25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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[また聞こえて、身体が緩く震える]
[が、その声は今までと違って。
舞うようにつげる][自分に舞うように告げるのは……]
はい、チャールズ……仰せのままに
[そう言うと、青年は穏やかに笑って]
――……
[ともかく、落ち着いたみたいなので、そのまま黙っておいた。]
申し訳ございません。ただいま本郷と言う
花主が俺の部屋を訪ねてきまして……
終わり次第舞いますね。大広間でよろしいでしょうか?
[心から嬉しそうにそう告げて
ああ、本郷には勿論断らなければと、
ただ、あれはこの件終わってからかとか
取りとめもなく考えつつ零す
通信と思っていない青年は
通信を切る音にも気付けなかった]
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[――胡蝶の夢。
花だ蝶だと云いながらも、結局、根本は同じということ。
胡蝶と呼ばれ、胡蝶となっても、微笑を湛えるのは変わらない。 その微笑が微かに動いたのは、高嶺の死を願う――その言葉に。 少し苔色を驚きに見開いて、鈴と共に握られた手に力を添えた。]
朧月の貴方になら、謂ってもええわ わては……―――
(217) 2010/08/07(Sat) 19時頃
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胡蝶は 己が死を望んどります。
(219) 2010/08/07(Sat) 19時頃
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[変わらぬ微笑。
死を望むのは、鵠の件だけが引き金ではない。 背に負った業。 死を望まれながら、死ねなかったのは幾許。]
[沈黙を持って、朧月の ――否、それは高嶺(はなぬし)の笑みを見る。]
(226) 2010/08/07(Sat) 19時半頃
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―――……御意。 いつか、摘んでくださるん謂うんなら。
[花綻ぶように微笑む。花として微笑んだ。 与えられた命は、心の裡にあった願いそのもの。]
例え、獣に襲われようとも、這いずってでも 最期は朧様に殺してもらいに参りますわ。
もし、票で選ばれたんなら、紅い眼の方々の前に殺してぇな。
[常のように冗談めいて謂う花の、 主から解き放たれた手の内で、鈴がりんと一つ啼いた。]
(227) 2010/08/07(Sat) 19時半頃
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[主の為に死ぬために生きるが、華月という花。 朧が己に生きるを望むを悟っていれど、譲れないのは胡蝶の我。
頭に触れる感覚。 昨夜、そこに触れた人とは違う感覚。
抱き寄せられる腰。 昨夜、抱き寄せる側だった。]
……今、一緒に抱かれ取りますやん。
[主の呟きに、笑って応えれば、また、りんと鈴が鳴る。]
(239) 2010/08/07(Sat) 20時半頃
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高嶺の死を願うんやったら いつか、いつか、双花の死が それの足掛かりになればええと思います。 少なくとも、わては、それが花としての僥倖や。
[鈴の持ち主の答えはどうであったか。 りん――聴こえぬ言葉の代わりに、鈴が啼く。]
刀でも用意しといてぇや。
[離された身体。 黒檀に憂いはなく、見遣る苔色もまた花を彩る緑にしか過ぎず。 素手で殺そうとする主に、笑むかわりに肩を振わせた。]
……ほな、茶、用意してきますわ。 それと、湯、使わせてもろうてきます。
[2つの命に是と答えた花は、背を向ける主に頭を下げ、りんと鈴の音を鳴らしながら部屋を離れた。]
(240) 2010/08/07(Sat) 20時半頃
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手妻師 華月斎は、懐刀 朧の部屋より、着替えを取りにA棟へ向かうため、一先ず本邸の方へ。
2010/08/07(Sat) 20時半頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 21時頃
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―B棟側渡り廊下― [服の代えを取りに戻る途中。 ふと、立ち止まる場所が在った。 窓から見詰める青。漂う鳥の色は今日も白。]
……死んで唯の胡蝶になったら、一緒に飛んでくれへん?
[生前鵠にかけた言葉。それによく似た言葉。 紡いだ場所は、初めて唇を合わせたその場所で。]
やけど、生きているうちは、わては花でもあるから。 鵠さんと一緒に、朧様の双花であろう思う。
[華月として、鵠が花であった証に。]
鵠……―――
[それでも2人になれば、胡蝶が強く。 情重ねた人の名を呼び、彼の人の代わりに鈴に唇を寄せた。 近くに人あらば、その様を見ることもあるかもしれない。]
(249) 2010/08/07(Sat) 21時頃
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手妻師 華月斎は、庭より聴こえ止んだ笛の音に、ふと気が付き様子をうかがう。
2010/08/07(Sat) 21時半頃
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―本邸・廊下―
[笛の音に、少し庭を伺うように見るも、そちらに向かうことはなく。 華月の脚は、本邸の廊下に差し掛かる。
と、視界に入るのは2つの影。]
[主の言葉を思い出す、刀を腰にでも巻き付けておけと。 刀を借りるとすれば、2つの影のうちの1人にだろう。
―――鵠を屠ったその人に。]
すまへん。 お取り込み中みたいやけど、ちいと宜しいやろか?
[間を計りながら話しかける。 ふと、明之進の影が薄い気がして、首を傾げた。]
(257) 2010/08/07(Sat) 21時半頃
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―本邸・廊下―
[刷衛の視線があがったのを合図に、間を詰める。 歩く動作に、りぃん――と、鈴が鳴った。
狭間の鈴の音もあるのだろうか、ないのだろうか。 あるならば、夢と現の音が重なり聴こえる者もいるのかもしれない。]
刷衛様も明之進、調子わるいんでっか?
[漏れ聴いた言葉に、二人を心配する言葉をかける。 刷衛を見る眼も、主が彼を見た時と違い、常の色。
恨みをもっていないのか、それとも努めてか……―――。]
刷衛様に願いごとあったんやけど、 後にしたほうが宜しいやろか。
[向ける笑みは、穏やかに。]
(260) 2010/08/07(Sat) 22時頃
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/*
お帰りなさいお帰りなさいお疲れ様です。
ちょっと提案というか、無茶を承知の話なんですが
夕方ぐらい?に一平太のメモでRPに無理のない程度での
今日明日のバファ釣り希望が出てたんですね。
もしそちらが良ければ、いっそこの際表で二人とも出てしまって
片方は一平太襲撃(釣り)片方でヤニク襲撃(襲撃)を
してしまってはどうかと考えています。
正直狼組に余り情報が回ってこないので、
こうでもしないと八方ふさがりで死んじゃう…とか相当思ってます。
如何なものでしょうか。
最初そちらに高嶺組の説得をお願いして、こちらでセシル説得後
一平太吊り>ヤニク襲撃考えたんですがどう考えてもセシル説得に
時間と配置的に接触が難しいのとキャラ感情的にこちらにつかない気がしたので
ちょっとこの方法を提案してみます
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そうでっか?ほなら遠慮のう……。 そういえば、明之進の花主は刷衛様やったんね。 最初の雰囲気やと、ちがうんかおもた。
[明之進が一歩下がり、刷衛の袖を握る様に、 微笑ましいといった声音で思い出したように告げる。 その後、苔色は刷衛の強面に向き直った。]
刀を一振り貸して欲しいんですわ。
[相手が息を呑む理由を悟りながらも、 しれっと願いごとを口に出す。]
(268) 2010/08/07(Sat) 22時半頃
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―本邸・廊下―
花を蝶に変えるのに必要なんやわ。
[すかさず返る問いに、用意していた答えを返す。 それは、華月の芸を知っていれば、普通は手妻に使うものだと思うだろう。もしかすれば、舞の為に刀を求めたイアンと、同じ印象を与えるやもしれない。
その裏、真実は華月(花)を胡蝶(蝶)に変えるのに、必要という意味なのだが。それを知るは、高嶺のみ。]
こんな状況やし、あかんやろか?
[裡を隠し、伺いをたてる青年の頭は、微かに傾いだ。]
(273) 2010/08/07(Sat) 22時半頃
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―本邸・廊下―
[芸の為という言葉には、唯笑みを返す。 それは肯定ととられたか、否か。]
もしよろしければ、やけど。 ちぃと、わて急いでますんで、お腰のん貸してもらえますやろか?
[一緒に来いという言葉の後に、 刷衛が腰を見遣ったのを苔色は目敏く見つける。 それが、鵠を屠ったものだとは、おそらく本能で知る。
―――どうせ散るなら、双花に相応しく同じ刀で。
そう想うのは、感傷でしかないのだけれど。]
(282) 2010/08/07(Sat) 23時頃
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/*ええ、それでもどちらでも。
恐らく二人で居ると思いますので、わたしが纏めて相手をしても(夜光吊りキリング▶天満月襲撃)全然構いませんよ。
動きにくくてかなわない状況ですが、三連吊り終了では味気ないですし、なんとか頑張りましょう。
/*
わわ。いいのでしょうか何だか申し訳ない。
正直夜光襲撃に自分が持ち込めなさそうだったの頭を悩ませていたところだったのでした。
今のログを見る限り二人とも表座敷のようです。
多分ヤニクのほうはイアンへの報告があると思うので
もし別動する気配があればそちらには私が向かうつもりでいますね。
三連釣りだけは何としても避けたいですね。
セシルもどうにかロビンのネタを使ってこちらに寝返りさせたいものですが。
ちょっと頑張れそうであれば頑張ってみます。
手妻師 華月斎は、始末屋 ズリエルの、問いかけに、今度ははっきりと是と答える。
2010/08/07(Sat) 23時半頃
[身体は部屋にて微睡んでいても、意識は同志の深層と繋がる。]
夜光…、天満月を守ると言っておったな。
[イアンに語ったは、半分は出任せだが半分は真実。
失われた獣やらいの技が伝わって居たとすれば…]
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―本邸・廊下― それがええんですわ。 朧様をお待たせしとるんで。
[謂い淀む相手に、確信を深める。 引き抜かれる刀に伸びる手。鈴は手首にあれば、りんと鳴る。]
無理謂うて、すいまへん。 お礼は、また、何か考えますさかい。
ほな、失礼します。
[あっさりと奪えてしまったそれを抱えて、 引き止められる前に、双花の片割れは踵を返し、 花達の棟へと消えて行った。]
(288) 2010/08/07(Sat) 23時半頃
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…まも、る?
[微かに揺れた。
揺れた声は、己の感情に染まり揺れるのみ]
冗談じゃない。
食事を、邪魔されてたまるか。
…天満月。
出来ればあの不快の礼はきっちりと払ってやりたい。
喉に穴をあけ、心臓を残し、ゆっくりと痛みに絶望させてやりたい。
|
ちと、急がんとあかんか……。
[部屋につくと独り語ちる。湯殿に行くことは諦めた。 部屋に備え付けのあれこれで、身を清め、 新しい着物を身につける。 ちりり――手首で鳴る鈴。その手で最後に刀を掴み、腰に下げた。
次に、花としての品位を下げぬ程度の足早に本邸の食堂に向かう。白の茶器と、湯と、そして主が好む茶葉を抱えて去ろうとし]
蓮茶も、持っていこか。
[りん――鳴る音に、虫の知らせのように思い出す会話。 本郷の謎かけの場に在った、主に尋ねるのも会話の種と。
また歩み始める足。 歩む間に間に聴こえる噂話で、知らぬ情報を埋めて行く。]
― →高嶺の部屋へ ―
(298) 2010/08/08(Sun) 00時頃
|
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 00時頃
天満月を喰らうには、先ずは夜光を。
たとえまかり間違ってあの子が使い手であっても、自分自身は守れますまい。
/* 色々と考えましたが、やはりあまり良くは思われていないようなので申し訳なく。
なんとか切り抜ける方法を考えるなりしましょう。
私が最後に残っても構いませんから。
|
―高嶺の部屋前―
[戻ってきた場所。 中から声が聴こえれば、入っても佳いか判断に迷う。 流石に、喘ぎ声など聴こえれば別だが。
コンコンコン――と、ノックを小さく3回。 それに合わせて鈴も鳴る。]
華月ですわ。茶持って帰ったんやけれど。
[入室の可否を尋ねるを付け足した。]
(302) 2010/08/08(Sun) 00時半頃
|
|
―高嶺の部屋前―
ほな、失礼しますわ。
[主の声に促され、身を室内へと滑らす。 黒檀の視線が、腰に佩いた刀に向かうのを感じる。]
[まさか、その言葉に返すのは、淡い笑み。 それは笑みに笑みを返す形になる。]
本郷様が来られとったんですか。 嗚呼、そうや、謎かけの答えの茶淹れても……―――
[本郷の姿を見止めて、紡いだ言葉は途中で途切れる。 一度、はたりと瞬く苔色。 眼差しは、本郷の退室を願う真意を問うように、主に注がれた。]
(314) 2010/08/08(Sun) 01時頃
|
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―高嶺の部屋前―
[本郷に伝えることが出来たなら。 謎かけの答えに用意したのは――蓮茶であると告げた。 果たしてそれは正解だったか、否か。]
……見られても、構やしませんけど。
[本郷が去った後、向けた眼差しに返る言葉に、 微かに苦笑いを浮かべた。 好きか嫌いかではなく、構わないと答える。 大概の事は、厭うことはない。]
湯浴みは、すまへん。 おそなったらあかんかと思って……。 綺麗にはしてきたんやけど。
[そもそも湯殿には、人目を避けて行くことが多いのだと、 暗に背が原因だと零しながら、誘われれば素直に、 添い寝をしに主の傍へと寄る。]
(325) 2010/08/08(Sun) 01時半頃
|
…まずは夜光を。
裏庭の納屋に呼び出して喰らいますから、これそうならば落ち着いた頃に。
…本郷殿?
[かける声には僅かに心配の色。
元より、同胞とは言え利害でしかつながりのない仲のはずだったが、
…それだけでは無くなってしまいそうで、それが少し恐ろしい。
情に流されれば、きっと仕損じる。]
/*大丈夫ですかー?寝おちてはおりませんかー?
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