40 おおかみさんが通る
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いやはや。
お大人は今の生活を壊しちゃいけませんヨ。
一人、人狼てのが捕まったら、流石にもうおっかけられはしないでしょう。
あぁ心配ご無用。適当に騒ぎが収まったら逃げますからネ。
[かんらかんら。笑い声だけが風に乗る]
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(あぁ、異国へ行きたい。
[そこに行けば、自分は半端な存在では無くなるだろうか。 いや、何処に行けども自分というもの自体が変わるものではない事は、彼女もわかってはいる。 しかし、そうあって欲しい、と彼女は思う。
不意に、ぐる、ぐると、景色が揺らぎ、まわった。 たまらずその場にしゃがみ込む。]
(……疲れたのかな…
(66) 2011/01/06(Thu) 01時半頃
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(あぁ、あの人にしてあげられる事は何なんだろう………
[しゃがみ、目を閉じたまま彼女は思う。]
(あの人の為に、今まで生きてきたようなものなのに………
[何と無力なんだろう、と、じわりと涙がこぼれた。]
(69) 2011/01/06(Thu) 01時半頃
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捕まれば、とは…。
[表情に陰差したろう。
同胞の身を案じぬ者が何処におろうか。]
なんの為に…
此方一人程置いて、御前だけでも逃げれば佳いこと!
[けれどもからりと笑う声、相手に届きはしないこときっとどこかで解っている。]
いやいや勘違いなさるなヨ。
アタシは死ぬ気もないですからサ。
逃げます逃げます、ご安心を。
アタシはここからどこかに流れてもかましませんけどサ、
お大人はそうもいかんでしょう。
可愛いお弟子さんじゃぁないスか。
大事にしてやればいいンですわ。
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[背後から声をかけられ振り向けば、子梨がそこにいた。
よろよろ、と立ち上がるが、またふらりとしてしゃがみ込んだ。]
………きれいな発音で驚きました。
[涙を拭い、そう言って微笑んだ。]
(70) 2011/01/06(Thu) 01時半頃
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[男の言葉を聞き、静かに頷く。 しばらく黙った後に、口を開く。]
何処かに、行ってしまうつもりですか? それとも――………
[声にならず。]
(76) 2011/01/06(Thu) 02時頃
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[流れてしまっても、そんな声に曇らせたのか。
感情といったものは難しい。
難儀で難儀で、どうしようもない。]
ならば、必ず逃げ仰せ。
それから傘を取りに来い。
でなくば、可哀相であろう。
[造った傘が、…そして。]
犠牲には成るな、約束だ。
同胞の屍なぞ、もう見たくはないのだから。
[念う約束は一方的なれど、届いてくれればと背に投げた*]
なかみ:大変申し訳ない、襲撃に関しては俺がやってから警察にいったとか、ねつ造してくれて構わない。
とてもやりにくい形で落ちにしてしまったから。
本当にすいません、お先に。
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