。
貴方にも期待しているからね。


     − 過去 −

[柊が献上する贄を探しに外に出た時も。
マユミが次に共にと望んだ時も、特に止める事はしなかった。

報告は逐一届く。

柊に同行した吸血鬼が堪りかねた様に訴えた。

彼の傍では時折全身を何か釘で刺されている様な感覚に
襲われてしまう。
献上する贄を探すと言いながら、別のものを
探しているように見え、何かを企んでいるのではないか、
傍近くに置かない方が良いのではと進言してきた]

当然だ。柊は鬼が忌み嫌う植物だ。
言霊と言うものもある。名が力を持つ事もあるが。
影響を受ける等、貴様がその程度と言う証拠だ。

[柊を明らかに気に入らない様子の吸血鬼に冷笑を向けて]


それに判らないのか? 柊が探しているのは絶望だ。

[その意味を理解出来ないと言った様に、吸血鬼は
不本意な表情で笑う。
そしてその吸血鬼の首はそのまま落ちた*]


[名を呼ぶ鈴に心臓が跳ねる。

 は、

 いえ――まだ、戦を楽しむまでには、未熟で。
 着いていくので、精一杯です。

 ……はい。沿えるよう、努めます。


   − 過去 −

[基本的に眷属達の教育はホリーに任せていた。
だが時折気儘に姿を見せて、気紛れに褒める事もあった]

リカルダ、お前の成長は目覚ましい。
もう少し成長した後で祝福を
授けてやれば良かったかも知れないが。
それもお前の大きな武器だ。
上手く使うと良い。

[欠片も思っていない事を口にする。
もしも焼け残った雛達との再会の可能性生があるのなら。
殆ど変わらぬ姿の鬼に、どんな悲劇が生まれるか。
それが愉しみだと口にすれば、今ここで悲鳴をあげるだろうか。
浮かぶ笑みを堪える事無く、ただ目を細め見守った*]


― 回想 ―

変わった、ね。…みんな、変わっちゃった。

[僕は一度だけ真弓ねーさんに言ったことがある。ねーさんが僕の部屋に来た時だったかな。
その時僕は折り紙のうさぎとにらめっこしながら紙にその折り方を書き記していたんだ]


………なんで、だろうね。

[どうして僕らはこんな目に遭っちゃったんだろう。

答えはもらえなくてもよかった。その時僕はまだ、問い続けることで前に進めるって信じてた。

だけど、問い続けることことが後悔ばかり生み出して、僕の心に爪を立てるようになって。
いつの間にか僕は、全てにおいて「どうして」と問うことをやめていた*]


いや。私はただこうなったら愉しいと思っただけだ。

[愉しげに問い返して来たホリーに、
やはり愉しげに返すのは虚実。
守護部隊が見捨てる筈は無いと予想していた。
そして生き残った雛達がまずは復讐を望む事も。
その後の時間や素質で、予想は外れるかも知れなかったが。
それならそれで、負の想いを抱えたまま、上々の兵隊が
出来るのだから不利益等何も無かった]


【人】 和算家 直円

げ…………?

[自分の前に躍り出てくる姿。名前を呼ばれる。
功名心に猛る顔が…………露骨に曇る。]

………………。

[ホリーから借りた鬼たちの方を振り替える。
直円に従っているのではない、ホリーに従う鬼たちを。
動揺は隠せない。状況を……察した。]

(159) 2014/02/10(Mon) 22時半頃

【人】 和算家 直円

初めまして、どこかでお会いしましたか?

[瞳が赤く煌めいた。]

(160) 2014/02/10(Mon) 22時半頃

何の陰謀…………いや、ホリー様ぁ…………。
ピンチですよぉ。でも、このピンチを切り抜けて軍功を立てたら、
僕はぁ、偉くなれますよねぇ?偉くなれるんですよねぇ?

[些か動揺している。行動の「根拠」を求めるように。]


そうね……

けど、理依や明之進も功績を上げているわ。
だから貴方も頑張らないと。

[そう言ってから、愉しげに笑う。]

ま、言うだけってのもなんだし。
手助けに行ってあげましょうか?


和算家 直円は、メモを貼った。

2014/02/10(Mon) 23時頃


あぁ、ホリー様ぁ!隊が挟まれている状況なんですよぉ。
なんの陰謀なんでしょうか……。

来てくださるのはありがたきことですよぉ。
これじゃ退けという命令が出たとき、速やかな行動が難しいですし……。

ですがぁ!僕の「食べ放題」も残してくださいよぉ?


【人】 和算家 直円

………………ホリー様。

……………………。

いえ、お初にお目にかかりましたよぉ。

[しばしの沈黙の後、言い切った。]

(168) 2014/02/10(Mon) 23時頃

【人】 和算家 直円

ええ、この人たちなんて知りませんよぉ。
僕の知人では……断じてぇ!ありませぇん。

[ジャキッ、ジャキッ。
両腕に鈎爪を装備した。悪意に満ちた形状の。
そして、ゆっくりと身を屈める。害虫のような姿勢だ。]

僕の軍功になる予定のぉ!葱を背負ったぁ!

カモだぁ……。

[瞳は狂ったような赤。狂っているのか。
狂うようにすることで、何かを振り切っているのか。]

(176) 2014/02/10(Mon) 23時半頃

―過去

[理依でなくとも、別の誰かが出会っていた
 ――かも知れない、と。
 別の可能性の事も、慰みめいた事も言わなかった。

 誰も、恨まない、だなんて。
 どうして理依は零瑠が今の今まで責めるような言葉をぶつけなかったのか、考えた事があっただろうか。]

 ――…あぁ。全部お前のせいだよ。
 大事な人との約束の為に、勝手に俺を、俺たちを…

[謝るな。謝られたら、恨めない。
 耐える様に唇を噛み締めると、あっさりと血が流れた。]


[一瞬の光。深海を照らすような決意の現れ。

 ゆっくりと手を離す。]

 ………もう、いい。
 理依はその約束の為に、生きれば……良い。
 大事な、特別な約束の為に生きれば良い。
 自分の為に、死ななければ、良い。

[腕がだらりと落ちる。
 心の何処かで期待していたのかもしれない。
 零瑠の為を生かす為にしたのだと、
 言ってくれる事を。]


さあ、存分に。
戦功を上げなさい?

[冷酷な声が直円へと響く]


[理依と別れて、廊下を進むうちに膝から崩れて倒れ伏した。動かない体を吸血鬼が引き摺る。自室に戻り、宛がわれるまま血を啜った。]

………

[ぽたり。目の端から涙が溢れる。
 自分は――何の為に生きているのだろうか。

 零す為に目を伏せる。
 瞼の裏で、今日もまた桜花が散っていた。**]


【人】 和算家 直円

あぁ!僕の功績が!!逃がしませんよぉ……。
みなさぁん、僕のことは嫌いで!いいですからぁ!
ただ、「できる」ってことは知っててくださぁい!!

[借りた鬼たちにそう呼び掛ける。
直円は左右にブレながら機動隊へ向かう。
さながら蜥蜴か、蟷螂か。ちょろちょろと動く。]

兵器はぁ……便利ですがぁ。瞬発力なら生身ですよぉ。
簡単なことですよぉ

先に動いた方が……強いのですよ!!

[逃げろ、その声に瞬時に反応し直ぐ様行動に移せる者。
どれくらいいるだろうか。直円は虫が如く動きつつ
「起動する前に」接敵し、「動く前に」爪で引っ掻く。
肉を裂き、限りなく「痛くする」形状の鈎爪。
直円が、動いている。]

(184) 2014/02/10(Mon) 23時半頃

直円は、ホリーとは違う形だが、こちらも瞬発、敏捷なら長けている。

2014/02/11(Tue) 00時頃


えぇ……「虫」はお嫌いかもしれませんがぁ。
見ててくださいよぉ。僕は「頼れる」と、証明しますから。
今、この場で……証明しますから。

[最大限、「狂った」ように見せている。
ホリーの命令は「不都合」を忘れる最大の根拠。]


 あまね。あまね……。

[繰り返し慕う声は、再会と彼の生存をただ喜ぶもの。

 無線の代わりに、真弓にも届いたことだろう。]


一番手柄を立てた者に、私に牙を立てる事を許してやろう。

[眷属にも気紛れにしか与えぬ紅。
能力満ちたそれを餌に、命ずる]

私を愉しませろ。

[悲鳴を、血を、命を。
無慈悲な命を告げる声は艶すら含み嗤っていた]


【人】 和算家 直円

だぁれをぉ?任せるってぇ?

[ホリーの力を受けとめた絢矢の背後に回り込んだ。
ホリーと同等とは言わないが、直円もまた速い。
瞬発力と敏捷性はこの直円も長けている。]

都合よく僕たちが分散するとでもぉ?

はい……獲りましたよぉ!!

[躊躇うことなく、絢矢の背後から首筋を狙って
鉤爪を振るう。努めて「狂って」見せている。]

(201) 2014/02/11(Tue) 00時頃

    − 過去 −

[同じ雛鳥とは言え、成熟すればそれぞれ違う翼や爪を持つ。
武術は最低限のラインは越え、後は各自の伸び代。
智に目立ったのは直円だった。
家族らしい雛達の中で異質に見えたからこそ
余計に目立った様に思えたのかもしれないが]

ホリー…随分毛色が変わったようだな。

[祝福を受けた時から転がる様に変わっていった様に思う。
ただ滑稽な程這い蹲る様な常の姿勢は、
太鼓持ちと呼ぶ以上に滑稽に見えた]


[何の為に生きているのか。
 何の為に生かされているのか。

 そんなもの、決まりきっている。
 鬱金の祝福が囁き思考を塞ぐ。]


  ……ぁ

[零瑠にとっての最上の褒美に、周に伸びた指先が微かに震えた


だが雑草こそ根深く広く……生き意地が張っているからな。

[見向きもされぬ雑草。
だが気付けば蔓延り、本来の花々と逆転してしまう]

手入れを怠るなよ。

[油断出来ぬ雑草を見つめながら、ホリーに忠告する。
もっとも、血の絆が逆転する事は有り得ない。
あるとすれば雑草がホリーを担ぎ上げようとする可能性。
それこそ『有り得ない』話であり、
ホリーも判り切っているだろうからこその念押しでもあった*]


 見つけた――――!

[悲願を。

 やっと一人。全てかけがえのないうちの一人だ。
 知らず心の内から歓喜が溢れた。]


【人】 和算家 直円

げっ……!?

[手首を蹴りあげられ、くるりと宙返り。
膝をつき、這い寄るような姿勢に戻る。]

あまり抵抗されると、少々面倒なんですよねぇ。
いろんな意味で。そーぅ、いろんな意味で。

[敢えて「狂気」を宿した赤い瞳。
それが一瞬、揺らぐように悲しみを湛えた。そう一瞬だけ。]

(213) 2014/02/11(Tue) 00時半頃

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