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…ふう
[結局欲望ベッドで寝る羽目になってしまった。
部屋が暗いのは幸いだった。
ベッドの上にゆっくりと移動して、横になる。
…………寒い。
足を擦り合わせて身を縮めてみる。
………………………寒い。
さっきまで暑かったはずじゃないのか。]
[しばらくすると、なんだかこんなに寒さに耐えているのも馬鹿らしいような心地になり、ベッドを降りて、床に敷かれた布団に潜り込んだ。
妙な気分になるので、宇原には背中を向けて。]
……どういたしまして。
[途切れがちに呟かれたお礼
それらにはすべてお休みいただいて、一番シンプルな言葉を選んだ。
きっとこれ以外のどれだって、今のシーンには似合わない。
熱い両手に包まれながら、目を伏せる方徳さんをそっと見守った。]
【人】 放蕩者 ホレーショー あれ、凛堂、さん……? (5) nordwolf 2018/12/03(Mon) 00時半頃 |
【人】 放蕩者 ホレーショー そうだ、もういっかい、熱、計ってみていいですか? (6) nordwolf 2018/12/03(Mon) 00時半頃 |
[飲みながら、ちらりと覗いたノートパソコンの画面には、やっぱりたくさんの文字が打ち込まれていた。]
おはなし、進みました、か……?
なんか、凛堂さんがキーボード叩いてる音、とっても心地よかったです。
[病気のとき、誰かが傍にいたことなんて、こどものとき以来で。
嬉しいのと照れくさいのとで、口元が少し緩んだ。*]
はい、お休みになっている間書いてましたから、少し。
あんまり身体しんどい時に読む内容じゃないですけど。
[これから良い方向に向かう予定はあるのだが、まだ青年の物語は不安の只中だ。
健康に良いとは思えず、苦笑い。]
ああ、雨が窓打つ音とか、不規則な音を聞いてると落ち着くって言いますよね。
ゆっくり眠る助けになれたなら、嬉しいです。
安眠のために、また進めないとですね。
[それは予期せぬ効能だったが、そう言われたらまた青年の物語を先に進めたくなる。
バックライト付きのキーボードに、片手を伸ばして軽く叩いてみる**]
[年の変わらない同性に翻弄され、
声をあげ身体で反応するばかり、
そして、驚きまで素直に出てしまう自分は、
相手
色気というものが無い。
けれど、そう思ってくれていたらいいとも思う。
こうすれば、これは無理矢理なんかじゃないと
感じてくれるだろうかと言う思考もあるけれど。
そうやって次を求め恥知らずな言葉を口にする時点で、
反論は出来ないのかもしれない。]
[聞き慣れた自分の声、明らかな男の音階が
妙な甘さを持って、勝手に出てしまうことが、嫌だった。
だが、やはり柊真は反対の反応をする。
そんなこと、…… っ
[無い、なのか
それとも出来ない、なのか。
追い詰められてゆく最中では、思考の動きも鈍くなり
水音が増していく事に、そこに混じる声も一層切なさを帯びる。]
[咳は相変わらず重たく、痛ましい。
眠るまでの間、あれだけ辛そうにしていた後なら当然だろう。
続けられる愛撫で、喋る余裕が中々生まれない。
大丈夫なのか、熱も上がっているのでは、
倒れたらどうしよう、大袈裟でも目が離せなくて
だから、視線の動きもよく把握出来ていた。
唇に注がれた視線、近づく顔
意味を理解し、口を開くより先に────]
〜〜!!
っ、 ………ん、う
[言葉を発するべく器官は、塞がれる。
まず軽く、次に潜り込む舌が始まりに、深く変わった。
初めてが思わぬ形で奪われたことについて思う間も無い
思わず逃げる舌も絡め取られ、
侵されるままに与えられる全てを受け止めるしかなく。
時折跳ねる肩が表す未知の感覚への戸惑いも、
密な繋がりが齎す確かな切ない痺れによって、
溶かされていくようだった。
隙間から、角度を変える時、漏れる声を
蕩けていく頭でどこか遠くに聞いていた。]
……ああ、 そんな
[そんなことまで、君はするのか。
連なる二つは大きく、わざとらしい音。
その後に、弱く、一方で確かな興奮を持った声が続く。
酷くふしだらなことをされていることを、一層意識させられ
更に腰が重くなった気がした。
漸く離された後、呼吸を短い感覚で繰り返しているのは
口づけの合間に上手く呼吸出来なかったからではあるまい。
舐めとる舌に注ぐ視線には、
思い描いたものと違う初めてへの悔みなどどこにも無く。]
[それはきっと、欲望だけが理由ではなくて。]
……うん、おれも
もっと、したい。
[再度近くなった顔と顔の距離
誰も聞いてはいないのに、小さくなる声は。
性にどっぷりと浸る中に、まるで今更な照れを含む。
貪りつかれても、もう戸惑いは見せなかった。]
[口づけながら与えられる熱への刺激は、
自慰では得られない類の快楽となる。
────舌が気持ちいいなんて、知らなかった。
緩やかに速度を増す程に、着実に追い詰められてゆく
腰が揺れているのは無意識のこと
見えてきた最後に至るところへ、
早く辿り着こうと全身が求めている。
やがて、その時はそう掛からずに訪れて。]
ッ〜〜────!!
[未だ口と口を繋げたままで、
声も上げられないままに達することとなった。
離されなければ、その手を汚してしまっただろう。
数度、中心は痙攣し背を震わせながら白濁を吐き出して
それが収まり部分が固さを失った頃、
くったりと身体は弛緩した。
汗が滲む額、ぼんやりと開く目は快楽に水の膜を張って。]**
[
彼もまた、性に溺れたように求め合う口付け。
それは、今までしたどんなものよりも、気持ちよくて。
照れたように、小さく呟かれる声に誘われるように
その口付けは、激しさと水音を増した。]
────、……… ん、イけた?
[
握り込んだ幼馴染のそれが痙攣し、背を震わせるのと
手の中に吐き出される感触を感じれば、唇を離して
────ああ、しまった。]
あー…… 稜がイく時の顔、見たかった。
[惜しそうに、汗滲む額にかかる短い前髪を掻き上げ
優しくそこに口付けを落とす。
手を汚す白濁は、何度も見てきた自身のものでなく、幼馴染のもの。
熱の所為なのか、それともこの状況に浮かされているのか
心地よい浮遊感を感じながら、見せ付けるように、
その白濁の一部を舌ですくって、飲み込んだ。]
………ん、 ッ…… っしょ
[そして、男にしては細みのある幼馴染の腰に片腕を回し、
一気に彼の身体を抱き寄せて、対面座位へ体勢を変え。
その臀部へ手を伸ばしやすいよう、僅か突き出させて]
痛かったら、悪い。
[滑りを伴った指は、手探りに秘所の周囲を彷徨い
やがて、彼自身ですら触る事がない、その場所を見つければ
彼の反応を見ながらゆっくりと、指を沈めていく。]
………俺の、触っても良いよ。
[下を見下ろせば、見える位置に男の熱を孕んだ膨らみはある。
既に行為に十分すぎる程であっても、
幼馴染の手で触られるというならば話が別だ。
しかし彼自身をこれから穿くそれを、直接見るのは躊躇うだろうと
どう触るか、それとも触らないかは彼に任せて。]
[男は、幼馴染の中を解すために
早く欲しい、と焦る気持ちを抑えながら
少しずつ、誰も知らない彼の奥を暴いていく。
根まで深く沈めては、抜き、また沈め。
時折、奥で指先を小刻みに震わせたり、
内壁を拡げるように円を描く動きを繰り返しながら。
その度に情欲を煽る音が響くのを、聞いていた。]
───……… ゴホ、 ……ッ
[どのくらいの間そうしていたか。
風邪を患っている上、性急に見える男にしては長すぎるほど
差し込む指の数を増やしながら、焦らして、拡げて。
十分に蕩け、彼が音を上げて来る頃に、ようやく指を引き抜いた*]
【人】 放蕩者 ホレーショー なんかほんと、すみ…… (9) nordwolf 2018/12/03(Mon) 19時半頃 |
【人】 放蕩者 ホレーショー[検温が終わるのを待っている間、凛堂さんが物語を紡ぐところを見ていた。 (10) nordwolf 2018/12/03(Mon) 20時頃 |
[体調は少し良くなった気もするけれど、まだ眠気は残っている。
凛堂さんに何を書いているのか聞いてみたら、今読むにはあんまり適していない内容のようだった。
じゃあ、早く治さなきゃ、ですね。
[そう長引かなければいいな。
凛堂さんが看病してくれたし、たぶんすぐ治る。
そんな気が、なんとなくした。]
あー……雨だれ、それかも。
なんか耳に優しくて……ふしぎ、ですよね。
[デザイン事務所やなんかにお邪魔したとき、カタカタ叩かれているキーボード音は、けしていい音とは思えないのに。]
やさしい人が打つと、優しい音になる、んですかね……?
楽しみだなぁ、どんな話が書き上がるのか。
[ポカリで少し喉を潤してから、また身を横たえる。
静かでやさしい音は、また、ゆったりした眠気を呼んでくれた。]
そうだ、凛堂さん
もひとつ、甘えさせてもばって、いいですか?
……起きたば、りんご……
むいてぼらって、いい、です……?
[言ってから、それじゃ凛堂さん帰れないかもと思ったけど。
言い直すのもおかしいよなと思って、そのまま。]
……ふぁ……。
なんか、
いい、ですよね
凛堂さんといっしょになる人は、きっと、幸せなんだろうなぁ……
[ふわっと訪れた眠気のままに、なんか、言ってしまった気もするけど。
ふんわりして、よく分から、ない、かも……**]
[そういえば、連休の直前まで大学のレポートに追われ
暫くの間、自分でしていなかった。
そんな状態で初めて人の手に与えられた気持ちよさは
想像よりずっと、……凄かった。
聞こえた声も
常であれば羞恥を齎した言葉にも
額の心地良さにぼんやりと目を細める程度で。
それはつまり、未だ余韻の中にいたということ。]
だ、だめだよ……汚いよ
[見せつけるように吐き出した体液を舐め取られ
狼狽えながら、そう口にする。
しかし、喉を鳴らし、彼の口元に視線を注ぐ様は
言葉通りには、とても見えまい。]
[精を放ち脱力した身体は、無抵抗に抱き寄せられる。
彼の上に座るような体勢
ああ、ついにらしい。
知っている。存在しない器官の代替に何処を使うのか。
心の準備をする余裕なんてものは無かったが。
その言葉に
異物を咥える為に無い場所は、やはり苦しい
勝手に締まり、指を拒もうとしてしまう。
詰まる息をなんとか吐いて、吐いて。
入る力を抜く努力を続けるも、意識すればするほど難しい。]
あ、……柊真の、まだ大きい。
[声に
すぐ傍で膨らみは今も興奮を示している。
自分が触れられるばかりで、
彼のものはずっとそのままにされていたことに気づく
まだ萎えずにいてくれていることが、嬉しい。
同性の身体、ましてやその箇所になんて関心は無く
触ることなんて考えたこともなかったのに。
考えることもせず、手は伸びていた。
一度消した筈の熱が、また灯り始めているのを感じる。]
[最初は恐る恐る、緩やかな動きで指で撫で付ける。
下着と寝着で隔たれていても、確かに伝わる固さに
これが彼と自分を繋ぐと思うと、怖いような緊張するような。
数度手を引っ込めてしまいもしたが、
そんな躊躇いは、慣れと反比例し消えていって
やがては掌を使い形を確かめるように変わる。
少し布を引けば、すぐにそこを確認出来てしまうけれど
今はこれが精一杯の行為だった。]
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