60 ─昨夜、薔薇の木の下で。
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…おい、どうした?
[自分以上に病弱な彼のことだ。
異変が聞こえれば流石に少し狼狽えたか。]
……セシル先輩にも、蜜をあげたいの?
[少年は不安げに訊ねる。薔薇は笑う。]
『そうだよ』
『蜜をわけて、手伝って貰うんだ』
[くすくす、くすくす]
……ねえ、僕はザック先輩のものなんだよ。
[一つの身体を共用するのでなければ、少年は薔薇の服の裾を引いていただろう。]
『だいじょうぶ、悪いようにはしないから』
[そんな、薔薇の声。]
ご めん
無事、いきてるよ〜………
[思いっきり心配をかけさせる台詞を吐いたことをかろうじて思い出し。ぼそりとこちらにも思念を飛ばすと、また沈黙する。**]
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[視界が開けたときに入ってきたのはまぶしい光。 それはきらきらとして今日の……。]
あれ?なんだろ。
[立ち上がって部屋の空気を入れ替えようと窓を開ける]
…気のせいかな?
[微かに混じる花の匂い。それは同居人が良く好む柑橘系のものとは違って…。]
まあ、いいや。
『フィリップー餌ー餌ー』
[愛鳥に餌をやると、自分は着替えて部屋を出て食堂に向かいながらも 何となく匂いがまとわりついている気がする]
食堂誰かメシ作ってるかなー…。
(319) 2011/08/04(Thu) 03時頃
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―食堂― [いたのは後輩の姿。軽く手を上げて]
ああ。ケインか。おはよう。 そうだな。何か残ってるー?
なきゃ作るかー。
(322) 2011/08/04(Thu) 03時半頃
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―食堂― [幾人かの後輩と先輩一人の姿が見える。先輩の様子が少々気になったけど。 それよりも]
ああ。起きたときも感じたけど…なんだろうなこの匂い。
[ルーカスが作ったスープがまだ残ってると聞けば]
とりあえず、メシ食ってから考えるかー。 ああ卵もあるのね。
とりあえず、おれは目玉焼きでも作るかなー。 後はトーストと…適当にサラダも出来るか。
(326) 2011/08/04(Thu) 03時半頃
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う…ん [首を傾げて唸るがやはり自分も良く分からないのだ]
まあ、そうだな。 なに、作って欲しいのか? しょうがないな…。
[ロビンの言葉を聞いてしょうがないなとばかりに冷蔵庫の中の野菜室を覗き込むと 適当に選び抜いてざくぎりに。適当にボウルに盛り付けて]
小皿にとって食べろよ。ドレッシング他はお好みでだ。
[その一方でパンも焼き始めたり目玉焼きを作ったりと手は忙しい]
(328) 2011/08/04(Thu) 04時頃
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このぐらいなら軽いってこった。
[こちらの分も小皿を用意する後輩に軽くありがとなと礼を言って、少し目を瞠る]
お、気が合うな。俺も塩派なんだよな。
[残っていたスープを二人分わけて自分は適当に紅茶でもいれてお盆で運んで 席についた後。]
ああ、元気すぎて困るな。昨夜も嵐だというのに、いや嵐なんだか騒がれて困ったよ。
[たまに鳥を構いに来る後輩。鳥自身も自分の次くらいには気に入っている様だ。]
(330) 2011/08/04(Thu) 04時半頃
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あっさりというかすっぱいのが苦手なんでね。
[トーストを頬張りながら相槌を打ちつつ]
結構しつけているら外まではでないぞ。 今度外で放してみるか?たまにやるんだけど呼べば戻ってくるし。
[言葉に同じく全開の窓に目をやって。青い空はすがすがしいけどそれだけではなく。]
薔薇、だなぁ。 嵐で折れたりとかしてなければいいけど。こんなに匂いきつかったかなぁ
[所謂御伽噺の類は先輩から後輩に伝わっているものだから当然知ってはいたけど。 まさかと頭によぎって思わず頭をぷるぷると振った]
(332) 2011/08/04(Thu) 05時頃
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[紅茶を飲みながらここまで匂いがきついとローズヒップティにも近いなと思いつつ。]
鳥目だから騒いだところで夜は飛ばないとは思うんだがな。 ああ、放す時は呼んでやるよ。ケインが遊びに来たらあいつも喜ぶしな。
[話を聞いてふむと頷く。]
流石に夜じゃわかんねえよな。 …見に行ってみるのもありかな。
[ちょうど食べ終わったことだし、と立ち上がる]
(334) 2011/08/04(Thu) 05時半頃
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ああ、約束、だな。覚えとくよ。
[なにか、慌てふためいた様子の後輩に手を振って]
じゃ、また後でな。
[どうやら自室に戻るらしい後輩の背を見送って]
さてと。
[立ち上がると、自分と後輩の分を持って厨房に。手早く洗って水切り場に置くと。
こう暑いとなぁ…アイスでも作れるかな…。
[冷蔵庫の中に卵と生クリームがあるのを見つけてなにやらボウルを引っ張り出すと泡立てたりしてアイスクリームを作り始めた。 暫く後には冷凍庫に隠し味が紅茶のアイスクリームが*眠っている*]
(336) 2011/08/04(Thu) 06時頃
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―厨房― [一仕事終えて厨房の片隅の椅子に腰掛けていつの間にかうつらうつらと舟をこいでいたらしい]
んぁ…っ
[目に入った光景に思わず息を飲み込んだのは聞こえただろうか]
(ま、まずい…)
[自分と良く似た名前の先輩と後輩が(頬にだけど)キスしようとしている瞬間を見てしまったものだから大変だ。 そのまま居眠りしている振りを続行しようと決め込んだけど。 薄目がちらりとそちらのほうへと泳いでしまう]
(434) 2011/08/05(Fri) 00時頃
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わわっ!
[薔薇の行動に少年は慌てる。]
だめだよ、口のキスは!
キスなんて別に…なんてことないだろうに。
心地良いのは認めるが。
[いくども穢れ、自ら穢しもした唇に、特別な思い入れなんてこれっぽっちもない。
粘膜に張り巡らされた敏感な神経が、そこにはあるだけだ。]
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