42 廃棄人形ーeverlasting love marionetteー
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・・・残念ですが、私も誰が人形なのかは分かりません。
[サイラスに答えて微かに視線を伏せる]
・・・・・・「次」・・・ですか。私は・・・あの時はただ必死で・・・・・・
「次」があるかは・・・まだ、分かりません・・・・・・
そうだ。私は人間だ。
・・・・・・人形なんかじゃ、ない・・・
[自分に言い聞かせるように小さく呟く]
…そうか。
俺は、また恋がどーたらうるさいのがいたら……多分、また。
[それは既に目的ではなく、昨夜の自分を正当化するための手段に成り代わっているけれど]
[夕顔の呟きが耳に届くと、何か言いたげに口を開いて]
……。
[結局、何も言わない。
こちらにも詮索されたくない事情がある。それはきっと彼女も同じだろう]
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[自分は今何をしようとしていたのだろうか。 衝動的に伸ばした手を引っ込め、きゅっと握り締め芝居小屋へ向かう。
途中喫茶店でまだ会話している面々の顔をちらりと見る。 慶三郎の呟きの意味は良く解らなかった]
大物が釣れれば良いのですが。
[芝居小屋へ到着すれば通し稽古や打ち合わせで忙しく動き回り、夜には満杯の客と報道陣の前で自分が人間ではない事を大々的にカミングアウトしただろう]
(201) 2011/01/17(Mon) 00時頃
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