199 Halloween † rose
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だけど…私は、君の方が心配だよ。
なにを、思いつめている?
[手紙に記せないようななにかが、
彼の身に起こっていたのだろうかと。
それを見抜けなかったのかと想像すれば、哀しくなる
それとも、訪れてからなにかあったのだろうか。
どちらにせよ、狡い。
…もしくは己が莫迦だ
再会を喜んでくれる聲に、悪戯を許してくれる甘さに、
何も察し付くことが叶わなかった、なんて]
そうか。キリシマさんに礼を言わなきゃな。
[聞こえてこなかったニコラの声に安堵して、
キリシマから救けてもらったことを聞けば、そうか、と頷き。]
オレか?
オレの心配をする必要ないよ。
パイのお礼はちょっと時間がとれないかもだけど。
ニコラが救けが必要なら、いつでも呼んでくれ。
[友人の店にも行ってみたかったけれど。
それどころではないと思い始めたから。
この友人ももちろん、ループには気がついているだろう。]
君が紅茶を無事に買って戻れますように。
[声は嬉色を含ませて。]
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ふ、ははっ ミーは欲張りだな。 いや…“今日”はまだ菓子を渡してなかったっけ。
[ミケへと渡したアイシングビスケットと同じものを クシャミのバケツにも幾つか落とした。 ニヤリと愛嬌たっぷりに嗤うカボチャのビスケット。 棒付きキャンディ2本も、もちろん一緒に。
こそりと悪巧みをするふたりを前に、 ミケは果たしてどんな顔をしているのか。
彼の顔を見て楽しげな笑みを深めると、]
ミー、行け!ミケを襲撃だ!
[と、黒猫をけしかけた。 直前、クシャミの耳元へ「涙出るほど擽ってやれ」と 含み笑いで作戦内容を囁きかけていた。]
(210) 2014/10/25(Sat) 19時半頃
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彼はいい屍人だ。
もし訪れることがあるなら、礼を伝えて欲しい。
[お願いをひとつ彼に伝え。
しかし、心配無用だと聞かば、本当にそうなのかと
不安の滲む吐息を乗せ。]
あぁ、そんなことは良い。
私は君に頼ってばかりだね……、
ねえ、じゃあ、……これだけは聞かせて。
何故街を出る必要が、あるんだい
魔女殿とうまくやっているのでは?
[魔女とだけではない。
この区域でうまくやっているのだと思っていたから。
何故自ら安息を得た環境を打破しようとしているのか。
覚えた痼を発露し、友人に返答を求める。]
わかった。礼をいっておくよ。
友人によくしてくれた存在は、己にとっても尊うべき精神だ。
[キリシマは想像以上にいい屍人であるとあらためて認識し、
とはいっても自分は嫌われ者ではあるが。]
オレは何もしていないさ。
ニコラは、そういう存在なんだよ。
[ニコラの言葉には否定を。ただ、続く言葉には、やや間があくけれど、
あきらかに疲れ深い友人の声の響きを聞けば、彼に自身の重みを伝えることはないと思うのだ。
それは、ひどく、伝えたいと同時に、
もし、伝えれば、彼は、友人だから、
きっとなんとかしようとするだろう。
己も顧みずに。
そんな金色の栗鼠を大切にする気持ち。
どんなにかろうが、それがなにより。]
――……魔女とはうまくやっているよ。
さっきのは冗談さ。
オレはこの街で自堕落に過ごすよ。心配ない。
それより、あまり大丈夫じゃないなら、
自分のことをなによりに。
大事にしてくれ。
ありがとう。
……そんなことは無いよ。
家族をなくした私にとって、
君と過ごす時間は大事なものだから
こうして話せるのも、
手紙を交わすのも、私の助けになってくれている。
[それだけでも街を訪れて良かったと思う。
ハロウィンだからと異郷の習慣を言い訳にしたが
私はきっと、ただ友人の住まう世界が
間近で見たかった、ただそれだけなのだと思う。
そしてその思い切りは、良いことだったのだと
引きこもりじいさんは考えていた。
繰り返しの奇妙な輪が絶たれぬ今であってもそう思う]
ねえ、ジェレミー、
[そんな友人がなにかに悩み、
心を痛めているのなら。
栗鼠はちいさな身であっても力に為らねばと思う。
大きな狼の助けにならねば、親愛なるジェレミーの為に、]
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[ミケの口から出る名前はどれも聞き覚えがあり、 露蝶の揚げ菓子は是非とも食べたいと頷き聞く。
困惑するまま襲われるミケには、]
楽しけりゃどっちでも良いんだって。 ははっ 楽しくないかい?
[転がるミケに容赦なく飛びかかるクシャミを 階段に掛けたまま笑って眺めた。
ひとしきり転がりまわるミケを楽しんだら、 今度は囁きではなく露骨に次なる作戦を伝える。]
よし ミーに反撃だ!!
[次はクシャミを擽れとミケをけしかけた! 対クシャミ戦には、グレッグも参加するつもりだ。 狙うは羽根の付け根。**]
(230) 2014/10/25(Sat) 21時半頃
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…本当に?
[本当に冗句なのだろうか。
街を棄てなければならない程の暗雲が、
金色の獣の周囲に立ち込めているのでは
意を問うよう、再度の確認を試すも、
本人が大丈夫というのなら、それ以上の追求も為せず]
……わかった。
君の辯を信じるよ、……私は。
でも、なにかあったら言って欲しい。
君が私を按じてくれるように、私だって君の力になれる筈だ。
[告げて、ゆるやかに笑い。
随分真面目な話になったものだと空気を緩ませ。]
あぁ、気をつける。
祭りも楽しませてもらうよ。今という時間は一度しか来ないから
[例えそれが、この先何千年と生きようとも**]
徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2014/10/25(Sat) 21時半頃
[再度大丈夫だと告げれば、
ニコラは信じるといった。
嘘つきは狼の専売特許。
そんな言葉はもちろん、口には出さず。]
ニコラにとって、楽しい時間がきたのならよかった。
[それ以上は、余計なことを言ってしまいそうになるから、もうおしまい。
友人とはきっとこれきり。*]
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もちろん、俺もするよ。
[笑い転げるミケを眺める姿勢から腰を上げ、 クシャミに同意して笑んで見せたが。
グレッグが加勢するのはミケ陣営だ。 後退るクシャミの翼を掴み、退路を断つ。 擽りながらグレッグも思い切り笑うから、 路地裏に響く笑い声は三人分。 表通りを行き交う人がこちらに視線を投げる程。
子供のように猫のように或いは犬のように、 地面で転がって遊ぶなんてどのくらいぶりか。
暫くそうして騒いでいたが、貧血気味な頭がグラつき、 笑い疲れて最初に前線から離脱するのはグレッグだ。 階段に寄りかかり、呼吸を整えながら本音を吐く。]
終わんなきゃいいのにな! ハロウィンも祭りも!
(251) 2014/10/25(Sat) 23時頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2014/10/25(Sat) 23時頃
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[建物の隙間から覗く空はそろそろ夕暮れ色。 今宵もダンスパーティは開催されるらしく、 通りを行く仮装の人たちが酒場に向かっている。
一息つくと、ミケとは改めて握手を交わそう。 共闘した仲間として。]
―…出られないんじゃないかな。この街を。 このまま“今日”が続くなら、 朝が来るたび、俺はあのホテルで目覚める。
[クシャミの問いかけには少し考え込んだ。 グレッグの意志でここに留まっているのは確かだが それ以上に、この不思議な一日の呪縛は強い気がする。
世界全部がこの状況なのであれば、 あの最初の朝をこの街で迎えてしまった以上 その起点だけは崩れないのだと思えてならない。]
(270) 2014/10/25(Sat) 23時半頃
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[ミケに改めて問われると、 うぅん、と唸って空を見上げて更に考えこむ。]
終わっちまうのは、寂しいからね。
[夕焼けの赤は、哀愁と寂寥を招く色だ。 生まれ育った街への郷愁よりも濃く、 今はこの街で過ごした四日間のハロウィンの日々が 愛しいもののように思える。
転がるクシャミの尻尾を掴んで 毛並みを撫で擦りながらの返答には 困ったように眉を寄せての笑みが混じった。]
(274) 2014/10/26(Sun) 00時頃
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実験かい? 良いよ、ミーの寝床は暖かそうだしね。
[さすがに屋根の上や藪の中が寝床だったりすると 困ってしまうけれども、とも言い添えて。 もしそうならホテルの部屋へ逆に連れ込もう。うん。]
(276) 2014/10/26(Sun) 00時頃
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………さすが!
[黒猫お持ち帰りが決定した瞬間であった。 期待を裏切らないクシャミの頭をわしわし撫で、 滞在しているホテルに泊まりに来るよう改めて誘う。
ミケに「出られない」らしいと聞き、うぅと少し唸ったが どうしようもない以上は受け入れるしか無い。]
新しい事もまだまだあるさ。 三度目のハロウィンで、ミケとはやっと会えたしな。
[飽きる気持ちも解らなくもないから、 ごめんね、に応える声は明るく笑いが含まれたもの。]
(290) 2014/10/26(Sun) 00時半頃
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[そのうちに日は暮れ。
ふたりにパーティには行くのかと訊ね、 グレッグは一度ホテルへ戻ると告げて 路地から表通りへと発った。
パーティ会場での再開を約束して。**]
(291) 2014/10/26(Sun) 01時頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2014/10/26(Sun) 01時頃
クロミさん、渡し忘れたものをジェレミーに預けます。
時間がある時に、取りに来て貰えますか?
[聞こえてなかったとしても、まあいいか。
きっとジェレミーが暇を縫って渡してくれるだろうし。]
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