196 【飛入歓迎】秋のすずなりの男子高校生村
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『 ザザー……あ!も……し!
私……ザザー…し!
……ザザー…んです……ね、
ちょっと……く困っ…ザザー……て!
事ザザー……ってね、ザザー…助けて……! 』
[電波が悪かった。]
ちょっとまってください、
聞こえにくいからゆっくりしゃべって……
あれ、切れた?
[最後の、助けて!だけ妙に鮮明に聞き取れてしまい。
切れたスマホの画面を見つめ、呆然とする。
一体何があったというのか。*]
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[どの辺りがよく見えるかなとか、星を眺めようとしている在校生の姿はどんなかなとか、そんな事を考えてついウロウロしてしまう。
あと、数分前に届いたメール内容で少し挙動不審になっているのもあった]
斎藤先生、どうしたんだろ。
[溜め息混じりで呟いて、そうして空を見上げた。
りゅう座流星群が観測され始める時刻ぴったりだとは知らず、きらりと瞬く星が、その煌きのまま夜空に流線をひとつ描き]
……流れ星だ。
[描かれた流線に続く様に、他の星達も瞬きながら夜空にシュプールを刻んでいった。
こぼした声が、ミケに拾われていた>>119とは知らないまま、ただ無心に流れていく星を見上げる]
(120) 2014/10/06(Mon) 23時半頃
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[生憎片目だが、それでも視界いっぱいに星は次へ次へと流れていく。 子供の頃見たそれよりも、空が近く感じるのは伸びた身長と、屋上という絶好のロケーションのおかげ。
首が痛くなるくらいに夢中で夜空を見上げているせいで、ふぁさりと音を立てて頭からクマ耳フードが落ちていった]
(121) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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[見上げる飽戸の片目は、まるで子供の様に、そうして夜空を流れる星の様に煌めいていただろう。 口をぽかんと開けているのは何とも間抜けだが、それでもただ無心に流れる星の壮大さと美しさに見入っていた。
次にこの空を見られる時も、こんな風にガキみたいな気持ちで見られたらいいな、なんて。 それで一緒に騒いだり、ゆるく日常を送ったり、このイベントで顔を合わせるだけだったほんの些細な繋がりがあった奴等がいたとか。 そういう事も、思い出せたらいいなと。 願いではなく、頭の片隅でぼんやりと思いながら流星群を見つめた]
(124) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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― そして現在・屋上 ―
[しばし呆然としてから気づいたのは、サーバーに新着メールがあるというマーク。
問い合わせはどうするんだったか、と9分程考えてようやくメールを取得する。>>+10]
……………斎藤先生!?
[最後の、助けて!が脳内でリピートされる。]
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