231 獣ノ國 - under the ground -
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[ 人間に「直った」彼女の”声”はもう聞こえてこない。
露出した手は、「人間らしい」ほっそりした指が なめらかな肌色に覆われていて。
伸びていた爪も、ふわふわの毛も、柔らかい肉球も 「獣らしさ」は、僕の目には見当たらなかった。
( どうか、その先に光あれと )
彼女が光を失ったことなど知らない僕の勝手な祈りは 多分神に嘲られただろう。
兄が飛ぶ。僕は立ち尽くす。 飛んだ先は、……ああ、なるほど。 もうひとりの要救護者に得心する。
女医の意識は無いように見えたが、その担架の上 フラワーガーデンから舞い戻った兄が ぽてりと スノーフレークの花を落とした。*]
(14) 2015/07/16(Thu) 11時半頃
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[ 長らく途絶えていた針鼠の声が届いて 猫が「うしなったもの」に 無感動に
( そう )と呟く。 ( ねえ、クラリッサ。 きみは きみが望んだとおりに いられた? )
救護の手に紛れて逃げろと叫ぶ針鼠と 殺処分になりそうな友人を置いては行けぬと叫ぶ たいせつなひと。
己自身が”自由”であるために 置いていけと叫ぶ針鼠。
皆、皆、自分のものさしで 「しあわせ」を探す。
――僕は、どうしたい? ぼくは。]
(15) 2015/07/16(Thu) 11時半頃
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[ 僕は彼女を 夜空に浮かべたい。
気高い友人を見捨てても 途中で僕が斃れようとも
僕のものさしなんだからエゴなのは当然だ。 でももう、エゴでしか動けないんだ。 ]
(16) 2015/07/16(Thu) 11時半頃
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[ 針鼠に ごめん、とも言わない。 ありがとう、なんてのも もってのほかだ。
僕は医務室に向かっているであろう梟を探して その姿が見えたのなら 僕の全てでもって
医務室に向かう彼女の足を止めようとするだろう。**]
(17) 2015/07/16(Thu) 11時半頃
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ここは檻の中よ! 自由なんかないわ!
そんなの、自由とは言わない。
自己犠牲、って言うのよ……!
[何度も、考えたことを思い出す。
ここから出られるなんて思っていない。けれど、もしここから出られる獣がいたとすれば。
それは、ジリヤのように抗い続けた者だろうと。
愚かだと思いながら、私はどこかで、いつかジリヤが逃げ出せる日を、願っていたのだ。
それなのに、抗い続けたジリヤを踏み台にして、私が逃げるなんて。
そんなこと。そんなこと、できるわけがない]
――――――……!?
[そんな時届いたフィリップの声に、私は一瞬言葉を失って]
な、に……何、言ってるの。
もちろん私だって、外に行くわ。
でも今は、ジリヤを助けないと。
[状況が逼迫しているのはジリヤの方だ。私にはこれからも逃げるチャンスはあるはずで、ジリヤは現時点で命が危ういかもしれなくて。
優先順位が違うわ、と言いかけて、飲み込む。
自分と他の人の優先順位が同じとは限らない。それは私だって、よく知っていることじゃないか。
私と、フィリップのそれだって、違っていて当たり前で。
だけど……だけど]
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―第一棟・廊下―
[何が正しいのだろう。状況は一刻を争って、こんな時こそ落ち着かなければいけないのに、私は酷く混乱したまま、足だけは医療室へと向かっていた。 どうしよう。どうしたらいいの。 届く声。私以外の二人の意見は一致していて。だけどそんなの、私には到底納得できない。承服できない。 唇を噛み締めて、私は急ごうとしたけれど]
フィリ、ップ。
[私の、好きな人。大切な、人。 それなのに、その姿が視界に入った時“見つかってしまった”と思ったのは、なぜだろう。 びくりと肩が震えたことに、気づかれてしまっただろうか。 まるで悪戯が見つかってしまった子どものようだ。 でも、都合が悪いところに出くわしたという意味で、大差ないのかもしれない**]
(18) 2015/07/16(Thu) 13時頃
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自己犠牲でもッ!誇りを持って死なせてくれよッ!犠牲にすらなれねぇなンて、まっぴらゴメンだッ!
死に方を選ぶ自由をくれよッ!マユミッ!
[ひどい言い草だ。自分の自由のために、相手の自由を制限しろと言っている。エゴだ。]
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[ 針鼠のことばがあったからじゃない 梟の叫びが聞こえていないわけでもない
僕は、僕のために 他の何を捨ててさえ、彼女を空に浮かべたい。
たとえそれで、彼女に嫌われようと 恨まれようと 嗚呼いっそ 殺されたって構わない。
彼女の「したいこと」 僕の切望するねがい 相容れないのだ、どうしようもなく。
僕を見つけて跳ねた肩>>18に ( ごめん )と 心のなかでだけ謝罪して 此処より先には行かせはせぬと、両腕を広げ からだ全てで 細い躰を抱きしめる。]
………………僕と逃げて。 おねがい。
[ 擦り切れてしまいそうな、小さな声で。]
(19) 2015/07/16(Thu) 13時半頃
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[ 外へ行く大扉に 指紋認証があるってことは 管理者側に協力者を作るか 脅迫でもするか それこそ、中で火事でも起こさない限り 僕らの自由になることはないのだろう。
行ったとしたって、ひとめで獣と判る僕等のことだ 大扉がひらいていたとしたって 誰かに止められてしまうかもしれないけれど
扉があいていなければ そんな希望すら持てないんだ。
針鼠の悲痛な声が響く。 僕は彼女をだきとめたまま、きつく瞳を閉じて]
(20) 2015/07/16(Thu) 13時半頃
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僕はきみを犠牲だなんておもわないよ
まだジリヤが死ぬなんて、決まってない。
きみはきみの自由に
ぼくはぼくの自由にする。
本当はね、
まゆみのしたいようにしようかと思ってたんだ。
狡いよね。人のせいにしようとするなんて。
自由なジリヤがいたから、僕はぼくを自由にできた
……自由を、思い出させてくれて ありがとう。
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……まゆみ、
[ お願い。 と、再びの願いは瑠璃の中に溶かして
彼女の瞳をみつめた。**]
(21) 2015/07/16(Thu) 13時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2015/07/16(Thu) 14時頃
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[抱きしめる腕>>19は、どんな頑丈な鎖よりも私を縛る。 だって、好きな人なのだもの。大切なのだもの。 そんな人に抱きしめられて、振りほどける、わけがない]
……ずるい、わ。
[掠れた声で、力なく抗議した。僕と逃げて、だなんて。なんて酷い誘惑の言葉。 私はもちろん、フィリップと一緒に逃げるつもりで。けれどそれは、今じゃないはずなのに]
逃げるわ。……でも、ジリヤも、
[一緒に。そう言いたくて、けれどその言葉は、途切れてしまう。 ジリヤは、足を挫いている。そして、飛べと言われたけれど……きっと私には、一人が限界だ。 いくら私の翼が大きくても、二人を連れて飛ぶなんて……そんなことは、できない。きっと、私の手に余る。 今の私は、あれもこれもしたいと、できもしないことに駄々をこねる子どものようで]
(22) 2015/07/16(Thu) 15時頃
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どうして、死ぬって決め付けるのよ……。
生きなさいよ! 生きるために抗いなさいよ!
[ジリヤへの返事は、我ながら八つ当たりめいている。
自分の無力さに、打ちのめされて]
生きて、よ……お願いだから。
[思い出した私は、知っている。私は、大切な人を亡くしたことがある。
病気でとうさまが亡くなって、かあさま一人では、私を隠し通せなくなった。
お願い、と震える唇で私は駄々をこねる]
生きることを、どうか、諦めないで。
抗って。
マユミは、フィリップ>>21、に「ずるいわ」と繰り返す。
2015/07/16(Thu) 15時半頃
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[もう一度、ずるいと私は詰った。わかっている。八つ当たりだ。 無表情な瞳から涙を零して、こちらを見つめる瞳>>21を見つめ返して、私はしばらくの逡巡の後、結局小さく頷いた**]
(23) 2015/07/16(Thu) 15時半頃
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[ 男はこてりと小首を傾げた。 おいで、の文字に反応しなかったことには。また赤く濡れた髪であれば、その姿を留めながら。
「 随分と” や ”ってしまいましたねえ 」…と、茶化すことは叶うだろうか。 男は矢張り――否自身が女医のところへと、先に促したことが原因かは分から無いが――彼女を女医の方へと向かうよう促したこと、またその背を追わなかったことは失敗だったと思った。 ]
貴女が意図せずに私を傷付けないなら、…――それで良い。 ジリヤさん、
[ ――救援は彼女たちを運び出して、今頃何処にいる頃だろうか? また先程、廊下の隅。 誰かの部屋へ行った亀>>3:130は今頃。 男は薄く笑みを浮かべたまま、ゆるりと彼女に手を差し伸べた 。 ]
(24) 2015/07/16(Thu) 16時半頃
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…最後まで、抗うさ。それでも、ダメな時なことを、頼みたいンだ
[我ながらひどい嘘だと思った。もう、決まって…いや、決めているのに]
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[意図的に傷つけなければ、それでいい>>24との言葉を聞けば、髪で傷つけないように気をつけながら、その胸に身体を預けて。顔を相手の身体に埋めたまま、つぶやき出す]
…なぁ、頼みが…あるンだ…
[ニンゲンにする最初の、願い]
(25) 2015/07/16(Thu) 17時頃
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絞め殺してくれないか
[最期の、願い]
[どうせ、終わるなら、最期は、ての、ぬくもりの下で]
(26) 2015/07/16(Thu) 17時頃
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─彼女らを見送った後─
[階下は少しざわついていた。 地上からの救援が来たからか 少しばかり静かな第三棟。
彼は医務室で片付けをする気にもなれず ただ、自室にて適当に傷の手当てをしていた。 鳥たちの姿を見ることも無く。
静かに瞼を閉じる。 ここも"ひと"が少なくなった。
背中を伝う未練の黒糸も ──……もう、断って>>9しまおうかと
思うた手のひらは、 小刀を左の袂へと導いた**]
(27) 2015/07/16(Thu) 18時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2015/07/16(Thu) 18時半頃
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――― ……?
[ 男はゆらりと、その影を揺らめかした。 自身の髪が彼女の頬にかかるのを、払って取り除く。
赤くなった髪は今や近く、胸元に顔を埋められることもあれば、 ――では、彼女は何と? 男は口端を上げたまま、目を細めた 。 ]
……死にたいのですか。
[ 男の声は平生と共に、変わらないものであった 。なぜ、とこぼれ落ちた低音を。 彼女はまた拾えることも出来ただろうか。 影と同じに少しも揺らが無い声色は…そう、冷酷とさえ言われても無理は無い 。 ――神父に成り切れなかった過去を 思い出しては。 ちくりと針がひとつ、彼の体躯に刺さった 。 ]
(28) 2015/07/16(Thu) 18時半頃
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…死にたいも、なにも。もう死ぬだろ。管理人を半殺しにしたんだ。止められなけりゃ殺してた。殺処分に決まってる。
…だけどよ、それは、嫌なんだ。だから…
死に方くらい、自由にさせて、くれよ
[もう一度懇願する。注射や、毒ガス、ロープによる絞首、電気椅子。殺処分の方法はいくらかあるが…全部、人のぬくもりを感じながら死ぬ事は、できない。揺らがない声色>>28の中に、優しさを感じていた。普通は、こんなこと、相手にすらしない。]
(29) 2015/07/16(Thu) 18時半頃
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コロン、 ころころ ……かつん
[ ” せなか ”が痛い。 僕は転がり落ちた先、 螺旋階段の一番上で体躯を隠した 。
―――以前はなかった 甲羅に 隠れては 。 ちらちらと首穴から射し込む陽の光が、 眩しかった。 「 ようやく、外に出られる 」
僕の声は、声にはならずに、ただ” 獣 ”の声に成る。 ……ひどく惨めな、感じがした。 ……救護員は、 ” ひと ”になったという獣は、今やどうしているのだろうか? 僕はひょこりと首を覗かせて、階段の下を見た 。……暗い。 あんなところに、居たんだなあ 。 ―――そう思う反面、僕は、あの暗闇に追われている気がして ―――急いで足を 外へと踏み出した。 ]
( ふるさと、 ―――……もすきーと、 )
[ 建物の出口、周りに過去地下施設へ身を置いたものが居たなら、僕の姿は見られて居たかもしれない 。 それでも僕は、 恋い焦がれた” おもいで ” と ” ―― ” とを。 一分でも早く、 見たかった 。 ]*
(30) 2015/07/16(Thu) 18時半頃
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[ 可笑しいよね。 はじめて「狡くない」つもりでいたのだけれど。 僕は彼女を抱きしめたまま、皮肉げに口角を持ち上げて 薄笑いを浮かべる。
僕だって針鼠を助けられるものなら助けたい。 けれど迎えにいったら、そこには管理者も居るのだから みすみす扉を閉ざすようなものだ。]
僕は 何より君がだいじなんだ。 ぜんぶ、僕の勝手。
………ごめん。
[ ジリヤを、という言葉>>22に「何より」を被せて 優しい彼女の意思を捻じ曲げる。
恨んでくれて構わないから、どうか僕に絡め取られて。 どうか どうか 僕の手を取って と。]
(31) 2015/07/16(Thu) 19時頃
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[ 狡い、と言われるたびに 静かに頷いて ごめんと零す。
噫、泣かせたくないのに ぼくがすすんで彼女を泣かせている。
蒼碧の指でそれを拭って 小さな頷き>>23を合図に、僕は彼女の小さな手を取る。
食堂で絡め合わせたときよりも ずっとずっと強く握って 第一図書室へ 暖炉へ その先へ、一目散に走った。
僕の脚は静かにもできなければ疾くもない。 ヒトの足を持つ梟の手を引けたのは一体どこまでだろう。
彼女がジリヤを背にする覚悟ができたのなら きっとすぐに追いぬかれてしまう。 けれど、それまでは。 彼女のきもちを、ジリヤから引き剥がすまでは 僕は彼女の手を 引き続けるだろう。**]
(32) 2015/07/16(Thu) 19時頃
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ねえ、ジリヤ。
きみは僕らのうちの誰より強いんだから
君はずっと きみのままでいて。
………先に、いってるから。
出られなくって戻ってきたら… 笑ってよね。
[ 別れのことばは言わない。
いつか太陽が、彼女のプラチナの髪を照らす日が来るよう
願うだけの狡さを噛みつつ。
彼女が内に秘めた決意のことなど
なにも、しらないままで。]
…あぁ、アタシが変わるわけ、ないだろ?
[嘘だ、今はこんなにも変わって…いや、戻って?]
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[八つ当たりなのに、フィリップは私が詰っても、何の反論もしない>>31。 わかっている。本当に悪いのは私だ]
そんなの……私だって。 ……謝らないで。
[私だって、何よりフィリップが大事で。 違うのはきっと、私に覚悟が足りないこと。 二兎追う者は一兎も得ないのに、ぐずぐず選べずにいた私が悪いのだ。 ずるいと言ったその口で、謝るなと言って、私は首を横に振る]
ごめんなさい。
[私が選べずにいたから。今だって、本当に選べているかはわからないくらいだから、フィリップは悪者になってくれたのだ。 悪者にしてしまったことを謝って、私は取られた手>>32を握り返した]
(33) 2015/07/16(Thu) 20時頃
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