25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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…おぼろ…?
[ひっそりとかける声は、月の光に照らされて、その名の霞が如きに淡く。]
幾つの月を待ち望んだか、もはや忘れてしまいました。 [その笑みは、媚を含まぬあの頃の。]
(683) 2010/08/06(Fri) 16時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 16時半頃
あいわかった。
[セシルとロビンの話を始終聞きながら、
二人が去るのを一応見送るが。]
しかし、お前のところも何か音したな?
………わかるぐらい露骨、だったのですかね…
ああ、今、本郷になぜか殴られました……いたい…
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― 自室 ―
大丈夫だよ、セシル 花開くのは怖いことなんかじゃ、無かった
[褥に横たえ、帯解いて 身は清めても、散る花弁あり 剥いた彼の肌に、 同じ場所へ次々に唇を落としていった]
お揃い
[薄く、嬉しそうに笑って 習いたての所作を真似た。 蕾をほころばせ花開く桜に、落とす言葉]
(684) 2010/08/06(Fri) 16時半頃
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セシル ……キミが無事生き延びることを願ってる。
[最後まで、震えの治まらなかった彼の 痛んだ髪を撫ぜながら、詠う]
――種は、ここに 望みはひとつ、叶った 次は此処から芽吹く筈
喩え私が散ったとしても**
(685) 2010/08/06(Fri) 16時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 16時半頃
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―――…かすみ…
[下駄の音なく、声が聴こえる。
振り返った黒檀の瞳は何故か濡れていて。 媚びぬ笑みの霞とは対照的に、 月に照らされ艶めいたもの。
常とは違う霞の、あの頃と同じ姿に。 濡れた瞳は喜ぶのではなく、少し苦しげに…歪む。]
(686) 2010/08/06(Fri) 16時半頃
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そうか。
なんでか本郷の気持ちもわからないではないが…。
そして、俺も表に出る。
このスタイルなら、もう潜伏は無意味に思えた。
お前からもそう皆に伝えてくれ。
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…まあ結局、私はお前を殺せていないんだが。
[少し肩をすくめた。これ以上物騒な会話も、早々あるまい。 ちょっと気合を入れて叩きすぎたかもしれないと思うが 謝るような気配はこれっぽっちもなかった]
知らなければ、学べばいいだろう。
[男は平気な顔をして答えた。 さっさと座り、器に手を伸ばして大丈夫だったので唇を寄せた。 今度は眉が寄った。叩いたせいで手が温まったため誤差が生まれたらしい]
・・・お前、私の手は蓮を咲かせるための手といったな。 期待に沿えなくて悪いが私は平気でこういう事に使う。 と言うよりは専らこういうことにしか使わない。
[茶で軽く火傷した舌を手で扇いで冷ましながら 一つの質問に答える]
だってお前、私に殺してくれと言っただろう?
(687) 2010/08/06(Fri) 16時半頃
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[ロビンがセシルを連れて去っていくのを見はしたが…さてどうしようと思案する。]
明……
[明は傍にいただろうか。]
さっき心配していたな。 疑われる行動はよせと……。
なので余計な心配はさせまい。
(688) 2010/08/06(Fri) 16時半頃
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[薄く聴こえる会話に、こりゃ大丈夫かいな、とか思いつつ…。]
とりあえず、お前から殺されるのだけは避けておこう。
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まるで、夢のよう。 [振り返る彼の瞳に、己の目も自然とうるむ。]
ええ、夢ですね。 …いつかそなたに摘まれる事を、夢見た頃もありました。
[きっともう、その頃には戻れない。v]
(689) 2010/08/06(Fri) 17時頃
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[>>526 気丈にあれ、との主が言葉に、 揺らいだことを否定するように、一度主を軽く見据え、 膝を正して背筋を伸ばす。]
―――……、
[手にした器を見つめる、そのまま口をつけてみれば当然苦い 気がした。眉根を寄せる。一つ足りなかった杯、使用人には己の声が届かないかのよう、そうあの時も。 思いに耽る間もなく、主より白い桜花の名を聞く]
月瀬殿……
[ぼう、とそちらを見る。 その目に黄泉花が身は果たして何色に見えたであろう。 桜はわずかに笑んだ、淡い 色合い]
(@56) 2010/08/06(Fri) 17時頃
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[>>623 月瀬が言葉と、離れ行く姿に、 慌てて言葉を募ろうとした。
「己が身は、もう傍らが主の花ではなくなる」と
引き止めようと手を伸ばしかければ、かたり
器に腕をぶつけて―― 膝元の珈琲が、手に跳ねた。 火傷する程に熱いそれは、けれど。
熱いような気がしただけで、 冷たい手には腫れのひとつも残らない]
(@57) 2010/08/06(Fri) 17時頃
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……せやったら、間違っとうたら、連帯責任な。
[逸らした視線は、蓮茶への応えに、惑いながら戻る。 茶化した風な言葉。紡いだ口は、次の言葉を探し、何度か開閉した。]
鵠さんは、この後どないするん? わては、虎鉄、目覚めるまでは此処に居る気やけど。
なんや、酷い身体冷たいさかい。 湯たんぽ代わりに添い寝もええかもしらん。
[ほんの僅か、苔色の裡が色を変える。 言葉の真意を、相手は識ることが出来るだろうか。
――鵠の性格を想い、微かに煽った。
けれど、次の瞬間裡の色を消したのは、 見せた背に負った業故に。]
(690) 2010/08/06(Fri) 17時頃
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…殺されてたら、こうやって会話してませんしね
[片手で叩かれた両頬をさすりながら 物騒なのか間抜けなのか 相変わらず当然といった様子の本郷に なんだか、だんだん言っても無駄な気がしてきて苦笑一つ]
……随分乱暴な手なんですね…… と、言いますか、比ゆ表現、なので、そのまま とられても、ちょっとあれ。なんですが……
[どうやら火傷したらしい様子を ぼんやり眺めながら、脱力して紅で見ていたが
続いた言葉……ただただ、ぽかーんと どれくらい間抜けな顔をしていたか判断つかないぐらい 紅で闇色のその様子を眺めてから、ポツリと零した]
…………酷い花主と花も、ある、ものですねぇ
(691) 2010/08/06(Fri) 17時頃
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……はぁ…私はちっともわかりません
それと、表に出ること、わかりました。
そうですね、出れば食い殺されても
自殺はなくなりますね
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俺も管理センターの人間だ。
[そして、大広間にどれだけの人がいたかはわからないが…そういい放った。]
管理センターは、今回の花祭にかなりの危惧を示している。 まぁ、おかしいと思ったんだ。刀を必ず持参してやれとかな。 あの過激な奴が相棒ならば、納得だったが…。 管理センターも鬼じゃない。
殲滅すれば事件はお仕舞いなどとは思っていないさ。
[イアンとは違い、理解を示すことを述べる。 そして、明が驚いた顔をすれば、そういうことだ、といい。]
明、お前に頼みがある。 ロビンとセシルの様子をみてきてくれ。
俺も忘れ物をとったあとに向かうよ。
[そう告げた。**]
(692) 2010/08/06(Fri) 17時頃
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自殺はいかんよなぁ。
[まるで人事である。]
チャールズも云ってた。
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[冬と桜が去れば、主が呟く言葉に返すは、]
――申し訳ありません、その。 月瀬殿に、あらぬ気遣いを……
あの方を、新たな花と迎えられるのでしょう?
なにか誤解などあるようでしたら、 私の口から解いてまいります から……
[気丈に、と、声音も面も揺らがせぬまま 見上げれば、手を袖の裡にそっと隠して――続いた主の言葉に瞬いた]
(@58) 2010/08/06(Fri) 17時頃
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そうですね、自殺は………
……私の今の状態は……自殺、
のようなもの、でしょうか…
[ぽつり、小さく零して]
懺悔しにくるか?
許すぞ?
[何いってるんだか。**]
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―高嶺の部屋―
…… それは、勿論。
[戻ってきた視線。 うまく言葉は探せない。]
――…どうする、か。 決めては、居ないけれど――
…添い寝、…――?
[思わず、動きを止めた。 苔色の変化に気づけたか、どうか。 紫苑色が少しだけ、見開かれる。 煽られた、思惑通り、だろうか。]
(693) 2010/08/06(Fri) 17時頃
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――…夢かもしれん、
[目の前の霞は何を想って涙を浮かべるのか。 浮かぶのは――…あの頃と違う憂いの笑みで。]
…夢ならば、よかった…。
[変わったのは、霞だけではなく朧も。 あの頃にはもう戻れるはずもなく。
けれども、手は怯えるように――… 届かぬ筈の霞の姿へと、伸びる。]
――…夢ならば…触れられる、
[そう、呟いて。]
(694) 2010/08/06(Fri) 17時頃
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………考えて、おきます
[教会はないからどうするのだろうと
ちらりとおもいつつ]
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は、…勝手に、…すれば ――
[眼を逸らし、言いかけて、止まる。 眉を寄せ唇を噛んだ。
不意に鳴る――りん、と鈴の音 それは華月へ近づいた音]
――、…
[伸ばした手。 触れられるならそのまま、 宴の前の、あの一瞬のように 叶うなら掠めるように 唇の端に唇を 触れさせる。]
(695) 2010/08/06(Fri) 17時頃
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懐刀 朧は、霞に触れることなく、伸びた手は下ろされる。
2010/08/06(Fri) 17時頃
呉服問屋 藤之助は、ほんとうに、それは。触れるだけの、拙いもので。
2010/08/06(Fri) 17時頃
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当たり前だ。いつからお前は黄泉甦りの筋の者になった。 センター関係者だとは聞いているが、 そっちについては初耳だぞ。
[首を捻りながらよく茶を吹いて冷ます。 それから今度はそうっと唇を寄せた。 自分が中心であることに変わりはないらしい]
それぐらいは解っている。 大体な、花祭とは言いながら結局は高尚な人身売買だ。 綺麗な手も何も、あるものか。
[幼い子供が威張るように唇を少し尖らせる。 花が呆気にとられていようがお構いなしだった]
…何だお前、今更気づいたのか? お前がどうかは知らんが少なくとも私は、 一度も好い花主なんて言われた記憶がない。
[平然と言ってのけて、それから視線を持ち上げた]
(696) 2010/08/06(Fri) 17時頃
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……では、主様は。
[胸の裡は乱れた、イアンが言葉を告げた時よりも。 ――もう遅いと、過ぎるのは。 己が身の救われぬことのないせいか]
あの、お2人を…… はい、かしこまりました。 ――……あと、あの……夜光が、さっき一人で
[先ほど、ちらと探した姿、髪の結いが常と異なれど 一人外に出た背は友の者ではなかったか。 友を案じるを否とは言われぬであろう。
黄泉花はふわり立ち上がれば、 一つ頭を下げて――花々の姿を探しに広間を後に]
(@59) 2010/08/06(Fri) 17時半頃
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死者に関する秘術扱えるなら 楽なんですけどね、違いますよ?
[ポツリとそう零して。お茶を醒まし々口にする様子 言い募る物言い、そういえば本郷は幾つ位なのだろうと 子供なのか大人なのかよくわからない様子 ぽんぽん飛び出る言葉は随分過激で 次いでは酷い花主を自認し見上げる闇空色の その子供だか、大人だかよくわからない頭を撫でようと]
……本郷に行くかどうかの返事は 今回の件が終わってからさせていただきます。 ですから………本郷殿が 私の予想道理獣ではないなら……生きてください。
(697) 2010/08/06(Fri) 17時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 17時半頃
手妻師 華月斎は、呉服問屋 藤之助の拙い接吻けに苔色を見開き、細め、そして……――
2010/08/06(Fri) 17時半頃
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―本邸・廊下― [去り際、黄泉花は一度振り返り]
―――あ、あと、あの…… 主様は、まず身の証を立てられた方が、とも思うのですが。
えっと、その恐らく、 疑われやすいご面相であられますので。
[神妙かつ真面目に告げて、さて、行き先をと考える。 冬と桜の人目も憚らぬあの様子。]
つまり、 ……睦言の最中にお邪魔しろ、と?
[それは、ふわりと宵闇の回廊を歩む]
(@60) 2010/08/06(Fri) 17時半頃
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