204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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[(でも、内側にはおれたちも獣を飼っている。本質は―――きっと同じ)
それまでが比較的穏やかでも、 先祖返り的に血が濃く現れることだってある。 何かが切欠で暴走することだってある。
かり、とスプーンに歯を立てた。
ふと、記憶が蘇る。 ――いつだったか、歌を、人の少ないところで衝動を抑えるために 歌を歌っていたときに、のそりと男が現れたことがあった。 誰も居ないと思っていたからたいそう驚いて変に裏返った悲鳴を上げたこと。
そういえば、その男は件の、鳥を連れた少年の保護者に似ていた気もする。]
(11) 2014/11/15(Sat) 14時頃
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……うぅん、そうだなぁ
スープを持っていってあげるのもいいかもしれない。 その時は、おれもいっしょに行くよ。
[――と、またも心配性と過保護が出るフランシスだった。>>4 荷物の中の干し肉や、甘味補給用のジャムは少しずつ使っていかねば。――食欲は本能の一つだから、欠ければバランスも崩れることだ。]
そのとき、ついでに奥まで行って湯を貰ってくるのも、いいかな。
[あたたまった方が体にもいい――どうだろう、とドナルドにも尋ねて。]
(12) 2014/11/15(Sat) 14時頃
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[一つ 二つ ホレーショーは何を口にしたか? 饒舌な彼の言葉を聞きながら 取り出したウサギの肉を削いで そこに塩をふり また火を起こして……ナイフの先で炙る]
……肉
[動きにむずかるルーツを撫で 宥めつつ 焼いた肉を差し出す 先ほど焼いたのより しっかり焼いたそれを]
(13) 2014/11/15(Sat) 14時頃
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―2F居間で―
[アミュレットについて、 バーナバスからの受け売りと共に丁寧に説明する。 揃いのアミュレットと、それからそれぞれに似合うと思った装飾品を一つずつ。 ラルフには琥珀 ドナルドにはカーネリアン。 フランシスの祈りも込めて。]
――よかった、よく似合うよ。
[ブローチを襟につけたラルフを見て、笑みを浮かべる。 久方ぶりに頭を撫でたくもなるものだがしかし子ども扱いはよくないと思いなおしてぽん、と背中を撫でる。 ドナルドの方は耳飾だが、これは片耳用である。左側につけ、勇気と誇りをあらわすのだと説明し、慣れないようならつけるのを手伝うつもりである。]
(14) 2014/11/15(Sat) 14時半頃
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――ん、……ラルフ?
[うつらうつらし始めたラルフを見て、 そっと肩に手を置いた。]
ここで寝ると風邪をひくよ。 上で休んでおいで、少し眠っておこう。
[立てるなら肩を貸して、そうでないならドナルドの手を借りて運んでいくことにする。]
3階の1部屋、借りるね。 ……ディーンは、ケガお大事に。
[奥のほう、シメオンと話している様子であれば、そっと一言添えただけで。3階の部屋に向かう。一緒に荷物を置いてしまえば人心地つくだろう。
小さく子守唄を口ずさみかけて、 旋律ははたと、途切れた**]
(15) 2014/11/15(Sat) 14時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2014/11/15(Sat) 14時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2014/11/15(Sat) 14時半頃
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[夢のようだ
幼い頃の美声そのままに さらにテナーまでも備えた
クリスタルの如き声音には 甘やかな色香も備わり 低くふるえば 野性味を兼ね備え
官能的な
僕の歌声が、
聴くもの全てを魅了している]
(16) 2014/11/15(Sat) 15時頃
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[父の望み 僕の望み 母の夢
血の呪縛に捕らわれない もう一つの世界で
僕は、この世の全てに微笑みかける]
(17) 2014/11/15(Sat) 15時頃
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ー3階ー
[目覚め、そっと身を起こす。 辺りを見渡したトレイルは、深いため息をついた。
ただの
夢のようだ**]
(18) 2014/11/15(Sat) 15時頃
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―フォレストグリーン/移動前の居間―
[ずっと一緒なら寂しくないと微笑み、ハグを返す。驚き、はしゃぎ、喜ぶ賑やかな声。
二人きりの時には、トレイルの足にしたように、頬以外にもキスをするのに。突然で驚かせてしまったようだ。
ニコラだけの、特別な。
そうやって、平等の中に‘特別’を増やしていく。 緋と緑の羽根は思いの外気に入ってくれた。損ねた機嫌が戻った様。太陽のような笑みを独占する喜び、頬に受けた唇の柔らかさに、目元が緩んだ。>>0:728
テーブルの上には、ニコラの作った毬栗。形状は心の有り様を映していると思うと、そわりとしたものを感じるが、出来の良さにいい子だと誉めるのを止めない。*]
(19) 2014/11/15(Sat) 15時頃
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―スペアミント/移動中の階段―
[スープの器はトレイルに任せることにした。お願いをする前に、彼から手を伸ばしてきた。気遣いを無駄にはしたくない。>>0:742 3階に上がる途中、先に休む旨をすれ違う2組に伝える。]
ぁ。フランシス。
[ドナルドとラルフの方を見てから、彼だけに聴こえるように声をかけた。窓辺に立つドナルドとの会話を思い出したから。>>0:624>>0:625>>0:626>>0:627 兄弟の件で示したのは、トレイルとニコラの2人だった。*]
(20) 2014/11/15(Sat) 15時頃
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ドナもラルフも、君想いのいい子だね。
君の居ない間にドナと話していたのだけど。
『過保護はイヤじゃないけど、
要らぬことを言って悩ませたくない』――って。
背伸びとは違うけど、うん、いい子たち。
[フランシスの知らない1面であるのかないのか分からぬまま、ふっと小さく笑んだ。**]
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―すれ違う時のこと>>20―
ノックス?――、…
[呼び止められて、フランシスにだけ聞こえるように謂われたことに、え、と小さく声を零す。後、一度ドナルドとラルフのほうへ視線を向けた。]
(21) 2014/11/15(Sat) 16時頃
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―――いい子だろう、自慢、なんだ。
……――
[しかしながらノックスに、謂われて。]
要らぬこと……?
[(過保護は――嫌じゃないけれど?)
(悩ませているのだろうか?)]
[小さく笑むノックスは、人当たりのよい雰囲気を醸し出している。
もし、彼がトレイルを抱きしめたり、口付けたりしているのを見ていたらもう少し、警戒を深めていたかもしれない、が**]
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―3F→2F― [ぐしゃぐしゃの髪に文句を言われて>>0:749、笑い返すのもいつものこと。
真っ赤に泣きはらした瞳で自分のものでない名前を名乗る少年へと差し出した手は最初は憐憫だったかもしれない。>>0:732 けれど、名前を知りたいと思ったのも、臆病な手を握り返したのも、全部男が決めたことだ。]
へえ、手伝いしてたんだ。 えらいえらい。
[いつもは人見知りが激しく、滅多に男の傍を離れて誰かと交流することのないプリシラが、初対面の人間と一緒に何かをしたと聞けば軽く驚いて目を瞬かせた。>>0:749
フランシスに挨拶した時にも背中に隠れるようなことはしなかった。>>0:748]
お前も知らねえ間に成長してんな。
[年寄りじみたことをしみじみと呟いてしまうのも仕方ない。 プリシラの成長が嬉しいような寂しいような複雑な気持ちを抱いて居間へと降りる。]
(22) 2014/11/15(Sat) 16時頃
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[居間では初めて言葉を交わす者も何人かいただろう。
山小屋の内部の貯蔵庫や湯の在り処など、簡単な情報交換をしながらスープを啜る。 じんわりと体を温め、腹を満たしながらも、漠然とした不安がぬぐいきれない。
偶然吹雪で何人かの旅人たちと同じ宿に寝泊りするだけ。 今までだって似たようなことがなかったわけじゃない。
ただ、同族のノックスがいる以上、彼の連れもまた同族なのであろう。 ニコラとトレイルの顔を見て、我知らずため息を落としていた。]
(23) 2014/11/15(Sat) 16時半頃
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[互いが連れているのは、最も衝動の抑えが利かない年代だ。 それは嫌というほど我が身を持って経験している。
プリシラは衝動に駆られたことはないようで、時々の忠告をいまいち現実味に欠ける話のように聞いているが。
今は衝動に駆られていなくとも、何がきっかけになるか分からない。]
フランのことを笑えねえな、俺も。
[視界の端に心配性の保護者の姿を見ながら>>12、独りごちる。]
(24) 2014/11/15(Sat) 16時半頃
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[己の心配性を内心で苦笑しつつも、幼馴染へと声をかける。]
なあ、ノックス。後で小物を見せてくれよ。
[普段使いの小物ならば自分で作れば済む話だが。 ことの本題はそうではないのだと、目線で訴える。 それとなく互いの連れに注意する必要があるのは、どちらも同じことだろう、と。
後はそう。少しだけ感傷的になっていた。 とうに壊してしまった、彼のくれた木のスプーンを思い出したから。]
(25) 2014/11/15(Sat) 16時半頃
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[自分たちが人の形をした獣であることを理解しながらも。 心は獣になりきれないから。
まだその痛みを知らない手を、守らなければ、と。密やかに思っている。]
プリシラ、今日はさっさと寝ちまえよ。 雪がやんでも疲れて動けない、じゃ笑えないからな。
[一人だけではなく二人くらい連れていれば、こうまで案じることはなかったのだろうかと考えることもあったが。 プリシラ以外を大切に思う自分の姿が想像出来ず、いつも答えはそこで終わる。
本能が大切なものを壊してしまうことを知っているから、いざという時に守るものは少ない方がいい。]
(26) 2014/11/15(Sat) 16時半頃
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[ひとつきり、でいい。**]
(27) 2014/11/15(Sat) 16時半頃
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月が満ちると、ざわざわするからね……
そうだね、声が聞こえないほどなんだから、人間であればいいけれど。
森や山で暮らせるなら、うかつに恋をしてしまうこともないかもね。
俺はそういう暮らし、したことないからできるかわからないけど。
――衝動はこわいから、ね。
あ、一階にいた、君だったんだ……
俺はラルフ。ルーツに怒られたやつだよ。
うん、休んでおかないと、危険かもしれないし。
弱ると本能が強くなるって言うし、
フィリップも、気をつけて。
[衝動の結果、片目を失った同行者を思い。
案じる気持ちを、眠る前に向けていた]
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― 居間 ―
[フランシス>>9がプリシラにもお礼を言うのをやっぱり過保護だなあとか思って見ていた。 ドナルドに、下にいたフィリップについて話したりしながら食事を続け]
藁があったし、温泉もあるし。 どうしても無理ならあがってくるとは思うけど……
そう? フランシスと一緒にでも警戒されるかもなあ。
[心配性な保護者>>12に小さく笑った]
そだね、お湯をもらってくるのはいいと思う。
[ドナルドに視線を向けて、だよね、と頷き]
(28) 2014/11/15(Sat) 20時頃
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[アミュレットは服のした。 ブローチは服の上。
似合うといわれて>>14照れくさそうに笑みを返した。 ドナルドへと説明しているあいだにうとうとと睡魔に襲われて]
――ん……うん……
[上で休もうといわれて、半分眠りつつうなずきを返す。 フランシスだけではなく、結局ドナルドの手も駆りながら階段を上り。 途中ノックスたちとすれ違ったときはほぼ夢の中のせいで気づくことなく。 個室の中、子守唄が聞こえないのに、不満げな口元になるものの、 そのまましばらく眠っている]
(29) 2014/11/15(Sat) 20時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/11/15(Sat) 20時頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/11/15(Sat) 20時頃
集うことに 警戒が見えないから
[そうであって欲しい と 滲むのは
気休め楽観思考と 思ってしまうのが滲むのと
同じくらいの思考の分量]
ーーそんなに 難しくないよ
慣れてしまえばーー旅に出る前の
ガキにも できたことだから
ーーー少なくても 怯えて 息を潜める
ことはしなくていい のは 楽
[ふっ と自嘲とも 諦観とも 安寧とも
それらが混じり合った何か 滲ませ
たのもつかの間
…………今日だけで 何回
ルーツが猛ったかわからず
しばし思考が考え込む]
ーー赤い プリシラ?が ひょこひょこ
覗いていた人ーーーー?
[確かに そう名乗っていた気がして]
ーーーーーーーーーーーーうん……
ありがとう………………
[思考の空白 直前まで
同感とやはりが滲んでいたそれに
ぽつ と思考が走るのは
ラルフの思考が 感じなくなっていたかどうか……*]
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ー 一階 中央奥 ー [保護者に肉を提供した後 肉を焼いた火 消せば 周囲が先ほどより暗くなる
彼はかすかな明かりで 周囲を整頓して 保護者には 上で眠るよう促すが 残る様子を見せたら それ以上言及することなく 毛布がわりの防寒着を出し 選んだ 藁を寝台に横になる]
ーー…………おやすみなさい
[小さく呟いた それを聞いたのは 誰かいたのか ルーツさえ腕の中眠る時 眠るルーツは暖かく 防寒着と敷いた藁と 同じ階の温泉が あることもあり 寒さは眠りの妨げにならず そのまま 彼は ゆっくりと眠りの中にーーー*]
(30) 2014/11/15(Sat) 20時半頃
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――そう、だね。
大人は、すこし、心配しているみたいだけど……
[それが心配性ゆえか、はたまた警戒しているからかは判断つかないと、思考が滲む]
そっか。
じゃあがんばれば俺にもできるかな。
狩りができるようになれば、少しは楽になるかもだし。
[滲みかけた何かを捕まえる前。
プリシラに対する形容詞に、くすっと笑いが滲む]
そう、プリシラと一緒にいた、ラルフ。
あらためて、よろしく――
[それを最後に意識は沈んで。
完全に眠りに落ちる前に届いた思考に、ほんのりと暖かいものを感じた]
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