199 Halloween † rose
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いいさ。オレに手紙をくれるのはお前ぐらいだし。
[楽しそうならば、それもいいと思う。
昔は思わなかった感情。
小さな怯えた金色の栗鼠を見てから、少しだけなにかが変わった。
そして、それも悪くないと思うから、
ただ、人を噛み殺して、放浪するだけの旅を終わらせたのだ。]
オレの肉はさすがに、焼かなきゃだろうな。
それが治癒するにはやはりかかるな。
[と、いっても、魔女がいれば治るだろう。
魔女が治してくれるならばの話だが。]
そうだな。
悪酔いしてみる?
[その時は笑い返して、そのあと、静かになった。]
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時計屋の黒猫か。 悪魔の猫より迫力は無いけどな。良いね。
[クシャミの喚く声を背後に聞き、笑いながら歩き出し。 昨日と同じく菓子を回収しながら 北の雑貨屋を探して街を彷徨った。
しかし目当ての店はなかなか見つからず、 道行く人に道を尋ねても情報は得られなかった。
“一昨日”会った人に、もう一度会えたら…―― 街は黒衣の人で溢れているにも関わらず その願いは今なお叶わないまま。*]
(257) 2014/10/24(Fri) 00時半頃
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―夕暮れ 酒場へ―
[広場での華月とシーシャのショーを 掻き分けられない人だかりの後ろから見て 拍手と歓声を送っているうち、夕暮れ時分に至る。
会えたら、感想を伝えよう。 菓子も紙幣も投げられなかったかわりに 酒の一杯でも奢らせてもらおう。
そう考えて、向かったのはパーティ会場となる酒場。]
(258) 2014/10/24(Fri) 00時半頃
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うにゃ?
[お菓子を頬張っていたら、ニコラエの声が聞こえてきた。]
うんっ、お使いの途中で会ったんだ!
グレッグ、おれのことちゃんと覚えててくれた!
[嬉しそうに返す。
そして]
あっ、預かったパイ、ちゃんと露蝶の店に届けたぞ!
それと伝言もしたからな♪
[間違って露蝶に、だが。]
君がくれる新鮮な情報は、
じいさんの私にとって貴重なものだよ。
親愛なるジェレミー。
[手紙の書き出し口を告げて、笑気を纏う。
金色の毛並みの大きな獣を前にすれば
小さな淡い金色の栗鼠など小さな存在。
あの頃よりも、彼は随分とおとなしくなった気がする
存在としての面白みと、「慝い口」は増すばかりだが]
では、最後の晩餐だね。
君が苦悶に苦しんでいるのを前にして、
おいしく食事を取るのは、私の趣味から少し外れる。
[悪酔いへの誘いに、くすりと笑い。]
Vă rog.
[是非、と未知なる味覚を思いながら。
静かになった彼に、また明日、と言葉を添えて*]
そうですか、良かった。
忘れられてしまうのは、やはり寂しいから。
[どこか安心したような吐息を零す。
機嫌良く明るい声音も、先日聞いた調子と同じで
嘘ではないと物語っている其れだった]
そうですか。それなら良かった
お使い、ありがとう
[その場にいないネコを撫でられない代わりに、
ちらりと寝室を振り返り、猫の目覚まし時計を思い出して*]
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―パーティ会場―
[昨日の浮足立ったふうな楽しみ方ではなく、 今日は最初に赤ワインを飲みながら 会場の隅から場の賑いを眺めるに留める。
悪魔や猫が実在するなら―…と今更考える。 この中に、そういった存在は、 どのくらい居るのだろうか。なんて。
不安や恐怖ではなく、未知なる物の存在への期待に、 心臓がとくとくと鳴っている。**]
(266) 2014/10/24(Fri) 01時頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2014/10/24(Fri) 01時頃
自分のことをそんなにじーさんじーさん言うなよ。
まぁ、オレに比べりゃ、たしかにそうだけどな。
[身体の大きさと魔物の年齢はもちろん比例しない。
そして、ニコラのほうが悠久の時を刻んでいるのは確か。
そういえば、シーシャや、ブラックドッグ、みーみーなどは実はいくつだろう?
じーさんなら、それはそれなりに笑ってやろう。]
最後の晩餐か。
じゃ、いつまで生きなくちゃならないいかな。
[静かになる前に話していたのはそんなこと。
実際は、そんなこと無理なこと、知っている。
だって、吸血鬼は不老不死。
いや、逆に、ニコラから言わせれば、狼男の寿命など、ひと呼吸するようなものだろう。狼男は狼に化ける以外はただの人間だ。
寿命もそれきり。]
徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2014/10/24(Fri) 01時頃
君と話していると、心持ち若くなった気になれる。
退屈しない――から、かな。
[年寄りを自称することを咎められたので、
甘く笑って、旧友から潤いをもらっていることにする。
まあこれは、半分以上嘘ではない。
ひとりきりになった城は静かだし、退屈を凌げるのは手紙と、
年代物のブラウン管くらいのもの。]
君は死んだら、私が目の前で食べてあげる。
…だが、熟成させないと味が軽いからね
早死なんてしないでくれよ?
[退屈に染まる日々を恐れ、制す口調は軽やかな其れ。]
徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2014/10/24(Fri) 01時半頃
有り得ちゃなんねぇが、明日もまた”リセット”されるかも知れねぇ。
貰った菓子は気に入りのヤツから今日中に食っとけ。
[黒猫へ、ハロウィンキングとして何より大事な業務連絡だった]
えっ……
[落とされた囁きに、バケツの中に戻された菓子達を見る。
露蝶のユエピンに、揚げ菓子に、リーのキャンディー。
そして……]
……うん、分かった。
[蜘蛛ゼリーも、今度こそ食べておかねばなくなってしまうのだろうか。
じっと見つめ、眉を下げた。]
もしも。
[”あっち”にいれば四季も何も関係はない。
凍え死ぬだなんて、仮にも使い魔が言うのかと辟易した内心と裏腹に切り出していた]
もしも、何かどうしても残しておきたいモンがあるならオレ様の力を貸してやる。
契約証がある限りはオレがテメェの主だからな
[うんざりしているのに情けを掛けてしまうのは黒猫があまりにみっともないからか、情けないからか、それとも通年より人間の姿で長く居すぎたからだろうか
自分が黒猫なら忘れたくないものを忘れずにいたいかも知れない、と 思わないでもないからか]
[悪魔の魔力を込めた魔法陣の描かれた小ぶりのポーチがひとつ、黒猫のバケツに落ちる*]
[黒猫の深層には、仔猫の頃の記憶がある。
名前すら付けられぬまま、雪に埋まって死んでしまった、ちっちゃな黒猫のちっちゃな記憶。
”あっち”にいれば、冬はない。
それに仮にも魔物なのだから、凍え死ぬなどありえないが。]
もしも?
[シーシャと一旦別れようとして、かけられた言葉に、足を止め、また振り返る。]
…………。
[残しておきたい物は、カボチャバケツの隅っこに転がっている。]
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