68 Trick or Treat? ― Battle or Die ―
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ただ――少し、さびしいですが!
[すん、鼻を啜るような音。
どこまで行っても仕草は道化]
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犬じゃねえ、狼だ!
[いぬ、とだけ聞こえた言葉に、そう返す。己が操るそれとは違う猫の姿が広場に現れた事には、気が付かないまま。大鎌によって烏が斃される様を見れば、眉を寄せた。烏は両断されて傍らの地面に落ち、土に馴染むように姿を消していった。 現れた斧に、狼は小さく迂回するように動き、一時前進を止められて。一方で、猫は骸骨の左目に襲いかかった。見る分には、骸骨の眼窩を襲ったとて、効果はないのではないかと思ったが。動きからするに、どうやら利いているようだった]
ざまみろ……っけぇ!
[猫が峰で弾き飛ばされる。狼は地面を踏み出し跳躍し、大鎌を振るい切ったその隙をつこうとして]
(93) 2011/10/25(Tue) 23時半頃
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[ちらりと、隻腕の男を見やる。
人の形は、もうしていない。
ほんの気紛れに、小さく十字を切って、ニイと唇を歪めてみせた。]
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本当、次から次へと出しやがるな。 刃物屋かっての。 切れ味は自分の体で試しました、ってか?
[ふ、と小さく笑い]
よし、頑張れよ……!
[男の声援を合図に、狼は両の手に斧を持った骸骨へと飛び掛る。鋭い牙は骸骨の腕を狙い]
(106) 2011/10/26(Wed) 00時頃
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[その人間がこちらに十字を切ったこと
道化は知る由もなかったろうが]
……少なくとも、道化はあの方はキライではありませんでしたよ!
ええ、確かに、その……マッドな方でしたが!
相手が先に手を出すのをまっている人よりは、
殺す覚悟も殺される覚悟もあったでしょう?
スッキリしてて真っ直ぐなら、道化は好きです、ええ。
お化けだらけの街で、生きて帰れればいい、です、ね!
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[犬が殴り付けられ、再び飛び掛かる。再び刃で打ち付けられ、落とされても、やはりまたすぐに飛び掛かっていっただろう。その結果を見届けようとしていた、ところで。骸骨の斧が、今度は犬に向けてではなく、男に対して向けられた]
――っぶ、……ねえ。
[はっと、どきりとしながらも、男は投げられた斧を避けた。通常の人間の男としての反射神経と運動神経でも、その斧は余裕に避けられた。何だよ、この程度かよ。 思わず、そんな風に、油断して]
(112) 2011/10/26(Wed) 00時半頃
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ねえ、道化は、最後に幸せになれました!
どうやら「 」も幸せになれそうです!
これなら、意味がなかったなんて、言えないかもしれません。道化失格ですね!!
ああでも――道化は、それが、なんだかとっても!嬉しいのです!
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[背後に飛んでいった斧は一瞥までしか追わず、視線を前方の骸骨へと戻す。不意に、骸骨の零す音が、嘲笑のように聞こえた。手招くような仕草が見えた。しまった。そう思った時には、遅かった]
っが、……!
[男の左肩に、斧が突き立てられる。狼が骸骨の首筋に噛み付いたのは、それとほぼ同時だったか。しかし、すぐにそれを確認する事は出来なかった。これまで負ってきた些細な傷とは比べ物にならない、激しい痛みに、表情を強く苦痛に歪ませる。 肩先にぶれる指を伸ばしながら、体勢を崩しそうになって]
(119) 2011/10/26(Wed) 00時半頃
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