124 Acta est fabula.
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[そうして迎える、夜半過ぎ。 雨音だけが響く集会場の中で、男はシビルの部屋の前に立っていた。 帽子を外した前髪の下で、暗闇に慣れた瞳が収縮する]
……… 悪夢から 解放してやろう
[扉越しの低い声は、室内のシビルに届いただろうか。 眠っているのであれば、聞くことすら叶うまい。 多少の物音は雨音が掻き消してくれる。 男は、手に長い爪を携えて、彼女の部屋へと押し入った]
(25) 2013/06/07(Fri) 02時半頃
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[闇に浮かぶシ《紫》の瞳は相手のシ《死》を見据えて爪を振り被る。 物音や気配にシビルがこちらを向いたとしても、構わず腕を薙いで。 喉と、鎖骨の辺りに爪を食い込ませた。 噴出した紅が床や壁、天井にも飛び散り、濃厚な香を散りばめて行く。
そこまでしてしまえば、後は本能のままに───]
(26) 2013/06/07(Fri) 02時半頃
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[ベネットの時と同じように、腑を中心に。
一度血肉の味を覚えた獣は飽くことなく毀れるものに喰らいつく。
人狼としての力は最初の衝動で馴染んでしまったのか、変化を難なく行うことが出来た。
恐らくもう、人としての生活に戻ることは出来まい。
人を喰らわねば生きていけぬ身体となってしまっているだろう。
それを是としなければ生きていけぬ道。
そこから逃げることは叶わない。
そうこうしている間にも、シビルの胴には大きな孔が出来ていた。
腹部から胸部に鼻先を差し込んで、命の源にまで牙を立てる。
それを引き摺り出して、その味に歓喜を覚えながら口の中で細かく砕き、喉へと送り込んだ]
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[事が済んだ後に残ったのは、腹の中身をすっかり無くしたシビルの姿。 大きく開いた孔の中から胸部内まで喰らったようで、呼吸に必要なものや命の源まで綺麗に無くなっていた。 ベッドの上に横たわるその周囲は紅に彩られ、布の奥にまで染み込んでしまっている。
その紅く染まった布の上に、ダークブロンドの獣毛が数本、シビルの手の傍に落ちていた。 彼女が間際に抵抗したのか、それとも単に零れ落ちただけなのか。
残したものに気付かぬまま、男はわざと、扉を開け放してシビルの部屋を立ち去った]
(27) 2013/06/07(Fri) 02時半頃
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─ 翌朝 ─
[男は目覚めると、何食わぬ顔で生き残った者達の部屋をノックする]
…… 今度は シビルさんだ
[それだけ告げれば何が起きたかは想像に易いだろう。 どうしてシビルの部屋に行ったのかなどと聞かれれば、扉が開いていたと、自分が為した事実を口にする**]
(28) 2013/06/07(Fri) 02時半頃
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[したい顔をすれば、と言われたその時>>23は、 瞬き一つもせず、黙りこくっただけだったが――。]
……あぁ、そうだな、
[二人の死者が新たに眠る土の前。 ミッシェルの傍でふっと浮かべたのは、微かな苦笑い。 それも決して、「したい顔」そのままでは無く、 素直になる、ともまだ告げられぬままだったけれど]
だったら、そうするさ。 君や皆に、怖い思いをさせてしまうのも良く無い、と。 ――そう思えるように、なった。
[遺体に土を被せ終われば、もう此処に留まることも無く。 雨濡れのまま、集会所の方へと引き返していった。]
(29) 2013/06/07(Fri) 02時半頃
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[それからは、飯の準備が出来ている筈だ、と 広間に向かおうとし――雨濡れの姿を思い、一度客室へ。 着替えを済ませてから、今度こそ広間へと。
己の頼みを引き受けてくれたブローリン>>21には、 巧くは作れない微笑と共に、礼を述べた。 その彼が食事に手を付けていないらしいことに、 この時抱いたのは怪訝では無く、心配の方で――。
その後再び客室に戻ったのは早い時間に。 血の未だ染みた衣服に、短剣に、首飾り。 拭うべきそれを拭うこともしないまま、 ベッドに身を預ければ、意識は直ぐに落ちていく。**]
(30) 2013/06/07(Fri) 02時半頃
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宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2013/06/07(Fri) 02時半頃
宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2013/06/07(Fri) 03時頃
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[ミルフィの身体が穴に落ちていくのを見ていた。さっきまで生きていた、昨日までは生きていた、二人。 土を被せ、墓石がわりに十字に見立てた木の枝を刺して。
シメオンが傘を差していてくれても、既にだいぶ濡れてしまっていた。
チールーの言葉>>29に振り返れば、色のついた顔が見える]
……なら、よかった。
[怖いのは顔じゃなく、壊れてしまう暗示に見えたからだったけれど、今はそう言って。 埋葬が終われば、屋内に戻る。
身体を温めて、食事をとり。 その日は部屋で眠りへと*ついた*]
(31) 2013/06/07(Fri) 08時頃
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―回想―
それはあんたもっしょ。
[チールーの言葉には、雨に濡れる彼を見返して、言い返す。 傘を差しだす相手はミッシェルで変わりなかったが。]
これで終われば良いなぁ。
[それから、屋内に戻る。 食事には舌鼓を打ち、そして一日は過ぎてゆく。 寝る時、ナイフは枕元。 雨の音を聴きながら、浅い眠りを繰り返す。夢の中ですら、安寧は訪れなかった。]
(32) 2013/06/07(Fri) 12時頃
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―翌朝―
[戸を叩く音に、何度目かの浅い眠りも妨げられた。 身を起こして、ぼさぼさの髪を押さえて、ナイフを腰につけてから、戸を開ける。 鍵など気休めだ、知っている。]
へぇ、やっぱり狼じゃなかったな。 頭がおかしかったのか。
[笑う口元。 扉があいていたとなると、視線をそちらに向けて。]
なぁ、あんたはさ。 誰が狼だと思う?
[問いかける。 未だに、生き残った誰の名も、自分からは口にはしなかった。**]
(33) 2013/06/07(Fri) 12時頃
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[眠っている間も鼻をつく血の臭い。 お湯で洗い流したはずなのに、ずっと取れずに寝苦しかった。
朝、ようやく窓から朝日が差し込む頃、身体を起こす。 やはり血の臭いがまだしているようで、気分が悪くなる]
……誰?
[部屋の扉に響くノックの音。 シビルだと告げる声はブローリンのもの]
シビルさんが……!?
(34) 2013/06/07(Fri) 13時頃
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[ベッドから飛び起きて、カーディガンを肩に引っかけ髪もまとめぬまま部屋を出た。 廊下に篭もるのは、濃い血臭。 開いたドアが一つ、シビルの部屋だ]
シビルさん!
[呼んでも手遅れな事はわかっている。 誰かが殺されてしまうことも、昨日のミルフィの様子を考えれば予想もついたはずなのに。
部屋に駆け込めば、そこには赤く染まったシビルの姿があった。 既視感のようなものが浮かぶ。一度見た風景に思えて、足から力が抜けた]
(35) 2013/06/07(Fri) 13時頃
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[冷静に考えれば、それは母親の殺され方と同じだと、気づけた。 同じように、腹を食われ放置されていた母の姿と]
あ、――、ちが、……。
[もしも自覚がなかったら? 殺して貪り食ったのは、自分かも知れない。 違うとは、言い切れなくて、そこに呆然と座り込む。
窓からはいる朝日にまだ血に濡れた身体が光る。 その傍に細く光るものに気付いて、よろよろと立ち上がった。
もしも自分なら、又誰かを襲う前に殺して貰った方が、いい。それとも、自分で命を絶とうか。そんなことを考えながら、その落ちたダークブロンドを見つける。 シビルのものではない。チールーのものでも。
自分を疑う状況で見るその色は、自分の色にも見えて、言葉を失った]
(36) 2013/06/07(Fri) 13時頃
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[答えは聞けたか、聞けなかったか。 どちらでも、特に気にする事はなかった。 一度部屋に戻り、髪を押さえて小さく咳をする。 確かに風邪もひくだろう、二日連続で濡れたのだ。
それから部屋を出て、先程見た開いている扉へと足を勧める。 中からは鉄錆びた匂い。人の血の匂い。色。 それと、哀れな犠牲者と、ミッシェルの姿。]
――こりゃまた無残なもんだな。 「まだ」終わってないんだ。やっぱり。
[遺体を見る目は、ミッシェルへと次いで流れて。]
なにしてんの。 もう見慣れたもんだろ。
(37) 2013/06/07(Fri) 13時半頃
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――っ、シメオン……。
[声が聞こえて、びくりとした。 見慣れた、確かにそうだ。たくさん見てきたのに]
自分で、やったんじゃないかって、気になるのよ。 ……これが、落ちてたの。
[落ちていた毛をシメオンへと見せる。 明るい色の彼の髪ではない]
(38) 2013/06/07(Fri) 14時頃
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……はァ?
[思ってもみなかった言葉に、思わず呆れた声が落ちた。]
お前が狼じゃないかって事? 二重人格みたいな? 起きたら腕でも痛かったとか?
[言いつつも示された毛を見る。色を見比べて眉を寄せる。]
ふーん…。 とりあえず白い紙の上にでも広げてみりゃいいんじゃね。
(39) 2013/06/07(Fri) 14時頃
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今まで、狼としての意識がなかったなら、フィリップもわからなかったかも知れないじゃない。 今も、そうなら。
……ううん、腕も、どこも、いたくないけど。
[広げて見せろ、と言う言葉に頷いて、手に持ったそれを机の上にあった紙の上へと広げた。 それから自分の髪を一本抜いて横に置く。光の加減か、自分の目には同じにも、違うようにも見えた]
(40) 2013/06/07(Fri) 14時半頃
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ああ、確かに。 それなら、フィルもわかんなかったんだろうな。
[言われて、漸くそう意識が回って頷いた。 腕も痛くない、と聞けばさらに尋ねる。]
髪の量が減ったとか? 一部分、切れてるとか? まあ狼の毛なら、髪には関係ねーのか…?
[まじまじと広げられた毛と、髪の色を見比べる。 死体の匂いは、もう気にしなかった。 容疑者が一人減ったのだと、認識している。]
狼だったら殺してやるよ。 違う気がするけど、なぁ……。
(41) 2013/06/07(Fri) 15時頃
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もしお前のだったとしても、誰も容疑者から外れないんだよな。
[確かに似ているようにも見える毛に眉を寄せる。 自分一人じゃ判断のつけようもなかった。それに似た色なら、もう一人、いる。]
狼何人いんのかも、わかんねーし。
(42) 2013/06/07(Fri) 15時頃
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そうじゃなくて、この部屋に入ったとき、この光景を見たことがある気がして。 だから。
髪も、別に減ってない、と思うけど。 そんなたくさん減ったんじゃなきゃわからないよ。
[紙の上に置かれた髪をまじまじと見る。 狼だったら殺してやる、その言葉に安堵した]
でも、これを食べたのが私なら、舐めてみたら思い出す、かな。
[そう言ったものの、どう見ても美味しそうには見えなかった。自分の血や少しの怪我ならともかく、死んでしまった後のそれを口に入れることはできそうにない]
(43) 2013/06/07(Fri) 15時頃
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残ってるのは四人よ。最初に言われたことがあってるなら、もし二人以上狼がいるなら、こうやって普通に話はできてないんじゃない? でも、狼だと気付いてなければ、そうでもないのかな。
[髪の色は、もう一人ブローリンの髪にも思えた。 どちらかと言えば、自分の髪よりも色が似ているかも知れない。 それに、シメオンが言うように、もし二人以上いれば、この髪だけでは判断できない。
と、チールーに今のシメオンは危ない、と言われたことを思い出して、シメオンの方をまじまじと見た。昨日よりは、落ち着いて見える]
(44) 2013/06/07(Fri) 15時半頃
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そんなん、この前から良く見てるのもあるだろ。 犠牲者の名前が変わるだけだ。
[淡々と、悼む様子もなくそう告げる。 だいたいいつも、こんなんだったと。一瞥。顔は見ないように。]
そりゃそんだけじゃ、減るとかもねーな。 判別のしようがない。
[舐めたらとか言うのに、思わずまじまじとミッシェルの顔を見てしまった。なめんの?とか、思ってるのがまるわかりな表情。]
(45) 2013/06/07(Fri) 16時頃
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そうだな、4人だけど。もし気付いていないんならあり得るんじゃないか。 まー俺は違うけど。
[きっぱりと言い切る。]
もしそんな記憶が僅かにでもありゃ、雨でも出ていってる。
……んだよ?
[まじまじと見られて、怪訝そうに聞き返す。]
(46) 2013/06/07(Fri) 16時頃
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シメオンは、ミッシェルに向ける目は不思議そうだ。
2013/06/07(Fri) 16時頃
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そりゃ、見てるって言われたら、そうだけど
[もう一度シビルの方を見る。 ダブって見えるのは、母の姿だ]
……母さん。
[そうだ、母と似ているのだ、とシメオンに言おうとして、その表情に詰まる]
な、舐めないわよ。無理だって、思うもの。いくら血の臭いに慣れたっていっても、舐めるのなんて無理。口に入れた途端吐きそう。
[そう言って首を振った]
(47) 2013/06/07(Fri) 16時頃
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シメオンは、違うって言い切れるんだ。 ちょっと、羨ましい。
出て行くときはちゃんと傘を差して出てってよ。風邪こじらせると大変だから。 人狼から逃げてきたのに、風邪でなくなったとか、悲しいじゃない。
[ゆっくりと立ち上がる。チールーとブローリンはどうしていたか]
ううん、昨日よりは普通に見えたから。昨日のシメオンは、隣にいたら容赦なく刺されそうだったもの。
(48) 2013/06/07(Fri) 16時頃
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ミッシェルは、シメオンにそう言って首を振った。
2013/06/07(Fri) 16時頃
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……
[母、と聞いて思い出すのは家の惨状。 壊された扉、抵抗したのか投げられた椅子。 それ以上を思い出しかけて、緩く頭を振った。]
へー、舐めねえの。 つーか、狼だとしたら腹減ってねえんじゃね。 こんなもん見てなにか食う、とかもねーけど。
でもなんか食わないと死ぬしな、人間。
(49) 2013/06/07(Fri) 16時頃
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自分がそうかもなんて、思わねーよ。 血まみれで居た事もないし、お前見てもうまそうとか感じない。 普通の食事で十分だ。
[きっぱりと言い切る。 傘の話は、はいはい、と軽く流して。]
――お前、俺もともと皆殺しするとか言ってねーぞ。
[とりあえず言い返した]
そりゃ全員殺せば、俺は無事だろうさ。 でもその前に、俺が殺される。
生きててやることもないけどな。
[他の二人の様子は、今まで気にしていなかった。 もう一度広げられた毛を見て。 それから、ゆるく笑みを作った。]
(50) 2013/06/07(Fri) 16時半頃
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――じゃあ、誰から殺すか考えねーとな。 死にてえってやつ、いんのかね。
[さてどうしようか、というように、ミッシェルを見た。**]
(51) 2013/06/07(Fri) 16時半頃
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舐めないってうか、舐められないし。 お腹が? ……そうね。
[言われてお腹に手を当ててみる。腹が鳴るほどではないが、適度に空いている。もっとも、あまり食べる気にはならなかったが]
昨日……。ブローリンさん食事を作ってくれたのに自分ではあまり食べてなかった。 つまみ食いしたって訳でもないと思うけど
[今朝知らせてくれたのもブローリンだった。 前髪に隠れて、ほんとはどんな顔をしていたのだろう]
(52) 2013/06/07(Fri) 16時半頃
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ひょっとして自分がそうかも、って思ったのは、昨日のミルフィを見てたのが大きいと思う。 ……皆殺しにするって言ってなくても、そう見えたのよ。
でもそこまで言うなら、シメオンは違うって、思うことにするわ。 今更全員疑っても、みんな死んでしまう可能性が増えるだけだもの。
でも、生きててやる事なんて、いっぱいあるわよ。 シメオンなんて私より若いんだからここを出てやれる事なんてたくさんあるじゃない。
見つけようと思えば、たくさん。
――死にたい人、か。
[それで言えば自分かも知れない、とは思う。ミルフィが殺して貰ったのを、シビルが食われてしまったのを、少なからず羨ましく思う自分がいるのだから]
死にたがってるなら、きっとこんなに大食いしないんじゃない?
[こちらを見るシメオンに、そう*言った*]
(53) 2013/06/07(Fri) 16時半頃
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