84 戀文村
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女主人 ダーラは、メモを貼った。
2012/03/27(Tue) 03時頃
[ヨーランダがセレストと魂を共に逝く約束をしたと
知ったのは何時頃か]
ヨーランダが、きっと目印で導いてくれるから。
必ず、2人でこの村に還って来いよ。
[ヨーランダの優しさと深さに感謝しつつ、そう告げて]
俺には乱暴な事しか出来ない。
[一息で終わらせる事は出来るが、
やはり女性に対しては暴力的過ぎて気後れする。
だがダーラやセレストに任せると言うのも酷な気がする。
それとも大切だからこそ2人に任せるべきか]
どうしても無理なら、呼んでくれ。
[2人の意志を優先すると、
悩んだ末それだけしか伝えられなかった**]
私の我儘を聞き入れてくれたのだから、私が…―さないと。
[二人に甘えてばかりはいられない。そんな思いから]
必ず、帰ってくるよ。
私の大好きな場所だから。
[こっそり、こっそり伝えた]
[自分が手を下すにしても考えてしまうのは、]
どうすれば不自然にならないか。…よね。
何か…いい案…ある?
[ほとんど自分で手を下したことはない。どうすれば
ヨーランダが苦しまなくて済むかも分かってはいなかった。]
夜のうちなら…気づかれずに……
[腹は決まった。暗いうちに出る。そして村からほど近いところで手を下す。]
……二人には発見者になって貰ったほうがいいかしらね。
[ヨーランダをこの村で安らかに眠らせるにはこれしかないのかと思っている]
苦しまずに…か。
酔って、そのまま寝てしまって…静かに凍死。
もしくはヨーランダの家に薬草はあったかな。
トリカブトは苦しむからな。
ジギタリスを呑ませて少し無茶な運動をすれば……突然心臓が止まる。
[前線で戦っていた身。野戦病院の様な場所で手伝った事もある。
その時に得た知識をただ淡々と伝えた]
女主人 ダーラは、メモを貼った。
2012/03/27(Tue) 22時頃
ジギタリスか…そういう知識はヨーランダさんのほうがあるからなぁ…
うまく飲ませる自信ないなぁ…
[最後は自分が無理矢理…ということになるのかもしれない]
[自分の決意をヨーランダに伝えるべきか悩んでいる]
ちゃんと言ったほうがいいんだろうけど…
[どうやって伝えたらいいのか]
最後の夜だろ。
ゆっくり……自分の言葉で伝えればいい。
[薬を一緒に飲むと言えば、ヨーランダは死ぬと判っていても
飲むだろうか。
だがそれをセレストに伝える事はない。
嘘偽りない自分を受け入れてくれた相手を最後に騙すような
形になる事を、セレストは望まないだろうと思ったから]
|
―ヨーランダ宅―
[言いたいことはわかるのだろうから無言で頷いて席へと座す セレストがまだ寝ていたなら、その髪をそっと撫で
――上手く言葉が出てこない]
(297) 2012/03/27(Tue) 22時半頃
|
自分の…言葉で…
[できるだろうか、自分に。
一時の別れの時間は…近づいている]
食合せてはいけない食べ物ってあるでしょう。
そういう感じで、ヨーランダの薬草にも
決して混ぜてはいけないものがあるのを知っているわ。
昔、それこそギリアンさんが生きている頃に
墓場で遊んでいたら教えてもらったの。
……母さんも、ほかもそれを使ったから効果は。
でもね、アタシがそれを良しとすると、思う?
セレスだけじゃない、一緒にヨーランダも失えって、
言うんだよね。
そんなこと、アタシが黙って見ていられると思うかい?
|
どうせ、馬鹿なことを考えているんでしょう。
[窓の向こうの葬儀を見終えてから
やっと出た言葉はそんなものだった]
(300) 2012/03/27(Tue) 22時半頃
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[ダーラの言葉は痛いほど分かる。それだけに胸に突き刺さる]
ダーラさん…そうだよね…
やっぱり…我儘だよね、私の。
[だからこそ、戸惑いがある。]
…ダーラさんがどうしても嫌というなら、
私…ひとりでも、いいよ?
[自分より、年の近いダーラのほうがヨーランダへの思いは強いだろうから。]
[……と口に出来れば良かったのだろうか。
ただの機械の筈の通信機から何かが溢れて来る。
その想いに衝動的に口を付き掛けるが。
だが結局それを言葉には出来ず]
すまない。
[口に出来たのは何に対してか。謝罪のみ]
|
アタシがそんなもの持っていても無くすだけ。 あんたを困らせてやるわ。 だから、いやよ。
ギリアンさんにも、めちゃくちゃ怒られるのよ。
[抱きついてくるヨーランダを、ぎゅと抱きしめて 震えないように、ただそれだけを強く握る拳のまま背に回す]
……まだ、ベネットの方が背が高かった頃よね。
(306) 2012/03/27(Tue) 23時頃
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人殺しでいいなら、アタシにくれば良かったのに。
ねぇホレーショー。こうなったら、皆で静かに眠りましょう?
手伝ってくれるわよね。
[ヨーランダの決意が固いから、出る言葉は、村を覆う仄暗いもの]
順番に、すれば……ネ。
|
ギリアンさんに、そっくりよ。 頑固で、決めたら絶対に譲らないんだから。
でもね、これだけは言わせなさい?
セレスはアタシの妹でもあるのよ。 それにヨーランダ、アンタもね。
そのこと、わかってる?
(313) 2012/03/27(Tue) 23時頃
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ああ、あんた達が安らげるなら手伝ってやるよ。
[その場にはいないが、無機質な鉄の塊の向こうの張り詰めた、
痛い程純粋な想いが伝わって来る。
この想いを戦火で散らせるくらいなら、と改めて決意を固め。
ただ、それに自分を含めなかったのは。
この村の人々には安らいで欲しいと思ったから。
自分は戦場で散るべきだと判っていた。
地獄に落ちて、馬鹿な上官達を引き摺り込むのが役目だと。
だからこの村で眠る事は出来ないと…決めていた]
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――……ズルイ子。
三人で、暮らすんでしょう。 アンタたちから家賃を得て家を守る筈だったのに。
ああもう、今夜はウチで飲みましょう? 店も開けないわ。 それで、いいかしら。
(319) 2012/03/27(Tue) 23時半頃
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……アンタも、もうこの村の一員よ。
そこ忘れないで。
[小さく息を吐いて、あのときの―母を殺めた時―と同じ顔になる]
アタシは皆を眠らせるまで、起きているわ。それでいい。
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妹たちの我侭を聞くのも、姉の役目。でしょ? ただ、黙って見送れないだけ。
それぐらい許して頂戴。
[見上げてくるヨーランダの両頬に手を添えて むにりと頬肉を引っ張った
アタシは笑顔になれているだろうか]
(326) 2012/03/27(Tue) 23時半頃
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…ダーラさん。
私は(戦地に)行くよ、…だから…私には毒を盛らないでね。
[おどけた言い方をする。でも本気である]
あら、バレちゃったなら仕方ないわね。
ふふ。
[一緒に飲めたら、どんなに良かったか]
ちょっと、冗談で言ったのに。
ダメだよ。私が行かなかったら村が危なくなっちゃう。
[融通が利かない“妹”である。]
……感謝する。
[ダーラの言葉に目を閉じて数秒の沈黙の後、静かに礼を。
本当なら抱きついて大人気もなく大声で泣き喚いてやりたかった。
共犯者として、村人として、家族として……。
だがそれだけは出来なかった。
2人に嘆きを背負わせたのは戦争で、結局は自分達のせいなのだから]
セレスト……ヨーランダ…良い夢を……。
[絞り出した言葉がヨーランダには届かないとは知っていても。
酒を呑もうと言った彼女を思い出しながら、呟かずにはいられなかった]
[ヨーランダの行動にうろたえた]
ヨーランダさん…ここまで本気だったなんて。
|
ふふ、可愛い顔。
[涙を拭うけれど、止めどなく溢れ 釣られて負けそうになる 揺らぐ心を抑え、泣く顔だけは妹には見せず]
セレスも、ね。
(335) 2012/03/28(Wed) 00時頃
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