56 いつか、どこかで――狼と弓のワルツ――
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[ 廻って 廻って 待って 待って 待って 漸く ]
[ あぁ その言葉で 何となく解った
僕はずっと 彼の事を待ってたんだなって ]
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な、なんとか、見つからずに済んだ、かなあ……
[がさり、と茂みから音がして。 臙脂色を脱いだのは、万が一赤色が緑の合間に見えたら、すぐばれるだろうと思ってのことだった。 どうやら追っ手には気づかれずにやり過ごせたらしい。
葉っぱを払いながら、男が体を起こした>>139]
って、おい、その顔…何があった? いや、それよりも!俺、思い出したんだよ! そうだよ、赤と緑は一つで、仲間だったんだ…!
覚えてる…忘れてたけど、覚えてたんだよ…!
(140) mikanseijin 2011/07/06(Wed) 23時半頃
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……俺は、ただの一介の兵士だったから、 顔も覚えられてないかもしれねえな。
でも、お前が忘れてても、俺は覚えてるよ。 …緑の副騎士団長。
[くっと、何かを耐えるような顔をセディーに向け。]
なあ、止められないかな!? ベネット、今公子やってるみたいだし…! 赤と緑は、戦っちゃいけない…!
(141) mikanseijin 2011/07/07(Thu) 00時頃
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お互い、腹は括れてるかな?
[笑いながら 意思を確かめる翠の視線も 嘗てあった様に]
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あばばばばばばばばば。
[前後に揺さぶられ、がくがくした。>>152]
い、いや、全部じゃない。 でも、この国はもともと一つだった、ってことだけ、はっきり。 ……参謀?ううん。俺、下っ端だったから顔あわせてもいなさそうだ… ベネットは、ちょっとした有名人だったから…
[と、そこで肩を落とし]
……でも、“昔”を思い出したからって、どうにもなんないよな。 ベネットや参謀が過去を覚えているかはわからないし。 肝心なのは“今”。今のベネットや女王陛下は…戦、回避してくれっかな。
[しょんぼり。]
その為だったら、俺、もう一回大人しく捕まってもいいけど…
(155) mikanseijin 2011/07/07(Thu) 00時半頃
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え、お。だ、誰………、
[と、現れた誰かに言いかけて、その顔を見て動きを止めて>>154]
え、っと………うん。 明日の天気について、かなあ。 別に、追われてはいないぜー。ただの旅の歴史家だし。
[自分の頭も、結構混乱している。うまく説明できる自信がなく、空を指差しながら誤魔化した]
(157) mikanseijin 2011/07/07(Thu) 00時半頃
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[ぽん、とセディーの肩を叩く。 彼にだけ聞こえるように小声で>>161]
……いや、自分だけが覚えてて、皆が忘れてるってのは悲しい。 それが、良い記憶であるなら尚更だ。…辛かったな。
昔のお前は、あまり飯食ってなくて、俺を心配させてたけど。 今のお前は、揚げパンとかしっかり食ってるみたいで、安心だ。
[にこりと笑った。]
(163) mikanseijin 2011/07/07(Thu) 01時頃
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あ、すっかりセディーと話し込んじまった。 ムパさん、ごめん、待たせたな。捕まえるんなら、俺は抵抗しない。 何か、迷惑かけっぱなしですまない。
[ひらひらとムパムピスに手を振りつつ。]
………んー。 うん。そう。盛り上がりまくてな。 鼻血は、俺と会う前から出してたぞこいつ。
[まじまじと、ヤニクの顔を見つめながら。>>164]
(169) mikanseijin 2011/07/07(Thu) 01時頃
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おう、フィリスちゃんありがとな。いや、な。 どんな手を使ったんだか知らんが、ルイスの奴が牢に忍び込んできてなー。つい、脱走しちまった。
[フィリスの傍へ行き、ひそひそと。>>167]
…あいつも捕まえなきゃ、色々まずいかねえ。 勝手に俺一人の手で脱走した、ってことにしときゃいいか?
[わざわざ助けに来てくれたルイスを捕まえろとは言い難い。 困ったように笑った]
(175) mikanseijin 2011/07/07(Thu) 01時半頃
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………ん。そうだなあ。
どっかの食堂で会ったこととか、あったのかもしれないな。 せいぜい、すれ違う程度だろうけど。 まあきっと、いつか、どこかで、な。
[穏やかに笑う。>>174 記憶が混乱しているままに、突然目の前に、昔の自分の記憶にある者が出てきて、過去と現在の境界が見えなくなりそうで。 曖昧に答えた。**]
(177) mikanseijin 2011/07/07(Thu) 01時半頃
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流浪者 ペラジーは、メモを貼った。
mikanseijin 2011/07/07(Thu) 02時頃
流浪者 ペラジーは、メモを貼った。
mikanseijin 2011/07/07(Thu) 02時半頃
夢、だよな。
[夢の中で、どんなに話しかけても返事のなかったことを思い出して小さく笑う。
また、話したいと。夢から覚めてもその思いだけが残っていた、相手。]
[ 狼がまた 牙を剥く必要の無い
穏やかな日を もう暫くでも長く――** ]
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―ララント:憩いの広場―
……へーえ。そうなんだ。 奇遇だな、俺もそんな夢を見たことあるぜ。 …夢の中の俺は、おしとやかで可愛らしい、衛生兵の女の子で。 “ペラジー”とか呼ばれてたっけな?
どんな夢なんだっつう話だが、俺の夢の中にもヤニク出てた、ヤニク。 セディーやムパさん、フィリップ…フィリスっぽいのもいたっけ。
[あくまでも「変わった夢」として話し、朗らかに笑った。>>185 大人しく捕まるべきなのだろうが、もう少しこのままでいたかった]
(197) mikanseijin 2011/07/07(Thu) 22時半頃
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……そうだなー。 赤じゃなく、緑。緑で、どことなく騎士っぽかった。
[問いかけに、数秒ほどの間を置いて答えた。>>200
蘇った“ペラジー”の記憶は、彼女が死ぬ前の数日間だけだ。 それが自分の過去の姿だと確信できた理由は、理屈では説明しにくいが。 その記憶を探ると、ヤニクは、彼女の友人の、幼馴染兼想い人で…ペラジーの中では印象に残っている方だった]
(201) mikanseijin 2011/07/07(Thu) 23時頃
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はは、 今更だな?
[覚悟なんて、とうの昔に出来ていたのだから。]
[確か、まだ名前も聞いてはいないような気がした。
それとも、名乗っていたのを聞き逃しただろうか。
連れている猫。
飄々とした笑顔。
じい。
しばらく眺めてみた。]
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[その後も、いくつかは会話できただろうか。
しかしやがて、複数の軍靴の音が近づくのが聞こえてきた。 諦めたように笑い、抵抗の意思なしと両手を挙げる。]
…もしも、戦争が始まったとしたら。 あんたらとは戦場で出会わないことを願うよ。 俺、手加減するつもりはないし、強いしな?
[ムパムピスと、赤国人であろうヤニクにそう告げて。]
でも……もし和平の道が取られたなら…… その時は、祝いのパーティーでもしようぜ。 俺が料理作ってやるよ。クッキーだって焼けるしな。
[に、と笑って。特に制止が入らなければ、そのまま、赤軍の兵士に連れられていった。*]
(209) mikanseijin 2011/07/07(Thu) 23時半頃
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[騒ぐその様子に、呆れながらふと気付く視線。
見つめ返してみた。]
[目が合って、きょとんとした]
うーん……どこかでお会いした事がありましたっけ?
言われてみればそんな気もしますし、
違うと言えば違う気もしますね……
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……ああ。パウンドケーキでよけりゃ、作ってやるよ。
揚げパンも用意しようぜ。
でも、あんまり無茶はするなよ、くれぐれも。
[果たせなかった約束を、もう一度。 微笑して後輩の手を握り返し、そして離した。>>212]
(216) mikanseijin 2011/07/07(Thu) 23時半頃
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済まない―――…
[そう漏れた呟きは、かつての自分が最後まで傍に居られなかったことへの懺悔か。
其れとも、何の力も持たずに生まれ変わったことへの懺悔か。]
[聞こえて来た声にピクリと固まり。]
声、あんた、か?
[恐る恐る聞いてみた。]
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…手加減しない、って言ったのに。相変わらずお人好しだなあ。
[どこか呆れたように。しかし親しみを篭めた目でムパムピスを振り返り。>>221]
おー、柘榴な、用意しよう。
[セディーの声に答え。>>225 その後聞こえてきたヤニクの「知り合い」という言葉には、少し驚いた表情になって。>>226]
………ありがと、な。
[ぽつりと漏らし、微笑んで背を向けた。*]
(228) mikanseijin 2011/07/08(Fri) 00時頃
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パーティーですか。
赤と緑が、そんな風に自由に行き交うことができる、
いつか、そんな時代がまた来るでしょうか?
[彼らと敵ではなく隣人になる。
そんな未来を思い浮かべていた]
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