人狼議事


297 湿っぽい古風和ホラーRP村「紫陽花奇譚」

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【人】 双子 夕顔


 えぇの?
 飴ちゃん、もろうてえぇの?

[キラキラとした琥珀色の飴のかけらに、少女は少女らしくはしゃいだ声を上げた。
抱えてきた風呂敷を、漸くおろさせてもらって、そちらを開くよりも先に、飴ちゃんへと手を伸ばす。
指先は固くなっていても、細いか弱い、子供の指だ。
まだまだ、飴ちゃんがいっとう似合うような。

その指先が、琥珀色の欠片をひとつ、攫っていく。]

 ふふ、あまぁい。

[早速口に放り込んでは、ゆるんだ頬を抑えて喜ぶ。
その袂が、風に煽られるように、揺れた。*]

(118) 2019/07/05(Fri) 21時半頃

[とたとたとた。
裸足の子供が室内を走るような音がする。
足音は、飴のそばでいったん止まってから、また走り出す。

家の、中ほどへ、向かうように。

開いた戸の前で、立ち止まる。

『みぃつけた!』
『次はおねぇちゃんの番!』

とたとたとた。
家の中を、裸足の子供が走り回るような音がする。
何度か襖や戸を開け閉めする音がして、それから、静かになった。]


[ ほんの一瞬。すぐに表情を変えてしまったから、その視線に捉えられたのも一瞬、の、はずだ。

 笑みが見えた。
 夕顔にはおおよそ浮かべる事に出来ない類いの笑み。

 ぞわ、じわ、じとり、
 ぺたりと背筋に張り付くような感覚は、まだ雨も降りはじめていないのにはやい気がする。

 今のあたしよりも少し年下、
 だけど、ずっと昔はずっと年上、

 緋色の花嫁の笑みは、笑みが、
 心を捉えて離さない。

 息が詰まるような心地に目を瞠る。
 きれいなきれいな、およめさん。

 ここにいるのは夕顔だ。
 夕顔、夕ちゃんのはずなのに、
 ここにいない姿なのに、あの娘は、 ]


[ いない――…?

 表情が夕顔に戻って、漸く解放された気になる、いや、されていない。囚われている。]


 おねえちゃん?

[ 自分に勿論姉はいない。だがなんとなく、そう口が動いた。]


 

 『もう いいかい』

            『まぁだだよ』

     『もう いいかい』

          『もう い い か い』

   


   


   『も う  い い よ  』


   


   

 ────め か く  し

               お に  さ ん

   て   の
           な  
            る


          ほ
            う

                 へ────

   



[ 視覚と聴覚が、何かに囚われ、
 少しだけ下を向いて、ぐるぐると頭の中で渦巻く 声を 姿を

 反芻している。

 紫陽花へ向かうような視線は、
 少しの間、どこにも向いていない。]
 



[ 綺麗な、およめさん。
 紫陽花の季節に輿入れしたならば、
 彼女は幸せになれたのだろうか。]
 



[ 耳に幽かに届く、沁みるような声。]

[ ぱん、と軽く小さく、聞こえないくらいの音で、手を打ち合わせた。]
 


 『 お
      に    さ 
             ん

          こ
                 ち  ら

   て
         の
               な    る

    ほ
           う    へ    』
 


【人】 双子 夕顔

 おみやげ、えぇの……

[妹へのお土産に持たせてくれると>>135、その言葉に嬉しそうな色を見せ。
少女は袂から、小さな手巾を取り出す。
ちゃっかりというか、なんというか。
琥珀色の欠片を数粒つまみ、そっと布に包んでしまう。

そうするうち、叫び声>>154が聞こえて、びくりと肩を揺らした。
ころりとひとかけら、飴が転がるり、何かの隙間に消えた。]

(167) 2019/07/06(Sat) 18時半頃

 
[転がった琥珀色を、幼い子供が攫って行った。]
 


【人】 双子 夕顔

[その光景を、ひとつ遠巻きに眺める。
その場にいた者たちはもしかすると、子守の少女へと注目していたかもしれない。
だから、きっと気づかれなかった。

そんな中、少女が一人、動揺ひとつ見せず、冷静を保っていたことに。

少女の掌が、少しだけ低い位置を、撫でるようなしぐさを見せる。]

(173) 2019/07/06(Sat) 19時半頃

 寂しいな、寂しいな。
 ここにおるのにな。
 おたえちゃん、ちゃぁんといい子で、帰って来たんにな。


[そもそもお山の神様なんて、
 人の子なんぞに興味なんてないんやけどな。]


【人】 双子 夕顔

[つ、と歩き出した少女は、病の老人に近づき、その袖をつまんだ。
視線が出会えば、ほんのりと首をかしげる。**]

 私、嘘は言わんよ。
 おたえちゃん、近くにおるよ。

(174) 2019/07/06(Sat) 19時半頃


 なぁ?

 


双子 夕顔は、メモを貼った。

2019/07/06(Sat) 22時半頃


双子 夕顔は、メモを貼った。

2019/07/06(Sat) 22時半頃


 よかったねぇ、おたえちゃん。
 じぃちゃんも、おたえちゃんに。

 会いたい、って。


【人】 双子 夕顔

[雷門じぃちゃんが、おたえちゃんに会いたい、と言う。>>196
少女は、子守の少女と対する青年を他所に、にこりと微笑った。]

 うん、うん。
 それがえぇよ。
 おたえちゃんも、雷門じぃちゃんと、
 お話ししたいやろしなぁ。

[連れて行って、という願いには、触れぬまま。
だって、おたえちゃんは。]

(197) 2019/07/06(Sat) 23時頃


『もう いいかい』


     『もう いいよ』


   『も う  い い よ』




        『も う い  い    よ』

 


【人】 双子 夕顔

 おたえちゃん、
 飴ちゃん貰いに来るよ。
 それからね。

(198) 2019/07/06(Sat) 23時頃

 
 雷門じぃちゃんのこと、
          呼んどるよ。

 


【人】 双子 夕顔

[最後のつぶやきは、何かの音にかき消された。

まるで争うかのような調子の2人を他所に、またついとつまんだ袖を引く。
それは例えば、どこかへ誘うようにも見えたかもしれなかった。
少女には別段、連れ出す意思はないのだが、引かれた方がどう感じるかまでは、わからない。*]

(199) 2019/07/06(Sat) 23時頃

双子 夕顔は、メモを貼った。

2019/07/06(Sat) 23時頃



( 山に、返した… )

[ 紫陽花を脳裏に浮かべる。]



[ 視覚と、聴覚と、嗅覚まで。
 異常を感じている。

 お嫁さんの笑顔、聞こえる声、香る藤、

 妙な感覚だ、けれど、不快ではない。
 ぼんやりと、するだけだ。]
 


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