人狼議事


162 絶望と後悔と懺悔と

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零瑠なら、ジャニスと遊んでいたが。
私の元へ駆け付けようとしているのだと思うが。

会いたいなら呼んでやろうか?


【人】 落胤 明之進

[顎を上げ、間近に視線を向けたのは束の間で、
 背後に迫るだろう切っ先を振り返ろうと首を回した。

 リカルダが笑っているのが見える。>>73
 向かって来る刃を逸らそうと、絢矢の体を押しやるのが]

 ――――、

[微かに揺らめいた唇は何を零したのか知れないが、>>75
 容易く命を明け渡して、負わせる訳にもいかなかったから]

(80) 2014/02/22(Sat) 00時半頃

 そうですか。

[きっと、月の隣に添うて見える夜の色も、
 光を朧にさせる雨雲も、近くに見えるだけで
 ――余りにも遠すぎたのだろう。

 理解を得る、ということの幸いを、
 あなたは知らないんでしょうね。

[笑みの意図も、きっと柊には察せぬもの。]

 会いたい訳では……ううん。

 会いたいけれど、いいです。

[ただ、願うなら。
 彼が傍にと願った周を守ってほしいと思う。]


【人】 落胤 明之進

[寄せられた牙が首へ。>>76
 身を捩るが、まだ完全ではない。

 右手は始祖の手の内にあって、左手は主の銘を持つが故]

 ――ぉぉおおおお!!!

[届け、と吼えた。

 名が言霊を負うが故。

 ――凍てつく吹雪に身を晒し、鬼を刺す木であるが故]

(82) 2014/02/22(Sat) 01時頃

【人】 落胤 明之進

[背を強かに貫く小太刀。

 ぶつ、と何かが切れる音を、体の中から聞いた。
 目を見開き、口は苦痛を吐きだしたが、
 果たして現実の悲鳴は上がったのかどうか。

 溢れた紅は、己のものだけではなく。
 びしゃりと頬から耳、首筋へと流れ落ちた。>>79

 表情はすぐに歪み、歯噛みする。
 吸血鬼狩りの刃が注ぐ痛みはまるで死毒のようで、
 視界がじわりと滲むのをおぼえた]

(83) 2014/02/22(Sat) 01時頃

落胤 明之進は、メモを貼った。

2014/02/22(Sat) 01時頃


[祝福の日。

『柊』は鬼を刺す事は無かった。

徐々に『柊』の名を忌む鬼が増えていても変わらなかった。

だが、今。

『柊』は邪を祓う棘を鬼へと刺す]


【人】 落胤 明之進

 ……っは、あッ!

[蹴り飛ばされれば、そのまま。>>85
 握り締めた涅槃の刃は始祖たる鬼から抜き出され、
 落ちる体は地面を擦り転がり、止まった。

 どく、と血が噴き出す。]

(86) 2014/02/22(Sat) 01時半頃

【人】 落胤 明之進

[急激な血の喪失に、指先が震えた。
 耐えようと、ぎゅうと目を閉じる。耐えきれずに開く。
 滲む視界にちいさな菫を見た。]

 ……、……

[ここで、死ねない。
 この罪を明け渡して終わってはいけない。

 それに、託された祈りは――借り物ではあるけれど、
 己にだって、月を見て思う事はあったのだ。]

(95) 2014/02/22(Sat) 02時頃

[その終に、血に染む愉悦ではなく、泥に倦む退屈でもなく

 安寧のあるように。]


なぁ、零瑠。

[傍に、と言っていた零瑠へ掛ける聲は酷く穏やかで、
傍らにいない事を咎めるものでは無く。
ただ改めて知ったと、零瑠に告げる]

人間とは、面白いな。

退屈しない。

[退屈しないと口にした時は笑ったが、
零瑠は何処で聞く事となっただろうか]


【人】 落胤 明之進

 ……あ、や

[肩下から圧が掛かり、半身を押し上げられる。>>97
 右手を酷く痛めている筈だから、捨て置いても良いんだと、
 視線を向ければ、手首から先が見えない]

 ――――げほっ。

[腹の奥に気持ち悪さを覚えて、小さな咳。
 口中に込み上げた血を、隠すために呑んだ。

 背を押す叫びに、遠くを見るように――

 瞬迅と駆けるリカルダの手には『菖蒲』、絆を結んだ者の銘。]

(106) 2014/02/22(Sat) 02時半頃

あぁ、すみません、今―――…


はい? 何でしょ、う。

[名を呼ぶ聲の、方を見遣り、応える。]


何を、おっしゃいます…

まだまだ、面白いものは幾らでも。


あなたの退屈を潰すものは、幾らでも。

……あります、から。


【人】 落胤 明之進

[切りかかったリカルダの首が捕えられる。>>114
 まるで脅しのように掛かる手に、ここから跳んでも
 今の傷では間に合わないと思えば、下手には動けない。

 助ける機はないかと、
 始祖と、三日月斧を携えるジャニスとが交わす声を、
 焦がされるような心情で聞いていた。]

(115) 2014/02/22(Sat) 03時頃

【人】 落胤 明之進

[やがて、名を呼び駆け出る姿が現れたなら>>112

 零瑠、君……

[眉根を寄せて目を細める。
 血に縛られた吸血鬼において、恐らく始祖の命は未だ有効。
 守護隊を全滅させろ、という――ここには絢矢もいる。
 名を宛て、宛てられた二人だから、
 お互いの血を流し合う事は避けたいと思っていたのに。

 そう、守護隊の。
 円を背負っていたキャロライナは、どこへ行った――?]

(116) 2014/02/22(Sat) 03時頃

[――あなたの居ない世界なんて、在りやしない。]


[孤児院に来たばかりの頃は違和感しかなかった。
 『Trail』の懐剣を握り締め、
 濡れた窓の外を見上げる。


 こんな空を、知らない。

 こんな色を、知らない。

 こんな涙を、知らない。

 こんな雨を、知らない。]


[こんな花を、知らない。

 にこにこと、訳もなく笑顔であろうとする、
 こんな自分を、知らない。]


[目を瞑ればすぐそこに、桜花が散っていた。
 懐かしいあの日の様に。

 あの夜のように。]


 ………おかあ、さま?



[あの方は、覚えて居なかった。
 ほんの一時の邂逅。]


[新しい母と似た気配。
 けれど、もっと強く眩い気配。

 緩やかな金糸が夜風に揺れて。]


 ……ほぅ


[吐息混じりの幼い一声が耳に届いたのか。
 鬱金敷いた紅が常磐を見て。微笑みを向ける。]


[爪の伸びた指先は、まるで手招くように。]


『エメリッヒ殿? 如何されました?』


[衣擦れの音と、あの方を呼ぶ母の声がなければ。
 常磐は直ぐ様駆け寄っていただろう。

 踏み出した一歩はその場に留まったまま。]


[風で散る桜吹雪。

 何度瞬いても、鬱金重なるのは瞼の裏でだけ。


 冀い、鳥籠の屋敷を出ても。
 冀い、現実を忘れても。
 冀い、夢幻の記憶を擦り替えても。]


[『零』を『永久』に変えるのは、





              *唯、一色だけ*]


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