56 いつか、どこかで――狼と弓のワルツ――
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俺は、お前の事を不甲斐ないだなんて、全く思ってはいない。
まだ時間がかかると思っただけだ。
[本当は、待ってやりたかった。
けれども、この戦場を取り巻く環境が其れを許してはくれなかった。
ベネットの必死の告白を全て撥ね退ける様な、このオスカーの言葉を彼はどう思っただろうか。]
なぁ…、俺はお前に、その『ファーレンハイト』の名前に捕らわれて欲しく無かったよ。
確かに、お前の父親は、団長は素晴らしい人物だった。
だけどな、いくら親子とは言え、お前はお前だろう。
[すっと音をたてずに歩みを進めれば、ベネットの額に手を伸ばし、前髪をわける様にして撫でてやる。]
逃げてたんじゃない、お前は戦ってたんだ。
[そう言うと、ぽん、とベネットの背中を叩いて。]
…――― もう少し早く、その言葉を聞きたかったな。
[自分の、揺るぎない意志を、覚悟を。
ようやく言葉にして聞かせてくれたベネットに緋色の目を細めた。]
嬉しいよ。
聞けて。
[オスカーにしては珍しい、柔らかな笑みを浮かべて。]
イアンの事は俺に任せて。
今日はゆっくり休めよ。
[彼にそう声をかけると、執務室をあとにしただろうか。
執務室を出て中庭に至れば、空に浮かぶは真円の満月。]
団長、貴方の息子さんは立派な騎士であり、狼だ。
[彼は、天から同胞を見守ってくれてるだろうか。
その場所に届くように、高く鳴き声をあげた――― **]
…ん。
[空に浮かぶ満月を眺めていると、影から手をふる人物に気付いて。]
あぁ、預かった。
何処に行ってたんだお前…、あまり俺達の手を煩わせる様な事はするなよ。
[忠誠を誓った相手に対して、随分なものいいだった。]
…俺は、お前の傍にずっと控えている。
何かあれば、俺に命令すると良い。
[よろしくな、と言葉をかけられればそう返して。]
じゃあな。
[オスカーもまた、自室へと足を向けた。 **]
ヤニクさん……
今からでも……無血でとはいかないと思いますが、
なるべく双方流れる血の少ない形で、
この戦を収めることはできないのでしょうか。
[無謀な願いだということは分かっている。
それも、戦うために出陣した騎士に対してだ。
緊迫した空気に身を置いて集中を高める相手を妨げ、
叱責や怒声を浴びても全く不思議ではない]
[やがて、背後から感じる光に金が混じれば、ゆるりと光の差す方を振り返り。]
…てか、ちゃんと昨日の紙に目、通したよな?
[急に不安になってぽつりと呟きながらも剣の柄に手を掛けた。]
[狼達が咆える中、オスカーの呟きを拾えば]
…さあな。
[言いつつも、一通り目は通していて。
ただ、頭で考える事が苦手なだけだったりするのだ。]
お前こそ、んな軽装で死んでもしらねーぞ。
[彼女が甲冑ではなく、黒い服を纏う意味は理解していなかった。
嫌でも後に、理解することにはなるだろうけれど。]
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― 出陣前 ―
[演説を終え、共に戦場に向かう愛馬を引き取りに向かう。 その手綱を引く厩舎の少年>>86には見覚えがあった。厩舎で、時には伝書鳥の手紙を受け取る形で、言葉を交わしたこともあっただろうか]
これまでダスクを有難う。 馬たちを―――宜しく頼む。
[手綱を受け取り、向けるのは凛とした敬礼。]
(118) 2011/07/01(Fri) 23時半頃
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そんな重苦しい甲冑着てる方が死ねるな。
[イアンの言葉にはそれだけ返して。]
何かあったら俺に言え。
ベネット、お前もだ。
[自分の前に立つ、二人の男に声をかけた。]
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[白馬の手入れされた毛並みを撫ぜ、その上に跨った。 続く団員達を振り返る。 黒い軍勢を見つめる騎士達。その中には、赤騎士団から派兵されてきたミッシェル・クロウの姿もあっただろうか]
恐怖心のその先を見ろ。 決して慄くな。
――――行くぞ、いざ、戦場へ!!
(124) 2011/07/01(Fri) 23時半頃
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すみません、分かっているんです。
守るために戦う貴方にこんなことを言うのは筋違いで、
無理なんだってことは。
ですが公女さまが求めているのは平和なんです、
このまま……この戦が、
両軍どちらかが討ち果たされて終わってしまえば、
あの方のお心は二つに裂けてしまいそうなんです。
ヤニクさん、お願いします、
公女さまの味方になってあげてください。
今の彼女には支えとなる人がいませ、――
[ぷつっと、糸が切れるように声は途切れた]
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― 現在・戦場 ―
[乱戦の中、剣の切っ先を向け、冷徹に軍勢を突き倒し進む。 甲冑を叩き割れば骸が転がり落ち、白馬は返り血に染まる]
第二隊は一時退却! 第三隊は南方へと進撃せよ!
[戦場を駆け回り、指示を出し続ける。 同時に、探すのは敵将。ガイル・カロッサの黒き姿を討てば、混乱の内に瓦解することを見越して。
将の姿を求め――――。]
(141) 2011/07/01(Fri) 23時半頃
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ベネット…
[地を駆けてゆく狼の足は、オスカーも驚くほど素早いもので。
敵の合間を縫い、ただ、貪欲に得物を求めて、前へと。
その姿はまさに『狼』其の物。]
姫様がどうかしたのか?
[彼が言いかけたその先を促すように聞いてみたが、士気を高める為の演説へ意識が行っていた。
きちんと聞いていれば良かったと後に後悔するかもしれないが、今はまだわからない。]
こうなってしまっては……それはできないだろうな。
[ムパムピスの願いに、小さく答える。
もっと早い段階で話し合いが纏まっていたらそれは叶ったかもしれないが、それはもう無理だろう。]
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[しかし、敵とて考えることは同じ。 白馬に騎乗し、弓の紋章の入りし甲冑を着込む副将。その名は敵にも伝わっているのだろう。 男を墜とすべく、浴びせられる無数の刃。 その一つ一つを受け、撥ね返しながら。]
―――ミッシェル・クロウ!!
[軍勢の彼方、黒き影と対峙する姿>>144を見、鋭い声を上げた]
(150) 2011/07/02(Sat) 00時頃
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[砂と汗と血が舞う。
敵味方問わず聞こえる怒声の中、不意に聞こえてきた声に、矢を番えたまま固まった。]
なんだ?
今そんな話をしても仕方が――おい、どうした!
返事をしろ!!
[急に途切れた声に、嫌な予感が胸を過ぎった。]
[負傷の衝撃で途切れた意識が息を吹き返した。
しかし、それは再び、少しずつ細っていくだろう]
あ、あああ……
神様、どうかフィリップ君をお守りください。
私はどうなっても構いません、この子を助けてください。
……お願いします、お願いします――っ
[心の声は、苦痛と恐怖にがたがたと震えていた。]
[息が、言葉が、詰まった。
一瞬の出来事に、崩れ落ちる彼の身体に。
自分を覆う全ての『音』が、止んだ気がした――――]
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