153 unblest blood
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―グロリアの部屋―
[「天真爛漫なお嬢さん」の語に一番先に思い当たったのは、快活な話し口の女――この場で泣き叫び、そして殺意を口にしていた女。]
………フィリップさん。 あんた、見た目に依らずガキなだけじゃなくて。 結構な悪趣味の持ち主なんじゃないか。
[棚上の箱から手を離してから、この場に相応しからぬ笑みを浮かべた彼>>137に一歩詰め寄った。 人を欺き人を喰らう吸血鬼の口から「悪趣味」だなんて、と哂う人間もいるだろうが――。 それでも、無表情のまま、言葉のうちには棘が滲んだ。]
誰かの不幸を嘲笑うもんじゃない。
[彼の言葉を賞賛の類だとは捉えずに、付け加えた。]
(149) 2013/12/06(Fri) 20時頃
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[その場のクラリッサにもフィリップの声が届いていると思えば、彼女の方が刺激されないか、という思いも過っていた。 けれど彼女>>142を一瞥した時、冷たい色こそ感じられたが、激昂したという風には見えなかった。 少しだけ安堵が過ったのは、この場で荒事が起こった場合、今の自分にはこの身体しかないとふと気づいたから。
長身からの腕力で、ねじ伏せるくらいのことは譬えできても。 確実に止めを刺せる得物は今、ギターケースに付けられたポケットの中に潜められたまま。]
(150) 2013/12/06(Fri) 20時頃
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[今のクラリッサやフィリップに比べれば、あくまで無表情を取り繕う自分こそがまるで嘘つきのよう。 実際、隠し事は確実に一つだけしている。 「綻び」なんていう先程のマドカ>>143との話は、自分にも突き刺さるものだった。
それでも、憤りにも悲嘆にも耽ることを良しとせずに、今のサミュエルがあった。 そんな男だったから、凶報を届けたサイラス>>133の様子を見た時も、怪訝を示すことはなかった。 自分でもそうしただろう、と何処かで思っていた。]
(151) 2013/12/06(Fri) 20時半頃
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……長い間で色々、か。
[独り言のように繰り返したのち。 クラリッサの瞳へ、ジリヤの後姿へ、それから再びフィリップの笑みへと視線を投げた。
今のフィリップの言動に不愉快さこそ覚えても、それが直ぐに疑いへと繋がる訳では無い。 ただ、彼もまた「見定める」べきひとりだという思考も過ったから。 ジリヤに関しても気に掛かることはあったが、今、心は彼女よりも、目の前の男の方に向いていた。
クラリッサへのキスの感覚は、未だ口の中に僅か残っている。 その「味」が消える頃にならなければ、新たに得たものの色もはっきりとは探れない。 つまり今誰かを見定めても、直ぐには正体を知れない。 そう意識した上で、黒い両目は少年じみた男の顔を映している。**]
(152) 2013/12/06(Fri) 21時半頃
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[別に庇い立てする義理もないけれど、
人生で初めて出会った「オナカマ」なのだ。
ジリヤが話したのは恐らく彼のことだろう。
何故、名前を出さなかったのか、本当に理解し難い。
理解し難いと言えば、
現場となったグロリアの自室の前で座り込んでいた「オナカマ」も。]
(おめぇも、……死にてぇのか?)
[チロリ、唇に残ったワインを舌で舐め取った。]
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―グロリアの部屋―
[フィリップ>>158がクラリッサへと話したことはただ黙って聞いていた。 具体的に彼女とシーシャが何を話していたか知らぬ故もあって、その話は全て理解できるものではない。
ただ、「アンタ達は」と続けた言葉に、はたと瞬いた。 まるで彼自身は何も背負っていないというような。 彼自身は、クラリッサたちとは別物だと言っているような。 尤も、これらはフィリップの真意とは異なるかもしれなかったが――。]
(175) 2013/12/06(Fri) 23時頃
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あんたにも、俺たちにも、……。
[同じようなことは、己自身に掛けられた言葉>>162からも思われた。 けれどそのことははっきりとは口にしないまま。]
次なんてないことは、俺だってとうに知ってる。 でもだからって、慎むべきモンってのはあるだろ。 ……本当にガキだな、あんたってやつは。
[ほんの少しだけ視線に嫌悪の色が籠ったのは、自らが「正直に」生きられぬ故。 その後、心外と返したフィリップにはぱちりと瞬き、小さく唸りを上げた。]
………悪かったな。勘違いして。
[嘲りではないなら何なのか。 その見当はつかなかったし、想像したい類のものでも無かった。]
(177) 2013/12/06(Fri) 23時頃
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[フィリップに対して抱かれたのは、確かな嫌悪と、確かな不可解さと――ひとつの可能性と。
一歩前に出て、その場を去る旨を告げた彼からの問い>>163に]
いや、………そのさ。
[言葉という形で答えは告げぬまま。 黒い瞳を伏せ、口をちいさく開いて。 自分より少し背の低いフィリップの頬を引き寄せようと、右手を伸ばした。]
(179) 2013/12/06(Fri) 23時頃
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[吸血鬼の母も、「人」の父も、
子が欲しいと言った女吸血鬼も……。
皆死にたがりで、男の前で死んでいった。
男の気を惹くだけ惹いて、心に深く刻み込んでおいて。
少しずつ、男の人格は歪み始めた。
特に、
本能が囃し立ててくる時には、別人のように。]
(脅える友人に、終焉を。
愛する人に、 ――解放を。)
[「死にたくない」と声高に泣き叫ぶ者もあっただろう。
けれどそれすら、男に助けを乞う声に聞こえたのだ。]
[部屋に残してきた「オナカマ」の様子では、
一人灰に返したところで満足などしなそうだったが――。
下手に複数人の前で呪詛を使ったなら、
次に呪詛を使うよりも早く、殺されてしまうかもしれないな、と。
思い切りのいい彼と比べ、
男は未だ、最初の獲物を決めかねていた。]
[熱に浮かされた身体に少しずつ現実味が戻ってくる。
恐らく、もう少しも時間が経てばまた次の呪詛を放てるだろう。
逃走も可能な狩場であれば、呪詛を放てない状況でも武器を使って続行しただろうが。
今のこの状況で相棒を振りまわす訳にもいかないだろう]
(……サイラスさんはどうすんのかな)
[数少ない同類の姿を思い浮かべ。
そういえばろくに言葉も交わしていない。
彼が何を想い、此処にいるのか。
それは未だに掴めないでいた]
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[クラリッサ>>169が零した声は聞いていた。 本当に彼女が平気なのかどうか、サミュエルには覚れなかったが――。 一先ずこの時は、上辺だけの「大丈夫」ではない、と思うことにした。
そのクラリッサが、ジリヤが、フィリップに問うのが聞こえる。 その応酬を漠然と耳にしながら、けれどこうして直接言葉にならぬ行為に移るのは、直に「見定める」術を持ってしまった故だろう。]
―――…、
[褒め言葉だなんてさっきの言葉も、噴き出されたことにも、今は構わず。 抵抗の素振りの無いフィリップ>>184の左頬を手で取り、引き寄せ――。 彼のくちびるに、自分のくちびるを、触れる程度に重ねた。]
(188) 2013/12/06(Fri) 23時半頃
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…………俺も大概、悪趣味だわ。
[くちびるを離し、なお顔が近い状態でそう呟いた。 その後はフィリップを解放する形で、手を離し、さらに一歩離れた。]
(190) 2013/12/06(Fri) 23時半頃
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[口の中に、ふたつの「味」が混じる。 初めに得たいろ――クラリッサからのそれの名残が未だある今は、フィリップから得たもののいろをはっきり覚ることができない。
けれどその「味」をはっきり知り、見定める前に 他の誰かが彼を手に掛けるなら、それを止めるだけの力は 今のサミュエルには、無かった。]
(194) 2013/12/06(Fri) 23時半頃
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[後ろの方から何かの素振りの音が聞こえてきた気がしたが、振り向くことはしなかった。 自分が何をしでかしたかは判っていたが、その言い訳をすることもなかった。 既に同じ行為をしていたクラリッサならば何かを察するかも、という考えは、この時は抱いていなかった。]
説明、って言われてもな。 「何なんだ、って言われても」上手く返せねぇんだわ。
強いて言うなら、 ………嫌がらせ?
[さっき曖昧に答えてきたフィリップのことば>>162を、今、彼>>193にそっくりそのまま返す形で、ぼそりと答えた。 視線が刺さるのはよくよく感じていたが、それでも言葉を濁すしか、できなかった。]
(199) 2013/12/07(Sat) 00時頃
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