94 眠る村
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−宿兼酒場−
ええんじゃ。儂はええんじゃよ…。
それよりも…
ハナを娘と思うてはくれんか。 ローズの娘と思うて、好いてやってくれんか…
[悲しそうに老人は笑いながら哀願する。 宿の手前で降ろされ、老人はケヴィンの後ろについて扉の中へ入る。 その答えを、聞きそびれたままに。]
ハナ!ハナはおるかぁ!ハナ!
(116) 2012/06/14(Thu) 23時頃
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[血相を変えて中に入り、そこにハナを姿を見る。 腰が抜けたようによろめきながら孫娘達の前に歩み寄り]
ハナ…悪い子じゃ。 遠くへ行ったらいかんといつも言うとるじゃろ。
[くしゃくしゃの笑顔で老人は、孫娘達の前で膝を付く。]
ええんじゃ。ハナはええんじゃよ…。 わしはおまえがおったら、なんも悲しいことなんぞないんじゃよ。
[そう言ってハナを抱こうと手を伸ばした。**]
(127) 2012/06/14(Thu) 23時頃
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ハナは強い子じゃ。
ほうじゃほうじゃ。人狼なぞ、儂がなんとかしてやるからのう。 ハナは怖がらんでええんじゃよ。
[そう言ってハナを胸に抱きながらその髪を撫でている。やがて少し時が経ち、ハナをその腕から解放してやると、老人はクラリッサとフィリップの傍へと歩き出した。]
(140) 2012/06/14(Thu) 23時半頃
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[エイトは完璧なまでに、成りかわる]
[魂の叫びを忠実に再現することを愉しむよう]
ふふ、
[クラリッサの姿を思い出せば、くつりと含み嗤う]
[あれが、矛盾だらけ、とゼロが言う女か と]
[いい趣味だと、毎度思う]
[だから、ゼロは 好きだ]
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ちょっと見んうちに… おぬしは生傷ばかり増えるのう。
[フィリップの手当を受けるその傍によると、 彼を見ながら何か懐かしそうに苦笑いを浮かべる。]
儂も小さい頃にな、むやみやたらに藪の中を走りまわったもんじゃよ。 そうして好いたおなごのところに行ったもんじゃ。擦り傷だらけにしてのう。
[そうして思い出し笑いをしながら 薬箱を持って帰ってきたクラリッサに、その顔を向ける。]
のうリサ坊や。 部屋をひとつ…用意してくれんかの。
(147) 2012/06/14(Thu) 23時半頃
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[朝、ローズマリーに話したことは、うやむやのまま。 老人はハナに向かい、先刻のようにもう一度膝を付いた。]
ハナよ。 今日からしばらくここに泊まるでな?ええな?
[少し困ったように、そう言ってハナの髪をもう一度撫でた。]
(154) 2012/06/15(Fri) 00時頃
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えっちじゃのう。
[老人は面白そうに何度もうなずき、 優しげな表情のまま、クラリッサの呼びかけに向き直る。]
ほうか。あれは寝とるんか。 あれはのう。むかしっからずるい娘じゃて。
そうじゃ。後で、そのう…見舞ってもええかの。
(161) 2012/06/15(Fri) 00時頃
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ローズマリー。
フフ、やっと会えたね。
[さきほど見えた、エイトの姿。
聞くだけでも、なんて"おいしそう"な女だと。]
結構、起きてるね。
まぁ 全部喰らえば加護も何もないだろうけど。
[夜になれば――そう、信じて疑わない。
人と居ることを好みながらも社交的ではない宿主の様子をうかがいながら、楽観的に、今を堪能している。]
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ハナよ。
ええな?わかるな? 眠うなったらこの部屋に行くんじゃぞ?
[差し出した紙片に部屋の番号。 一緒かと問う言葉に敢えて答えず。そして笑う。]
儂はそろそろ、眠うなりそうじゃよ。**
(167) 2012/06/15(Fri) 00時頃
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[新しい宿主の姿を、再度確認し合うよう姿を見せる]
[エイトは、クラリッサから伝わる仲間の気配を確かに感じて]
いい女だろォ?
でも、ゼロも――
[”おいしそう”だという意味を含めて]
[酒場に全員集う数を、確かめながら]
どうせ夜になれば、
みんな眠る。
そしれそれで、最期さ。
[ゼロはエイトとは違い、成りかわるに重きをおかない。
宿主の混乱や苦悩を楽しみながら、飽きたら乗っ取り、動く。
気まぐれな性格はエイトのような完璧な振る舞いを持たせないため時に正確ではなく、エイトがみれば声を出したくなるようなこともあったかもしれないけれど。]
ひとくちめは、おんなのこがいいなぁ。
[ハナか、ヨーランダか、ラディスラヴァか――軽い品定め。
全部食べるつもりだから、真面目には悩まないけれど。]
[ゼロの緊張感のなさは時折危なっかしい]
[けれどそれはエイトには決してない部分]
[だから、共にいて 心地が良い]
随分と気がはやいねェ。ゼロ。
[くすり、含み切れない嗤い聲が漏れる]
あぁ、
女はほんと 美味いイキモノだ。
[エイトは周囲の視線、人の仕草にも気を向ける]
[1人、違和感を感じる人物]
[まるで自分たちのことを"気付いている"かのような]
[確信はない、それゆえ、口に出すことはしないまま]
僕はいつだって、 欲のかたまりさ。
[とおどけて笑う声は愉しげに。
日が高ければ品定めもほどなく飽きるのだけれど。]
――クラリッサが社交的じゃないから、さ。
周囲の人間関係って謎な部分が多いんだよね。
今のうちにおべんきょするかな。
[エイトが気付いたことには、まだ意識が向いていない。
思考がまったく違う――ゆえにゼロとエイトは*互いを認め合う*]
欲がないイキモノなんて、いないさ。
[それに欲が深い方がエイトは、好きだと言う]
[それは寄生したこのローズマリーという女も、また同じ]
[おべんきょう、というゼロの言葉に]
ゼロは、そのままで
そのままが イイのに。
[ふふ、と嗤い声を囁きに*乗せる*]
――んフ、 わざわざみんなで
獲物を探しにいってくれるわけだ。
[ふふ、と笑って、出かけるらしきを面々を眺める。]
……いってらっしゃい、
気をつけてね?
[冗談めかし、エイトを*送る*]
["いってくるわァ"]
[ゼロにも向けた言葉]
ありがとォ。
[心配してくれる仲間の聲に柔らかく返す]
おいしそうな子が、
まだいたら愉しそうね。
[眠っている人間は"加護"の力で守られている]
[刺青は人狼であってもその情報を与えてくれる]
[ち、と小さく舌打つ音]
……―――エイト?
[呼ばわる声は、甘い。]
収穫は、あったカナ?
[それとも獲物はすべてそろっているか――]
――…あぁ、
[ゼロの聲にやや間をあけて返す]
どうやらもう起きてる人はいなさそうだよ。
そこにあつまった9人だけが起きてる。
いいや、―――― 11人、だったね。
やっぱり、女の子が おいしいよねェ。
[村を狩場として認識している獣は、くつりと嗤う]
―――そう。
ありがと。
[かける言葉はねぎらい。]
事態はいたってシンプルさ。
9人殺せば、食べられるモノがまた増える。
[女の子、と言われれば、目の前の光景に舌なめずり。]
いっそ、一気に食べちゃう?
[加護の力のほどは、まだ知らず。
ひとくちめには――― 含み笑い。]
ふふ、
[仲間の労う言葉に柔らかな笑みを返す]
霧で眠らせて、
9人を順に殺していく。
…それで加護とやらも終いさ。
[そう出来ることが当然と、信じているが故の口調]
なんの意味もない――……
つくづく、無駄が好きだね、
人間、ってのは。
[徐々に日は、*落ちてゆく――*]
だからこそ、
ボクらが 人間に意味を与えるのさ。
ふふ、
[窓の外][陽が傾き始めるのがみえる]
――フフ、とても、 しんせつだね。
[意味を与える。
わらうエイトに、くすくす笑う。]
もう少しだね―― 嗚呼、
待ち遠しいな。
[傾いてゆく太陽] [*もうすぐ――*]
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