180 FESを迎えし戦場-漆黒たる年代記-
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……我が創造主《カミ》すらも。
もう私の苗木《セカイ》を見限っている。
それでも。
私は破滅《死》する苗木《セカイ》に最後の祝福を唄おう。
だが――。
一年か十年か、あるいは百年持つか。
全てが破滅《死》するまで。
ゆるやかにゆるやかに、枯れた世界は滅びる。
苗木《セカイ》からすれば短い時だが。
人は滅びに直面してもしぶとく足掻くが故に、私の想定以上に『延命』されるかもしれない。
[ふわりと翻るマントを真紅の翼へと変え、大きく広げる。]
破滅《死》までの短い猶予期間。
もはや、どうしようもない世界に悪意《種》を撒くよりは。
悪意を容れ。
悪意を信頼し。
悪意の標へとなると言い切った。
王の道《√》がどこへ行くのか見るのも、悪くはない。
[いつか忠誠を誓うが如くそうしたように。
赤い翼を胸元へと折り畳む。]
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―――ここは……
――――――――どうやら、戻って来たか。
[玉座で、地獄の王は深く腰掛けながら目を覚ました。傍らにはあの時と同じ、鎧の騎士、黒翼の女、ローブの老人、それにまだ多くの魔人が控えている。いずれも地上で命を落としながら理由あって法の神の元へ行けなかった英傑、大聖達]
(159) (so) 2014/06/24(Tue) 23時半頃
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…俺は随分と深く眠っていたのか。頭が痛む…地上では如何ほどだ。10年、それとも100年か? セシルの魂が落ちてきておらんな。という事はさほどの時でもなかったか。
………まあ、どうやらFatal何とかいうものは防げたのだろう?結構な事だ。
[こめかみを押さえながら椅子に腰かけ直す。物憂げに頬杖を突きながら、カツカツと黒玉の肘置きに指を鳴らす]
(160) (so) 2014/06/24(Tue) 23時半頃
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この度はああして協力してやったが、二度は御免だな。 俺は絶対者でなくてはならん… 超越的に圧倒せねばならん。誰も比肩させてはならんのだ…それが王だ。わかるか?ジャンダーク。
まあ……しばらくは大人しく此方で政に励んでおこう。 法の神へ挑むのはまだ先だ… 愛しきヨーランダをこの腕に取り戻すのもまだ先よ。諦めはしておらんがな。
(161) (so) 2014/06/24(Tue) 23時半頃
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フ…ハハハ。ハハハハハ……… やるべき事が多いと、死んでも退屈せんで良いだろう?貴様達… まだまだ貴様達の役目は終わらん… 奴らもだ。 再び見える日を楽しみにしているが良いぞ……!!
[漆黒の宮殿の中、王の哄笑は止まぬ。 いつか滅びを迎える事がない限り、終わらぬ。その野望も―――**]
(162) (so) 2014/06/24(Tue) 23時半頃
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―――― …… rururu lala ……
[それは"誰"に向けたのか。
鳴り響く歌声は虚空へ、永遠に消えた。
――*悪意の小鳥 END*――]
……お前が望むなら、
[やがて。一番最後に掛ける言葉は胸赤鳥へ。
もっとも近くにあった小鳥へと、目を向けて]
お前の望みならば、叶えてやろう。
それが僕が最初に決めた意義《ルール》だ。
王は王を望む者のためにある故に。………だが、
僕が、お前を失うことを望みたくない。
…。悪意は進化の種となる。
お前はそう言ったな?
ならば見るがいい。その行きつく先を。
僕がお前に見せてやる。
───お前が”見たかった”景色を、だ。
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