168 LOVEorDEATH2〜死者は愛を知りたいようです
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[人は危機に瀕したときに、命を繋ぐ手段を自身の記憶から再検索するという。 どうりで見知ったようなものばかりが浮かんでは消えるわけだと、妙に納得する。
脳に収められた記憶の奔流。子供の頃の事。ついさっきの事。どうでもいいような些細な日常の風景。かぞく。ともだち。テレビで観ただれか。道端の花。空。そら。そら。あおい。]
(なんで、……なんで、こんな)
[そう長くはない人生のプレビューを見せられるうちに、言い知れないほどの不安感とやるせなさが襲う。 先ほどから、周囲に変わらず人の気配はするのに、水の底に沈んだみたいにぼんやりとしか音が聞こえないのだ。]
(17) 2014/03/12(Wed) 20時半頃
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[遥か上空の晴天に思考が塗り潰されそうになる。 自分の決定的な何かが閉じてしまいそう。 目を背けたいけれど、どこにどう力をいれれば瞼が動いてくれるのか、もう分からなくなってしまった。
懸命に、自分が何故こんなところに転がっているのかを考えようと努めた。 朝、起きて。今日の講義は午前で終わりだったから、画材を買いに街に。そしたら、電話、そう、電話が掛かってきて、それから、それから。
沈みそうになる意識を、必死で繋ぐ。 どこか遠いところから響いてくるサイレンの、くぐもった音が近付いている気がした。**]
(18) 2014/03/12(Wed) 20時半頃
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―某時刻・とある建物の屋上―
『ゴメン…キミとは、やっぱり何か感覚が違うみたい。』
[そう言って、目の前の女子は別れの儀式を始めた。 「貴方とはもうただの友人ですよ」、とアピールするためだけの。
それをただ無感動に、少年は受け入れる。]
(19) 2014/03/12(Wed) 22時頃
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(―――こんなものか。)
.
(20) 2014/03/12(Wed) 22時頃
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[どこか現実味を欠いた目線で、その現実を受け入れていた。 自販機で缶ジュースを買うのと何も変わらないかのように。 小銭が転がる音と同義なくらいに、女子が言い訳を始める様を聞いていた。]
[曰く、デートをしても楽しそうでないこちらの姿が面白くない。 曰く、友人でも一緒に過ごしていて楽しい男子が居る。 曰く、付き合う前の方が一緒にいて楽しかった。
などなど。]
…それは。
[それは『恋は盲目』というやつだよ、口に出そうとした言葉を収める。 彼女はもう別れを決心していて、こちらの言葉など必要ないのだ。 伝えたところで、何かが変わるわけではない。]
『だから…』
[友達に戻りましょう、と。ようやっと話の終わりが始まった。 それにしてもそこに至るまで実に45分の時間を要しているのだから、なるほど「彼女はそれだけ自分のことを大切に思ってくれていたのだ」という解釈もありえるだろう。]
(21) 2014/03/12(Wed) 22時頃
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[逆の立場であったなら、少年はたった一言。
『今までありがとう、もう終わりで。』
そう言うだけで、関係を精算しようとするだろうから。]
(22) 2014/03/12(Wed) 22時頃
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[少年、進村 真墨は、まともな感性を持っていなかった。]
(23) 2014/03/12(Wed) 22時頃
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[買出しを終えて、おれは歩き出す。 …めんどくさい。近道を通って帰ろう。 買い物袋を抱えなおしてから、ビルとビルの隙間へ入り込む。
あ、そうだ。帰ったら試しに買ってきた紅茶を淹れて………]
[歩きながら思考していたおれの頭上。]
[開いていた窓から、でかい植木鉢が落ちてきて]
[気付きはしたが、避けるには遅かった。 そいつは見事に頭に直撃。そして、意識は暗転する。**]
(24) 2014/03/12(Wed) 22時半頃
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截拳道 カイルは、メモを貼った。
2014/03/12(Wed) 22時半頃
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『おとーちゃん!おとーちゃん!!あさだよー!!』
[寝ぼけ眼で目覚ましを止め、二度目の眠りに身を任せようとしたのだが、その願いはけたたましい声で破られた。]
…――あと5分…
[その願いも空しく、敵は容赦なくこちらの布団を剥ぎ取り、そのまま全体重をダイブさせた。]
ぅぐッッ!!――…ハナ、お前もうちょっと優しく起こせって…
[そういいながら上に飛び込んできた少女を抱いてようやく目を開く。今日もいい天気だ。]
(25) 2014/03/12(Wed) 23時頃
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『おとーちゃんおきろー!おきろー!!』
んだとぉ…?――起きないって言ってるだろー!!
[自分の上でじたばたとはしゃぐ少女――ハナ。 それを抱きしめ、横たわったまま自分の無精ひげをぐりぐりと滑らかな頬にこすり付けると、少女はきゃあきゃあと身を捩りながら逃げようとする。 そうやってしばしじゃれあってから、はたと時計を見た。]
やっべ、ハナ、朝ごはん食べるぞ!
[そういいながら台所に向かう。米は昨日のうちにセットしてあるのでそのまま手早く朝食を作ろうとする。 あ、また目玉焼き崩れた。いいやスクランブルエッグで。]
(26) 2014/03/12(Wed) 23時頃
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[そんな俺の後ろからハナが背伸びをして食器を取り出しながら声をかける。]
『おとーちゃん、おちゃわんだしとくねー』
おー、ありがとなー。
[スクランブルエッグに悪戦苦闘しながら返事する。
この生活もようやく3年。最近は何とかこうやって食べられるものを作ることができるようになったが、最初はそれはそれは酷いものだった。
あの頃まだ幼かったハナも今年の春からは小学生だ。今では立派にお手伝いしてくれる。]
(27) 2014/03/12(Wed) 23時頃
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[二人で朝食をちゃぶ台に並べ終えるとようやく落ち着いた。]
いただきます…!
[忙しい朝もこうやって必ず朝食を食べるようになったのはひとえに妻のおかげだ。 その妻当人は、今はここにはいない。]
『おとーちゃん、またたまごしっぱいしたでしょ。』
しょーがねーだろー、そんな日もあるんだよ。
[卵をつつくハナにそう返しご飯をかきこむ。悔しいが料理は苦手だ。]
(28) 2014/03/12(Wed) 23時頃
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[そうして今度は着替えだ。 俺は仕事着に着替え、ハナは保育園の制服を着る。保育園に入った頃はボタンどころか服も自分で着られなかったのに、今では完璧だ。]
――ほら、母ちゃんに挨拶してからいくぞ。
[そういってハナを呼ぶと、二人で仏壇の前に座った。]
『おかーちゃん、ほいくえんいってきます』
[そういってハナが手を合わせる先の写真――ユキ。ハナの母親であり、俺の妻だ。 いや―――妻、だった。]
――…よっし、今日もいくぞー!!
[そういって顔をぴしゃりと手で叩く。写真の中の笑顔は変わらない。 今日もいつものように一日が始まる。]**
(29) 2014/03/12(Wed) 23時頃
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……はぁ。
[口から出るのはそんなため息。この時間は社員達の通勤も終わり、営業に出る社員もあらかた出払ったために、通る人影はまったく見えない。 アポイントもこの時間はないので、遠慮なくカウンターに両肘をついていた]
『どうしたの須藤、元気ないわね』
いいえ、何でもないです。大丈夫ですよ。
『そう。なら肘をつくのは止めておきなさい。行儀悪いわよ』
[隣に座る先輩社員が声をかけてくる。何でもないわけはなかったのだが、ひとまずそんな言葉を返した。 そうすれば帰ってくるのは小言。はぁい、と気の抜けた返事をしながら前を見る。 ――あんなことがあった直後だと言うのに、大丈夫な訳がない]
(30) 2014/03/12(Wed) 23時頃
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[この会社に勤めて、そろそろ2年になるか。先輩や同期と軋轢がないとは言わないが、なんとか働いている。 配属されているのは本社ビルを入ってすぐの案内カウンター、いわゆる受付嬢だ。 華やかな職場だと思われがちだが、実際はそうでもない。真冬は自動ドアが開くたびに凍える北風が真正面から吹きこんでくるし、これから少し季節が過ぎればヒーターもかくやと言う熱風に炙られる毎日が始まる。 どちらにせよ、肌に悪い過酷な環境なのだ。うっかりクレンジングをし損ねて眠ってしまえば大変なことになる]
(――本当、昨日あんなことがあったのに。どうして私、こんな風に出来てしまうのかしら)
(31) 2014/03/12(Wed) 23時頃
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――でも、いまは仕事が楽しいから。 おばあちゃんには悪いけど、お母さんのほうで、お見合いの話は断っておいて。
[祖母が持ち込んだ、何回目だかの見合い話。 両親は強く言わないけれど、そういう期待をしている雰囲気は、イヤでも判る]
……うん、そうする。きっと、GWの連休には帰るから。
[去年のお盆も、年末年始も、同じことを口にしたけれど、帰らなかった。 顔を合わせたら、もう三十路近いんだからと、言われることが目に見えていたからだ]
うん、それじゃ……またね、お母さん。
[ぱたんと電話を切って、溜息を吐く。 深夜残業の真っ只中に、暗い給湯室でするには、いささか気が滅入る話題だった]
(32) 2014/03/12(Wed) 23時半頃
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『ごめんな。君の気持ちには、応えられない』
[大好きな人の唇から、不思議な言葉がこぼれてくる。自分に向けられているということははっきりと分かっているはずなのに、まるで他人事みたいだった。 ぎゅっと自分の手を握る。爪が手のひらに喰い込んで微かな痛みを伝えてきた]
…――さん。
[彼の名前を呼んだ筈なのに、その声はかすれて意味をなさない。力が抜けてだらりと下がる両手の痛みが、これが現実だと強く刻みこんでくる。 彼の姿を見る事も出来ずに、目線は足元を彷徨うだけで。音もなく踵を返して立ち去っていくブラウンのシューズが目に入る。 辛くて苦しくて見て居られなくて、両手で視線を覆い隠す。そうしたら今度は靴音がだんだん遠ざかっていくのが耳元に大きく響いて来た]
(33) 2014/03/12(Wed) 23時半頃
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――っ!
[両目からどっと涙が溢れてくる。それは『やっぱり』と言う気持ちと、『どうして』と言う気持ちのせめぎ合い。 懲りることなく何度も経験しても、慣れる事のない痛み。本当にもう終わってしまったのだと言う残酷な現実を理解して立ちつくす自分に、冷たい雨が打ちこんでくる。 彼の為に新調したスーツが濡れてしまう、と思いながら。もう『彼の為に』なにかができる訳でもないのに。 さざめく雑踏の中、どうやってアパートまで戻ったのかも覚えていなかった。気がつけばいつも通りに、朝になれば目が覚めていたのだ]
(34) 2014/03/12(Wed) 23時半頃
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……はぁ。
[そして再び出る暗いため息。先輩は今度は何も言わなかった。 自分自身でもどうにもならないものが、どうにかなると思わなかったからかもしれない。 憂鬱な一日は、始まったばかりだった]**
(35) 2014/03/12(Wed) 23時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/03/12(Wed) 23時半頃
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……年度末で忙しいのに、もう。
[社会人経験のない専業主婦の母は、そのあたりの感覚に疎い。 疲れ果てて惰眠を貪っている土曜日の朝に予告なく訪ねてきたり、 定時時間内にも電話をかけてきたり、そういったことを平気でする。 悪気はないのだろうが、イラッとすることがないかといえば、嘘になる。
今の電話だってそうだ。 仕事中だと言ったのに、結局、二十分近くも付き合わされた。 挙句が、『そろそろ私も孫の顔が見たいし、会うだけ会ってみたら』なんて。 すぐ子供を産む前提で話されたら、どんなにいい相手だって、会う気がなくなるというものだ]
(36) 2014/03/12(Wed) 23時半頃
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――某日、少し前――
『コウタ。お前、最近ちゃんと母さんと連絡取ってるか?夕べ話したけど、心配してたぞ』
[電話口から聞こえる慣れ親しんだ声に、槇村康太はうんざりと顔を顰める。 まだ三十にもならないというのに、実の兄は非常に説教臭い。聞いてる?返答を促す言葉に、ああ、うん、などと適当な相槌を返した。
嘘吐け、面倒臭がってんだろ。続いた言葉にうぐ、と声が漏れた。察しがいいのは昔からだが、今の職に就いてから磨きがかかったように思う。]
……にーちゃん、父さんに似てきたなぁ。…ん?いや、マジマジ。今のうそつけ、の言い方とか、ほんとそっくり。はは。
[実際兄は、年を重ねるほど父の面影が濃くなっている。 自分よりもがっしりとした肩幅も、落ち着きのある錆を含んだ声も、生きていた頃の父によく似ていた。
父に憧れ、その後を着いていくかのように同じ職に就いた兄。揃いの制服を見せられて良かったと、いつか嬉しげに語っていたのを思い出すと、自然と笑みが零れる。]
(37) 2014/03/13(Thu) 00時頃
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分かってる、今夜にでも電話するよ。…大丈夫だって、無理なんてしてないし。 東京だって人ごみばっかじゃないじゃん、おっきい駅避けてるし近くなら歩くから。うん。そっちこそ気ィ付けて。恨み買う仕事なんだから、さ。
[父さんみたいに、殉職なんて冗談じゃないから。 言いかけた言葉は飲み込んで。じゃ、また。短く挨拶を交わして、通話を切った。
こんな昼間に掛けてくるのは珍しい。大抵は夜か、早朝にたたき起こされるかのどちらか。 痺れそうな片手で買った画材を抱え直した。]
けーさつかんて、ちゃんと休みあんのな…。ああ、昼休み、とかかなぁ。
[ひとりごちて、歩き出す。バイトの前に、この大荷物を自宅に置いてこなくてはならない。
人通りの多い大通りを迂回して、狭い横道に入る。そのまま細い道を辿っていけば、十五分程度でアパートに着くだろう。 狭い割には車通りの多い道を歩く。首都とはいえ大きな道を外れればどこもこんなものだ。
慣れた近隣のドライバー達は、ちょっと驚くくらいの速度を出して車同士がぎりぎりすれ違えるような路地を走っていく。そのくせ、歩いている人や遊んでいる子供も少なくはないのだ。]
(38) 2014/03/13(Thu) 00時頃
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そんでも、電車とか広い道よりはマシ、だけど。
[ふ、と息を吐いて。歩きながら眺めていた、携帯の画面から視線を上げた。 開かれたままの検索画面に表示される履歴。
「人肌 アレルギー」 「人肌 苦手」 「人肌 苦手 病気」 「人肌 嫌い 治し方」
似たような文字列が並ぶ。何度も調べてみたけれど、納得いく結果に出会ったことは無かった。
彼は、人が大勢いる場所を歩くことが出来ない。 病的なまでに他人に触れることが出来ない体質だった。**]
(39) 2014/03/13(Thu) 00時頃
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[思えば、生まれた時から何かがずれていた。 生まれてこのかた欲しいものなど何もなく。 生きてきて今まで目指す先など無く。 子供のころは己の異質さを隠すことが下手だった。 何か欲しいものはある?という質問に『明日』と答え、 大きくなったら何になりたい?という質問に『大人になりたい』と答えたのは家族の間で笑い話として語り継がれている。 無論、真墨本人は真面目な回答だった。]
[思春期というなら、自身の特異さに気付くことこそ彼の思春期の芽吹きだった。]
[だから、彼は『普通の人間』を目指した。 欲しいものは『普通さ』。 なりたいものは『人間』。 思春期の年代なら惚れた腫れたの一つや二つもあるだろう。 そう考え、自分に好意を抱く女子と何度か蜜月の時を過ごした。 それが、真墨にとって蜜月と呼べるものだったかはさておくとして。]
(40) 2014/03/13(Thu) 01時半頃
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[薄い絵の具を落としたような、春色の空を背景に、色鮮やかな鳥が空を飛ぶ。 どことなく不自然なはずのその光景に、気づく者はほとんどいない。]
ぼーくらはみんなー いーきているー♫ いきーているから
[愉しげにピーチクパーチク歌いながら、ばさばさと翼をはためかせ飛んでいたすぐ近くの建物。 その窓辺から何かが下へと落ちていく。(>>24)]
いたいよねえー♪
[ばさり、と植木鉢があった窓辺に止まると、首をくるりと傾けて下の様子を見る。 見届けるまでもなく、どうなるかは知っているんだけどね。 何か起きたのかと集まりだした人々を尻目に、艶やかな鳥は、またばさりと羽を広げて空を舞う。**]
(41) 2014/03/13(Thu) 01時半頃
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