199 Halloween † rose
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[露蝶の店に着く頃、何か、寝言のような声が聞こえた気がした。]
あ、ジェレミーかな?
ジェレミーだな。
[覚えていたら行ってやるかと思いつつ、返事は保留しておいた。]
[飲食店側へと手を振る者の姿は
昼間の視力でははっきり捉えられないが]
あれも魔物の類かな
[シーシャに従ずる者とまでは推し量れず。
遠目に眺め、想像を口にし。
ミケに入るかと尋ねかけたその時、
異形の音階を鼓膜は拾う。]
こんにちは。
ジェレミーと…、もう一人は叫び声の子か。
魔女殿は目覚まし役は嫌なのか?
[肝心の魔女が行方知れずとは知る訳もない]
ああ、ニコラか。
魔女は昨日から見てないな。
どこに行ったのかしらない。
[そういうことは珍しくもないから、そう答えた。]
[ハロウィンだというのに、賑わう街を
根城にする魔女はいないらしい。
毎年過ごしていれば混ざりたくもなくなるか。
街に初めて訪れた男は魔女の人柄を知らないし
想像でしか物を言えないが。]
ふむ…………、そうか。
酒場には来るのかい、君は。
案外、パーティーの支度でもしているのでは?
[衣裳選びに張り切っている、とか。
魔女が容姿性格共に婆さんだったら
色んな意味で溜息も出そう。]
酒場のパーティには行くつもりだが、
ニコラやみーみーもどうだ?
シーシャは酒は興味はないかな?
[ただ、魔女のこととなると]
あいつ……パーティとか来るタチじゃないはずだが…。
[わからない。
小奇麗な女を装って、こちらを騙しにこないとも限らない。
そう考えると、やや、眉が寄る。]
ジェレミーは、やや、居心地悪そうに願えるを金色の狼はうつ。
2014/10/21(Tue) 19時半頃
あっ、パーティーはおれも行く行くー♪
ボスはどうかな、行くんじゃないかな。
あれ魔女ってジェレミー一緒じゃないんだ?
うんにゃおれは見かけてないや。
薬に使うムカデでも捕りに行ってんじゃないのか?
[ムカデとかヤスデとか、
ナメクジとかヒルとか、
魔女は案外ゲテモノ好きである。
そのフルコースを知らずにくわせられて、あとから種明かし。
ほんとに性格悪い。
だが、それはまだ可愛いほうだ。
あいつの退屈はときに残酷だから。]
あぁ、…――私も赴くつもりだ 夜なら安心して羽根を伸ばせる。
[渇かない血はケロイドから浮き、
緋色の粒となって石畳の上に落下する。
傷が完全に癒えるのは夜になりそう。
革手袋に付着した血糊を痂として
ケロイドの周りに塗り付け凝固させる。
鏡のように張り付いたそれを指先で軽く弾き。]
彼とも知り合いなのだね。
シーシャ君にバイトは頼んだが、そう長引くまい。
酒場へ行く筈だよ。
[ひとつは喫茶店の前として。
眠そうなもうひとつは何処から放たれているのか
周囲を見渡すが、それらしき姿はない]
…目覚ましが欲しいのは…ワーウルフ、の君かな…?
場所を言わないのは匂いで探せと、言う事?
[を聞き取ればそれも楽しいね、とフフと笑う]
君は?
[ミケを見詰め、予定はどうなのかと意向を尋ね。
そういえば悪魔は毛の生えた生き物は嫌だと云っていたが…。
昨晩訪れた限り、相当な広さではあったし仝じ空間に居ても
獣臭さは、酒や食べ物の匂いで紛れてしまうのではと。]
おまえなら、探せるだろう?
[まと、聞こえた声。
くろいぬには、そう囁いて]
ジェレミーの飼い主は、ダンスが苦手なのか。
君は得意そうだね。
[寝てしまっているのなら、独り言となってもそれで良い。]
私も君もレディでは無いが、一曲踊る?
足を踏まない保証はしないけど
[子守唄のように静かな声音で告げ、湯を再び沸かし。
キャラメル風味の缶を開け、紅茶の支度を。
ダンスよりも雰囲気を愉しみたいのは本音である。
異質なもの達とヒトが入り混じった空間は、どんな場になるのか]
得意でもないさ。
でも、相手に恥はかかせないよ。
[ニコラの言葉には快諾を。]
ニコラの相手なら、喜んで、
君はそこらのレディよりもずっとスマートで魅力的さ。
ふは、
可もなく不可もなくという口調に聞こえないな
[是が返ってくれば、楽しげな声音を乗せ。
店の中にも人狼の姿はない。
随分と遠い所から念を飛ばしているのだと悟り。
しかし居場所は明かすつもりが無いらしい
嗅覚や聴覚は多少良いが、
獣を模した妖精なら、そして先程の明るい声の主なら
きっと彼の行方を探せるのだろう。]
私も君のように、肉まで食らったら肥えるのかな。
着太りして出かけるのはみっともないし…
野性的な肉体の君が羨ましいよ。
[賛辞とも皮肉とも取れる言に返すのもまた、本音。]
テメェら、ダンスもいいけど菓子も忘れるなよ!!
ハロウィンキングのオレ様はパーティにも顔出すからな!!
[思い出したように喚いた]
ニンゲンの作る菓子の方が美味しいだろう?
[威勢のいい声が鼓膜に響けば、耳を片方抑えて。]
あぁ――そういえば。
君の可愛い従者に使いを頼んでみたが、
私の頼みでは訊いてくれないだろうね
[蜥蜴は、街中をえっちらおっちら歩いているのか、
それとも主人に意を乞うかは知れないが。
シーシャに薬店があるか否か訊くのが早そうだけれど。*]
さっき食ったパイはアンタの手作りじゃないのか?
甘けりゃオレはそれでいい。
[味覚もそれなりに大雑把であった。]
いんや、多分訊くぜ。
チョロチョロしてやがるがアレはわりかし真面目で使える。
どうしても困ったらオレに言ってくれてもいいけどよ
[言うとおり、多分遅からず帰ってくる 筈*]
|
― 街が見える丘 ―
[だんだんと日か暮れてくる。 逢魔が時、などというが、今日は人間も化物みたいなものだ。 金色の狼はむくり起き上がると、赤い目でだんだんと暮れていく空、そして、灯の点る街を見た。]
ダンスパーティには行かなきゃな。
[魔女が化けていないとも限らないが、 やはりそれは外せないわけで。]
(161) 2014/10/21(Tue) 21時頃
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ニコラ、君を迎えにいこうか?
[楽しげな笑いにはそう返して、
狼は起こしてくれといいながら、自ら目を覚ました。]
シーシャは、本当に菓子にとりつかれているな。
その口の中にもたんまり悪魔を飼ってはないか?
[そういいながら、露蝶にもらった菓子を食ってないこと思い出した。]
さっき、中国の店でもらった菓子がある。
食うか?
[パーティにはくるらしいから、もっていくつもり。]
悪魔のマトリョーシカかよ。
残念ながらオレ様を前にするとバイキンの方が逃げていくぜ。
[悪魔が虫歯になれば笑えないジョークにはなるだろうが。]
食う!!後でな!!忘れたら地獄の底まで追いかけるからな!!
[即答だった*]
[パイが手作りか否かという問いかけには、
そうだよ、と静かに告げて。
ヒトの作るものと比べても、悪い味では無かったのだろうか。
ふふ、と楽しげに笑い。
蜥蜴は一役買ってくれたと報告をし、旧友の声に耳を傾ける。]
君がエスコートしてくれるのかい? 嬉しいね。
南瓜の馬車と硝子の靴でも用意しておこうか。
[迎えを担うという声に、喜色を言裏へ忍ばせ。
酒場の場所は知っているものの、
だれかにお迎えを受けるというのは久しいから]
|
[そして、魔物だけに聞こえる響きに顔をほころばせた。]
迎えに行こう。
[日が暮れる丘から、街へ。途中までは金色の獣で、 途中からは、金糸の目立つ、まるで人が仮装したようにみえる狼男の姿で。
向かうのは、紅茶が好きな友人の店。]
(171) 2014/10/21(Tue) 21時半頃
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そうだねぇ、匂いで探す事はできるけど。
美味しいモノの匂いにつられちゃって明日になっちゃうかも?
[なぁんてと、狼にはクスクスと、楽しそうに]
紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2014/10/21(Tue) 21時半頃
僕?
[問いかけられれば首をこてり、と傾げて。
そうだなぁ、等と考える風な気配、毛が生えていると言うだけで毛嫌いしてくれるあの悪魔も来るのなら]
行こうかな。でもダンスは苦手だから壁の花になってご飯食べてるよ。
[嫌がられたって知ったことではない。どこにいるのも自分の自由、魔物の性状なのだから。
どうしても嫌だというなら相手が出ていけば良いと、思ってる]
明日になるまでには起きたよ。
美麗な友人を迎えにいくためにね。
[ブラックドッグにそう、返して、
だが、本当にその明日がこないなんて、今ではまだ気づくわけもなく]
あれぇ、起きちゃったんだ。
残念。
[寝坊したらおもしろかったのにね、なんて半ば冗談]
…君の口は悪い毒だね
着替えて待っているよ
[起こすのを頼んだ癖に自ら目覚めた気まぐれな狼男を笑い。
到着するその前に、己もさっさと着替えてしまおう。]
ジェレミーは、狼が二足歩行でスーツきている感じです。ハロウィンならでは。
2014/10/21(Tue) 22時頃
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― ニコラのガラス屋 ―
[スーツをきた狼男は人目をひいただろう。 なんせ、本物だ。
けれど、今夜は彼を本物とは思わない、特別な夜だ。]
やぁ、ニコラ、きたよ。
[ガラス屋の扉、軽くノックをして、 中から出てくる姿がまさに、絵に描いたような吸血鬼であれば、軽く口笛を吹く。]
お世辞じゃないが、 君はやっぱり一流だね。
[軽口、毒をまく口は、ニコラにどんな表情をさせるか。]
(188) 2014/10/21(Tue) 22時頃
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